JPS5832592B2 - 新抗生物質バクトロポンおよびその製造法 - Google Patents
新抗生物質バクトロポンおよびその製造法Info
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- JPS5832592B2 JPS5832592B2 JP54009142A JP914279A JPS5832592B2 JP S5832592 B2 JPS5832592 B2 JP S5832592B2 JP 54009142 A JP54009142 A JP 54009142A JP 914279 A JP914279 A JP 914279A JP S5832592 B2 JPS5832592 B2 JP S5832592B2
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- Japan
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- bactropon
- culture
- antibiotic
- medium
- ethyl acetate
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
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- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はクロモバクテリウム属に属する微生成を培養し
て、その培養物からえられる新抗生物質バクトロポン(
Bactropone )に関し、また、バクトロポン
の製造法に関するものである。
て、その培養物からえられる新抗生物質バクトロポン(
Bactropone )に関し、また、バクトロポン
の製造法に関するものである。
本発明者らは、新潟県五泉市の土壌試料より分離された
細菌でBMF34−EG2の番号が付された菌株を培養
してバクトロポンを蓄積せしめ、その培養物から新規物
質バクトロポンを採取することができることを発見した
。
細菌でBMF34−EG2の番号が付された菌株を培養
してバクトロポンを蓄積せしめ、その培養物から新規物
質バクトロポンを採取することができることを発見した
。
本発明のバクトロポンは諸種の細菌、特にダラム陰性菌
の発育を強く阻止し、毒性の低い物質であることから、
化学療法剤として諸種の感染症の治療に用いられる新抗
生物質である。
の発育を強く阻止し、毒性の低い物質であることから、
化学療法剤として諸種の感染症の治療に用いられる新抗
生物質である。
第1の本発明にかかる新抗生物質バクトロポンの性状は
次に示すとおりである。
次に示すとおりである。
バクトロポンは無色結晶で、分解点は248−250℃
である。
である。
光学活性を示さず、元素分析値はC55,71%、B3
.40%、 N9.07%、032.19%を示し、C
7H3NO3の理論値(C55,63%、B3.34%
N9.27%、031.76%)によく一致する。
.40%、 N9.07%、032.19%を示し、C
7H3NO3の理論値(C55,63%、B3.34%
N9.27%、031.76%)によく一致する。
この分子式は高分解能マススペクトル(実測値m/e
151.0254、理論値m / e 151.026
9)によっても証明された。
151.0254、理論値m / e 151.026
9)によっても証明された。
臭化カリ錠で測定した赤外部吸収曲線は第1図に示すご
とくであり、3450.3250,2800,1660
゜1620.1480,1465,1400゜1340
.1280,1175,1145゜1095.1015
,940,840,820゜795.760.705.
670cIrL−’ に主なる吸収極大を有する。
とくであり、3450.3250,2800,1660
゜1620.1480,1465,1400゜1340
.1280,1175,1145゜1095.1015
,940,840,820゜795.760.705.
