JPS5829740B2 - カラ−インクジエツト記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカラーインクジェット記録装置に関し、特にそ
のカラー印写における混色防止に関するものである。

カラーインクジェット記録装置によるカラー印写におい
ては、印写色の変化点で記録面上に釦いて望オしくない
色変化、色汚濁、色にじみなどの混色を色する。

たとえば第１図すに示すように、イエロー、シアン、マ
ゼンダの各色インクで印写記録をする場合においてそれ
らの色信号が変化すると、色信号の変化時点Ｔ。

に対応する記録紙上の印写色境界Ｂの付近に混色を生ず
る。

これを第１図ａを用いて説明すると、たとえばイエロー
のインクで印写した領域Ｐ１とシアンのインクで印写し
た領域Ｐ２との境界Ｂの付近Ｐ３は緑色となる。

これは、色信号にない発色を生じたことにもなる。

このような混色による発色は、記録紙に直ちに吸収され
ない異色インクどうしの混じり合いによる場合や、記録
紙への浸透拡散による場合などがある。

いずれにしても、色信号に存在しない発色、にごりなど
はカラー印写においては重大な問題であり、その改善が
望昔れている。

このような問題は、色信号を監視し色信号に変化がある
ときに、混色を生ずる領域外インク印写を停止又は印写
インク量を低減することにより解決しうる。

しかしながら、このようにインク印写を停止又は低減し
た領域では印写濃度が薄くなり、画像になめらかさを失
なう。

これを防止するためには、インク印写を停止又は低減す
る領域の幅を正確にすればよいが、これは記録紙や画像
に応じて設定しなければならず、かなり困難である。

本発明はカラー印写において意図しない発色を防止する
ことを第１の目的とし、なおかつ印写画像をなめらかに
することを第２の目的とする。

再度第１図を参照すると、意図しない発色を生ずるのは
色成分Ｃ，Ｍ、Ｙの入れかわりのとき、つ昔り１つの信
号が高レベルＩｌｌから低レベル「０」に変化し、かつ
他の信号が低レベル「０」から「１」に変化するときで
ある。

この場合には、噴射を停止されるインクと噴射を始めた
インクとの混合による異常発色を切替り境界部に生ずる
。

他の場合、すなわち他の信号が変化しないで１つの信号
のみがｒＯＪから「１」へ、捷たその逆に変化する場合
あるいは１つの信号が変化しないで他の２つの信号が同
時に「０」から１−１」へ、筐たその逆に変化する場合
には、極端な異常発色を生ずることはない。

これらの場合には噴射インクの交替がないので、色変化
ににじみがあっても、全く意図しない色が極端に表われ
ることはない。

これをもう少し具体的に説明すると、第１図すに示すよ
うにＴｃ時点にイエロー信号Ｙが１から０へ変化すると
共にシアン信号Ｃが０から１へ変化すると、境界部Ｂに
は緑色が表われる。

この緑色は色信号で指定されているものではない。

ところが、仮にシアン信号が０の捷１でＴｃ時点にイエ
ロー信号がＯになったとすると、境界部は黄から白（記
録紙の色）ににじみが出る程度であり、意図しない発色
を生じない。

また、仮に当初からシアン信号Ｃが１であってそれに変
化がなく、Ｔｃ時点においてイエロー信号Ｙが１から０
に変ると境界部Ｂの左側で緑色、右側でシアン色であっ
て境界部Ｂは緑色とシアン色の中間色であって、これは
極端に目立つことはない。

したがって、色信号の変化のうちでも２つのインクジェ
ットヘッドの印写切換となるような色信号変化の場合の
みにすべて色信号を一時的に遮断するか、あるいはあら
たに同時付勢開始されるようになるカラーヘッドのみを
一定時間付勢遅延をかけるようにすれば、印写画像がな
めらかとなり、しかも画信号に無い発色を生じない。

本発明はこのような知見に基づいてなされたものであり
、色信号の変化点を検出し、更に変化点において画信号
が示す色の切換わりを検出して、印写色の切換わりがあ
るときに、少なくとも新たに印写を開始する色のインク
の印写を一定時間停止又は減量とする。

