JPS5831239B2 - ウロトロピン含有廃水の処理方法 - Google Patents

ウロトロピン含有廃水の処理方法

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JPS5831239B2
JPS5831239B2 JP405876A JP405876A JPS5831239B2 JP S5831239 B2 JPS5831239 B2 JP S5831239B2 JP 405876 A JP405876 A JP 405876A JP 405876 A JP405876 A JP 405876A JP S5831239 B2 JPS5831239 B2 JP S5831239B2
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JP
Japan
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urotropin
wastewater
exchange resin
cation exchange
formaldehyde
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JP405876A
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JPS5287862A (en
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敏明 山田
忠弘 小早川
康甫 中島
基 武永
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はウロトロピン含有廃水の処理方法に関するもの
である。
ウロトロピンを製造する工場は言うまでもなく、尿素ホ
ルムアルデヒド樹脂、フェノール樹脂等の製造あるいは
これらを使用する工程から放出されるホルムアルデヒド
をアンモニア水溶液で洗浄する除害設備等から多量のウ
ロトロピン含有廃水が排出される。
ウロトロピンを含有する廃水は化学的酸素消費量(CO
D)がいちじるしく高い値を示すことが知られており、
そのような廃水をそのまま活性汚泥法により生物処理す
ることはすこぶる困難であるとされている。
このため、たとえば次亜塩素酸ソーダ、オゾン等の薬剤
を使用して廃水中のウロトロピンを酸化し、無害化する
方法が知られているが、この方法は多量の薬剤を消費す
るため工業的に有利な方法ではなく、また廃水中のウロ
トロピンを回収することもできない。
廃水に硫酸を加えてウロトロピンと反応させ、硫安とし
て回収する方法も知られているが、この方法では反応の
際ホルムアルデヒドが副生ずるので、このホルムアルデ
ヒドヲ除去するための二次処理設備が必要となる。
本発明者らはウロトロピン含有廃水の処理について種々
検討した結果、強酸性陽イオン交換樹脂を使用して廃水
中のウロトロピンを吸着除去し、廃水を無害化し、さら
に廃水中のウロトロピンを約90f0以上の回収率で回
収しうる方法を見出した。
ウロトロピンは弱塩基性物質であるから、一般的には水
素型陽イオン交換樹脂に吸着することが考えられるが、
しかし、ウロトロピン含有廃水を陽イオン交換樹脂と接
触させる際、接触させる条件を特定の条件に設定しなけ
ればウロトロピンが陽イオン交換樹脂の水素イオンと反
応して分解し、ホルムアルデヒドを副生ずるので不都合
である。
ウロトロピンが分解する反応は次の(1)式により表わ
される。
4RH+(CH2)6N4+6H20 →4R−NH4+6HCHO(1) (ここでRHは水素型陽イオン交換樹脂を示す。
)従って、ウロトロピン含有廃水を陽イオン交換樹脂と
接触させる際には、ウロトロピンが分解するような条件
を避けなければならないが、代表的な条件要因として接
触温度と空塔速度(SV)をあげることができる。
第1図は強酸性陽イオン交換樹脂(商品名レバチットS
−100)を使用して、クロトロピン1係含有水溶液を
処理した場合に、破過点に達する以前のウロトロピンの
除去率(ウロトロピンカ破過して流出するまでに流出し
た処理液中のホルムアルデヒドの総量を、被処理液中の
ウロトロピン量に相当するホルムアルデヒド量で割った
値)ヲ接触温度およびSVをパラメーターとして示した
ものである。
第1図から明らかなように、除去率は接触温度およびS
Vと密接な関係がある。
この場合、約40℃以下で9 、O1以上の除去率を達
成するためにはSvの値を約10Hr’以上に保たなけ
ればならず、SVを約20Hr””以上に保てば約95
係以上の除去率が得られる。
一方、温度については、約95係以上の除去率を達成す
るためには40℃以下の温度で接触させることが必要で
あり、SVが5Hr−1のように低い場合でも、接触温
度を約25℃以下に保てば約95係以上の除去率を得る
ことができる。
第2図は原廃水中のウロトロピン濃度が0.1%の場合
の除去率を示す。
接触温度およびSVを一定にして単純に除去率を比較す
れば、ウロトロピンの濃度が高いほど有利であるが、処
理後の廃水中のウロトロピンの総量を考えれば低濃度が
不利とは言えない。
第3図および第4図は、強酸性陽イオン交換樹脂(商品
名レバチツ)S−100)を使用してクロトロピン1係
含有水溶液を処理した場合に、処理水中のホルムアルデ
ヒド濃度(咽−縦軸)を陽イオン交換樹脂In’当りの
処理水量(,3−横軸)との関係で図示したもので、接
触温度を30’Cに保ってSVの影響を示したものが第
3図であり、SVを20Hr”−1に固定して接触温度
の影響を示したものが第4図である(図において矢印は
破過点を示す) 第3図および第4図からSvおよび接触温度が処理液中
のホルムアルデヒド濃度に重要な影響を与えること、お
よび処理水中のホルムアルデヒド濃度を常に低く保つた
めには20Hr−1以上のように高いSVを使用し、3
0′C以下のように低い温度で接触させることが好まし
いことがわかる。
(1)式で示されるようにウロトロビンの加水分解は陽