670cIrL−’ に主なる吸収極大を有する。
紫外部吸収曲線は第2図に示すごとくであり、メタノー
ル溶液中で219(E1%1220) 、 252(4
60) 、 260(肩)、280(肩)、283(4
30)。
ル溶液中で219(E1%1220) 、 252(4
60) 、 260(肩)、280(肩)、283(4
30)。
290nm(400)に、0.INHCA含有90%メ
タノール溶液中で206(81%1400)。
タノール溶液中で206(81%1400)。
1crrI。
252(545)、260(肩)、280(肩)、28
3(420)、290nm(420)に、また0、IN
NaOH含有90%メタノール溶液中で220(肩)
、237(E1%1200)、264crrL (290)、273(肩)、296 nm (370)
に吸収極大を有する。
3(420)、290nm(420)に、また0、IN
NaOH含有90%メタノール溶液中で220(肩)
、237(E1%1200)、264crrL (290)、273(肩)、296 nm (370)
に吸収極大を有する。
重ジオキサン溶液中で測定したプロトンの核磁気共鳴(
60MHz)はδ6.72 (IH、dd、J=2 、
9Hz ) 、 6゜74(IH,d 、J=2Hz
)、7.46(IH,d 。
60MHz)はδ6.72 (IH、dd、J=2 、
9Hz ) 、 6゜74(IH,d 、J=2Hz
)、7.46(IH,d 。
J=9Hz)および6.5−8pp5−8pp巾広い)
にシグナルを示す。
にシグナルを示す。
バクトロポンはメタノール、エタノール、アセトン、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド
、アルカリ性の水などによくとけ、酢酸エチル、酢酸ブ
チルなどにとけるが、水には殆んどとけない。
オキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド
、アルカリ性の水などによくとけ、酢酸エチル、酢酸ブ
チルなどにとけるが、水には殆んどとけない。
ファスト・ブルーB1ペンタシアノアクオフエリエート
、ペンタシアノアンミンフェロアート、塩化第二鉄(橙
色)、塩化第二銅(暗緑色)などの諸反応に陽性で、ニ
ンヒドリン、レッド・テトラゾリウム、ブラデイなどの
反応には陰性である。
、ペンタシアノアンミンフェロアート、塩化第二鉄(橙
色)、塩化第二銅(暗緑色)などの諸反応に陽性で、ニ
ンヒドリン、レッド・テトラゾリウム、ブラデイなどの
反応には陰性である。
バクトロポンはシリカゲルの薄層クロマトグラフィー(
薄層板:メルク社製) Art5721、展開溶媒:ク
ロロホルム−メタノール、4:1容)でRfO,40を
示す。
薄層板:メルク社製) Art5721、展開溶媒:ク
ロロホルム−メタノール、4:1容)でRfO,40を
示す。
以上の結果から、バクトロポンは既知抗生物質とは明ら
かに区別され、下記の構造を有する新抗生物質であるこ
とが確認された。
かに区別され、下記の構造を有する新抗生物質であるこ
とが確認された。
新抗生物質バクトロポンの栄養寒天培地上での各種細菌
に対する最低発育阻止濃度は第1表に示すとおりである
。
に対する最低発育阻止濃度は第1表に示すとおりである
。
バクトロポンは、苛性ソーダで中和した水溶液をマウス
の静脈内に投与して、200■/kgで全く毒性を示さ
ない。
の静脈内に投与して、200■/kgで全く毒性を示さ
ない。
第2の本発明は、クロモバクテリウム属に属するバクト
ロポン生産菌を、栄養源を含有する培地中で培養してそ
の培養物中にバクトロポンを生産せしめ、培養物からバ
クトロポンを採取することを特徴とする新規抗生物質バ
クトロポンの製造法を要旨とするものである。
ロポン生産菌を、栄養源を含有する培地中で培養してそ
の培養物中にバクトロポンを生産せしめ、培養物からバ
クトロポンを採取することを特徴とする新規抗生物質バ
クトロポンの製造法を要旨とするものである。
