JPS5836693Y2 - カレ−等の容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はカレー等の容器に関し、カレーライス等を収
納した後の容器の運搬・保管に対して衛生的で取り扱い
の至便なものを得ようとするものである。

従来より、屋内外でのスポーツ観戦時あるいは列車の車
内座席などでの軽食としてカレーライスやハヤシライス
あるいはスパゲツティなどを提供するための容器として
は、あらかじめ調理されたカレーライス等を容器に収納
した後、運搬したり、保管しておく必要があるため、外
部からのホコリや雑菌が食品に付着しないように確実に
閉蓋しておける衛生的な容器が要求されるが、容器自体
は反復して使用せず使い捨てにすることが多いものゆえ
、簡単な構造で安価に製造できることも必要となる。

そこで、この考案においては上記要求を全て満たすこと
のできる容器を提供するものであり、その構成としては
、容器本体および蓋体を合成樹脂シートにて形成してな
り、容器本体内面には底部から周壁途中部まで連続する
二重の突条を並設し、同突条間に仕切板を嵌装可能とし
、この突条の並設により容器本体の外面に生じる凹部の
一方を、少なくとも容器本体と蓋体とを固定するための
輪ゴム等に対する引掛用凹部となし、蓋体には、上記凹
部と対応する位置に輪ゴム等に対する引掛用凹部を形成
するとともに上記輪ゴム等にて押さえられる位置にスプ
ーン等の嵌入用凹部を形成してなることを特徴としてい
る。

次いで、この考案の実施態様について図を参照しながら
以下に例示する。

容器本体１および蓋体２は合成樹脂シート、好ましくは
発泡ポリエチレン等の発泡シートにて形成されており、
両者１，２には嵌合用の凹凸をなす周縁１３．２３が形
成されである。

また容器本体１には底部１０から周壁途中部１Ｄまで連
続する二重の突条１２，１２を並設し、両突条１２，１
２間に仕切板３を嵌装できるように構成されている。

さらに容器本体１と蓋体２とを確実に固定するための輪
ゴムＤ、紐等を巻き掛けるために、容器本体１内の上記
突条１２，１２の並設にて外面に生ずる凹部の一方を少
なくとも輪ゴムＤ等に対する引掛用凹部４として形成さ
れである。

そして、蓋体２には上記輪ゴム等にて押さえられる上面
位置にスプーン等の嵌入用凹部２０を形成してスプーン
、フォーク等を浮上りなく嵌入セットできるようになっ
ている。

なお、上記突条１２，１２はリブとして容器本体１の補
強に役立つものであり、しかも該突条１２，１２から裂
けたり割れたりするのを防止するため、周壁部の上端付
近１４には図の如く突条１２，１２を形成しないで実施
している。

さらに、蓋体２上面の周縁に形成した突部２４は容器本
体１を蓋体２上に積み重ねる場合に突部２４の内側に容
器本体１の底部が嵌入され、ずれることなく積み重ねる
ことができる（第４図参照）。

しかもこの突部２４に容器本体１の引掛用凹部４と対応
する位置に、引掛用凹部４が形成されてあって、輪ゴム
Ｄ等を掛は易くしている。

上述した容器本体１および蓋体２の素材となる合成樹脂
シートとしては発泡シートが好ましく、特に上記ポリス
チレンのほか、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニルおよびこれらを主体とするコポリマー等から製
造される発泡シートが好適なものであり、仕切板３につ
いても同素材で形成するのが好ましいが、各種合成樹脂
からなる非発泡シート、その地厚紙材にても実施できる
。

また発泡シートとしては、容器本体１および蓋体２の外
面となる側に印刷を施したものや、非発泡の合成樹脂フ
ィルムを積層したものなどでも実施でき、外観上好まし
い実施となる。

