JPS62284017A - 磁束密度の高く鉄損の低い一方向性珪素鋼板の製造方法 - Google Patents

磁束密度の高く鉄損の低い一方向性珪素鋼板の製造方法

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JPS62284017A
JPS62284017A JP9874787A JP9874787A JPS62284017A JP S62284017 A JPS62284017 A JP S62284017A JP 9874787 A JP9874787 A JP 9874787A JP 9874787 A JP9874787 A JP 9874787A JP S62284017 A JPS62284017 A JP S62284017A
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intermediate annealing
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征夫 井口
Isao Ito
伊藤 庸
Hiroshi Shimanaka
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/12Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
    • C21D8/1244Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties the heat treatment(s) being of interest
    • C21D8/1266Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties the heat treatment(s) being of interest between cold rolling steps

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 。
(産業上の利用分野) この発明は、磁束密度の高く鉄…の低い一方向性珪(け
い)素鋼板の製造方法に関し、とくに、上記の両物性値
の有利な改善向上を確実かつ安定に実現する過程として
、とくに中間焼鈍における挙動を究明した結果に基いて
、該過程に革新的配慮を講じた、一方向性珪素鋼板の製
造方法を提案するものである。
一方向性珪素鋼板は、主として変圧器その他の電気機器
の鉄心として利用され、ここに磁化特性が優れているこ
と、すなわち磁化特性として磁束密度(B+o(+!で
代表される)が高く、また鉄損W+7/S。が低いこと
が要求される。
とくに一方向性珪素銅板の磁気特性を向上させるために
は第一に鋼板中の2次再結晶粒の<001>軸を圧延方
向に高度に揃える必要があり、第二には最終製品中に残
存する不純物や析出物はできるだけ少なくする必要があ
る。
(従来の技術) このためN、P、Gossによって一方向性珪素鋼板の
2段冷延による基本的な製造方法が提案されて以来、そ
の製造方法に数多くの改善が重ねられ、一方向性珪素鋼
板の磁束密度および鉄損値は年を追って改良されてきた
。その中で特に代表的なものとしては、AlN析出相を
利用する特公昭40−15644号公報に記載された提
案があり、この方法によればBIGカ月、89Tを越え
る製品が得られるようになった。
しかし磁束密度の高い製品は得られるにしても仕上げ焼
鈍後の2次再結晶粒が大きくなるため、鉄損が比較的高
いのでこの点最近に至り特公昭54−13846号公報
にて強冷延途中に温間圧延を施すことにより2次再結晶
粒を微細化させて鉄損を低下させる改良法が提案され、
鉄損Wl’l/S。
カ月、05W/kgより低い製品も得られるようになっ
たが、磁束密度が高いわりには充分な低鉄損化が図られ
たとは云い難い。
このような欠点をなくすためごく最近に至り特公昭5’
l−2252号公報にてこの最終製品板表面に圧延方向
にほぼ直角にレーザービームを数髄間隔に照射し鋼板表
面に人工粒界(Artif 1calGrain Bo
undary)を導入することにより鉄損を低くする方
法が提案されている。
