JPS5830927B2 - 無方向性電磁鋼板の製造法 - Google Patents
無方向性電磁鋼板の製造法Info
- Publication number
- JPS5830927B2 JPS5830927B2 JP55055772A JP5577280A JPS5830927B2 JP S5830927 B2 JPS5830927 B2 JP S5830927B2 JP 55055772 A JP55055772 A JP 55055772A JP 5577280 A JP5577280 A JP 5577280A JP S5830927 B2 JPS5830927 B2 JP S5830927B2
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- JP
- Japan
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- hot
- rolling
- steel strip
- oriented electrical
- rolled
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
- C21D8/1216—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties the working step(s) being of interest
- C21D8/1222—Hot rolling
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は無方向性電磁鋼板、特に磁気特性の安定した高
級無方向性電磁鋼板の製造法に関するものである。
級無方向性電磁鋼板の製造法に関するものである。
無方向性電磁鋼板は、電気機器、例えば発電機、電動機
、小型変圧器などの鉄心に使用され、JIS(C255
2,2554)にS9〜S60と分級されているように
高級から低級1でかなり広い範囲のものが使用され、通
常89〜141でか高級品として取扱われている。
、小型変圧器などの鉄心に使用され、JIS(C255
2,2554)にS9〜S60と分級されているように
高級から低級1でかなり広い範囲のものが使用され、通
常89〜141でか高級品として取扱われている。
無方向性電磁鋼板製造用のスラブは、転炉等の製鋼炉で
溶製され、必要に応じて脱ガス処理及び成分調整された
溶鋼から造塊、分塊を経て製造されるが、近時連続鋳造
法が採用され、これによってスラブが製造されている。
溶製され、必要に応じて脱ガス処理及び成分調整された
溶鋼から造塊、分塊を経て製造されるが、近時連続鋳造
法が採用され、これによってスラブが製造されている。
連続鋳造による鋳片(連続スラブ)は後述するように製
品の磁性に対して影響を及ぼす因子が数多く存在してお
ジ、そのために高級品の製造においては種々の方策がと
られている。
品の磁性に対して影響を及ぼす因子が数多く存在してお
ジ、そのために高級品の製造においては種々の方策がと
られている。
すなわち連鋳スラブは鋳造組織として柱状晶組織が著し
く発達しており、このスラブを常法により熱間圧延を施
しても、熱延鋼帯の板厚方向中心部に鋳造組織がその1
寸残り、かかる状態が熱延鋼帯を冷延後、再結晶焼鈍を
施しても、正常成長結晶粒の十分な発達が阻止され、そ
の結果製品の磁気特性、とくに鉄損が劣化する。
く発達しており、このスラブを常法により熱間圧延を施
しても、熱延鋼帯の板厚方向中心部に鋳造組織がその1
寸残り、かかる状態が熱延鋼帯を冷延後、再結晶焼鈍を
施しても、正常成長結晶粒の十分な発達が阻止され、そ
の結果製品の磁気特性、とくに鉄損が劣化する。
かかる難点を解決するために、連続鋳造に際して低温鋳
込みとか、モールド内の溶鋼を物理的に攪拌する等の手
段が提案されているが、これらの手段の適用にあたって
は工業的な適正条件設定に困難さがあり、前記した柱状
晶組織の生成を十分になくするには至っていない。
込みとか、モールド内の溶鋼を物理的に攪拌する等の手
段が提案されているが、これらの手段の適用にあたって
は工業的な適正条件設定に困難さがあり、前記した柱状
晶組織の生成を十分になくするには至っていない。
一方、スラブは先づ熱間圧延工程で2〜3mmの中間ケ
ージの熱延鋼帯とされる。
ージの熱延鋼帯とされる。
