JPS5831693Y2 - 自動車用空調装置の温度検出装置 - Google Patents

自動車用空調装置の温度検出装置

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JPS5831693Y2
JPS5831693Y2 JP1978028992U JP2899278U JPS5831693Y2 JP S5831693 Y2 JPS5831693 Y2 JP S5831693Y2 JP 1978028992 U JP1978028992 U JP 1978028992U JP 2899278 U JP2899278 U JP 2899278U JP S5831693 Y2 JPS5831693 Y2 JP S5831693Y2
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JP
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temperature
air
heat receiving
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receiving plate
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JP1978028992U
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康宏 岩田
彰郎 吉見
威央 松嶋
信行 川端
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株式会社デンソー
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【考案の詳細な説明】 本考案は温度制御を自動的に行なう自動車用空調装置に
おいて、車室内温度を日射量に応じて適確に補正して検
出し得る温度検出装置に関する。
従来、自動車用空調装置においては、自動車の計器盤上
部にサーミスタからなる感温素子を設置し、日射により
暖められた計器盤上部の空気を前記感温素子部に吸入す
ることにより、車室内温度を日射量により補正して検出
するようにしている。
しかし、計器盤上部の空気温度は、自動車によっては日
射による車両熱負荷の上昇分を補正するには十分でない
ことが多く、そのため従来装置では車室内温度の検出に
際して日射補正が不足しやすいという不具合が生じる。
また、日射が生じた際、その日射により計器盤上部の空
気が暖められ、その空気温度が上昇してからで゛ないと
、日射を検出で゛きないので゛、日射検出の応答が悪い
という欠点がある。
本考案は上記点に鑑みてなされたもので、車室内の日射
の当たる位置に金属薄板からなる受熱板を配設し、この
受熱板に感温素子を一体に固着し、日射のある場合は先
ず受熱板にて直接日射を受け、その熱量を一体化させた
感温素子に直接伝えることにより、日射を応答性よく感
知することが可能となり、従って日射による車両熱負荷
の上昇分をも適確に補正して車室内温度を検出でき、さ
らに日射のない場合にも面積の大きな金属薄板からなり
、かつ複数の通気孔を有する受熱板を有することにより
、車室内空気と感温素子との間の熱交換率が上がり、応
答性を大きく改善できる温度検出装置を提供することを
目的とする。
以下本考案を図に示す実施例について説明する。
第1図は本考案を適用する自動車用エアミックス型空調
装置の温度制御系統を示すもので、外気導入口1または
内気導入口2を内外気切替ダンパ3により切替開閉して
、前記両導入口1,2のいずれか一方から導入される空
気を冷凍サイクルのエバポレータ4で冷却し、その後温
度調節用エアミックスダンパ5によりヒータコア6を通
過して加熱される空気とヒータコア6のバイパス路7を
通過する空気との風量割合を調節して吹出空気の温度調
節をし、その温度調節した空気を自動車の車室8内に吹
出すようにしている。
9は送風機である。
上記エアミックスダンパ5の開度はリンク10を介して
ダイヤフラム作動器11により自動制御されるようにな
っており、そしてこのダイヤフラム作動器11のストロ
ークは負圧導入管12から導入される負圧の大きさに応
じて制御される。
ダイヤフラム作動器11への導入負圧は2個の電磁弁1
3.14により制御され、一方の電磁弁13は大気開放
口15と負圧導入管12との間を開閉し、他方の電磁弁
