JPS5830182Y2 - メ−タ照明装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は新規なメータ照明装置に関し、特にメータの文
字盤、指針及びその他の表示器の視認性を良好ならしめ
た新規なメータ照明装置を提供しようとするものである
。

第１図は従来使用されているメータの照明装置を示すも
ので、メータ文字盤の照明を主眼としたものであり、Ａ
図のものは間接照明方式を採用したものであり、Ｂ図の
ものは直接照明方式を併用したものである。

第１図Ａの間接照明方式のものは、ケースａ内に配置さ
れた電球す、ｂがらの光をケースａの開口部Ｃの内側面
に形成された反射部ｄを介して前記開口部Ｃに配置され
た文字盤ｅ及び指針ｆを照明しようとするものである。

この間接照明方式によると、少ない数の電球を用いて文
字盤ｅ全体を均一に照明することが困難であると共に文
字盤ｅ上の文字等がはっきりせず読みとりにくいという
欠点がある。

又、電球す、ｂの設置位置も、ケースａにおいてなるべ
くより多くの光を文字盤ｅ上に付与することのできる位
置が選択されなければたらす、ケースａの設計が制約を
受け、時としてケースａの奥行が大きくなったり或いは
幅が大きくなったりする欠点がある。

更に、指針ｆも見にくいという欠点がある。

第１図Ｂの直接照明を併用したものは、ケースａの開口
部Ｃに配置された文字盤ｇの文字、記号等りを切抜文字
状に形成し、電球す、ｂの光を前記切抜部りを透過させ
て文字、記号等を表示すると共に、電球す、ｂの光の一
部をケースａの内面ｄで反射させて、これを文字盤ｇの
前面がら当て指針ｆ及び文字盤ｇを照明するものである
。

この第１図Ｂの方式のものによると、文字盤ｇ上の文字
、記号等りは明るく表示されて視認性は向上するが、全
部の文字、記号等りを均一な明るさで表示するには電球
すの数を増さなければならないことと、文字盤ｇの文字
、記号等りを直射できる位置に電球すを配置しなければ
ならないために、電球す配置上の制約を受け、装置のコ
ンパクト化が困難であるという欠点がある。

更に、指針ｆの照明は第１図Ａのものにおけると同様に
、一旦ケースａ内側面ｄで反射された光による間接照明
によるため、見にくいという欠点がある。

そこで、本考案は、上記従来装置の欠点を解消し、文字
盤、指針及びその他の表示器の視認性が極めて良好であ
ると共に装置のコンパクト化が可能である新規なメータ
照明装置を提供しようとするもので、文字、記号等を表
示する表示部を構成する透明材料から戊る導光体と表示
部の一部を貫通した指針駆動軸に固定された指針と前記
導光体内に光を供給するための光源と前記導光体の裏側
に配置され前記指針による表示とは別の表示を行う１又
は複数の表示器とから成り、導光体の表示部の前面には
文字、記号等が切抜文字状に形成され、更に表示部背面
の前記文字、記号等に対応した個所には表示部肉厚内に
入った光を前面方向へ反射する反射手段を設け、表示部
の指針駆動軸が貫通される個所の背面にも同様の反射手
段が設けられると共に、指針を透明材料で形成し、指針
の基端面を前記軸貫通部に設けられた反射手段と表示部
前面を介して対向させ、更に指針の背面の適所に反射手
段を形成して前記基端面から入った光を指針の前方に反
射せしめるようにし更に前記導光体の前記表示器と対応
する位置に窓が開設され、誠意には導光体肉厚内に入っ
た光を表示器に向けて反射する反射手段が設けられたこ
とを特徴とし、以下にその詳細を添付図面に従って説明
する。

第２図乃至第４図は本考案メータ照明装置の第１の実施
例を示し、該実施例は自動車用スピードメータに適用し
たものである。

１はケースで合成樹脂等適宜の材料で形成され正面が開
口２されている。

３は例えばアクリル樹脂板のような透明材料から成る導
光体で、ケース１の開口２を略覆う大きさの表示部４と
該表示部４の側縁から延びる導光部５とから成り、導光
部５は表示部４の側縁から後方へ向って折り曲げられた
状態に一体に形成されている。

導光体３の表示部４にはメータとして必要な文字、記号
等６が切抜き文字状に形成されている。

そして、このような文字、記号等６は、例えば次のよう
にして形成される。

即ち、先ず導光体３の表示部４の表面の全面に拡散透過
性の白色インク７を塗布し、それから、白色拡散透過層
７の上に文字、記号等６となる部分を除いて光不透過性
の黒色インク８を塗布して形成する。

尚、この実施例では、文字、記号等６を光導体３の表示
部４表面に直に形成したが、光導体３とは別体に、その
表示部４の前面にマスク板を設け、そのマスク板に切抜
き文字状に文字、記号等を付しても良いし、又、その具
体的な形成方法も上記した白色拡散透過層７と黒色不透
過層８とによるものに限られることがないことは勿論で
ある。