以上述べたように、この考案によるカレー等の容器は、
引掛用凹部４を形成しているので容器本体１と蓋体２と
に形成した嵌合用の凹凸をなす周縁１３．２３によって
閉蓋するだけでなく、輪ゴムＤ等を巻き掛けて容器本体
１と蓋体２とを確実に固定し、この時輪ゴムＤ等の引掛
用四部４に輪ゴムＤ等を巻き掛けることによって、容器
１の外形が丸みのある場合でも、輪ゴムＤ等がずれたり
、外れたりすることがなく、運搬あるいは保管の際に輪
ゴムＤ等がはずれ、蓋が開いて容器１内にホコリや雑菌
が入り込むことはない。

また容器本体１には底部１０から周壁途中部１１まで連
続する二重の突条１２，１２を並設し、両突条１２，１
２間に仕切板３を嵌装できるように構成されているので
カレーライス等のかけ汁Ｂと米飯Ａを分離しておくこと
ができ、長時間の運搬や保管の際にも、がけ汁Ｂと米飯
Ａが混ざり合って味が損なわれることがなく、また各人
の好みに応じてかけ汁Ｂを米飯Ａにかけて食べることが
できることとなる。

そして、突条１２．１２を設けたことによって容器本体
１の外面に生じる凹部４′の一方を、前記輪ゴム等に対
する引掛用凹部４として利用できることとなり、その分
だけ引掛用凹部４の成形を省くことができることとなる
。

一方、蓋体２の上面に形成したスプーン等の嵌入用凹部
２０に、あらかじめ合成樹脂等からなるスプーンＣ等を
セットしておけば、カレー等の販売時に個々にセットす
る手間が省は便利であり、またそのセット方向の一定化
にて、かけ汁のある位置を外部から判断するためにも利
用でき、さらに上記輪ゴムＤ等にて押さえられる位置に
スプーン等の嵌入用凹部を形成しているのでスプーン等
の抜脱を防止できることとなる。

そして、容器全体を合成樹脂シー１〜にて形成しである
ため、スプーン等の嵌入用凹部２０や引掛用凹部４の形
状を自由に成形でき製造コストの低下にも貢献し、また
発泡シートにて形成した場合には特に断熱性に優れ、し
かも軽量なものとなる。

従って屋内外でのスポーツ観戦時や列車の車内座席など
での食事用に使用すれば、取り扱いが簡便で衛生的なこ
となど有効な作用効果をより一層発揮でき、非常に実用
的効果の高いものである。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施態様を例示するものであり、第１図
は斜視図、第２図は容器本体の斜視図、第３図は第１図
のｌｌｌ−ＩＩＩ線断面図、第４図はＩＶ−ＩＶ線断面
図である。 １・・・・・・容器本体、１０・・・・・・底部、１１
・・・・・・周壁部、１２・・・・・・突条、２・・・
・・・蓋体、２０・・・・・・スプーン等嵌入用凹部、
３・・・・・・仕切板、４，４′・・・・・・引掛用凹
部、Ａ・・・・・・米飯、Ｂ・・・・・・かけ汁、Ｃ・
・・・・・スプーン、Ｄ・・・・・・輪ゴム。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■、容器本体および蓋体を合成樹脂シートにて形成して
   なり、容器本体内面には底部から周壁途中部まで連続す
   る二重の突条を並設し、同突条間に仕切板を嵌装可能と
   し、この突条の並設により容器本体の外面に生じる凹部
   の一方を、少なくとも容器本体と蓋体とを固定するため
   の輪ゴム等に対する引掛用凹部となし、蓋体には、上記
   凹部と対応する位置に輪ゴム等に対する引掛用凹部を形
   成するとともに上記輪ゴム等にて押さえられる位置にス
   プーン等の嵌入用凹部を形成してなることを特徴とする
   カレー等の容器。 ２、容器本体および蓋体を形成する合成樹脂シートが発
   泡シートからなる上記実用新案登録請求の範囲第１項記
   載のカレー等の容器。