通常熱間圧延の仕上出口温度は800〜1000℃であ
り、その後鋼帯は冷却されながら低温(630℃以下)
で巻取られるが高級品質の製品を得るためには、冷延に
先たちとの熱延鋼帯を焼鈍処理することが必須の条件で
あった。
り、その後鋼帯は冷却されながら低温(630℃以下)
で巻取られるが高級品質の製品を得るためには、冷延に
先たちとの熱延鋼帯を焼鈍処理することが必須の条件で
あった。
との熱延鋼帯の焼鈍は、銅帯組織の均質化をはかり冷間
圧延後に行なう再結晶焼鈍において正常再結晶粒の成長
が有効に行なわれるようにするためおよび冷間圧延を容
易にすべく軟化するために実施されるものである。
圧延後に行なう再結晶焼鈍において正常再結晶粒の成長
が有効に行なわれるようにするためおよび冷間圧延を容
易にすべく軟化するために実施されるものである。
かくして焼鈍された熱延鋼帯は1段階の冷間圧延あるい
は中間焼鈍を挿む2段階の冷間圧延工程を経た後、最終
再結晶焼鈍を施されて製品となる。
は中間焼鈍を挿む2段階の冷間圧延工程を経た後、最終
再結晶焼鈍を施されて製品となる。
ところで近時、省エネルギー、省工程の要請が経済的環
境から強く叫ばれており、かかる事情から電磁鋼板の製
造にあたっても冷間圧延前の熱延鋼帯焼鈍工程の省略が
はかられているが、製品の磁気特性の劣化をもたらすこ
となしに、焼鈍工程を省略しうる製造方法は未だ確立さ
れていない。
境から強く叫ばれており、かかる事情から電磁鋼板の製
造にあたっても冷間圧延前の熱延鋼帯焼鈍工程の省略が
はかられているが、製品の磁気特性の劣化をもたらすこ
となしに、焼鈍工程を省略しうる製造方法は未だ確立さ
れていない。
本発明の目的は、前記したスラブ鋳造組織にともなう問
題点ならびに熱延鋼帯焼鈍工程の省略による問題点を解
決して、磁気特性の優れた無方向性電磁鋼板を安定して
製造しうる省エネルギー、省工程型の製造方法を提供し
ようとするものである。
題点ならびに熱延鋼帯焼鈍工程の省略による問題点を解
決して、磁気特性の優れた無方向性電磁鋼板を安定して
製造しうる省エネルギー、省工程型の製造方法を提供し
ようとするものである。
本発明のかかる目的はC0,05%以下、S12、O〜
4.5多、A11.0%以下を含む鋼スラブを、熱間圧
延、冷間圧延及び焼鈍の各工程を経て無方向性電磁鋼板
を製造するにあたジ、熱間圧延の工程で、上側および下
側ワークロール間の周速を異ならせた異周速圧延を少な
くとも1パス行ない、熱間圧延終了後に高温巻取すした
熱延鋼帯コイルを750℃以上の温度で10分以上保持
することを特徴とする高級無方向性電磁鋼板の製造方法
によって達成されうる。
4.5多、A11.0%以下を含む鋼スラブを、熱間圧
延、冷間圧延及び焼鈍の各工程を経て無方向性電磁鋼板
を製造するにあたジ、熱間圧延の工程で、上側および下
側ワークロール間の周速を異ならせた異周速圧延を少な
くとも1パス行ない、熱間圧延終了後に高温巻取すした
熱延鋼帯コイルを750℃以上の温度で10分以上保持
することを特徴とする高級無方向性電磁鋼板の製造方法
によって達成されうる。
以下本発明の詳細な説明する。
先づ本発明における出発鋼片は、目的とする製品の等級
に応じてSi、AA等を添加して成分調製された溶鋼か
ら、造塊法もしくは連続鋳造法により製造される。
に応じてSi、AA等を添加して成分調製された溶鋼か
ら、造塊法もしくは連続鋳造法により製造される。
本発明の出発鋼片においてSi。Al、Cの含有量を前
記の如く限定した理由は以下のとおりである。
記の如く限定した理由は以下のとおりである。
本発明に従って製造される無方向性電磁鋼板は、比較的
高級な電磁鋼板(JIS規格で818以上)であり、S
i及びAlを添加する。
高級な電磁鋼板(JIS規格で818以上)であり、S
i及びAlを添加する。
すなわちSi及びAlは比抵抗を高め、鉄損を下げるた
めにSiは2.0〜4.5多、AAは1.0俤以下の範
囲で添加する。
めにSiは2.0〜4.5多、AAは1.0俤以下の範
囲で添加する。
なお之等の上限値を超えて添加しても本発明の顕著な効
果が得られないばかってなく、特にSiが上限値を超え
ると冷間圧延が困難となり好寸しくない。
果が得られないばかってなく、特にSiが上限値を超え
ると冷間圧延が困難となり好寸しくない。
また本発明において、Cを0.05%以下と限定した理
由は、所望の磁性を得るためであって、好1しくは0.
