JP2850509B2 - 電動機用界磁コイル - Google Patents
電動機用界磁コイルInfo
- Publication number
- JP2850509B2 JP2850509B2 JP21964590A JP21964590A JP2850509B2 JP 2850509 B2 JP2850509 B2 JP 2850509B2 JP 21964590 A JP21964590 A JP 21964590A JP 21964590 A JP21964590 A JP 21964590A JP 2850509 B2 JP2850509 B2 JP 2850509B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- field coil
- insulator
- groove
- electric motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Windings For Motors And Generators (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は電動機用界磁コイルに関する。
［従来の技術］ 実開昭61−108050号公報は電動機の界磁コイルの一例
を開示している。
を開示している。
また、この種の界磁コイルはボビンを介さず直接にコ
アのコイル溝に装入される場合も多い。この場合、界磁
コイルに適当な圧縮力を加えて制振性などを向上するこ
とが好ましく、例えば車両用スタータではポールコアと
ヨークとにより中間の界磁コイルを径方向に締付け圧縮
力により固定している ［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、このように界磁コイルをポールコアと
ヨークとにより径方向に締付ける場合、確かに界磁コイ
ルの振動低減には有効であるが、絶縁体厚さやコイルの
幅より締付け量が製造工程でばらつくために、締付けす
ぎると絶縁体が破損したり、更には界磁コイルの絶縁耐
力が低下して、レアやアースが生じる可能性があった。
一方、締付けが甘いと、界磁コイルががたつく可能性が
あった。
アのコイル溝に装入される場合も多い。この場合、界磁
コイルに適当な圧縮力を加えて制振性などを向上するこ
とが好ましく、例えば車両用スタータではポールコアと
ヨークとにより中間の界磁コイルを径方向に締付け圧縮
力により固定している ［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、このように界磁コイルをポールコアと
ヨークとにより径方向に締付ける場合、確かに界磁コイ
ルの振動低減には有効であるが、絶縁体厚さやコイルの
幅より締付け量が製造工程でばらつくために、締付けす
ぎると絶縁体が破損したり、更には界磁コイルの絶縁耐
力が低下して、レアやアースが生じる可能性があった。
一方、締付けが甘いと、界磁コイルががたつく可能性が
あった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、コ
イル防振を確保しつつコイルの絶縁耐力の劣化を防止し
た電動機用界磁コイルを提供することを、その目的とし
ている。
イル防振を確保しつつコイルの絶縁耐力の劣化を防止し
た電動機用界磁コイルを提供することを、その目的とし
ている。
［課題を解決するための手段］ 本発明の電動機用界磁コイルは、コイル溝を有するコ
アと、絶縁体により相互に絶縁される導体を所定巻回数
だけ巻回してなり前記コイル溝に収容されるコイルとを
備える電動機用界磁コイルにおいて、コイルの軸方向と
略直角な方向へのコイルうねり幅は、前記方向への前記
コイル溝の幅から、前記方向における前記絶縁体合計厚
さを含むコイル高さを差し引いた寸法差よりも所定長さ
だけ大きく設定され、かつ、前記コイル溝内で前記方向
へたわむ前記コイルの圧縮力は、所定の最低コイル保持
荷重よりも大きくかつ前記絶縁体の圧縮破損荷重よりも
小さく設定されていることを特徴としている。
アと、絶縁体により相互に絶縁される導体を所定巻回数
だけ巻回してなり前記コイル溝に収容されるコイルとを
備える電動機用界磁コイルにおいて、コイルの軸方向と
