JPS5830753Y2 - 自動車用室内鏡 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動屯用室内鏡に関する。

この種のものは鏡体とこれを支持するミラーボデーとを
備えているが、ミラーボデーは通常の走行に伴う振動に
対しては勿論、事故時等のためにも成る程匪の強度を何
して（・ることか要せられる。

特に欧州に」；・いては規格で一定の強度を持つことか
義務づけられている。

このようなミラーボデーの強度を満足させるため、従来
は第１図に示すように鋼板でミラーボデーａを形成する
とともに、鏡体すを把持する把持部ＣをＡＢＣ樹脂など
の第１リングｄ及び第２リングｅにて挟着し、これによ
り補強を行っている。

ところがこのような横取では両リングｄ、ｅをそれぞれ
溶着固定する手間を要し、部品点数も多いため、製作工
程や部品管理上不利であり、価格も高くなる。

この問題を解決すべく、ミラーボデーを合成樹脂で製造
して上記のようなリングを一体化し、低価格化を図るこ
とも考えられるが、例えばポリプロピレン樹脂などのミ
ラーボデーで規格強度を達成しようとすると、その肉厚
や形状が相蟲に大きくなり、底型性及び外観上不利であ
って現実的ではない。

更に」二記従来例は、ステーｆ先端の球状ピボツＩ−ｇ
を支持するためのノラケツトｈ及びスプリングｉ並びに
ワッシャｊ、にも必要で、部品点数も多く組付性上も問
題が多い。

上記事情に鑑み、本考案はミラーボデーを合成樹脂で形
成して低価格化を図り、かつ補強ボデーによりミラーボ
デーの強度を維持せんとするものであるか、補強ボデー
の配設に伴う問題点、つまり補強ボデーはミラーボデー
の前向開口部付近を補強する必要があるか、そのような
補強ボデーをミラーボデーに完全に組付けてしまうと補
強ボデーの剛性によりミラーボデーの鏡体把持部かたわ
みにくくなって鏡体の組付は性か悪くなる。

本考案は、前記の如き問題点を改善するため、鏡体をミ
ラーボテ−に容易に組付けることができ、しかもミラー
ボテ−に補強ボデーを組付けるとミラーボデーの前面開
口部を確実に補強することができるようにしたものであ
る。

以１ζ、図面を用いて本考案の実施例を説明する１゜第
２図及び第３図には本名案の第１の実施例を示す。

これは、図示の如く、鏡体１と、これを支持する合成樹
脂（本例にあってはポリプロピレン樹脂）製のミラ・−
ボデー２とを備えており、ミラーボデー２の前面側の内
部には補強ボデー３か取付けられている。

この例では、補強ボデー２ば５ＰＣＣなどの鋼板から成
る。

ミラーボデー２は浅い箱型をなして、この前面開口に鏡
体１が位置するのであるが、このボデー２の内面下部に
は補強ボデー３の下縁部３１を挿入係合せしめる係合溝
４が形成されている。

また、ミラーボデー２の内面上部は補強ボデー３の上面
辺３２を取付ける取付部５となっていて、これはスクリ
ュー５１を通すスクリュ一孔５２をなしており、スクリ
ュー５１はミラーボデー２の外部つまり図にあっては上
部から操作してボデー２と補強ボデー３とを螺合固定で
きるようになっている。

上記の構成であるので、ミラーボデー２の係合溝４に補
強ボテ−３の下縁部３１を係合して仮止めして釦いても
、ミラーボデー２の前面把持部２２を仮想線の如くたわ
ませることができるので、ミラーボデー２の前面をたわ
ませた状態でここに鏡体１を配設し、然る後スクリュー
５１を外部から操作することにより組付けを完了するこ
とができる。

この場合、把持部２２をたわませて鏡体１を取付けるの
は、スクリュー５１をしない状態でもできるが、スクリ
ュー５１をゆるめた状態で組んで釦くことにより、ミラ
ーボデーの前面開口部をたわませることが可能である。

このように、本考案においては、ミラーボデー２に補強
ボデー３が完全に組付く前に鏡体を配設できるので、両
ボテ−２，３の固着に伴って把持部２２の変形が困難に
なるということがなく、従って鏡体１の取付けは容易と
なり、しかもスクリュー５１の締付後は□ラーボデーの
前面開口部を確実に補強することができる。

なお、ステー６の端部はベース７を介して車体に取付け
られている。

第４図は本考案の第２の実施例である。

これは、第１の例がミラーボデー２の下部に保合溝を設
けたのに対し、外部から操作可能なスクリュー取付部４
ａを設け、係合させるかわりにミラーボデー２と補強ボ
デー３とを外部からスクリュー止めするように構成した
ものである。

このスクリュー取付部４ａはミラーボデー３の長手方向
に沿って１乃至３個所設ける。

ミラーボデー２の上部の補強ボデ−３用取付部５は第１
の例と同様であり、その他の構成、作用も同じであるの
で、同一の符号を付して説明を略する。

第５図は本考案の第３の実施例である。

この例におけるミラーボデー２の下部のスクリュー取付
部４ｂは第２の例のものが外部から操作できるものであ
ったのに対し、前面から操作するようになっている。

このような取付部４ｂはミラーボデー２の長手方向に沿
って２，３個所設ける。

この例の組付は方法や作用効果は第１の例と同じである
。

第４図及び第５図に図示の例も、第１の例と同様の効果
を奏することは明らかであろう。

上述の如く、本考案の自動車用室内鏡は、そのミラーボ
デーが合成樹脂製なので低価格化と部品点数の削減とを
図ることができ、かつ補強ボデーを用いることによりミ
ラーボデーを大型化することなく規格の強度を維持でき
、しかも補強ボデーはその最終組付けが外部からの操作
によって可能なので、補強ボデーとミラーボデーとの固
着に伴う鏡体の組付けの困難性を回避でき、組付性がよ
いという効果を有するものである。

なお、当然の事であるが、本考案は上記各実施例にのみ
限られるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の断面図である。 第２図は本考案の第１の実施例の正面図、第３図は第２
図における■−■断面図である。 第４図は本考案の第２の実施例の断面図である。 第５図は本考案の第３の実施例の断面図である。 １・・・鏡体、２・−・ミラーボデー、３・・・補強ボ
デー５・・・取付は部、５１・・・補強ボデーの固定用
スクリュー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鏡体と、該鏡体をその前面開口部に支持する合成樹脂製
   のミラーボデーと、該ミラーボデ・−の前面側１」部を
   補強する補強ボデーとよりなる自動屯用室内鏡にお・い
   て、前記補強ボデーの周縁にミラーボデーの内部に仮組
   付する部分とスクリューにより締付けることができる取
   付部とを形成し、方ミラーボデーの前記補強ボデーの取
   付部に対応する位置にスクリュ一孔を穿設し、ミラーボ
   デーの外部より前記補強ボデーの取付部にスクリューを
   螺合してミラーボデーと補強ボデーとを固定し得る如く
   横取したことを特徴とする自動車用室内鏡。