05%以下のできるだけ低い量、すなわち0.005%
以下にするのが有利である。
由は、所望の磁性を得るためであって、好1しくは0.
05%以下のできるだけ低い量、すなわち0.005%
以下にするのが有利である。
本発明の出発鋼片においては、上記以外その他の成分は
特に有効成分としては添加せず、通常の工程に従って含
有される程度でよいが、不可避不純元素である0、S、
Nはできるだけ低減させておくのが好ましい。
特に有効成分としては添加せず、通常の工程に従って含
有される程度でよいが、不可避不純元素である0、S、
Nはできるだけ低減させておくのが好ましい。
本発明に従って成分調整された溶鋼は造塊法または連続
鋳造法により鋼塊または連鋳片とされ、鋼塊の場合は分
塊圧延を経て必要なサイズの鋼片もしくは鋳片(以下単
にスラブという)とされる。
鋳造法により鋼塊または連鋳片とされ、鋼塊の場合は分
塊圧延を経て必要なサイズの鋼片もしくは鋳片(以下単
にスラブという)とされる。
これらのスラブ、特に連続鋳造によるスラブは鋳造組織
(柱状晶組織)が発達し易く、この組織が以後の熱延工
程において破壊されることなく熱延板に引継がれあるい
は残留すると、再結晶焼鈍時における正常成長結晶粒の
生成を妨げ、製品板の磁性、就中鉄損特性の劣化を招く
原因となる。
(柱状晶組織)が発達し易く、この組織が以後の熱延工
程において破壊されることなく熱延板に引継がれあるい
は残留すると、再結晶焼鈍時における正常成長結晶粒の
生成を妨げ、製品板の磁性、就中鉄損特性の劣化を招く
原因となる。
無方向性電磁鋼の製造に際しての通常の熱間圧延工程で
は、各パスにおける圧下量は現状の圧延機の能力、パス
スケジュール等によって自ら制限があり、スラブの鋳造
組織を中心部1で完全に破壊することはできず、後述す
るように熱延板の板厚方向中央部は鋳造組織(柱状晶)
が圧延方向に伸びた状態で残留する。
は、各パスにおける圧下量は現状の圧延機の能力、パス
スケジュール等によって自ら制限があり、スラブの鋳造
組織を中心部1で完全に破壊することはできず、後述す
るように熱延板の板厚方向中央部は鋳造組織(柱状晶)
が圧延方向に伸びた状態で残留する。
本発明においてはかかる状態を避けるべく、スラブの鋳
造組織を熱間圧延時において鋼帯板厚方向中心部咬で破
壊するかあるいは破壊しない1でも十分な歪を付与して
、以後通常の工程に従って得られた最終板厚の冷延鋼帯
の再結晶焼鈍時において正常成長結晶粒が鋼帯全体に亘
って成長しやすい状態にしておくことを第1の特徴とし
、これによう低鉄損値特性を有する高級無方向性電磁鋼
板を安定して製造しようとするものである。
造組織を熱間圧延時において鋼帯板厚方向中心部咬で破
壊するかあるいは破壊しない1でも十分な歪を付与して
、以後通常の工程に従って得られた最終板厚の冷延鋼帯
の再結晶焼鈍時において正常成長結晶粒が鋼帯全体に亘
って成長しやすい状態にしておくことを第1の特徴とし
、これによう低鉄損値特性を有する高級無方向性電磁鋼
板を安定して製造しようとするものである。
本発明のかかる目的は、本発明に従って熱延工程におい
て、上側ワークロールの周速と下側ワークロールの周速
とを互いに異ならせた異周速圧延を行なうことによって
達成される。
て、上側ワークロールの周速と下側ワークロールの周速
とを互いに異ならせた異周速圧延を行なうことによって
達成される。
さらに詳しくは、高周速(v2)側ワークロールと低周
速(V、)側ワークロールとの異周速率((−−1)X
100多〕V! が10多以上である異周速圧延を少なくとも1パス行な
うことによって、鋼帯板厚方向の中央部1で加工歪が与
えられ、従って鋳造組織は銅帯中央部1で破壊されるか
あるいは歪が与えられて、再結晶焼鈍において鋼帯全体
に亘っての正常成長結晶粒の形成が十分に行なわれうる
。
速(V、)側ワークロールとの異周速率((−−1)X
100多〕V! が10多以上である異周速圧延を少なくとも1パス行な
うことによって、鋼帯板厚方向の中央部1で加工歪が与