第２図に本発明の一実施例要部を示す。

第２図において、ＲＰは記録紙、１〜３はインクジェッ
トヘッド、４は走査部、５〜７は印写信号を受けてヘッ
ド１〜３のインク噴射を付勢する付勢回路、８〜１０は
入力信号の立上り点および立下り点でそれぞれパルスを
生ずるパルス発生回路、１１は出力パルス幅が可調整の
モノマルチバイブレータ、ＯＲＩはオアゲート、ＡＮＤ
Ｉ〜ＡＮＤ３はアンドゲートである。

パルス発生回路８〜１０は色信号の変化点を検出する回
路として、またモノマルチバイブレータ１１は時限回路
として設置されている。

付勢回路５〜７は全く同じ構成でありそれらには、それ
ぞれシアンＣ、マゼンダＭお−よびイエローＹの色信号
がアントゲ−）ＡＮＤ１〜ＡＮＤ３を通して与えられる
。

パルス発生回路８はコンデンサＣＩと抵抗Ｒ１を直列に
接続した微分回路を有する。

その抵抗Ｒ１は接地されている。

コンデンサＣ１と抵抗Ｒ１の接続点は入力抵抗Ｒ２を介
して演算増幅器ＡＭＰ１の反転入力端に接続されている
。

演算増幅器ＡＭＰ １は反転増幅器として動作する。

演算増幅器ＡＭＰ１の非反転入力端は抵抗Ｒ４を介して
接地されている。

フィードバック抵抗Ｒ３が演算増幅器ＡＭＰＩの出力端
と反転入力端を接続している。

ダイオードＤ１のカソードおよびアノードがそれぞれ演
算増幅器ＡＭＰ１の出力端および反転入力端に接続され
て釦り、演算増幅器ＡＭＰ１の出力端はオアゲー）ＯＲ
５の１つの入力端に接続されている。

コンデンサＣ１と抵抗Ｒ１の接続点には更に演算増幅器
ＡＭＰ２の非反転入力端が接続されている。

この演算増幅器ＡＭＰ ２は非反転増幅器として動作す
る。

演算増幅器ＡＭＰ ２の反転入力端は抵抗Ｒ５を介して
接地されている３演算増幅器ＡＭＰ２の反転入力端に抵
抗Ｒ６の一端とダイオードＤ２のアノードが、オたＡＭ
Ｐ ２の出力端に抵抗Ｒ６の他端とダイオードＤ２のカ
ソードが接続されている。

演算増幅器ＡＭＰ２の出力端はオアゲートＯＲ５のもう
一方の入力端に接続されている。

このような構成により、演算増幅器ＡＭＰＩは入力信号
Ｃの立下り時点に１パルスを生じ、演算増幅器ＡＭＰ２
は入力信号Ｃの立上り時点に１パルスを生じ、オアゲー
トＯＲ５が入力信号Ｃの立上り時点と立下り時点にそれ
ぞれ１パルスを出力する。

なお、パルス発生回路９釦よび１０の構成もパルス発生
回路８の構成と同等であるので、それらの詳細な説明は
省略する。

この実施例において、第１図すに示すように色信号に変
化があると、Ｔｃ時点にパルス発生器８と１０よりパル
スが出力され、オアゲートＯＲ１を通してモノマルチバ
イブレータ１１に印加される。

モノマルチバイブレータはこれによりトリガーされて設
定時間幅ｔのパルスすなわち有意信号を出力する。

ＯＲ２〜ＯＲ４は、それぞれパルス発生回路８゜９．１
０の２つから色信号Ｃ，Ｍ、Ｙの立上り検出パルスを受
けるオアゲート、ＡＮＤ４〜ＡＮＤ６はパルス発生回路
８〜１０の１つから色信号の立上り検出パルスとオアゲ
ートＯＲ２〜ＯＲ４の１つから色信号の立下り検出パル
スを受けるアンドゲート、ＦＦ１〜ＦＦ３はそれぞれア
ンドゲートＡＮＤ４〜ＡＮＤ６の１つの出力でセットさ
れ、モノマルチバイブレータ１１の出力パルスの立下り
でリセットされるフリップフロップである。

オアゲートＯＲ２〜ＯＲ４、アンドゲートＡＮＤ ４〜
ＡＮＤ６、フリップフロップＦＦＩ〜ＦＦ３およびアン
ドゲートＡＮＤ１〜ＡＮＤ３は１つの信号たとえばＣが
立上って、他の信号Ｍ、Ｙの少なくとも１つが同時に立
下るとアンドゲートＡＮＤ４に出力を生じてフリップフ
ロップＦＦＩをセットする。