本発明において用いるバクトロポン生産菌の一例である
細菌BMF34−EG2株を工業技術院微生物工業技術
研究所に、昭和53年12月26日保管委託申請し、寄
託番号は微工研菌寄第4769号である。
細菌BMF34−EG2株を工業技術院微生物工業技術
研究所に、昭和53年12月26日保管委託申請し、寄
託番号は微工研菌寄第4769号である。
この菌株の菌学的性状は次に示すとおりである。
BMF34−EGZ株の菌学的性状
(a)形 態
(1)細胞は桿菌で、大きさは1.0〜1.2X2.0
〜4.0ミクロン (2)細胞の多形性は、特にみとめられない。
〜4.0ミクロン (2)細胞の多形性は、特にみとめられない。
(3)運動性を有する。
鞭毛の着生状態はおおむね極鞭毛であるが、まれに側鞭
毛様のものもみとめられる。
毛様のものもみとめられる。
(4)胞子はみとめられない。
(5)ダラム染色は陰性である。
(6)抗酸性を有しない。
(b) 各培地における生育状態(肉汁ゼラチン穿刺
培養のみ20℃、及び30℃培養。
培養のみ20℃、及び30℃培養。
他は、すべて30℃培養。
)(1)肉汁寒天平板培養
コロニーは円形で半球形に隆起しており、辺縁は平滑で
ある。
ある。
表面は平滑で光沢を有する。
培養後24時間ぐらいまでは半透明のコロニーもみられ
るが、培養が進むにつれてすべて不透明にたり、粘稠を
有するようにはる。
るが、培養が進むにつれてすべて不透明にたり、粘稠を
有するようにはる。
コロニーの色は紫色を呈するが、拡散性色素はみとめら
れはい。
れはい。
(2)肉汁寒天斜面培養
接種線にそって、一様に良く生育する。
表面は平滑で光沢を有し、辺縁は平滑である。
紫色を呈す□□□S、溶解性色素はみとめられない。
(3)肉汁液体培養
菌は培地全体に一様に生育し、培養後2日目から培地表
面に、試験管壁にそって紫色のリングを形成する。
面に、試験管壁にそって紫色のリングを形成する。
又無色の沈澱が培養後2日目にみとめられ、培養後5日
目頃から紫色となる。
目頃から紫色となる。
(4)肉汁ゼラチン穿刺培養
20℃培養では、菌は穿刺線にそって同心円状に生育し
、液化は培養後3日目頃から始まり、その型は管状であ
る。
、液化は培養後3日目頃から始まり、その型は管状であ
る。
30℃培養の場合液化は培養後7日目に陽性であった。
(5)リドマス・ミルク
培養後3日〜5白目頃から凝固が始まる。
凝固は非常に弱く、ペプトン化はこれと平行して培養後
3日目頃から始まり、6日目にはほぼ完了する。
3日目頃から始まり、6日目にはほぼ完了する。
(c)生理学的性質((IOL(14)を除きすべて3
0℃培養) (1)硝酸塩の還元:硝酸塩より亜硝酸塩を生成する。
0℃培養) (1)硝酸塩の還元:硝酸塩より亜硝酸塩を生成する。
(2)脱窒反応(駒形らの方法1)によった):陽性。
ガスの発生はなし。注1) Komagata、に、
、H,l1zuka、andM。
、H,l1zuka、andM。
Takahashi : J 、Gen 、Appl
、Microbiol 、 。
、Microbiol 、 。
11.191(1965)
(3)MRテスト:陰性。
(4)VPテスト:陰性。
(5)インドールの生成:陰性。
(6)硫化水素の生成(TSI寒天培地による):陰性
。
。
(7)デンプンの加水分解:陰性0
(8) クエン酸の利用: Koserの培地、Ch
ristensenの培地ともに生育する。
ristensenの培地ともに生育する。
(9)無機窒素源の利用(硝酸ナトリウム及び硫酸アン
モニウムを用いた。
モニウムを用いた。
):前者の利用はみとめられなかった。
後者についてはこれを利用し、生育した。
(10) 色素の生成(KingA及びB培地を用い
た)いずれの培地上でも、菌体は紫色を呈する。
た)いずれの培地上でも、菌体は紫色を呈する。
溶解性色素は、King A培地で極くわずかfL黄色
味〜黄茶色味をおび、KingB培地では黄色味〜黄茶
色味をおびる。
味〜黄茶色味をおび、KingB培地では黄色味〜黄茶
色味をおびる。