えられ、従って鋳造組織は銅帯中央部1で破壊されるか
あるいは歪が与えられて、再結晶焼鈍において鋼帯全体
に亘っての正常成長結晶粒の形成が十分に行なわれうる
。
通常の等周速の上、下ワークロールによる熱間圧延にお
いては、被圧延材の上下面に対称のメタルフローが見ら
れ(第1図イ参照)、その結果被圧延材の板厚方向中心
部に鋳造組織が延伸した状態でその′=!1残る。
いては、被圧延材の上下面に対称のメタルフローが見ら
れ(第1図イ参照)、その結果被圧延材の板厚方向中心
部に鋳造組織が延伸した状態でその′=!1残る。
之に対して本発明による異周速圧延の場合には、第1図
口に示す如く非対称なメタルフローが発生し、このため
に延伸された鋳造組織が破壊される結果となり、従って
最終冷延鋼帯の再結晶焼鈍時に、鋳造組織の影響なしに
十分に発達した正常成長結晶粒が銅帯全体に亘って生成
し、優れた磁気特性、就中より低い鉄損値を有する無方
向性電磁鋼板を得ることができる。
口に示す如く非対称なメタルフローが発生し、このため
に延伸された鋳造組織が破壊される結果となり、従って
最終冷延鋼帯の再結晶焼鈍時に、鋳造組織の影響なしに
十分に発達した正常成長結晶粒が銅帯全体に亘って生成
し、優れた磁気特性、就中より低い鉄損値を有する無方
向性電磁鋼板を得ることができる。
本発明に従って、異周速の熱間圧延を行なうにあた9、
異周速率を好1しくは10%以上にした理由は、前記し
た如く熱延鋼帯の板厚方向中心部に形成される延伸鋳造
組織の完全な破壊又は十分な歪付与が行なわれるからで
、その上限は、この異周速圧延が可能である限9特に限
定されるものではないが、現用圧延機では可能な異周速
率は高高50%であって、製造上の条件からは30多以
下とするのが好ましい。
異周速率を好1しくは10%以上にした理由は、前記し
た如く熱延鋼帯の板厚方向中心部に形成される延伸鋳造
組織の完全な破壊又は十分な歪付与が行なわれるからで
、その上限は、この異周速圧延が可能である限9特に限
定されるものではないが、現用圧延機では可能な異周速
率は高高50%であって、製造上の条件からは30多以
下とするのが好ましい。
この異周速熱間圧延ば1パス以上行なうことが必要であ
り、それによって非対称メタルフローの効果が−そう助
長されうる。
り、それによって非対称メタルフローの効果が−そう助
長されうる。
本発明に従って異周速圧延を2回以上実施するにあた9
、例えば高周速ロールを上、下ワークロールの何れか一
方のワークロールとして使用することなく、ワークロー
ルとして高周速ワークロールと低周速ワークロールとを
上、下交互に入れ変えた圧延機列を用いると一層良好な
効果を発揮し製品鋼板の鉄損特性が一層向上する。
、例えば高周速ロールを上、下ワークロールの何れか一
方のワークロールとして使用することなく、ワークロー
ルとして高周速ワークロールと低周速ワークロールとを
上、下交互に入れ変えた圧延機列を用いると一層良好な
効果を発揮し製品鋼板の鉄損特性が一層向上する。
本発明の第2の特徴は、前記め如くして熱間圧延された
銅帯を高温巻取すして得られた熱延鋼帯コイルを750
℃以上、好1しくは800℃以上の温度に10分間以上
保持することである。
銅帯を高温巻取すして得られた熱延鋼帯コイルを750
℃以上、好1しくは800℃以上の温度に10分間以上
保持することである。
熱延仕上の出口温度は通常はぼ800〜1000℃であ
り、従来は生産性をあげるためにホラトラ/テーブルで
急速に冷却し650℃以下の温度で巻取っている。
り、従来は生産性をあげるためにホラトラ/テーブルで
急速に冷却し650℃以下の温度で巻取っている。
かくして得られた熱延鋼帯コイルは放冷または水冷され
た後、次工程の冷間圧延前に焼鈍処理される。
た後、次工程の冷間圧延前に焼鈍処理される。
本発明においてはかかる熱延鋼帯焼鈍工程を省略するた
めに、前記した如く、熱延後に高温巻取ジした熱延鋼帯
コイルを750℃以上の温度に10分以上保持すること
によって銅帯材質の均質化ならび軟質化をはかり、焼鈍