略直角な方向へのコイルうねり幅は、前記方向への前記
コイル溝の幅から、前記方向における前記絶縁体合計厚
さを含むコイル高さを差し引いた寸法差よりも所定長さ
だけ大きく設定され、かつ、前記コイル溝内で前記方向
へたわむ前記コイルの圧縮力は、所定の最低コイル保持
荷重よりも大きくかつ前記絶縁体の圧縮破損荷重よりも
小さく設定されていることを特徴としている。
［作用及び発明の効果］ 本発明の電動機用界磁コイルではコイルがコイルの軸
方向と略直角な方向へうねっており、そのコイルうねり
幅が、コイル溝の幅からコイル高さ（絶縁体合計厚さを
含む）を差し引いた寸法差（すなわち隙間）よりも所定
長だけ大きく設定されている。なお、上記寸法差（隙
間）は絶縁体の圧縮でカバーできる限り負の数値であっ
てもよい。
方向と略直角な方向へうねっており、そのコイルうねり
幅が、コイル溝の幅からコイル高さ（絶縁体合計厚さを
含む）を差し引いた寸法差（すなわち隙間）よりも所定
長だけ大きく設定されている。なお、上記寸法差（隙
間）は絶縁体の圧縮でカバーできる限り負の数値であっ
てもよい。
したがってコイルをコイル溝に装入するためには、上
記寸法差とうねり幅との差だけコイルを圧縮する必要が
あり、この圧縮はコイルうねり幅の圧縮及び絶縁体の圧
縮により賄われる。
記寸法差とうねり幅との差だけコイルを圧縮する必要が
あり、この圧縮はコイルうねり幅の圧縮及び絶縁体の圧
縮により賄われる。
コイルうねり幅の圧縮すなわち導体の弾性変形は絶縁
体の圧縮よりも変形率が大きい。したがって、コイル溝
内におけるコイルにうねりが残っている間は絶縁体の圧
縮は僅かであり、絶縁体の圧縮は大体うねりが消失した
後（すなわち、コイル溝の幅がコイル基準厚さ以下にな
った後）開始される。
体の圧縮よりも変形率が大きい。したがって、コイル溝
内におけるコイルにうねりが残っている間は絶縁体の圧
縮は僅かであり、絶縁体の圧縮は大体うねりが消失した
後（すなわち、コイル溝の幅がコイル基準厚さ以下にな
った後）開始される。
結局、本発明は、コイル幅やコイル溝幅のばらつき
を、うねり減殺方向へのコイルのたわみにより補償して
絶縁体に掛かる荷重を減らしてその破損を防止し、か
つ、コイル幅やコイル溝幅の大きなばらつきを許容しつ
つコイルの絶縁耐力の劣化を防ぐ。
を、うねり減殺方向へのコイルのたわみにより補償して
絶縁体に掛かる荷重を減らしてその破損を防止し、か
つ、コイル幅やコイル溝幅の大きなばらつきを許容しつ
つコイルの絶縁耐力の劣化を防ぐ。
［実施例］ 本発明の電動機用界磁コイルの一実施例を第１図の部
分縦断面図及び第２図の部分横断面図に示す。
分縦断面図及び第２図の部分横断面図に示す。
この電動機用界磁コイルは、スタータ用モータの一界
磁極として用いられるものであり、円筒形のヨーク（本
発明でいうコアの一部）４に径方向へ貫孔されたテーパ
孔5aにはポールコアビス５が外から内に挿通され、ポー
ルコアビス５はポールコア（本発明でいうコアの残部）
３の中央螺子孔3cに締結されている。ポールコア３の芯
部3bには界磁コイル１が巻装されており、ポールコア３
の内端部から周方向に伸びるポールコアチップ3aはポー
ルコアビス５の締め込みによりヨーク４と共働して界磁
コイル１をコイル径方向に圧縮している。
磁極として用いられるものであり、円筒形のヨーク（本
発明でいうコアの一部）４に径方向へ貫孔されたテーパ
孔5aにはポールコアビス５が外から内に挿通され、ポー
ルコアビス５はポールコア（本発明でいうコアの残部）
３の中央螺子孔3cに締結されている。ポールコア３の芯
部3bには界磁コイル１が巻装されており、ポールコア３
の内端部から周方向に伸びるポールコアチップ3aはポー
ルコアビス５の締め込みによりヨーク４と共働して界磁
コイル１をコイル径方向に圧縮している。
したがって、ポールコア３とヨーク４との間に本発明
でいうコイル溝６が形成されており、ポールコアチップ
3aの外周面部とヨーク４の内周面との間の径方向のギャ
ップＧが本発明でいうコイル幅を構成している。
でいうコイル溝６が形成されており、ポールコアチップ
3aの外周面部とヨーク４の内周面との間の径方向のギャ
ップＧが本発明でいうコイル幅を構成している。
界磁コイル１は、第３図及び第４図に示すように、絶
