JP2536151Y2 - インダクタンス素子 - Google Patents

インダクタンス素子

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JP2536151Y2
JP2536151Y2 JP1989112988U JP11298889U JP2536151Y2 JP 2536151 Y2 JP2536151 Y2 JP 2536151Y2 JP 1989112988 U JP1989112988 U JP 1989112988U JP 11298889 U JP11298889 U JP 11298889U JP 2536151 Y2 JP2536151 Y2 JP 2536151Y2
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core
winding
wound
inductance element
wound around
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知紀 池田
忠勇 矢作
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TDK Corp
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、各種電子機器に用いられるインダクタンス
素子に関する。
(従来の技術) 従来から用いられているこの種のインダクタンス素子
として、第3図(a),(b)に示すものがある。
同図に示すインダクタンス素子1は、両端面中央にリ
ード線用凹部2a,2bを備えた円柱状からなるコア2と、
前記リード線用凹部2a,2bに取り付けられたリード線3a,
3bと、前記コア2の外周面に複数回巻回された巻線4と
を備えたものである。
ところで、上記構成からなれるインダクタンス素子1
の製造工程では、コア2への巻線4の巻回を第4図
(a),(b)に示すようにしている。
まず、一方のリード線3aに巻線4の一端部4aを複数回
巻回し、さらにこの他端部側4bを続けてコア2に巻回す
る[同図(a)参照]。
そして、巻線4のコア2への巻回終了後、当該他端部
側4bを引き続いて他方のリード線3bに巻回している[同
図(b)参照]。
(考案が解決しようとする課題) ところが、巻線4の他端部側4bを引き続いて他方のリ
ード線3bに巻回しようとする際には、既にコア2に巻回
されている巻線部分4cが引っ張られて緩みが生ずるとい
う問題があり、特にこのように巻線を単層巻きとしてい
る場合にはその問題は大きい。このため現在に至るま
で、上記製造工程の自動化が図られていない。
他方、この問題を解決するために、第5図に示すよう
な鍔部5a,5aを両端部に形成されたコア5がある。
しかしながら、このようなコア5を用いたインダクタ
ンス素子では、巻線部分が引っ張られて緩みが生ずると
いう問題を解決することはできるが、前記第3図に示す
インダクタンス素子1と同様の周波数特性を得ようとす
るためには、鍔部5a,5aの高さbを極力低く設定する必
要があり、しかも実質的に外形寸法値Bがdだけ増大し
て大形化する。
さらに、機械的強度等の製造工程上の理由により、鍔
部5a,5aの厚みdをある程度必要とするため、コア5に
巻線(図示しない)を実質的に巻回する長さaはA−2d
となり、これにより必要な巻回数を得ることが困難であ
る。
一方、これを回避するためにコアの全長Aを延長する
ことも考えられるが、これでは小形化の要請に対応する
ことができないという二律背反的な問題点が未解決のま
まであった。
そこで本考案は、小形化を図るとともに、巻線の巻回
が容易,確実なインダクタンス素子の提供を目的とす
る。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案の構成は、軸方向に
沿って略同一径に形成された円柱状からなるコアと、こ
のコアの両端面にそれぞれ取り付けられたリード端子
と、両端部が各リード端子にそれぞれ巻回され、かつ、
中央部がコアの外周面に単層で複数回巻回された巻線と
を備えたインダクタンス素子において、前記コアの少な
くとも一方の端部側の外周面に沿って周回溝を設け、前
記コアに巻回された巻線の最終巻回部分が前記周回溝部
内にほぼ1周分巻回されてなることを特徴とするもので
ある。
(作用) 以上のように、柱状のコアに単層で巻線を巻回すると
端部で巻線の緩み(ばらけ)が生じ易いが、本考案では
コアの端部側に周回溝を設け、この周回溝内に前記巻線
の最終巻回部分をほぼ1周分巻回するようにして上記緩
み(ばらけ)を防止している。また、柱状のコアは鍔部
を有していないので鍔部を有する従来のコアを用いた場
合に比べ、高さを低くすることができるのでコア全体の
体積が小さくなり必要な周波数特性を確保できるという
利点及び、インダクタンス素子自体を微小化できるとい
う利点を有している。
(実施例) 以下、本考案について図面を参照して説明する。
第1図(a)は本考案の一実施例としてのインダクタ
ンス素子の外観斜視図、同図(b)は同図(a)に示す
インダクタンス素子のうちコアだけを示す外観斜視図、
同図(c),(d)は同図(a),(b)に示すコアの
正面図、側面図である。
第1図(a)に示すインダクタンス素子10は、軸方向
に沿って略同一径に形成された円柱状コアの両端部12a,
12b側の外周面12cに沿って周回溝(以下溝部という)1
3,13がそれぞれ形成されたコア12と、当該コア12の外周
面12cに単層(多層ではない)で複数回巻回された巻線1
1と、前記コア12の両端面12d,12eにそれぞれ取り付けら
れたリード端子14a,14bとを有している。
前記コア12は同図(b)乃至(d)に示すように円柱
状からなり、このうち両端面12d,12eの中央部には、円
錐台状のリード端子用凹部12f,12gを形成されており、