処理による効果とほぼ同一の効果を銅帯に付与しようと
するものである。
めに、前記した如く、熱延後に高温巻取ジした熱延鋼帯
コイルを750℃以上の温度に10分以上保持すること
によって銅帯材質の均質化ならび軟質化をはかり、焼鈍
処理による効果とほぼ同一の効果を銅帯に付与しようと
するものである。
本発明を実施するにあたっては、仕上熱間圧延後のホッ
トランテーブル上での冷却液の使用を制限するかあるい
はできるだけ高速で好1しくば750℃以上の銅帯温度
でコイルに捲取り、熱延鋼帯の顕熱を利用して所謂自己
焼鈍を行なわしめるが、巻取り後のコイルの温度降下を
防ぐためにコイルに保熱カバーをかぶせるかあるいは簡
単な加熱手段を用いてコイルを所望温度に保持してもよ
い。
トランテーブル上での冷却液の使用を制限するかあるい
はできるだけ高速で好1しくば750℃以上の銅帯温度
でコイルに捲取り、熱延鋼帯の顕熱を利用して所謂自己
焼鈍を行なわしめるが、巻取り後のコイルの温度降下を
防ぐためにコイルに保熱カバーをかぶせるかあるいは簡
単な加熱手段を用いてコイルを所望温度に保持してもよ
い。
しかして保持温度が750℃未満でかつ保持時間が10
分未満では本発明の目的が達成されない。
分未満では本発明の目的が達成されない。
なおコイル巻取開始を800℃以上の銅帯温度で実施す
れば、コイルの復熱作用と相1って750℃以上のコイ
ル温度を容易に獲得することができる。
れば、コイルの復熱作用と相1って750℃以上のコイ
ル温度を容易に獲得することができる。
本発明の第1の特徴である異周速熱間圧延の効果は、前
記した熱延鋼帯コイルの高温捲取後の保持により発揮さ
れる。
記した熱延鋼帯コイルの高温捲取後の保持により発揮さ
れる。
すなわち通常の熱延工程によって得られた熱延鋼帯を本
発明の第2の特徴に従って高温巻取すし、コイル状で7
50℃以上の温度に10分間以上保持したとしても、コ
イル全体に亘っての組織の均質化ならびに軟質化は達成
されず、コイルのトップ(頭部)とボトム(尾部)はコ
イルの中心部に比較して冷却が早いので之等両部分の不
均質化は免れ得す、このため、最終製品における磁性は
中央部に比較して、ポト、ムあるいはトップ相当部分が
劣る。
発明の第2の特徴に従って高温巻取すし、コイル状で7
50℃以上の温度に10分間以上保持したとしても、コ
イル全体に亘っての組織の均質化ならびに軟質化は達成
されず、コイルのトップ(頭部)とボトム(尾部)はコ
イルの中心部に比較して冷却が早いので之等両部分の不
均質化は免れ得す、このため、最終製品における磁性は
中央部に比較して、ポト、ムあるいはトップ相当部分が
劣る。
之に対して本発明に従って熱延工程において少なくとも
1パスの異周速圧延が施された熱延鋼帯の場合には、後
記の実施例からも明らかなように、最終製品におけるト
ップとボトム相当部分の劣化が無く中央部と同等である
。
1パスの異周速圧延が施された熱延鋼帯の場合には、後
記の実施例からも明らかなように、最終製品におけるト
ップとボトム相当部分の劣化が無く中央部と同等である
。
これは異周速熱間圧延によって銅帯に十分な剪断歪が導
入され、このためコイルの高温保持に際してトップ部お
よびボトム部における組織の均質化が促進されるものと
推定される。
入され、このためコイルの高温保持に際してトップ部お
よびボトム部における組織の均質化が促進されるものと
推定される。
従って本発明は前記した第1の特徴と第2の特徴の組合
せに特徴がある。
せに特徴がある。
以下本発明を実施例にもとすいて説明する。
C0,004%、Si2.8係、AIo、3係を含む2
00mm厚の連鋳鋼スラブを熱間圧延して2.3 m
”厚の熱延鋼帯を得た。
00mm厚の連鋳鋼スラブを熱間圧延して2.3 m
”厚の熱延鋼帯を得た。
熱延、捲取、コイル保熱、熱延鋼帯焼鈍の条件は下記第
1表の5通りで実施した。
1表の5通りで実施した。
得られた熱延鋼帯を通常の無方向性電磁鋼板の製造方法
に従って冷間圧延し、1000℃で1分間焼鈍して、0