1υ ウレアーゼ(Chr 1stensenの尿素培
地を用いた):陽性と考えられるが非常に弱い。
地を用いた):陽性と考えられるが非常に弱い。
(121オキシダーゼ:陽性
(13)カタラーゼ:陽性。
a→ 生育の範囲:生育温度範囲は12乃至13〜40
℃、最適温度は27〜30℃附近である。
℃、最適温度は27〜30℃附近である。
生育pH範囲はおおむね5.0〜9.01最適pHは5
.0〜8.0である。
.0〜8.0である。
a■ 酸素に対する態度:好気性(通性嫌気性)である
。
。
(IE90−Fテスト(Hi gh Leifson法
による):発酵型である。
による):発酵型である。
卸 糖類からの酸およびガスの生成(培地はペフトン水
ヲ用1.*) : D−グルコース、D−マンノース、
D−フラクトース、トレハロースから酸の生成がみとめ
られた。
ヲ用1.*) : D−グルコース、D−マンノース、
D−フラクトース、トレハロースから酸の生成がみとめ
られた。
グリセリンの場合は、培養後10日白目に酸の生成がみ
とめられた。
とめられた。
ガスの発生は、いずれの糖からもみとめられなかった。
以上の性状を要約すると、BMF34−EGZ株はダラ
ム陰性の通性嫌気性桿菌で極鞭毛を有し、又、コロニー
は紫色を呈する。
ム陰性の通性嫌気性桿菌で極鞭毛を有し、又、コロニー
は紫色を呈する。
これらの性状を、バーシーズ・マニュアル・オブ・デタ
ー□ネーテイブ・バクテリオロジー(Bergeys
Manual ofDeterminative Ba
cteriology )第8版を参照して検討する
と、BMF34−EG2株はクロモバクテリウム(Ch
romobacterium)属に属すると考えられる
。
ー□ネーテイブ・バクテリオロジー(Bergeys
Manual ofDeterminative Ba
cteriology )第8版を参照して検討する
と、BMF34−EG2株はクロモバクテリウム(Ch
romobacterium)属に属すると考えられる
。
又、種を検索すると、37℃ですみやかに生育すること
、あるいは糖からの酸の生成パターン等から、クロモバ
クテリウム・ビオラセウム(Chromobacter
ium violaceum;BergeysManu
al of Determinative Bacte
riology、第8版、355頁)があげられる。
、あるいは糖からの酸の生成パターン等から、クロモバ
クテリウム・ビオラセウム(Chromobacter
ium violaceum;BergeysManu
al of Determinative Bacte
riology、第8版、355頁)があげられる。
最適pHが記載よりやや酸性側に寄っている点を除くと
、BMF34−EG2株はクロモバクテリウム・ビオラ
セウムとよく一致した性状を示した。
、BMF34−EG2株はクロモバクテリウム・ビオラ
セウムとよく一致した性状を示した。
よって、BMF34−EG2株をクロモバクテリウム・
ビオラセウム(Chromobacterium vi
olaceum)BMF34−EG2と同定した。
ビオラセウム(Chromobacterium vi
olaceum)BMF34−EG2と同定した。
細菌は人工的に、また自然界で変異をおこしやすいが、
本発明にいうクロモバクテリウム・ビオラセウムBMF
−34−EG2はそれらの変異菌のすべてを包括する。
本発明にいうクロモバクテリウム・ビオラセウムBMF
−34−EG2はそれらの変異菌のすべてを包括する。
本発明にいうこれらの菌種は、バクトロポンを生産して
本菌種およびその変異菌と明確に区別されたい菌はすべ
てこれを包含する。
本菌種およびその変異菌と明確に区別されたい菌はすべ
てこれを包含する。
本発明のバクトロポンの製造法を実施するに当っては、
BMF34−EG2株の胞子または菌糸を栄養源含有培
地に接種して発育させることによってバクトロポンを含
む培養物かえられる。
BMF34−EG2株の胞子または菌糸を栄養源含有培
地に接種して発育させることによってバクトロポンを含