14は自動車エンジンの吸気管負圧を貯える負圧タンク
(図示せず)に連通する負圧管16と負圧導入管12と
の間を開閉する。
この両電磁弁13.14の通電は電子制御装置17によ
り制御されるようになっており、この電子制御装置17
は、車室内空気温度および1射を検出する感温素子18
、外気温度を検出する感温素子19、およびエアミック
スダンパ5の開度を検出するポテンショメータ20の総
抵抗値と、温度設定用可変抵抗21の抵抗値とを比較し
て出力信号を出すものである。
すなわち、電子制御装置17は感温素子18,19、ポ
テンショメータ19による検出信号と可変抵抗21によ
る設定信号とを比較して、両電磁弁13.14への通電
を制御し、これによりエアミックスダンパ5の開度を車
室内温度が設定温度となるように制御する。
本考案は上記空調装置において特に車室温度検出用の感
温素子18を具備する温度検出装置に係るもので、その
具体的構造を第2図、第3図および第4図により説明す
ると、22は車室8内で前席の前方に設置されている計
器盤、23はこの計器盤22の表面を被覆するパッドで
、軟質の樹脂よりなる。
24は樹脂製の空気吸入筒で、計器盤22のうちフロン
トガラス25を通して日射の当たる位置に配置されてい
る。
26はこの空気吸入筒24の吸気グノル部、27は空気
吸入筒24内に配置された受熱板で、吸気グリル部26
を通して日射を受けるようになっている。
この受熱板27は小さな熱容量でかつ日射受熱面積が大
となるように金属薄板(例えば板厚0.3〜0.6mm
程度)で構成されている。
ここで、受熱板27の具体的材質としては黄銅等が好ま
しく、また形状は本例では第4図に示すように円板状に
しである。
そして、この受熱板27の中央部の凹部27 Cに感温
素子(本例ではサーミスタ)18が半田付等の接合手段
で一体に固着され、さらに感温素子18の表面は樹脂の
被覆層18 aで覆われている。
また、受熱板27には数個の通気孔27 aがあけられ
ており、この通気孔27a、および受熱板27の外周と
空気吸入筒24の内周との間の隙間を通って空気が流通
しやすいようになっている。
前記感温素子18の一端はリード線28に電気的に結合
され、このリード線28は通気孔27 aを通して受熱
板27の下方に配線され、端子金具29に結合されてい
る。
また、感温素子18の他端は、受熱板27に電気的に接
合され、この受熱板27はそのクランプ部27 bにて
金属支持片30の上部にかしめ、半田付により電気的に
結合されている。
この金属支持片30は黄銅等の金属でL字形に形成され
ており、その下部の端子部31および前記端子金具29
は樹脂製の端子保持体32と一体にインサート成形され
ており、この端子保持体32は樹脂製ケース33に設け
られた取付穴34に嵌入固定されている。
ケース33の上端側の内周にほめねじ35が切ってあり
、このめねじ35と空気吸入筒24の下端側の外周に切
っであるおねじ36とを螺合させることにより、空気吸
入筒24とケース33はパツキン37を介して計器盤2
2、パッド23に気密に固定されている。
38はケース33内に収納されている樹脂製の送風ファ
ンで、空気吸入筒24から吸入した空気をケース33の
大径部39に所定間隔で多数設けられた排出口40より
半径方向に送風するものであり、本例では遠心ファンが
用いられている。
41は送風ファン38の駆動用モータで、その回転軸4
2に送風ファン38の中心部が固定されている。
43はモータ41の金属支持板で、例えば鉄板により円
板状に形成されており、モータ41はビス44でこの金
属支持板43に締付は固定されている。
45は樹脂製のモータカバーで、円筒形状のものであり
、その上端にはフランジ部46が形成され、このフラン
ジ部46とケース33の下端に形成されたフランジ部4
7との間に金属支持板43の外周部を挾持し、この三者
46.47.43をビス48により一体に締付は固定し
ている。
49.49はモータ41のリード線で、モータカバー4
5の穴50に嵌着されたゴムブツシュ51を通して外部
へ引き出されている。
52 、52は感温素子18の外部回路への接続用リー
ド線で、コネクタ53.53を介して前述した端子金具
29および金属支持片30の端子部31に電気的に接続
されている。
54は上記リード線49.49およびリード線52.5
2の保持用クランプで、ビス48にてモータカバー45
のフランジ部46に締付けられている。
なお、第2図において55はフロントガラス25の曇り
止め用テ゛フロスタノズルである。