.35mm厚の製品を得た。
に従って冷間圧延し、1000℃で1分間焼鈍して、0
.35mm厚の製品を得た。
結果は下記第2表に示すとおりである。
第1図は熱延方法の相違による被圧延材の塑性フローの
差異を示す説明図でイは通常圧延、異周速圧延を示す。 口は
差異を示す説明図でイは通常圧延、異周速圧延を示す。 口は
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 I C0,05係以下、Si 2.4〜4.5%、A
11.0多以下を含む鋼スラブを、熱間圧延、冷間圧延
及び焼鈍の各工程を経て無方向性電磁鋼板を製造するに
あたり、熱間圧延の工程で、上側および下側ワークロー
ル間の周速を異ならせた異周速圧延を少なくとも1パス
行ない、熱間圧延終了後に高温巻取すした熱延鋼帯コイ
ルを750℃以上の温度で10分以上保持することを特
徴とする高級無方向性電磁鋼板の製造方法。 2 前記異周速圧延を10%以上の異周速率で行なう特
許請求の範囲1記載の方法。 3 熱延鋼帯の巻取温度を750℃以上とする特許請求
の範囲1記載の方法。 4 熱延鋼帯コイルの保持温度を800℃以上とする特
許請求の範囲1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55055772A JPS5830927B2 (ja) | 1980-04-26 | 1980-04-26 | 無方向性電磁鋼板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55055772A JPS5830927B2 (ja) | 1980-04-26 | 1980-04-26 | 無方向性電磁鋼板の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56152923A JPS56152923A (en) | 1981-11-26 |
JPS5830927B2 true JPS5830927B2 (ja) | 1983-07-02 |
Family
ID=13008158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55055772A Expired JPS5830927B2 (ja) | 1980-04-26 | 1980-04-26 | 無方向性電磁鋼板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5830927B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63157804U (ja) * | 1987-04-03 | 1988-10-17 | ||
JPH064905U (ja) * | 1992-06-29 | 1994-01-21 | ミツミ電機株式会社 | 磁気ヘッド |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7315811B2 (ja) * | 2018-09-06 | 2023-07-27 | 日本製鉄株式会社 | 無方向性電磁鋼板の製造方法 |
-
1980
- 1980-04-26 JP JP55055772A patent/JPS5830927B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63157804U (ja) * | 1987-04-03 | 1988-10-17 | ||
JPH064905U (ja) * | 1992-06-29 | 1994-01-21 | ミツミ電機株式会社 | 磁気ヘッド |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56152923A (en) | 1981-11-26 |
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