JPS5832033Y2 - 線状ばね特性を有する異形圧縮コイルばね - Google Patents

線状ばね特性を有する異形圧縮コイルばね

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JPS5832033Y2
JPS5832033Y2 JP5711477U JP5711477U JPS5832033Y2 JP S5832033 Y2 JPS5832033 Y2 JP S5832033Y2 JP 5711477 U JP5711477 U JP 5711477U JP 5711477 U JP5711477 U JP 5711477U JP S5832033 Y2 JPS5832033 Y2 JP S5832033Y2
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JP
Japan
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coil
spring
diameter
diameter part
large diameter
Prior art date
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Expired
Application number
JP5711477U
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English (en)
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JPS53150359U (ja
Inventor
武 平野
Original Assignee
日本発条株式会社
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Publication date
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Priority to JP5711477U priority Critical patent/JPS5832033Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コイルの端部にコイル径の小さな部分を巻回
成形した線形ばね特性を有する異径圧縮コイルばねに関
する。
コイルばね荷重Pを加えた時の応力τすなわちばね素線
の表面に生じる最大応力は、 で表わされる。
従って公知のコイルばねのうち、素線直径をコイルの軸
線方向に異ならせた複数部分からなる円筒コイルばねの
場合には、素線直径dの小さい部分に最大応力を生じる
から、素線直径の小さい部分の応力を基準として設計せ
ざるを得ないため重量が大となる。
一方、公知のコイルばねのうち、コイル端末取付部のス
ペースの大きさの関係などがら、ばね端末部のコイル径
を部分的に小さくしたものがある。
しかしながらこのようにばね端末部の径を小さくすると
、前記した式からも明らかなように、素線直径dがコイ
ル各部で同一の場合ばね端末部の応力が小さくなり、そ
の分材料利用率が悪化し重量増を招くことになる。
また、特公昭49−14651号公報に見られるように
、コイル径と素線直径がばねの中心部分で最大でありば
ね端末部に向ってコイル径と素線直径が漸減するように
して、材料利用率の向上(軽量化)を図ったものも見ら
れるが、この場合荷重が所定値を超えると荷重の増加に
伴ないばね端末部がら順次座面に接着して非線形特性と
なる。
従って、線間接着しない線形ばね特性のものを得たい場
合には、このばねでは特性が異なることがら使用できな
い。
本考案は上記事情にもとづきなされたものでその目的と
するところは、線形ばね特性を得ることを前提として、
コイル端末部にコイル径の小さな部分を有するにもかか
わらず応力の均等化が図れ重量増を招くことのない線形
ばね特性を有する異径圧縮コイルばねを提供することに
ある。
すなわち本考案の要旨とするところは、コイル軸線方向
に所定の長さ同一のコイル径で巻回形成された大径部と
、この大径部の端部に連続して巻回形成され、上記大径
部よりもコイル径が小さくかつコイル軸線方向に作用す
る荷重にもとづく応力が上記大径部とほぼ等しくなるよ
うに極断面係数を小さく形成した端末小径部とを具備し
たことを特徴とする線形ばね特性を有する異径圧縮コイ
ルばねである。
以下本考案の実施例について図面を参照して説明する。
第1図においてコイルは゛ねAはコイル直径D1の端末
小径部1と、コイル直径D2の大径部2すなわちコイル
ばね本体部とを備え、これら端末小径部1と大径部2と
はほぼ同心をなすとともに連接部3を介して一体に連続
して巻回形成されている。
上記大径部2は、コイル軸線方向に所定の長さ同一のコ
イル径となるように巻回成形されている。
一方、端末小径部1は、図示しないコイルばね取付座の
スペース上の制約などから大径部2すなわちコイルばね
本体部よりもコイル径を小さくしたものである。
そして、コイルばねAを構成するばね素線4は円形状断
面を有し、端末小径部1においては小さな線径d1を有
するとともに大径部2においては大きな線径d2を有し
、かつ連接部3においては線径d3がdlとd2との間
で順次変化するように形成されている。
これら線径d1およびd2はそれぞれコイル直径D1お
よびD2に関連し、また線径d3は巻回曲率半径Rに関
連して、軸方向荷重に基づく各部1,2.3の応力がほ
ぼ相等しくなるようにそれぞれ設定されている。
換言すれば、素線4の横断面係数すなわちねじり断面係
数を素線4の巻回曲率に関連して設定することにより、
各部1,2.3における応力がほぼ均等化するように構
成されている。