しかしこの人工粒界の導入法は、局部的に高転位密度領
域を形成させるため、それによる製品は350℃以下の
低温状態でしか安定使用できないという決定的な欠点が
ある。
(発明が解決しようとする問題点) とくに最近では、数年前のエネルギー危機を境にして電
力損失のきわめて少゛ないことの要請が著しく強まり鉄
心材料の用途ではより一層の改良がのぞまれている。
この発明は上記の要請に有利に応えるもので、一方向性
珪素鋼板の製造段階における中間焼鈍方法を変えること
により磁気特性の向上を図り、それを有利に実現する方
法を究明したものである。
すなわち、従来知られた一方向性珪素鋼板の前記の如き
諸欠点を除去・改善しB1゜が少なくとも1.91Tの
高磁束密度と、W、、、、。が1.OOW/kg以下の
超低鉄損を有し、かつ安定した工程によって製造するこ
とのできる一方向性珪素鋼板の製造方法を提供すること
がこの発明の目的である。
(問題点を解決するための手段) この発明はC: 0.01〜0.06重量%(以下%で
示す) 、S i : 2.0〜4.0%及びMn:Q
、Ql〜0.20%を含みかつ、SとSeとの何れか1
種または2種合計で0.005〜0.1%を、酸可溶A
l:0.01〜0.09%並びにNO,001〜0.0
1%とともに含有し、またさらにはSb:0.005〜
0.20%並びにMo : 0.003〜0.10%と
ともに含有し、残部は不可避不純物を除き実質的にFe
の組成になる珪素鋼片を熱延し、次に均一化焼鈍を施し
たのち冷延と中間焼鈍とを適宜繰返して得られる最終製
品厚の冷延鋼板に脱炭を兼ねた1次再結晶焼鈍を施し、
さらに最終仕上焼鈍を施して(110}<001>方位
の2次再結晶粒を発達させる一連の工程よりなる一方向
性珪素鋼板の製造方法において、上記中間焼鈍の際に、
500゛Cから900 ℃までの加熱速度5°(: /
 s e c以上、中間焼鈍後の冷却の際、900℃か
ら500℃までの冷却速度5℃/sec以上とする象、
熱・急冷中間焼鈍を施すことを、前記目的の達成手段と
するものである。
次にこの発明による成功が導かれるに至った経過および
発明内容を詳細に説明する。
発明者らは高磁束密度で超低鉄損の一方向性珪素鋼板の
製品を得るためには現行の熱処理工程では磁気特性が限
界であり根本的に熱処理焼鈍サイクルを見直すことが必
要であると考え、新たに高速加熱、高速冷却ができるパ
ルス焼鈍炉を建設し実験を行った。このパルス熱処理方
法は特願昭56−208880号の明細書に記載のよう
に複数の輻射加熱ゾーンと冷却ゾーンとの間で被処理物
自体を高速移動させ、その移動制御により任意のヒート
サイクルを得るようにしたものである。
ここにC: 0.058%、Si:3.38%、Mn:
0、073%、Se:0.023%、酸可溶Al二0、
022%、N : 0.0068%残部実質的にFeよ
り成る珪素鋼連鋳スラブを1390℃で5時間加熱後熱
延して2.5 mm厚の熱延板とした。その後1000
℃で3分間の均一化焼鈍を施してから約40%の1次冷
延を行なった。その後パルス焼鈍装置を用いて中間焼鈍
を行なった。
この中間焼鈍は950℃で3分間にわたらせたが、昇温
の際の加熱速度は500℃から900℃までの温度範囲
で1.5°(: / s e c以上で各様な実験条件
を用いた。なおこのような加熱、冷却速度は予め試料に
熱電対を取りつけて、パルス焼鈍炉に内蔵した試料移動
体の速度を任意に変化させることにより容易に可能であ
る。
パルス焼鈍装置使用による中間焼鈍後の試料は約80%
の2次冷延を行って0.30 mm厚の最終冷延板とし
た。
その後850℃の湿水素中で脱炭・1次再結晶焼鈍を施
した後、鋼板表面上にMgOを主成分とする焼鈍分離剤
を塗布した後850℃から1050℃まで10℃/ h
 rで昇温してGoss方位2次再結晶粒を発達させた
後1180℃で5時間の純化焼鈍を施したときの製品の
磁気特性値を中間焼鈍の際における急熱速度を(縦軸)
にとり急冷速度を(横軸)にとった直角座標にプロット
して第1図に示す。
第1図から磁気特性は、中間焼鈍前の象、熱速度と中間
焼鈍後の冷却速度に強く影響され、急熱、冷却両速度が
何れも5℃/sec以上で良好な特性が得られる。とく
に中間焼鈍前後の昇温および冷却両速度が10℃/se
cにおいて磁束密度BIGカ月、91T以上、鉄損W+