ケース１内において、後方へ延ばされた導光部５の端部
には切欠９が形成され、該切欠９内にケース１に固定さ
れた電球１０の光源部が配置されている。

光導体３の表示部４の略中央部には挿通孔１１が形成さ
れており、該挿通孔１１の周縁部はその裏側が略４５°
位に切り取られて反射プリズム部１２が形成されている
。

１３はケース１内に取り付けられたメータの駆動部であ
り、該駆動部１３から指針駆動軸１４が挿通孔１１を通
って表示部４の外側まで延出されている。

１５は導光体３と同様の透明材料から成る指針であり、
その基端部附近が前記駆動軸１４に固定されている。

そして、指針１５の基端部は表示部４の方へ折り曲げら
れており、その基端面１６が表示部４表面を介して前記
反射プリズム部１２と対面している。

尚、表示部４表面のうちこの指針１５の基端面と対向し
ている部分、即ち挿通孔１１の周辺部は白色拡散透過層
７及び黒色不透過層８が除去されている。

そして、更に指針１５の先端部裏側は略４５°にカット
され、そこに反射プリズム部１７が形成される。

尚、１８は指針１５の基端部を覆うカバーである。

１９は光導体３の表示部４の裏面に形成された円錐状凹
部であり、文字、記号等６に対応した個所に設けられて
いる。

尚、この円錐状凹部１９は光源電球１０から導光部５を
伝わって来た光を文字、記号等６の方へ向けて反射する
ためのものであるから、他の適当な手段、例えば線刻や
プリズム面あるいは反射膜の付与等によって置き換えて
も差し支えない。

同様に挿通孔周辺及び指針に形成された反射プリズム面
１２．１７も他の適当な反射手段でもつて置き換えても
さしつかえない。

２０は距離計、２１は積算距離計であり、共に導光体３
の表示部４裏側に配置されている。

距離計２０及び積算距離計２１はデジタルカウンタ式の
ものであり、それぞれ走行距離あるいは積算走行距離が
デジタル表示されるようになっている。

２２は距離計２０のテ゛ジタル表示部２３に、２４は積
算距離計２１のデジタル表示部２５に、それぞれ対応し
て導光体表示部４に開設された窓であり、誠意２２．２
３の表面側（看者に対する側）、開口縁は適宜の角度を
以って斜切され、そこにプリズム反射面２６．２７が形
成されている。

２８．２９はそれぞれ窓２２．２４の表面側開口縁に取
着された枠であり、後面は前記プリズム反射面２６．２
７と略同角度の斜面に形成されている。

尚、枠２８．２９の斜面には必要に応じて反射膜を付与
しておいても良い。

このように窓２２゜２４に反射手段を設けるのは次の理
由による。

自動車のスピードメータには多くの場合距離計や積算距
離計が一緒に設けられることが多い。

そして、多くの場合、距計や積算距離計には、これらに
対する照明が特別に考慮されることがなく、極めて見に
くい状態に放置されている。

そこで、本考案は、表示部の付与された文字、記号やそ
して指針位置を極めて明瞭に表示し得るとともに、距離
計や積算距離計等地のメータの照明をも為し得るように
したものである。

本考案メータ照明装置は、以上の如くであるから、電球
１０の光は導光体３の切欠（受光端面）９から導光部５
内に入り、そのほとんどの光は導光部５内において全反
射を繰り返えしながら進み表示部４に到達する。

そして、表示部４内においても全反射を繰り返えしなが
ら進むが、その一部は円錐状の反射凹部１９によって反
射され、文字、記号等６を透過して表示部４外へ出射さ
れ、これによって、文字、記号等６が光って見えること
になる。

従って、文字、記号等６の視認性は極めて良好である。

又、電球１０の光は第１図Ｂのもののように直射光とし
て利用するものではなく導光体３によって所要個所にま
で導いて用いるものであるから、導光体３の導光部５の
形状を変えることによってケース内のとの個所に設けら
れた電球からでも有効に光を所要個所にまで導くことが
でき、電球１０の取付個所選定の自由度が極めて大きく
、装置のコンパクト化に極めて寄与する。

又、導光部５を経て表示部４に入った光の一部は表示部
４中央部のプリズム部１２まで到達し、該プリズム部１
２に反射されて表示部４から出るが、それに指針１５の
基端面１６が対向されている個所においては、該基端面
１６から指針１５内に進入し、全反射を繰り返えしなが
ら先端まで進み、ここでプリズム面１７によって反射さ
れて指針１５から前方へ向けて出射される。