上記横断面係数(ねじり断面係数)Zpは、素線直径を
dとした場合に で表わされることが知られている。
なお、円形断面の場合の断面二次モーメン)Iは、 であるから、断面二次モーメントと横断面係数はいずれ
もdのみの関数である点で類似の関係にあることがわか
る。
以上のごとく構成されたコイルばねAは、コイルばね本
体部としての大径部2の端部に端末小径部1を有してい
るので、ばね取付スペースが狭くともこの端末小径部1
を介してコイルばねをセットすることができるものであ
る。
そしてこのコイルばねAは、上述のごとく巻回曲率に応
じてばね素線の直径を設定したので、ばね両端に圧縮荷
重を加えたとき各部1,2.3に生じる応力が相互にほ
ぼ相等しくなる。
すなわち端末小径部1と大径部2がほぼ均等に圧縮され
てゆくため、端末小径部1の密着と大径部2の密着の直
前まで線形のばね特性(荷重−撓み特性)を得ることが
できる。
また、上述のように巻回曲率に応じてばね素線の直径を
設定したので、端末小径部1を有するにもかかわらず、
線径が一定なばね素線から形成された従来のコイルばね
に比し、所望のばね定数を得るための絵巻回数が少なく
てすみ、したがって重量を軽減し得るとともに、相隣る
各素線が相互に密着する全圧縮状態における軸方向長さ
を短かくすることができる。
第2図に示すコイルは゛ねBにおいて、円錐台状の端末
小径部5と大径部2とが同心かつ一体に連接されている
円錐台状の端末小径部5は端末直径D1が大径部2の直
径D2より小さく、中間部における巻回曲率半径Rxが
端末からの距離Xにほぼ比例してDlからD2に漸増し
ている。
また、ばね素線6は断面円形状をなし、端末部における
線径d1が大径部2における線径d2より小さく、中間
部における線径dxは巻回曲率半径RXに関連して設定
されている。
換言すれば、コイルばねBは第1図に示すコイルばねA
における小径部1の有効巻数を少なくするとともに連接
部3における有効巻数を多くしたとほぼ同様に形成され
ている。
上記コイルばねBにおいても上記コイルばねAにおける
と実質的に同等に線形ばね特性と重量軽減効果が得られ
ることは改めて説明するまでもないであろう。
なお、本考案は上記実施例のみに限定されるものではな
く、たとえば1つのコイルばねに上記端末小径部1、大
径部2、連接部3、円錐台状の端末小径部5等の全部ま
たは一部を複数個設けてもよく、この場合における軸方
向の配列順序等も任意に設定することができる。
また円錐台状の端末小径部5における曲率半径Rxが距
離Xの任意の関数であってもよい。
さらに、ばね素線4,6等の断面形状は円形のみに限ら
れることはなく、たとえば矩形状またはその他の任意形
状のものであってよく、かつ曲率半径に関連して断面の
形状、寸法を異ならしめるようにしてもよい。
本考案は前記したように、−所定の長さ同一のコイル径
で巻回形成されたコイルばね本体部としての大径部の端
部に端末小径部を一体に形成した異径圧縮コイルばねに
おいて、圧縮荷重にもとづく端末小径部の応力が大径部
とほぼ等しくなるように端末小径部の極断面係数を小さ
く形成したものである。
従って本考案によれば、ばね取付スペースなどの関係か
らコイルばね本体部に端末小径部を形成した場合であっ
ても、線形特性が得られ、また大径部と端末小径部の応
力均等化により軽量化を達成できる。
しかも本考案のばねはコイルの一部のみコイル径を異な
らせばよく、少なくとも大径部はコイル径を同しにする
ことができるがら、例えばたる形コイルばねのようにコ
イル全長にわたつてコイル径が漸次変化するようにした
非線形ばね特性をもつものに比して成形が至って容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本考案の相異なる実施例
を示す断面図である。 1・・・・・・端末小径部、2・・・・・・大径部、3
・・・・・・連接部、4゜6・・・・・・ばね素線、5
・・・・・・円錐台状の端末小径部、Di。 D2・・・・・・コイル直径、dl、d2.d3.dx
・・・・・・ばね素線直径、R,Rx・・・・・・巻回
曲率半径。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コイル軸線方向に所定の長さ同一のコイル径で巻回形成
    された大径部と、この大径部の端部に連続して巻回形成
    され、上記大径部よりもコイル径が小さくかつコイル軸
    線方向に作用する荷重にもとづく応力が上記大径部とほ
    ぼ等しくなるように極断面係数を小さく形成した端末小
    径部とを具備したことを特徴とする線形ばね特性を有す
    る異径圧縮コイルばね。
JP5711477U 1977-05-04 1977-05-04 線状ばね特性を有する異形圧縮コイルばね Expired JPS5832033Y2 (ja)

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JPS53150359U JPS53150359U (ja) 1978-11-27
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JPS6321787Y2 (ja) * 1981-03-27 1988-06-15
JP2010084881A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Kyocera Mita Corp 駆動伝達装置及びこれを備えた画像形成装置

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JPS53150359U (ja) 1978-11-27

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