JPH0614573U - 捩じりコイルばね組立体 - Google Patents

捩じりコイルばね組立体

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JPH0614573U
JPH0614573U JP5195592U JP5195592U JPH0614573U JP H0614573 U JPH0614573 U JP H0614573U JP 5195592 U JP5195592 U JP 5195592U JP 5195592 U JP5195592 U JP 5195592U JP H0614573 U JPH0614573 U JP H0614573U
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JP
Japan
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coil spring
diameter
torsion
coil springs
holding plate
Prior art date
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Application number
JP5195592U
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English (en)
Inventor
道明 山岡
武志 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 小径コイルばね11と大径コイルばね21を
互いに同心に配設する。両コイルばね11、21の一方
の巻き端部11c、21cを保持プレート30により保
持する。この保持プレート30には、筒部33が一体に
形成される。筒部33は、両コイルばね11、21間に
延びて捩じり作動時における両者の干渉を防止するため
のものである。 【効果】 捩じり角度が大きくなっても両コイルばね1
1、21が同心に配設されたままの状態を維持できる。
しかも筒部33によって、捩じり角度が大きくなった際
に各線材11a、21a同士の干渉を防止できる。従っ
て、最大捩じり角度から中立状態に復帰する際のヒステ
リシスの発生を低減し、大きな戻りトルクを得ることが
できる。一重の捩じりコイルばねに比べて同一径ではよ
り大きなトルクを発生させることができる。トルク設定
が容易になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は捩じりコイルばね組立体に関し、より詳細には、自動車の四輪操舵装 置等に最適な捩じりコイルばね組立体に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
図3を参照して、一般に捩じりコイルばね50は、ばね鋼等からなる線材51 を螺旋形に巻回して構成されたものであり、一方の巻き端部51aと他方の巻き 端部51bとを周方向に相対変位させることにより、図4に示すような捩じり角 度−捩じりトルク特性を得るようにしている。
【0003】 ところで、図3に示す上記捩じりコイルばね50は、線材51を一重に巻回し ただけであったので、より大きな捩じりトルクτを得るためには、自由状態にお けるコイル径や高さを大きく設定する必要がある結果、配置スペースが大きくな るという不具合があった。 そのような不具合を解消するために、図5に示すような捩じりコイルばね60 も知られている。その構造では、一方向に巻回された内径側コイル62と、他方 向に巻回された外径側コイル63とを、同一の線材61により構成している。
【0004】 図5に示す捩じりコイルばね60を採用した場合には、図3の一重の捩じりコ イルばね50に比べて、同一径ではより大きなトルクτを発生させることができ るという利点がある。しかるに、上記捩じりコイルばね60では、巻き方向の異 なる二重コイル構造になっているため、捩じり作動時に捩じり角度が大きくなる と、内径側コイル62と外径側コイル63とが互いに干渉しやすくなる結果、図 6に示すように、最大捩じり角度θmax から中立状態に復帰する際のヒステリシ スHが極めて大きくなり、実用上、戻しトルクを充分に得ることができないとい う問題があった。
【0005】 本考案は上記不具合に鑑みてなされたものであり、最大捩じり角度から中立状 態に復帰する際のヒステリシスの発生を可及的に低減することができると共によ り大きな捩じりトルクを得ることができ、しかも全体の寸法をコンパクトに設定 することのできる捩じりコイルばね組立体を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案の捩じりコイルばね組立体は、 互いに同心に配設され、それぞれ別部材で構成された小径コイルばね及び大径 コイルばねと、 両コイルばねの夫々一方の巻き端部を保持する保持プレートと、 保持プレートに一体に形成され、且つ、両コイルばね間に延びて捩じり作動時 における両者の干渉を防止する筒部と を備えていることを特徴としている。
【0007】
【作用】
上記構成からなる捩じりコイルばね組立体によれば、内周側の小径コイルばね と外周側の大径コイルばねの巻き端部の一方をそれぞれ保持プレートに保持して いるので、捩じり角度が大きくなっても両コイルばねが同心に配設されたままの 状態を維持することができる。さらに、上記保持プレートには、捩じり作動時に おいて両コイルばねの干渉を防止する筒部を一体に形成しているので、捩じり角 度が大きくなった際に両コイルばねの線材同士の干渉を防止することができる。
【0008】
【実施例】
以下、添付図面を参照しつつ本考案の好ましい実施例について詳述する。 図1は、本考案の一実施例における捩じりコイルばね組立体10の一部破断正 面図である。 同図を参照して、この捩じりコイルばね組立体10は、互いに同心に配設され 、それぞれ別部材で構成された小径コイルばね11及び大径コイルばね21を備 えている。
【0009】 小径コイルばね11は、ばね鋼からなる線材11aを平面視反時計周り方向に 巻回することにより構成されており、図1において上側に突出する第1巻き端部 11bと、下側に突出する第2巻き端部11cとを備えている。 大径コイルばね21は、小径コイルばね11と同一材質からなる線材21aを 平面視時計周り方向に巻回することにより構成されており、図1において上側に 突出する第1巻き端部21bと、下側に突出する第2巻き端部21cとを備えて いる。