縁被覆された平角線1aを巻装し、所々、バインドテープ
1dで縛って成形している。平角線1aには本発明でいう絶
縁体として、例えばノーメックス紙のような絶縁テープ
（本発明でいう絶縁体）1bを巻くか（第５図参照）、又
は、例えばエポキシ樹脂粉体のような絶縁樹脂粉体1cを
コーティングする（第６図参照）。
縁被覆された平角線1aを巻装し、所々、バインドテープ
1dで縛って成形している。平角線1aには本発明でいう絶
縁体として、例えばノーメックス紙のような絶縁テープ
（本発明でいう絶縁体）1bを巻くか（第５図参照）、又
は、例えばエポキシ樹脂粉体のような絶縁樹脂粉体1cを
コーティングする（第６図参照）。
界磁コイル１には第３図に示すように、コイルの軸方
向と略直角な方向（コイル芯Ｍと平行な方向）に所定ピ
ッチのうねり２が形成されておりうねり幅はＷである。
このうねり２のために界磁コイル１は一種のスプリング
としてコイル芯Ｍと平行な方向に弾性変形可能となって
いる。この実施例では、２か所のうねり２を設けている
が、うねり数は任意に選択可能である。
向と略直角な方向（コイル芯Ｍと平行な方向）に所定ピ
ッチのうねり２が形成されておりうねり幅はＷである。
このうねり２のために界磁コイル１は一種のスプリング
としてコイル芯Ｍと平行な方向に弾性変形可能となって
いる。この実施例では、２か所のうねり２を設けている
が、うねり数は任意に選択可能である。
次に、この実施例の作用を説明する。
界磁コイル１は、ポールコアー３のチップ部3aとヨー
ク４の間のコイル溝６にて、ポールコアービス５を介し
て締付固定される。したがって、平角線1aの高さＨ及び
平角線1aの絶縁体全厚さ2hの和（Ｈ＋2h）とギャップＧ
との差が絶縁体（1bもしくは1c）の圧縮耐力を越える締
代、すなわち絶縁体最大圧縮代（＋δａ）を超えると、
絶縁体（1bもしくは1c）の絶縁が破損され、界磁コイル
１がアースに至る。この時の界磁コイル１の絶縁体破損
荷重を第７図にWaとして示す。
ク４の間のコイル溝６にて、ポールコアービス５を介し
て締付固定される。したがって、平角線1aの高さＨ及び
平角線1aの絶縁体全厚さ2hの和（Ｈ＋2h）とギャップＧ
との差が絶縁体（1bもしくは1c）の圧縮耐力を越える締
代、すなわち絶縁体最大圧縮代（＋δａ）を超えると、
絶縁体（1bもしくは1c）の絶縁が破損され、界磁コイル
１がアースに至る。この時の界磁コイル１の絶縁体破損
荷重を第７図にWaとして示す。
逆にギャップＧに対して、上記Ｈ＋2hが小さくなると
界磁コイル１を押圧する力が低下して行き、界磁コイル
１の固定が不完全となり、振動等の影響で平角線1aの絶
縁体が破損し、アースにいたる可能性が生じる。この場
合におけるコイル最低保持力（最低許容保持力）を第７
図にWbとして示す。すなわち、界磁コイル１がポールコ
アー３でヨーク４に良好に締付固定される荷重範囲は絶
縁体破損荷重Waよりコイル最低保持力Wbの範囲となる。
界磁コイル１を押圧する力が低下して行き、界磁コイル
１の固定が不完全となり、振動等の影響で平角線1aの絶
縁体が破損し、アースにいたる可能性が生じる。この場
合におけるコイル最低保持力（最低許容保持力）を第７
図にWbとして示す。すなわち、界磁コイル１がポールコ
アー３でヨーク４に良好に締付固定される荷重範囲は絶
縁体破損荷重Waよりコイル最低保持力Wbの範囲となる。
界磁コイルにたわみが無い場合、界磁コイル１の許容
締代は＋δａという極めてせまい範囲となり、製造上の
バラツキをこの範囲に入れる事は、極めてむつかしい。
締代は＋δａという極めてせまい範囲となり、製造上の
バラツキをこの範囲に入れる事は、極めてむつかしい。
この実施例によれば、界磁コイル１の許容締代は、＋
δａ＞［（Ｈ＋2h）−Ｇ］＞−δｂとなる。なおここ
で、−δｂはコイル最低保持荷重Wb点（第７図参照）に
おける界磁コイル１のたわみ量（正確に言えば、うねり
減少量）をいう。
δａ＞［（Ｈ＋2h）−Ｇ］＞−δｂとなる。なおここ
で、−δｂはコイル最低保持荷重Wb点（第７図参照）に
おける界磁コイル１のたわみ量（正確に言えば、うねり
減少量）をいう。
また、本発明は界磁コイル１の代わりに他のコイルに
適用できることはもちろんである。コアはこの実施例の
ようにポールコアビスの締込みによりコイル溝幅可変の