これにより色信号ＣはアンドゲートＡＮＤ１が閉じるこ
とにより遮断され、モノマルチバイブレータ１１の出力
パルスの立下りで７ソツフフロツプＦＦＩがリセットさ
れアンドゲートＡＮＤ１が開かれ色信号Ｃが付勢回路５
に供給されるようになる。

他のアンドゲートＡＮＤ２．ＡＮＤ３についても同じよ
うな動作となる。

な釦、モノマルチバイブレータ１１を、設定時間ｔの間
低レベルの出力を生ずるものとすると、フリップフロッ
プＦＦＩ〜ＦＦ３ばその出力の立上りでリセットされる
ものとするっ Ｃ，Ｍ、Ｙの１つ又は２つが立下る場合あるいは立上る
場合にはアンドゲートＡＮＤ１〜ＡＮＤ３は閉（ＯＦＦ
）とならず、信号の遮断は起らない。

この実施例ではオアゲー）ＯＲ１，ＯＲ２〜ＯＲ４、ア
ンドゲートＡＮＤ４〜ＡＮＤ６およびフリップフロップ
ＦＦＩ〜ＦＦ３で色切換検出回路１２が構成されている
。

以上の通り、色信号において印写インク色に切換りがあ
るとき、新たに印写されようとするインクの印写が遅延
される。

この時間ｔの間にもヘッド１〜３の走査は続行されるの
で、結局記録紙ＲＰ上においては時間を内に印写しうる
ドツト数分たけ新たな色のインクが印写されず、その前
に印写されたインクとの混色を生じない。

したがって、意図しない発色あるいはにごりが表われる
ことはない。

通常のカラーインクジェット印写においては、この時間
ｔは１〜２ドツト分たけ走査移動する時間とすれば十分
であるが、モノマルチバイブレータ１１の設定時間ｔは
調整しうるため印写結果を見なからｔを調整することも
できる。

上記実施例にち−いては色信号を一時遮断することによ
り混色を防止する構成としたが、付勢回路５〜７におい
てモノマルチバイブレータ１１の出力で噴射インク滴を
小滴に制御する如くヘッドに与える噴射付勢電圧を制御
する構成としてもよい。

捷た、時限回路としてはモノマルチバイブレータ１１の
他に、ＣＲ時限回路、カウンタ回路あるいはその他の時
限回路を用いることができる。

カウンタ回路を用いるときには、走査部４の発する主走
査同期パルスＸ ＣＬＯＣＫをカウントパルスとして
、オたオアゲー１（）Ｒ１出力をカウント開始指令信号
として与えて、設定値までカウントする迄を時限時間と
するようにすればよい。

以上詳細に説明したように本発明に釦いては、色信号に
切換わり変化があるとき、その切換わり時から少しの間
インク印写を中断するか、あるいは噴射筒を小さくする
ので、色変化点において混色を生ずることが少なく、意
図しない発色を生じない。

画信号の立上り（印写開始）のみ、又は立下り（印写停
止）のみのときには、印写の遅延又は中断をしないので
印写画像の乱れが少ない。

したがって、色信号に対応した良好なカラーインクジェ
ット印写が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は色信号変化による混色を説明するための図面で
あり、ａは印写面を示し、ｂは色信号を示す。 第２図は本発明の一実施例を示すブロック図である。 １〜３・・・インクジェットヘッド、４・・・走査部、
５〜７・・・付勢回路、８〜１０・・・パルス発生回路
（色信号の変化点を検出する回路）、１１・・・モノマ
ルチバイブレータ（時限回路入１２・・・色切換検出回
路、ＡＮＤＩ〜ＡＮＤ６・・・アンドゲート、ＯＲ１〜
ＯＲ４・・・オアゲート、ＦＦ１〜ＦＦ３・・・フリソ
プフロツプ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数のインクジェットヘッドより各色のインクを噴
   射して記録面上にカラー印写をするカラーインクジェッ
   ト記録装置にむいて、インクジェットヘッドに与えられ
   る色信号の変化点を検出する回路、変化点検出信号より
   色を異にするインクの切換印写を検出する色切換検出回
   路、および色信号の変化点で付勢されて一定時間有意信
   号を出力する時限回路を備え、前記切換印写のときその
   有意信号の存在する間中なくとも新たに印写を開始する
   色のインクの印写を停止させるか、もしくは噴射インク
   量を低減する構成としたことを特徴とするカラーインク
   ジェット記録装置。