【0010】 各コイルばね11、21は、平面視略円盤形の保持プレート30に対して同心 に配設されており、各コイルばね11、21の第2巻き端部11c、21cは、 この保持プレート30に穿設された嵌合孔31、32に圧入されることにより、 堅固に把持されている。保持プレート30の材質としては、軟鋼等の金属、或い は硬質の樹脂等が適している。
【0011】 以上のような構成において、上記保持プレート30には、両コイルばね11、 21間に延びる筒部33が一体に突設されている。筒部33は、図1に示す自由 状態において大径コイルばね21の高さ方向略中間部まで延びており、両コイル ばね11、21の捩じり作動時において、両者の干渉を防止するためのものであ る。
【0012】 上記構成からなる捩じりコイルばね組立体10によれば、内周側の小径コイル ばね11と外周側の大径コイルばね21の一方の巻き端部である第2巻き端部1 1c、21cを、それぞれ保持プレート30の嵌合孔31、32に嵌合すること により保持プレート30に堅固に保持しているので、捩じり角度θ(図2参照) が大きくなっても両コイルばね11、21が同心に配設されたままの状態を維持 することができる。さらに、上記保持プレート30には、捩じり作動時において 両コイルばね11、21の干渉を防止する筒部33を一体に形成しているので、 捩じり角度θが大きくなった際に両コイルばね11、21の線材11a、21a 同士の干渉を防止することができる。従って本実施例の捩じりコイルばね組立体 10によれば、図2に示すように、最大捩じり角度θmax から中立状態(θ=0 )に復帰する際のヒステリシスHの発生を抑制し、大きな戻りトルクτを得るこ とができるという顕著な効果を奏する。しかも、二重コイル構造に構成されてい るので、一重の捩じりコイルばねに比べて同一径ではより大きなトルクτを発生 させることができる。従って、配置スペースが小さくて済む分だけ設計の自由度 が向上するという利点がある。
【0013】 しかも本実施例によれば、内周側の小径コイルばね11と外周側の大径コイル ばね21とが、それぞれ別部材で構成されているので、用途に合わせて個々のコ イルばね11(21)のばね定数や巻回方向を変更することにより、捩じりトル クτの特性を比較的自由に変更することができるという利点もある。 なお上述した実施例は本考案の好ましい具体例に過ぎず、例えば、小径コイル ばね11と大径コイルばね21の巻回方向を揃えることにより作動時における径 方向の変位の向きを一致させるようにしてもよく、その他本考案の要旨を変更し ない範囲内で種々の設計変更が可能であることは云うまでもない。
【0014】 〔具体例〕 図1に示す捩じりコイルばね組立体10を採用した場合、コイル径D=42mm 、ばね高さL=33mmのコンパクトな寸法設定により、最大捩じり角度θmax = 210°時に50kgfcmの最大捩じりトルクτmax を得ることができた。図2 に示すように、この捩じりコイルばね組立体10の最大捩じり角度θmax でのヒ ステリシスHは、20〜30%程度に過ぎなかった。
【0015】 〔比較例1〕 図3に示す一重捩じりコイルばね50を採用した場合、図4に示すように、最 大捩じり角度θmax でのヒステリシスHは、20%程度であったものの、最大捩 じり角度θmax を210°に設定した場合に50kgfcmの最大捩じりトルクτ max を得るためには、コイル径Dを45mm、ばね高さLを43.5mmに設定する 必要があった。
【0016】 〔比較例2〕 図5に示す二重捩じりコイルばね60を採用した場合、コイル径D=41mm、 ばね高さL=27.7mmという寸法設定で、最大捩じり角度θmax =210°時 に50kgfcmの捩じりトルクτmax を得ることができたものの、図6に示すよ うに、最大捩じり角度θmax でのヒステリシスHは、40%以上であった。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の捩じりコイルばね組立体によれば、捩じり角度が 大きくなっても両コイルばねが同心に配設されたままの状態を維持することがで きると共に、両コイルばねの線材同士の干渉を防止することができるので、最大 捩じり角度から中立状態に復帰する際のヒステリシスの発生を抑制し、大きな戻 りトルクを得ることができるという顕著な効果を奏する。しかも、二重コイル構 造に構成されているので、一重の捩じりコイルばねに比べて同一径ではより大き なトルクを発生させることができる。従って、配置スペースが小さくて済む分だ け設計の自由度が向上するという利点がある。
【0018】 さらに本考案の構成における捩じりコイルばね組立体によれば、内周側の小径 コイルばねと外周側の大径コイルばねとが別部材で構成されているので、用途に 合わせて個々のコイルばねのばね定数や巻回方向を変更することにより、捩じり トルクの特性を比較的自由に変更することができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における捩じりコイルばね組
立体の一部破断正面図である。
【図2】上記実施例の捩じりコイルばね組立体における
捩じり角度−捩じりトルク特性を示すグラフである。
【図3】一般的な一重捩じりコイルばねの正面図であ
る。
【図4】上記一重捩じりコイルばねにおける捩じり角度
−捩じりトルク特性を示すグラフである。
【図5】従来の二重捩じりコイルばねの一部破断正面図
である。
【図6】上記二重捩じりコイルばねにおける捩じり角度
−捩じりトルク特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 捩じりコイルばね組立体 11 小径コイルばね 11a 線材 11b 第1巻き端部 11c 第2巻き端部 21 大径コイルばね 21a 線材 21b 第1巻き端部 21c 第2巻き端部 30 保持プレート 33 筒部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに同心に配設され、それぞれ別部材で
    構成された小径コイルばね及び大径コイルばねと、 両コイルばねの夫々一方の巻き端部を保持する保持プレ
    ートと、 保持プレートに一体に形成され、且つ、両コイルばね間
    に延びて捩じり作動時における両者の干渉を防止する筒
    部とを備えていることを特徴とする捩じりコイルばね組
    立体。
JP5195592U 1992-07-23 1992-07-23 捩じりコイルばね組立体 Pending JPH0614573U (ja)

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