?15Gが1.00 W/kg以下の超低鉄損の製品が
得られることが注目される。
ところで発明者らは、さきに特開昭56−93823号
公報において一方向性珪素鋼板の中間焼鈍に引続く冷却
の際、900℃から500℃までの間の冷却速度を5℃
/ s e c以上に急冷させることにより磁気特性の
良好な製品を得る製造方法を提案したがこれに対してこ
の発明では第1図から明らかなように中間焼鈍後の象、
冷処理を含む、中間焼鈍前の昇温急熱処理により磁気特
性の極めて良好な製品を得ることができることを新たに
発見したのである。すなわち第2図の従来の中間焼鈍サ
イクル(破線)に対するこの発明の中間焼鈍サイクル(
実線)の比較で明らかなように、中間焼鈍熱サイクルは
従来の除熱・徐冷よりも、急熱・急冷の方が磁気特性の
良好な2次再結晶粒を発達させることができることを新
たに発見したものである。
(作 用) この発明に従う中間焼鈍における昇温急熱処理は、中間
焼鈍において尖鋭な(110}<001>方位の1次再
結晶集合組織の発達を促進させることを意図したもので
あり、一般に鉄、鉄合金の冷延後の1次再結晶核発生の
方位順は1974年のW、B、1luchinson 
(Metal 5cience J−+  8 (19
74) +P、185)で明らかなように、(110)
 。
(111)、  (211)および(100)の順であ
ることから、一方向性珪素鋼板の1次冷延板においても
中間焼鈍における急熱・1次再結晶処理の方が(110
}<001>方位の集合組織を発達させるのに有利であ
ると考えられる。
加え、一方向性珪素鋼板における(110}<001>
方位の2次再結晶粒の核発生は、最近の発明者らの透過
kossel法による、熱延板から2次再結晶初期過程
までの一連の研究(井ロ、前田。
伊藤、嶋中:鉄と鋼、6B (19B2)、P、S54
5 、 Y、 Inokuti et al、  Th
e 5ixthInternational Conf
erence on Textures ofMate
rials 、  (1981)、  P、  192
  (Japan) 。
およびY、 Inokti et al、Ist Ri
s φInternationalSymposium
 on  Metallurgy and  Mate
rials  5cience。
(1980) 、  P、  71 (Denmark
) )において、熱延板からのストラフチャー・メモリ
ーによって、(110}<oot>方位の2次再結晶粒
が鋼板表面近傍に核発生することを示したところから、
一方向性珪素鋼板の1次冷延直後の中間焼鈍時には鋼板
表面近傍を急速加熱させることにより(110}<00
1>方位の1次再結晶集合組織を優先形成させることが
できるため、2次再結晶焼鈍時に(110) <001
>方位の2次再結晶粒を選択的に成長させることが可能
であると考えられる。
次の中間焼鈍に引続く急冷処理による磁気特性向上に関
してはすでに上掲の特開昭56−93823号公報での
べたと同様、次の2次冷延前に素材中の析出物が微細・
均一に分散していると冷延時に転位の移動に対する障壁
としての働きが増大し、転位の局部堆積を促進するので
、セル構造が微細均一化する。その結果次の脱炭を兼ね
る1次再結晶組織形成の際、再結晶の早い結晶方位すな
わち(110}<001>や(111}<112>方位
のセルが優先的に再結晶するようになり、他方(100
)〜(1121〜(111)〜<011>方位等Gos
s方位の2次再結晶粒の発達を阻害する<011>繊維
組織成分はセル形成し難いと同時に、再結晶も遅れるの
で、これらの不都合な組織成分を減少させることができ
ると考えられる。
N、P、Gossにより発見された2段冷延の際の中間
焼鈍処理は(100)、<001>や(100}<01
1>方位等の集合組織改善のために行なわれていたが、
第2図の(a)に示したような急熱・急冷中間焼鈍熱サ
イクルでは上記の集合組織改善よりはむしろ、熱延板表
面層に生成した強い(110) <001>方位の集合
組織の有効利用を図るための焼鈍サイクルである。この
処理により鋼板表面層では多数の(110}<001>
方位の2次再結晶核発生が可能となるため、次の2次頁
結晶焼鈍において、直接(110}<001>方位の2