従って、指針１５の先端が光って見え、看者は指針１５
がどこを指しているかを明瞭に視認することができる。

また、距離計２０及び積算距離計２１のデジタル表示部
２３及び２５を見透すための窓２２及び２４を導光体３
の表示部４に設け、がっ、その開口縁にプリズム反射面
２６．２７を形成したので、光源１０の光は該プリズム
反射面２６．２７で反射さ４′１て各距離計２０．２１
のデジタル表示部２３．２５を照射することになり、従
って、極めて明瞭に各距離計２０．２１の表示部２３．
２５を視認することができる。

しかも１．そのためには、導光体３にほんの僅か手を加
えるだけで良く、個別の照明手段を用意する必要がない
。

尚、この実施例の思想は距離計や積算距離計以外のメー
タ類の照明にも応用できることは勿論のこと、自動車の
スピードメータ以外のメータにおいても用いることがで
きる。

次に指針１５を着色して表示する方法について述べる。

指針１５を例えば橙色に着色された透明性樹脂にて形成
しておく。

このようにしておくと、外部の光が充分にあって特別に
照明を必要としない場合、例えば昼間にあっては、外部
光だけでメータの視認が可能で、指針１５はその材質の
色である橙色に見えることになる。

そして、例えば夜間のようにメータを明瞭に視認するの
に充分なだけの外部光が得られないときには、電球１０
が点灯され、その光によってメータの文字、記号６や指
針１５の明瞭な視認が可能となるわけであるが、電球１
０の光の中には赤色成分が多いため、その影響下に指針
１５は赤色に光って見えることになる。

第５図及び第６図は指針１５がある領域に来たときその
表示色が変化せしめられるようにした別の実施例を示す
ものである。

例えば自動車は法規上制限速度があり、また、機械的理
由で限界速度や危険速度がある。

このような場合、速度がある値以上になったとき、それ
が明確に表示されれば極めて便利である。

このようなことの必要性は自動車のスピードメータに限
らず、他のメータ類においても生ずることがある。

この実施例はそのような必要性がある場合に実施されて
極めて好適なものである。

尚、この実施例は前記第１の実施例（第２図乃至第４図
に示された実施例）に若干の手を加えて成るものである
から、変更を要しない部材及び部分には前記第１の実施
例におけると同じ符号を付して詳細な説明を省略する。

例えば第６図において、９０〜１６０ ｋｍ／ ｈの範
囲内を指針１５が指示する場合に指針１５の表示色を特
別な色、例えば赤色にしたい場合は、上記範囲内を指針
１５が指示するときにその基端面１６が移動する範囲内
に対応した導光板３の表示部４表面に赤色フィルター３
０を被着しておく。

かくすることによって、この範囲内に指針１５があると
きは、その基端面１６から指針１５内に入る光はフィル
ター３０を通過して来ることによって着色され、従つて
、指針１５先端の反射プリズム面１７を介して出射する
光は赤色光となる。

尚、フィルター３０の付与に替えて赤色の透過性塗膜を
付与しても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ、Ｂはそれぞれ従来のメータ照明装置の例を示
す断面図、第２図乃至第４図は本考案メータ照明装置の
実施の一例を示し、第２図は縦断面図、第３図は正面図
、第４図は、第３図のＶＩ−ＶＩ線に沿う断面図、第５
図及び第６図は本考案メータ照明装置の別の実施例を示
し、第５図は縦断面図、第６図は第５図の■−■線に沿
う断面図である。 符号の説明 ３・・・・・・導光体、４・・・・・・表
示部、６・・・・・・文字、記号等、１０・・・・・・
光源、１１・・・・・・指針駆動軸貫設部、１２・・・
・・・反射手段、１４・・・・・・指針駆動軸、１５・
・・・・・指針、１６・・・・・・基端面、１７・・・
・・・反射手段、１９・・・・・・反射手段、２０．２
１・・・・・・表示器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 文字、記号等を表示する表示部を構成する透明材料から
   成る導光体と表示部の一部を貫通した指針駆動軸に固定
   された指針と前記導光体内に光を供給するための光源と
   前記導光体の裏側に配置され前記指針による表示とは別
   の表示を行う１又は複数の表示器とから成り、導光体の
   表示部の前面には文字、記号等が切抜文字状に形成され
   、更に表示部背面の前記文字、記号等に対応した個所に
   は表示部肉厚内に入った光を前面方向へ反射する反射手
   段を設け、表示部の指針駆動軸が貫通される個所の背面
   にも同様の反射手段が設けられると共に、指針を透明材
   料で形成し、指針の基端部を前記軸貫通部に設けられた
   反射手段と表示部前面を介して対向させ、更に指針の背
   面の適所に反射手段を形成して前記基端面がら入った光
   を指針の前方に反射せしめるようにし、更に前記導光体
   の前記表示器と対応する位置に窓が開設され、誠意には
   導光体肉厚内に入った光を表示器へ向けて反射する反射
   手段が設けられたことを特徴とするメータ照明装置。