む培養物かえられる。
好気的に条件が好ましい。
栄養源としては細菌の栄養源として公知のものを使用で
きる。
きる。
例えば市販されているペプトン、肉エキス、コーン・ス
チープ・リカー、綿実粉、落花生粉、大豆粉、酵母エキ
スNZ−アミン、カゼインの氷解物、硝酸ソーダ、硝酸
アンモニア、硫酸アンモニアなどの窒素源、および市販
されているグリセリン、蔗糖、澱粉、グリコース、マル
トース、糖蜜などの炭水化物、あるいは脂肪fLとの炭
素源と食塩、燐酸塩、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウ
ムなどの無機塩を使用できる。
チープ・リカー、綿実粉、落花生粉、大豆粉、酵母エキ
スNZ−アミン、カゼインの氷解物、硝酸ソーダ、硝酸
アンモニア、硫酸アンモニアなどの窒素源、および市販
されているグリセリン、蔗糖、澱粉、グリコース、マル
トース、糖蜜などの炭水化物、あるいは脂肪fLとの炭
素源と食塩、燐酸塩、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウ
ムなどの無機塩を使用できる。
その他必要に応じて微量の金属塩を添加することもでき
る。
る。
これらのものは生産菌が利用し、バクトロポンの生産に
役立つものであればよく、公知の細菌の培養材料はすべ
て用いることができる。
役立つものであればよく、公知の細菌の培養材料はすべ
て用いることができる。
バクトロポンの大量生産には液体培養が好ましく、培養
温度は生産菌が発育し、バクトロポンを生産する範囲で
適用しうるが、殊に好ましいのは20〜35℃である。
温度は生産菌が発育し、バクトロポンを生産する範囲で
適用しうるが、殊に好ましいのは20〜35℃である。
培養は普通バクトロポンが充分蓄積するまで続けられる
。
。
例えばグリセリン2%、クルコース1%、肉エキス0.
5%、ペプトン0.5%、食塩0.5%の液体培地(p
H7,0)にBMF3.4−EG2株の斜面培養から胞
子および菌糸を接種し、27℃で好気的に振盪培養を行
なうと、培養1日日から目的とする抗生物質の蓄積が見
られた。
5%、ペプトン0.5%、食塩0.5%の液体培地(p
H7,0)にBMF3.4−EG2株の斜面培養から胞
子および菌糸を接種し、27℃で好気的に振盪培養を行
なうと、培養1日日から目的とする抗生物質の蓄積が見
られた。
バクトロポンの定量法は、試験菌として大腸菌(エシェ
リヒア・コリに−12)を使用する通常の円筒平板法に
よって行たう。
リヒア・コリに−12)を使用する通常の円筒平板法に
よって行たう。
バクトロポンの結晶10μg/縦の水溶液は通常径20
朋程度の阻止円を示す。
朋程度の阻止円を示す。
バクトロポンの生産のためのクロモバクテリウム・ビオ
ラセウムBMF34−EG2株の培養に当っては、上記
の振盪培養のほかに、一般に微生物の通気攪拌培養に用
いられるジャー培養器、または大型のステンレス・スチ
ール製タンク培養槽はとも大量生産のために使用される
。
ラセウムBMF34−EG2株の培養に当っては、上記
の振盪培養のほかに、一般に微生物の通気攪拌培養に用
いられるジャー培養器、または大型のステンレス・スチ
ール製タンク培養槽はとも大量生産のために使用される
。
大量培養の場合には、上記液体培地中で、20〜40時
間振盪培養した培養液を種培養とし、これを1〜2%容
接種するのが好ましい。
間振盪培養した培養液を種培養とし、これを1〜2%容
接種するのが好ましい。
バクトロポンの生産菌の培養液からバクトロポンを抽出
するには、pH5以下の酸性で酢酸エチル、酢酸ブチル
、ブタノールなどを使用する溶剤抽出法、または活性炭
はとを吸着剤として使用する吸着法、または沈澱法はと
によって行はわれる。
するには、pH5以下の酸性で酢酸エチル、酢酸ブチル
、ブタノールなどを使用する溶剤抽出法、または活性炭
はとを吸着剤として使用する吸着法、または沈澱法はと
によって行はわれる。
目的とするバクトロポンは通常培養物の沢過残渣にも存