次再結晶粒として有効利用できるため細粒の2次再結晶
粒が得られ、特にこの工程の採用により超低鉄損化を図
ることが可能である。
以上この発明を従来の先行技術と対比して説明したとこ
ろから明らかなように、この発明の急熱・急冷中間焼鈍
法は、先行諸公知技術と発想の基本を異にするものであ
って、それによって発揮される効果もはるかにすぐれて
いる。
次にこの発明における素材含有成分および工程条件を限
定する理由を以下述べる。
Cは0.01%より少ないと熱延集合組織制御が困難で
大きな伸長粒が形成されるため磁気特性が劣化し、また
Cが0.06%より多いと脱炭工程で脱炭に時間がかか
り経済的でないので0.06%以下にする必要がある。
Siは2.0%より少ないと電気抵抗が低く渦流損失増
大に基づく鉄損値が大きくなり、一方4.0%より多い
と冷延の際に脆性割れを生じ易いため、2〜4%の範囲
内にすることが必要である。
Mnlは一方向性珪素鋼板の二次再結晶を左右する分散
析出相のMnSあるいはMnSeを決定する重要な成分
である。Mn量が0.01%を下層ると2次再結晶を起
こさせるのに必要なMnS等の絶対■が不足し、不完全
2次再結晶を起こすと同時に、ブリスターと呼ばれる表
面欠陥が増大する。一方Mnlが0.2%を越えると、
スラブ加熱時においてMnSなどの解離固溶が困難にな
る。
またかりに解離固溶が行なわれたとしても、熱延時に析
出する分散析出相は和犬化しやすく、抑制剤として望ま
れる最適サイス分布は損なわれ、磁気特性は劣化するの
で、Mnは0.01〜0.2%以内にする必要がある。
S、Seは何れも0.1%以下、なかでもSは0.00
8〜0.]%、またSeは0.003〜0.1%の範囲
とすることが好ましい。それというのはこれらが0.1
%をこえると熱間および冷間加工性が劣化し、またそれ
ぞれ下限値に満たないとMnS。
MnSeとしての1次粒成長抑制機能に格別の効果を生
じないからであるが、すでに実験例についてのべたよう
に酸可溶Al、及びNさらにはSb。
MOの添加に基く既知1次粒成長抑制剤を、有利に併用
するので、SおよびSeの下限値は合計で0、005%
で足りる。
酸可溶A10.01〜0.09%並びにNO,001〜
0.01%を含有させることにより優れた磁気特性の製
品が安定して得られる。
すなわち酸可溶Alが0.01%、またNは0、001
%に満たないと必要なインヒビータ作用をもたらすこと
ができずまた酸可IAlは0.09%、Nは0.01%
をこえるとブリスターが生じ、鉄損の点で不利になる。
さらにsbは0.005%より少ないと、1次再結晶粒
抑制作用が不充分な一方、0.2%より多いと磁束密度
が低下して磁気特性の劣化をきたすのでsbはO,OO
5〜0.2%の範囲内とする必要がある。
MOは0.1%より多いと熱間及び冷間における加工性
が低下しまた鉄損も劣化し、他方0.003%より低い
と1次再結晶粒の成長抑制効果が微弱になるのでMoば
o、 o o a〜0.1%の範囲内とすることが必要
である。
次にこの発明による一連の製造工程について説明する。
まず素材を溶製するにはL D転炉、電気炉、平炉その
他の公知の製鋼方法を用いて行い得ることは勿論、真空
処理、真空溶解を併用することができる。
次のスラブ製造は現在歩止り向上と工程省略による大幅
な製造コスト低減、スラブ長手方向における成分あるい
は品質の均−性等の経済的技術的利点のため連続鋳造法
が適用されているが、そのほか従来の造塊法も好適に行
なうことができる。
この発明に従い素材中に含有されるS、Seの何れか少
くとも1種と、酸可溶AlとNとまたさらにはsbとM
oとを、溶鋼中に添加するには従来公知の何れの方法を
用いることもでき、例えばLD転炉、RH脱ガス終了時
あるいは造塊時の溶鋼中に添加することができる。
連続鋳造スラブまたは造塊した鋼塊はそれぞれ公知の方
法で熱延に付される。通常スラブを熱延鋼板に圧延する
のは当然であり、得られる熱延板の厚みは後続の冷延工
程より支配されるが通常2〜5mm厚程度とすることは
有利である。
次に熱延板は均−化焼鈍後に冷延される。冷延後中間焼
鈍前後に昇温あるいは冷却されるが、高磁束密度で超低
鉄損の製品を得るには第1図および第2図に示すように
象、熱および冷却速度に注意を払う必要があり、少なく
とも最終冷延直前の中間焼鈍前の昇温速度を500℃か