上記構成において本考案装置の作用を説明する。
本考案装置は第2図に示すごとく自動車のフロン1〜ガ
ラス25の下方に位置する計器盤22部に配設されてい
るため、日射時においては日射により暖められた車室内
空気の一部が感温素子18部にモータファン38により
吸入されると同時に空気吸入筒24のグリル部26を通
して日射が受熱板27に直接当り、受熱板27の温度は
車室内温度に加え、日射の影響による熱量を加えた温度
となる。
そのため、この受熱板27と一体化された感温素子18
は車室内温度に加えて日射により上昇した車両熱負荷に
応じた温度上昇分を適確に検出することができ、その結
果空調装置は日射の有無に対しても車室内温度を偏差な
く良好に自動制御でき、希望の車室内温度が容易に得ら
れる。
また、本考案では特に熱容量が小さくがっ受熱面積の大
きい金属薄板にて構成された受熱板27によって直接日
射を受け、この受熱板27の温度を直接感温素子18で
検知するようにしているため、日射無から日射量への応
答性については、従来の日射が出てそれから計器盤22
上の空気が暖められその空気の一部を吸入して感温素子
で検出するものに比べると、著しく応答性が向上する。
さらに、日射無の場合でも熱交換率の悪い感温素子18
に比べて受熱板27は極薄の金属板よりなるため、熱容
量が小さくかつ面積大であることにより、熱交換率にす
ぐれ、これと一体構造をなす感温素子18は車室内温度
を検出する上でも応答性が著しく向上する。
また受熱板27と一体化された感温素子18部を空気吸
入筒24のグリル部26に近接させることにより、太陽
光線ががなり傾いても受熱板27は日射を受けることが
できる。
さらに、グリル部26と感温素子18部が近接している
ので、この間における吸入空気の外部熱による変換が少
なく感温素子18は誤差なく車室内温度を検出すること
が可能である。
以上により、偏差なく応答性よく誤差なく、日射および
車室内温度の検出が可能となり自動空気調和装置の温度
制御を大幅に改善できる。
なお、空気吸入筒24の吸気グリル26部分をアクリル
樹脂等の透明体で構成すれば、日射の傾きに対しても受
熱板27が日射を受けやすく、また日射量を有効的に受
けることができる。
また、グリル部26は強度、耐熱性、製造上、許す限り
肉厚を薄くした方がよく、このようにすれば太陽が傾い
ても受熱板27が受熱しやすい。
また、グリル部26の開口面積は大なるほど日射量が多
くとれる。
また、受熱板27は薄いほど熱容量が小さく応答性が良
い。
また、受熱板27の中央部に感温素子18を一体に固着
し、その周囲に複数の通気孔27 aを設け、かつ受熱
板27と空気吸入筒24との間に、間隙を有することに
より通気性をよくし受熱板27の熱交換率を上げ、一定
流量以上の車内空気を通すことにより応答性よく安定し
た車内温度を検出することができる。
また、モータ駆動のファン38によりグリル部26から
車内空気を吸入し、受熱板27、感温素子18部に当て
ることにより、応答のよい安定した誤差の少ない車内温
度が検出できる。
また、日射時には計器盤上の暖められた空気の一部をグ
リル部26より吸入することにより、受熱板27の直接
的な日射感知効果に加えて前記暖められた空気の温度を
も感知することにより、車両熱負荷上昇分に応じた日射
量を適確に検出することかで゛き、そのため日射か′あ
っても日射のないときと同様に一定の車内温度に制御で
きる。
また、モータファン38による吸入方法では吸入空気量
が常に一定であるので受熱板27の日射検出量に変動を
きたさない。
次に、第5図〜第9図は本考案装置の作用説明図で、第
5図は横軸にエアミックスダンパ5のダンパ開度(ヒー
タコア6の空気路遮へい状態を開度Oとする)をとり、
縦軸に温度をとったものであり、aは日射のないときの
室温を示し、bは日射のないときの感温素子温度を示す
a′は日射時の室温で、b′は日射時の感温素子温度で
ある。
第6図は室温が線Cのごとくステップ状に変化したとき
における感温素子18の応答特性を示すもので、dは本
考案装置の感温素子18の応答特性を示し、従来装置の
応答特性eより時間遅れが小さい。
第7図は設定温度fに対する空調装置の過渡応答を示す
もので、従来装置の特性gより本考案装置の特性りの方
が優れていることを示す。
第8図は従来装置の日射応答を示すもので、線iに示す
ごとく時間t。
で1射なしから日射ありに変化したときにあける、室温
jを感温素子温度にの変化を示し、第9図は本考案装置
の日射応答を示すもので、日射の変化に対して感温素子