在するので、培養物から涙過することりく碑軒上記の溶
剤で抽出する方法が最も有効である。
在するので、培養物から涙過することりく碑軒上記の溶
剤で抽出する方法が最も有効である。
濾過する際には、好ましくは微アルカリ性で行えば殆ん
どの抗生物質の済液に移行する。
どの抗生物質の済液に移行する。
バクトロポンの酢酸エチルと水における分配は次表に示
すとおりである。
すとおりである。
従って、酢酸エチル、酢酸ブチル、ブタノールはどの溶
剤で培養物中より抗生物質を抽出するにはpH5以下の
微酸性で行f、にわれ、好ましくはpH2〜4である。
剤で培養物中より抗生物質を抽出するにはpH5以下の
微酸性で行f、にわれ、好ましくはpH2〜4である。
さらに溶剤に抽出された抗生物質はpH7以上の微アル
カリ性の水によく転溶される。
カリ性の水によく転溶される。
そこでこの転溶法を繰り返すことにより高純度の抗生物
質をうろことができる。
質をうろことができる。
この溶剤転溶法によるバクトロポンの抽出は最も効率の
よい方法で、水抽出の際、その容量を減少することがで
きるのでバクトロポンの濃縮液をうるにも便利である。
よい方法で、水抽出の際、その容量を減少することがで
きるのでバクトロポンの濃縮液をうるにも便利である。
活性炭に吸着した抗生物質は微アルカリ性のメタノール
、アセトンまたはそれらの含水溶液によって抽出するこ
とができる。
、アセトンまたはそれらの含水溶液によって抽出するこ
とができる。
また、培養物中の抗生物質をpH1〜4の酸性で沈澱せ
しめ、沖過してえられる残渣より活性炭の場合と同様の
溶剤で抽出することができる。
しめ、沖過してえられる残渣より活性炭の場合と同様の
溶剤で抽出することができる。
培養物中のバクトロポンはこれらの抽出方法を繰返し、
または適宜組合せて抽出することができ、その抽出液を
適当た方法で濃縮または乾燥することによってその粗粉
末または粗結晶をうろことができる。
または適宜組合せて抽出することができ、その抽出液を
適当た方法で濃縮または乾燥することによってその粗粉
末または粗結晶をうろことができる。
この抗生物質の粗粉末または粗結晶は必要ならば通常の
シリカゲルを用いる塔クロマトグラフィーまたは酢酸エ
チルf、rどの溶剤と水を用いる向流分配法によってさ
らに精製することができる。
シリカゲルを用いる塔クロマトグラフィーまたは酢酸エ
チルf、rどの溶剤と水を用いる向流分配法によってさ
らに精製することができる。
シリカゲルの塔クロマトグラフィーでは展開溶媒として
、例えばクロロホルムとメタノールの混液(20:1容
)を使用することにより収率よく精製され、向流分配法
では溶剤として、例えば酢酸エチルとpH6の燐酸緩衝
液を使用することによりきわめて高純度のバクトロポン
かえられる。
、例えばクロロホルムとメタノールの混液(20:1容
)を使用することにより収率よく精製され、向流分配法
では溶剤として、例えば酢酸エチルとpH6の燐酸緩衝
液を使用することによりきわめて高純度のバクトロポン
かえられる。
また、バクトロポンは種々の溶剤を用いて結晶化が容易
たので、上記の抽出精製法で得られた粗粉末や粗結晶か
ら結晶として単離することができるが、粗粉末の純度は
40%以上が好ましく、また溶剤中で少量の活性炭を使
用して脱色することも可能である。
たので、上記の抽出精製法で得られた粗粉末や粗結晶か
ら結晶として単離することができるが、粗粉末の純度は
40%以上が好ましく、また溶剤中で少量の活性炭を使
用して脱色することも可能である。
結晶化は、例えば温酢酸エチルに溶解して濃縮する方法
、濃厚メタノール溶液に水またはクロロホルムを添加す
る方法、濃厚アルカリ性水溶液を酸性にする方法fKと
によって行なわれる。
、濃厚メタノール溶液に水またはクロロホルムを添加す
る方法、濃厚アルカリ性水溶液を酸性にする方法fKと
によって行なわれる。
以下に実施例を示すが、バクトロポンの性状が本発明に
よって明らかにされたので、この性状にもとすいてバク
トロポンの製造法を種々考案することができる。