ら900 ℃までの範囲5℃/ S e c以上、また
中間焼鈍後の冷却速度を900℃から500℃までの範
囲を5℃/sec以上に管理しなければならない。
この中間焼鈍に至る昇温あるいは中間焼鈍に引続く冷却
方法は従来公知の何のような方法でも用いることができ
、例えば公知の連続炉を用いて急熱昇温する場合連続炉
の加熱帯の能力アップを図るとかあるいは加熱帯部に誘
導炉を新たに設置して浪、熱できるようにすることもで
きる。また象、冷する場合冷却ガスの噴射あるいは水冷
噴射による急冷設備の使用により好適に行なうことがで
きる。
また公知の連続炉以外に急熱・急冷熱処理サイクルので
きるものであれば充分で、焼鈍炉、方法での制限は加え
ない。
急熱・象、冷中間焼鈍された鋼板は冷延に付される。冷
延は少なくとも2回以上施すが、この発明の目的とする
高磁束密度で低鉄損の特性を有する製品を得るには最終
冷延率に次のような注意を払う必要がある。
冷延は通常850℃から1050℃の中間焼鈍をはさん
で2回施し最初の圧下率は20%から70%程度、最終
の圧下率は55%〜85%程度で0.30 mmから0
.35 mm厚の最終板厚にする。
最終冷延を終り、製品板厚となった鋼板は次に脱炭に付
される。この焼鈍は冷延組繊を1次再結晶組織にすると
同時に最終焼鈍で(110}<001>方位の2次再結
晶粒を発達させる場合に有害なCを除去するのが目的で
、例えば750℃から850℃で3〜15分程度の湿水
素中での焼鈍のように既に公知になっているどのような
方法をも用いることができる。
最終焼鈍は(110) <Oo 1>方位の2次再結晶
粒を充分発達させるため施されるもので、通常箱焼鈍に
よって直ちに1000℃以上に昇温し、その温度に保持
することによって行なわれる。この最終焼鈍は通常マグ
ネシア等の焼鈍分離剤を塗布し、箱焼鈍によって施され
るが、この発明において(110}<001>方位に極
度に揃った2次再結晶組織を発達させるためには820
℃から900℃の低温で保定焼鈍する方が有利であるが
、あるいは例えば0.5〜15℃/ h rの昇温速度
の除熱焼鈍でも良い。
(実施例) 次に本発明を実施例について説明する。
引11」− C0,049%、S i 3.38%、Mn0.07B
%、S O,029%、酸可溶A 10.028%およ
びNO,0072%、残部実質的にFeより成る熱延板
(3,0mm)を1150℃で連続焼鈍後急冷処理を施
した。その後950℃で3分間の中間焼鈍をはさんで2
回の冷延を行なって0.30+mnの最終板厚に仕上げ
た。この中間焼鈍の際には500℃から900℃までの
温度範囲を30℃/ s e cで急熱し、また中間焼
鈍後900℃から500℃までの温度範囲を30°(:
 / s e cで急冷処理した。次に850℃で湿水
素中で脱炭焼鈍したあと1200℃で最終焼鈍を施して
製品とした。そのときの製品の磁気特性は次の通りであ
った。
B+o:1.97T WBzso : 0.95 w/ kg2旌拠−I C: 0.045%、Si:3.21%、Mn:0、0
72%、SjO,021%、酸可溶A1:0、022%
、N : 0.0068%、残部実質的にFeより成る
連鋳スラブを熱延して2.7111m厚の熱延板とした
あと1000℃で3分間の均一化焼鈍を施したあと、1
000℃から400℃まで10℃/Secで急冷した。
その後950℃で3分間の中間焼鈍をはさんで、約40
〜50%の1次冷延と約75〜85%の2次冷延を行な
って最終板厚0.30+an+厚の冷延板に仕上げた。
この中間焼鈍の際の急熱速度は30°(:/sec、急
冷速度は35’(: / s e cとした。その後脱
炭・1次再結晶焼鈍を施したあと、820℃から5℃/
 h rで1050℃まで昇温後1200℃で8時間H
2中で純化焼鈍を施した。
そのときの成品の磁気特性は次のようであった。
B+o:1.947 Wl?/So  j 1. OOW/ kg裏旌■−主 C: 0.064%、Si:3.40%、Mn+0、0
74%、Se:0.017%、酸可溶Al:0、020
%、Mo:O,013%、Sb:0.022%、N +
 0.0071%、残部実質的にFeよりなる珪素鋼連
鋳スラブを1350℃で4時間加熱後熱延して2.5鵬
厚の熱延板とした。その後1050℃で3分間の均一化