分割型コアの他、コイルを押し込むことがてきれば、コ
イル溝一定の一体コアでもよい。
適用できることはもちろんである。コアはこの実施例の
ようにポールコアビスの締込みによりコイル溝幅可変の
分割型コアの他、コイルを押し込むことがてきれば、コ
イル溝一定の一体コアでもよい。
更に、コイルは平角線1aの他に他の形状でもよく、コ
イル全体として弾性変形可能なうねりをもつものであれ
ばよい。
イル全体として弾性変形可能なうねりをもつものであれ
ばよい。
【図面の簡単な説明】 第１図はこの実施例の電動機用界磁コイルの部分縦断面
図、第２図はその部分横断面図、第３図は界磁コイルの
側面図、第４図は同コイルの平面図、第５図及び第６図
は界磁コイルの各絶縁方式を示す断面図、第７図はコイ
ル押圧荷重とコイルうねりのたわみ代及び絶縁体圧縮代
との関係を示す図である。 １……界磁コイル ３……ポールコア（コア） ４……ヨーク（コア）
図、第２図はその部分横断面図、第３図は界磁コイルの
側面図、第４図は同コイルの平面図、第５図及び第６図
は界磁コイルの各絶縁方式を示す断面図、第７図はコイ
ル押圧荷重とコイルうねりのたわみ代及び絶縁体圧縮代
との関係を示す図である。 １……界磁コイル ３……ポールコア（コア） ４……ヨーク（コア）
Claims (1)
- 【請求項１】コイル溝を有するコアと、 絶縁体により相互に絶縁される導体を所定巻回数だけ巻
回してなり前記コイル溝に収容されるコイルとを備える
電動機用界磁コイルにおいて、 コイルの軸方向と略直角な方向へのコイルうねり幅は、
前記方向への前記コイル溝の幅から、前記方向における
前記絶縁体合計厚さを含むコイル高さを差し引いた寸法
差よりも所定長だけ大きく設定され、かつ、前記コイル
溝内で前記方向へたわむ前記コイルの圧縮力は、所定の
最低コイル保持荷重よりも大きくかつ前記絶縁体の圧縮
破損荷重よりも小さく設定されていることを特徴とする
電動機用界磁コイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21964590A JP2850509B2 (ja) | 1990-08-20 | 1990-08-20 | 電動機用界磁コイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21964590A JP2850509B2 (ja) | 1990-08-20 | 1990-08-20 | 電動機用界磁コイル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04101641A JPH04101641A (ja) | 1992-04-03 |
| JP2850509B2 true JP2850509B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=16738769
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21964590A Expired - Lifetime JP2850509B2 (ja) | 1990-08-20 | 1990-08-20 | 電動機用界磁コイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2850509B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6126976B2 (ja) * | 2013-11-13 | 2017-05-10 | アスモ株式会社 | ステータ及びモータ |
-
1990
- 1990-08-20 JP JP21964590A patent/JP2850509B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04101641A (ja) | 1992-04-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101113 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101113 Year of fee payment: 12 |