ここに同図(a)に示すリード端子14a,14bがそれぞれ
取り付けられている。
前記溝部13,13は、巻線11が挿入できる程度の幅及び
深さを備え、断面が四角形状からなるものであり、本実
施例ではそれぞれ両端面12d,12eとほぼ平行な面上に形
成されている。
また、前記コア12の外周面12cに巻回された巻線11の
両端部巻回部分11c,11dは、第1図(a)に示すように
前記溝部13,13内に、それぞれほぼ一周分だけ巻き回わ
されるようにして挿入されている。また、その両端部11
a,11bはそれぞれリード端子14a,14bに巻き回されて巻回
されている。尚、本明細書において前記巻回部分11dを
最終巻回部分ともいい、コア12に巻回された巻線11の巻
き終わり部分という意味に用いる。
以上構成を備えたインダクタンス素子10の製造工程に
ついて、第2図(a),(b)を参照して説明する。
まず、一方のリード端子14aに巻線11の一端部11aを複
数回巻回し、この他端部側巻回部分11cを一方の溝部13
内に挿入しつつ巻回する[同図(a)参照]。
そして、巻線11の他端部側巻回部分11cを当該溝部13
にほぼ一周分巻回させたなら、引き続いてさらに巻線11
の他端部側をコア12に順次巻回する。
このようにしてコア12への巻回を終了したら、この最
終巻回部分11dを当該他方の溝部13内に挿入しつつ巻回
する。
そして、最終巻回部分11dを当該溝部13にほぼ一周分
巻回させたなら、引き続いて巻線11のさらに他端部側を
他方のリード端子14bに巻回させる。
すると、第1図(a)に示すようなインダクタンス素
子10が完成する。
以上詳述したインダクタンス素子10によれば、次のよ
うな効果を得ることができる。
まず、コアに巻回した巻線を引き続いて他方のリード
端子に巻回しようとする際、コアに巻回された巻線に引
張力が作用する場合であっても、コアに巻回された巻線
のうち少くなくとも最終巻回部分が溝部内に挿入されて
いるので、コアに巻回された巻線部分が引っ張られて緩
みが生ずるという問題を防止している。このため、巻線
の巻回が容易,確実であり、製造工程の自動化を図るこ
とが容易となる。
また、従来のようにコアの両端部に鍔部を突出して形
成しないので、全長,直径ともに増大することがなく、
小形化を達成するとともに必要な周波数特性を確保する
ことができる。
尚、本考案は前記一実施例に限定されるものではな
く、その要旨の範囲内において様々に変形実施が可能で
ある。
例えば、本実施例では溝部をコアの両端部側にそれぞ
れ形成したものを示すが、少なくともコアに巻回された
巻線の最終巻回部分が挿入される端部側に、前述した溝
部が形成されていればよい。この場合であっても前記実
施例と同様の効果を得ることができる。
また、溝部の断面形状は前記四角形状に限らず、底部
をリード端子の外観形状に対応して形成したU字状のも
の等であってもよい。すなわち、リード端子が挿入でき
るような溝であればよい。このような溝部を備えたもの
であっても、前記実施例と同様の効果を得ることができ
る。
さらに、溝部の数は各端部に一条だけ形成したものに
限らず、複数形成してもよい。この場合であっても前記
実施例と同様の効果を得ることができる。
[考案の効果] 以上のように、柱状のコアに単層で巻線を巻回すると
端部で巻線の緩み(ばらけ)が生じ易いが、本考案では
コアの端部側に周回溝を設け、この周回溝内に前記巻線
の最終巻回部分をほぼ1周分巻回するようにして上記ば
らけを防止している。また、柱状のコアは鍔部を有して
いないので鍔部を有する従来のコアを用いた場合に比
べ、高さを低くすることができるのでコア全体の体積が
小さくなり必要な周波数特性を確保できるという利点及
び、インダクタンス素子自体を微小化できるという利点
を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案の一実施例としてのインダクタン
ス素子の外観斜視図、同図(b)は同図(a)に示すイ
ンダクタンス素子のうちコアだけを示す外観斜視図、同
図(c),(d)は同図(a),(b)に示すコアの正
面図,側面図、第2図(a),(b)は製造工程を示す
説明図、第3図(a),(b)乃至第5図(a),
(b)はそれぞれ従来のインダクタンス素子の説明図で
ある。 11…巻線、11d…最終巻回部分、12…コア、12c…外周
面、13…溝部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−124714(JP,A) 実開 昭60−20117(JP,U) 実開 昭63−193813(JP,U) 実開 昭59−14310(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に沿って略同一径に形成された円柱
    状からなるコアと、このコアの両端面にそれぞれ取り付
    けられたリード端子と、両端部が各リード端子にそれぞ
    れ巻回され、かつ、中央部がコアの外周面に単層で複数
    回巻回された巻線とを備えたインダクタンス素子におい
    て、前記コアの少なくとも一方の端部側の外周面に沿っ
    て周回溝を設け、前記コアに巻回された巻線の最終巻回
    部分が前記周回溝部内にほぼ1周分巻回されてなること
    を特徴とするインダクタンス素子。
JP1989112988U 1989-09-27 1989-09-27 インダクタンス素子 Expired - Lifetime JP2536151Y2 (ja)

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JPS62124714A (ja) * 1985-11-25 1987-06-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波コイル

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