焼鈍を施してから約40%の1次冷延を行なった。その
後1000℃で2分間の焼鈍を行なった後、80%の2
次冷延を行なって最終製品板厚(0,30m厚)とした
。この中間焼鈍の際の急熱速度は18℃/sec、急冷
速度は16℃/secとした。その後840℃で脱炭・
1次再結晶焼鈍を施した後850℃から10℃/hrで
1050℃まで昇温しで2次再結晶させた後1200℃
で8時間乾H2中で純化焼鈍を施した。そのときの成品
の磁気特性は次のようであった。
た。
B+o:1.95T W + 7150  : 0.97 W / kg(発
明の効果) この発明により高磁束密度でしかも低鉄損の一方向性珪
素鋼板を安定に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は中間焼鈍前後の昇温および冷却速度と磁気特性
との関係を示す図、 第2図は本発明の象2熱・栄、冷中間焼鈍サイクル(実
線)と従来の中間焼鈍サイクル(点線)の比較を示す図
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. C:0.01〜0.06重量% Si:2.0〜4.0重量%及び Mn:0.01〜0.20重量% を含みかつ、 SとSeのうち少なくとも一方を合計で 0.005〜0.1重量%を、 酸可溶Al:0.01〜0.09重量%並びにN:0.
    001〜0.01重量% とともに含有し、残部は不可避不純物を除き実質的にF
    eの組成になる珪素鋼片を熱延し、次に均一化焼鈍を施
    したのち、冷延と、中間焼鈍を適宜繰返して得られる最
    終製品厚の冷延鋼板に、脱炭を兼ねた1次再結晶焼鈍を
    施し、さらに最終仕上げ焼鈍を施して{110}<00
    1>方位の2次再結晶粒を発達させる一連の工程よりな
    る一方向性珪素鋼板の製造方法において、 上記中間焼鈍の際に、500℃から900 ℃までの加熱速度を毎秒5℃以上、中間焼鈍に引続く降
    温の際に、900℃から500℃までの冷却速度を毎秒
    5℃以上とする、急熱急冷中間焼鈍を施す ことを特徴とする、磁束密度の高く鉄損の低い一方向性
    珪素綱板の製造方法。 2. C:0.01〜0.06重量% Si:2.0〜4.0重量%及び Mn:0.01〜0.20重量% を含みかつ、 SとSeのうち少なくとも一方を合計で 0.005〜0.1重量%を、 Sb:0.005〜0.20重量%並びに Mo:0.003〜0.10重量%と 酸可溶Al:0.01〜0.09重量%並びにN:0.
    001〜0.01重量%と ともに含有し、残部は不可避不純物を除き実質的にFe
    の組成になる珪素鋼片を熱延し、次に均一化焼鈍を施し
    たのち、冷延と、中間焼鈍を適宜繰返して得られる最終
    製品厚の冷延鋼板に、脱炭を兼ねた1次再結晶焼鈍を施
    し、さらに最終仕上げ焼鈍を施して{110}<001
    >方位の2次再結晶粒を発達させる一連の工程よりなる
    一方向性珪素鋼板の製造方法において、  上記中間焼鈍の際に、500℃から900℃までの加
    熱速度を毎秒5℃以上、中間焼鈍に引続く降温の際に、
    900℃から500℃までの冷却速度を毎秒5℃以上と
    する、急熱急冷中間焼鈍を施す ことを特徴とする、磁束密度の高く鉄損の低い一方向性
    珪素鋼板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01290716A (ja) * 1988-03-25 1989-11-22 Armco Advanced Materials Corp 粒子方向性珪素鋼の超急速熱処理方法
KR100658408B1 (ko) * 1998-10-27 2006-12-15 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 가공성과 자기특성이 양호한 전자강판 및 그 제조방법
JP2012001741A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Jfe Steel Corp 方向性電磁鋼板の製造方法

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