よって明らかにされたので、この性状にもとすいてバク
トロポンの製造法を種々考案することができる。
従って、その製造法は実施例に限定されるものでははく
、実施例の修飾手段は勿論本発明によって明らかにされ
たバクトロポンの性状にもとすいて公知の手段を施して
バクトロポンを生産、濃縮、抽出、精製、結晶化する方
法をすべて包括する。
、実施例の修飾手段は勿論本発明によって明らかにされ
たバクトロポンの性状にもとすいて公知の手段を施して
バクトロポンを生産、濃縮、抽出、精製、結晶化する方
法をすべて包括する。
実施例 1
寒天斜面培地に培養したBMF34−EG2株(微工研
菌寄第4769号)を、グリセリン2%、グルコース1
%、肉エキス(極東製薬製)0.5%、ポリペプトン(
大玉栄養製)0.5%、食塩0.5%の液体培地(苛性
ソーダでpH7,0)に接種し、27℃で22時間振盪
培養して種培養液をえた。
菌寄第4769号)を、グリセリン2%、グルコース1
%、肉エキス(極東製薬製)0.5%、ポリペプトン(
大玉栄養製)0.5%、食塩0.5%の液体培地(苛性
ソーダでpH7,0)に接種し、27℃で22時間振盪
培養して種培養液をえた。
次に上記培地125m1ずつを分注調整した坂ロフラス
コ182本に、種培養液を接種(2%容)し、往復振盪
機(毎分180回転)上で27℃23時間培養した。
コ182本に、種培養液を接種(2%容)し、往復振盪
機(毎分180回転)上で27℃23時間培養した。
この培養液(pH7,2、20,911バクトロポン2
84■含有)に酢酸ブチル20.9/を加え、塩酸で水
層のpHを2.0とし室温で30分攪拌した。
84■含有)に酢酸ブチル20.9/を加え、塩酸で水
層のpHを2.0とし室温で30分攪拌した。
静置後酢酸ブチル層を分離採取し、水10.37を加え
、苛性ソーダで水層のpHを8.0とし、よく攪拌して
バクトロポンを転溶せしめた。
、苛性ソーダで水層のpHを8.0とし、よく攪拌して
バクトロポンを転溶せしめた。
水層を分離し、酢酸エチル4.61を加え、水層のpH
を3.0として抽出した。
を3.0として抽出した。
酢酸エチル層を減圧濃縮乾燥して1.55g(バクトロ
ポン249■含有)の褐色粗粉末をえた。
ポン249■含有)の褐色粗粉末をえた。
収率88%。実施例 2
実施例1でえられた褐色粗粉末1.55gをメタノール
1.5mlに溶解し、クロロホルム30m1とシリカゲ
ル(マリンクロット社製、AR)3gを加え懸濁液をつ
くった。
1.5mlに溶解し、クロロホルム30m1とシリカゲ
ル(マリンクロット社製、AR)3gを加え懸濁液をつ
くった。
これを、シリカゲル130gをクロロホルム−メタノー
ル(20:1容)混液で充填した塔(内径27扉0に注
入し、続いて同一溶媒で展開し、141rLlずつ分画
した。
ル(20:1容)混液で充填した塔(内径27扉0に注
入し、続いて同一溶媒で展開し、141rLlずつ分画
した。
各分画の大腸菌に一12株に対する抗菌力をしらべると
、分画42−70が活性を示した。
、分画42−70が活性を示した。
さらに、シリカゲルの薄層クロマトグラフィー(展開溶
媒:クロロホルム−メタノール、4:][)でしらべて
、爽雑物の少ない分画43−61を集めて減圧濃縮乾燥
し、淡褐色の粗結晶260m9(バクトロポン2367
79含有)をえた。
媒:クロロホルム−メタノール、4:][)でしらべて
、爽雑物の少ない分画43−61を集めて減圧濃縮乾燥
し、淡褐色の粗結晶260m9(バクトロポン2367
79含有)をえた。
収率95%。この粗結晶に酢酸エチル30TIllを加
え、加湿(50℃)して溶解し、約100■の活性炭を
加えて脱色、濾過し、温酢酸エチル57711で洗浄し
た。
え、加湿(50℃)して溶解し、約100■の活性炭を
加えて脱色、濾過し、温酢酸エチル57711で洗浄し
た。
炉液と洗液を合して、約25R1まで減圧濃縮し、冷却
して結晶を析出せしめた。
して結晶を析出せしめた。
結晶を戸別し、冷酢酸エチル0.5 mlで洗浄し、バ