温度mが応答よく変化することにより、日射の有無にか
かわらず室温lをほぼ一定に維持できる。
なお、本考案は上述した図示実施例に限定されることな
く種々変形可能であり、その変形例を列挙すれば次のご
とくである。
(1)本考案装置の配置については前述の実施例の他に
日射が直接当たり室温も検出できる位置であれば車室内
のどこでも良く、例えば自動車のリヤガラスの下面、後
部座席の背後等でも良い。
(2)前述の実施例では計器盤上の空気をモータファン
28により感温素子18部へ吸入するようにしたが空気
吸入手段は特に限定されるものではなく例えば、空調装
置送風系の吸入口の負圧を利用し、この部分と感温素子
18部をホースで接続することにより感温素子18部へ
空気を吸入しても良い。
また、空調装置送風空気の一部を取り出して一次流とし
、この−次流のアスピレート効果により二次空気として
感温素子18部へ車室内空気を吸入しても良い。
(3)モータファン38についても実施例の遠心ファン
に限らず、ターボファン、シロッコファン、軸流ファン
いづれでも良い。
(4)実施例ではグリル部26に受熱板27を近接させ
て配置しているが、グリル部26と一体構造の受熱板2
7でも良い。
(5)感温素子18と受熱板27の一体化は、半田付に
限らず接着でも良い。
(6)受熱板27の金属支持片30にリード線の機能を
兼務させずに、リード線28と同様のリード線を感温素
子18に接続してもよい。
(7)受熱板27の形状は、有効受熱面積が保たれ、著
しい空気抵抗にならなければ円形に限らず、多角形、平
面プレート、立体プレートいづれでも良く、また感温素
子18の取付位置は受熱板27の中央に限定されず、か
つ通気孔27 aも受熱板27の周囲に限定されること
なく、受熱板27のどの位置に設けてもよい。
以上詳述したごとく本考案装置によれば、自動車用空調
装置において、車室内温度を検出するに当って、車室内
の日射の当る位置に受熱板27を設置するとともに、こ
の受熱板27を小さな熱容量でかつ日射受熱面積が大と
なるように金属薄板で構成し、この受熱板27に感温素
子18を一体に固着し、この感温素子18周辺の空間を
空気吸入部材24.26によって車室内に開口し、さら
にモータファン38等の空気吸入手段により前記空気吸
入部材24.26を通して前記感温素子18周辺に車室
内空気を強制的に吸入するようにしているから、受熱板
27が熱伝導板となって感温素子18を加熱するのに加
え、日射で暖められた空気を吸入することにより日射を
応答よく充分感知することができ、そのため日射による
車両熱負荷の上昇分を適確に補正して車室内温度を検出
でき、さらに日射のない場合にも複数の通気孔27 a
を有する受熱板27が介在することにより、車室内空気
と感温素子との間の熱交換率が上がり、応答性を著しく
改善できるという優れた効果が得られる。
これにより、日射の有無にかかわらず、車室内温度を一
定温度に良好に制御できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用する自動車用空調装置の温度制御
系統図、第2図は本考案装置の一実施例を示す縦断面図
、第3図は本考案装置における受熱板部の断面図、第4
図はこの受熱板部の平面図、第5図〜第9図は本考案装
置の作用説明に供する特性図である。 18・・・・・・感温素子、27・・・・・・受熱板、
38.41・・・・・・空気吸入手段をなす送風ファン
、モータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 日射の有無による車両熱負荷の変化を補正して車室内温
    度を検出する自動車用空調装置の温度検出装置において
    、車室内の日射の当たる位置に配設され、かつ小さな熱
    容量で1射受熱面積が大となるように金属薄板で構成さ
    れた受熱板と、この受熱板にあけられた複数の通気孔と
    、前記受熱板に固着された感温素子と、この感温素子周
    辺の空間を車室内に開口する空気吸入部材と、前記感温
    素子周辺に前記空気吸入部材を通して車室内空気を強制
    的に吸入する空気吸入手段とを有することを特徴とする
    自動車用空調装置の温度検出装置。
JP1978028992U 1978-03-07 1978-03-07 自動車用空調装置の温度検出装置 Expired JPS5831693Y2 (ja)

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