イオン交換樹脂の酸性に起因するものであるから、強酸
性陽イオン交換樹脂よりも弱酸性陽イオン交換樹脂の使
用が好ましいように考えられるが、実際には弱酸性暢イ
オン交換樹脂(たとえば商品名レバチットCNP−80
)を使用した場合はウロトロピンの吸着容量がきわめて
小さく、約X〜にの処理水量で破過点に達して実用的で
はない。
上述したように、イオン交換樹脂処理において、ウロト
ロピン含有廃水の通液速度を落すと、ウロトロピンの加
水分解が急速に進行し、多量のホルムアルデヒドが処理
水中に流出されるようになる。
また、何らかの事情でイオン交換樹脂処理操作が中断さ
れた場合、暫時の中断の後ふたたびウロトロピン含有廃
水のフィードを再開するようなことをすれば、暫時の中
断の間に加水分解して副生じたホルムアルデヒドがフィ
ード再開と共に一度に流出して二次汚染の原因となる。
従って、暫時の中断の後そのまま操作を再開するような
ことは避けるべきである。
本発明の方法によって、廃水中のウロトロピンはほとん
ど加水分解することなく強酸性陽イオン交換樹脂に吸着
されており、アンモニア水溶液でイオン交換樹脂を洗浄
すれば、吸着されているウロトロピンが効果的に脱離さ
れる。
このようにして得られたウロトロピンのアンモニア水溶
液は、被処理廃水より濃縮されているのでそのまま焼却
処理することもできるが、それから結晶化によりウロト
ロピンを回収するか、またはウロトロピン製造工程に循
環使用することによって廃水中のウロトロピンを約90
係以上の高収率で経済的に回収することができる。
アンモニア水溶液で洗浄されたイオン交換樹脂は、次に
、硫酸、塩酸のように水素イオンを供与しうる酸水溶液
で処理することによって賦活される。
このように、本発明の方法によるときはウロトロピン含
有廃水の処理に多量の薬剤を必要とせず、ホルムアルデ
ヒドのような有害成分を副生しないので二次処理設備も
不要であり、工業的にきわめて有利である。
また、廃水中のウロトロピンを効果的に回収することが
できる。
以下に本発明の実施例を示す。
実施例 1 内径50mm、長さ350間のカラムにH型強酸性陽イ
オン交換樹脂(商品名レバチットs−5−1oo)50
0を充填し、これに15℃に冷却した、pH85のウロ
トロピン1.o%の水溶液を5V30Hr ’で通液
して、一定のフラクション毎にホルムアルデヒドとアン
モニアの分析を行なった。
9、O1処理した時にはじめてアンモニアが検出サレ、
その時のホルムアルデヒド濃度は44咽であった。
この間に処理液中に流出したホルムアルデヒドの総量は
被処理液9.01に含まれているウロトロピンに相当す
るホルムアルデヒド量の約0.15係にあたる。
次ニ、ウロトロピンを吸着した樹脂に14係N H40
H水溶液700rnlを常温下5VIHr−1で通し、
純水10100Oで洗浄してウロトロピンのアンモニア
水溶液1.74を回収した。
これは被処理液量のX以下に和尚する。
イオン交換樹脂は、次に2N−硫酸水溶液で処理して賦
活し、繰返し使用した。
実施例 2 内径22關、長さ350mmのカラムに実施例1で使用
した強酸性陽イオン交換樹脂100m1を充填し、これ
に15℃に冷却したウロトロピンの0.1%水溶液をS
V 40 Hr−’で通して、一定のフラクション毎
にホルムアルデヒドとアンモニアを分析した。
13.31処理した時にはじめてアンモニアが検出され
、その時ホルムアルデヒド濃度は95ppmであった。
この間に処理液中に流出したホルムアルデヒドの総量は
被処理液中のウロトロピン含有量に相当するホルムアル
デヒド量の約5係にあたった。
ウロトロピンを吸′着した樹脂に常温下S V 0.5
Hr−’で10%NH4OH水溶液200rrllを通
し、次に、純水300m1で洗浄してウロトロピンのア
ンモニア水溶液を回収した。
この場合、処理液中のホルムアルデヒド濃度を50pp
Hl以下に保つためには、61処理した時点で吸着操作
を停止することが必要であり、その時被処理量の尾量に
相当するウロトロピン溶液が回収された。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はSvをパラメーターとして、接触
温度とウロトロピン除去率の関係を示すグラフであり、
第3図および第4図はSvまたは温度をそれぞれパラメ
ーターとして、処理水量と処理水中のホルムアルデヒド
濃度の関係を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ウロトロピン含有廃水を、温度および空塔速度をウ
    ロトロピンが分解しないような条件に設定して強酸性陽
    イオン交換樹脂と接触させ、廃水中のウロトロピンを吸
    着除去することを特徴とするウロトロピン含有廃水の処
    理方法。 2 ウロトロピン含有廃水を強酸性陽イオン交換樹脂と
    接触させる際の空塔速度が20Hr−’以上であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載処理方法。 3 ウロトロピン含有廃水を強酸性陽イオン交換樹脂と
    接触させる際の温度を40’C以下とすることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の処理方法。 4 ウロトロピンを吸着した強酸性イオン交換樹脂を、
    次に、アンモニア水溶液で洗浄してウロトロピンを回収
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3
    項のいずれかに記載の処理方法。
JP405876A 1976-01-19 1976-01-19 ウロトロピン含有廃水の処理方法 Expired JPS5831239B2 (ja)

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JPS5287862A JPS5287862A (en) 1977-07-22
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