クトロポンの無色結晶157Tv(収率67%)をえた
。
クトロポンの無色結晶157Tv(収率67%)をえた
。
結晶母液と洗液を合して減圧濃縮乾燥し、淡黄色の粗粉
末51■(バクトロポン17■含有)を得た。
末51■(バクトロポン17■含有)を得た。
第1図はバクトロポンの臭化カリ錠で測定した赤外部吸
収曲線を示す。 第2図はメタノール溶液中、0.1NHCl含有90%
メタノール溶液中および0.IN NaOH含有90%
メタノール溶液中で測定したバクトロポンの紫外部吸収
曲線を示す。
収曲線を示す。 第2図はメタノール溶液中、0.1NHCl含有90%
メタノール溶液中および0.IN NaOH含有90%
メタノール溶液中で測定したバクトロポンの紫外部吸収
曲線を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 分解点248−250℃を示し、光学活性を示さな
い無色結晶で、C7H5NO3の分子式を有し、この物
質の赤外部吸収曲線および紫外部吸収曲線は添付図面の
第1図および第2図にそれぞれ示す吸収極大を有し、メ
タノール、エタノール、アセトン、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、アルカリ性の水
によくとけ、酢酸エチル、酢酸ブチルにとけるが水には
とけ難く、ファスト・ブルーB1ペンタシアノアクオフ
エリエート、ヘンタシアノアン□ンフエロアート、塩化
第二鉄、塩化第二銅の諸反応に陽性で、ニンヒドリン、
レッド・テトラゾリウム、ブラディなどの反応には陰性
であることを特徴とする抗生物質バクトロポン。 2 クロモバクテリウム属に属するバクトロポン生産菌
を、栄養源を含有する培地中で培養してその培養物中に
バクトロポンを生産せしめ、培養物からバクトロポンを
採取することを特徴とする新規抗生物質バクトロポンの
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54009142A JPS5832592B2 (ja) | 1979-01-31 | 1979-01-31 | 新抗生物質バクトロポンおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54009142A JPS5832592B2 (ja) | 1979-01-31 | 1979-01-31 | 新抗生物質バクトロポンおよびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55102597A JPS55102597A (en) | 1980-08-05 |
JPS5832592B2 true JPS5832592B2 (ja) | 1983-07-14 |
Family
ID=11712370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54009142A Expired JPS5832592B2 (ja) | 1979-01-31 | 1979-01-31 | 新抗生物質バクトロポンおよびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5832592B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58212791A (ja) * | 1982-06-07 | 1983-12-10 | Microbial Chem Res Found | 新生理活性物質アルフアメニン及びその製造法 |
-
1979
- 1979-01-31 JP JP54009142A patent/JPS5832592B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55102597A (en) | 1980-08-05 |
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