JPS5829081B2 - 靴底との接着性の良好な胛被の製造方法 - Google Patents
靴底との接着性の良好な胛被の製造方法Info
- Publication number
- JPS5829081B2 JPS5829081B2 JP56016607A JP1660781A JPS5829081B2 JP S5829081 B2 JPS5829081 B2 JP S5829081B2 JP 56016607 A JP56016607 A JP 56016607A JP 1660781 A JP1660781 A JP 1660781A JP S5829081 B2 JPS5829081 B2 JP S5829081B2
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- JP
- Japan
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- adhesive
- shoe
- outsole
- cover
- layer
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は胛被に本底を形成し接着して靴を製造する際に
、本底との接着性を良好にした胛被の製造方法に関する
ものである。
、本底との接着性を良好にした胛被の製造方法に関する
ものである。
一般に、布胛被を履かせた雄型と雌型によって形成され
る成形空隙内にポリ塩化ビニルのような成形素材を注入
して本底を成形し、かっ胛被に接着する場合には、胛被
と本底素材との接着力を高めるためにアクリロニトリル
ブクジエンラバーやメククリル酸メチル或いはウレタン
系等の接着剤を胛被に塗布して本底を成型している。
る成形空隙内にポリ塩化ビニルのような成形素材を注入
して本底を成形し、かっ胛被に接着する場合には、胛被
と本底素材との接着力を高めるためにアクリロニトリル
ブクジエンラバーやメククリル酸メチル或いはウレタン
系等の接着剤を胛被に塗布して本底を成型している。
そしてこの場合に前記接着剤にイソシアネート等の架橋
剤を添加して布との化学的接着を起こすことによって充
分な接着力と耐水力を得んとしている。
剤を添加して布との化学的接着を起こすことによって充
分な接着力と耐水力を得んとしている。
ところがイソシアネートのような架橋剤を添加すると接
着剤の架橋反応が進んで接着剤の軟化点が急速に上昇す
ることとなる。
着剤の架橋反応が進んで接着剤の軟化点が急速に上昇す
ることとなる。
このために接着剤を塗布した後長時間経過すると接着剤
はポリ塩化ビニルのような成形素材の熔融熱やポリウレ
タンのような成形素材の反応熱では熔融しにくくなり、
成形素材との接着が十分に行われなくなる。
はポリ塩化ビニルのような成形素材の熔融熱やポリウレ
タンのような成形素材の反応熱では熔融しにくくなり、
成形素材との接着が十分に行われなくなる。
このような問題を解決するために従来次のような方法を
とっていた。
とっていた。
すなわち■ 本底成形時に接着剤の塗布を行う。
■ 胛被を縫製した後、本底成形前1力月以内に予め接
着剤の塗布を行う。
着剤の塗布を行う。
しかしながらこれらの方法には次のような欠点があった
。
。
a)本底成形時に接着剤塗布のための人員を成形機に配
置しなければならない。
置しなければならない。
b)接着剤の乾燥のための時間が本底成形上の律速段階
となり、成形能率が低下する。
となり、成形能率が低下する。
C)人が塗布するために塗りむらが生じて接着力が安定
しない。
しない。
d)人が側面テープ部に塗布するために接着剤の塗布層
が一定せず接着剤の靴底からのはみ出し塗布により靴の
外観が見劣りする。
が一定せず接着剤の靴底からのはみ出し塗布により靴の
外観が見劣りする。
e)胛被の縫製後に接着剤を塗布するので、塗布作業が
し難い。
し難い。
本発明は従来のこれらの問題点を解消するためになされ
たものであって、繊維からなる胛被表布にイソシアネー
トを1〜50部添加した芳香族ポリエステル系接着剤を
下引層として塗布し、次にその上にイソシアネートを含
まない芳香族ポリエステル樹脂を塗布し、この塗布層を
表層にして構成することを特徴とする靴底との接着性の
良好な胛被の製造方法に係るものである。
たものであって、繊維からなる胛被表布にイソシアネー
トを1〜50部添加した芳香族ポリエステル系接着剤を
下引層として塗布し、次にその上にイソシアネートを含
まない芳香族ポリエステル樹脂を塗布し、この塗布層を
表層にして構成することを特徴とする靴底との接着性の
良好な胛被の製造方法に係るものである。
以下本発明の詳細な説明すると、本発明の対象とする靴
の胛被用素材としては綿、レーヨン、アセテート、ビニ
ロン、ポリエステル等のような繊維からなる布帛を表布
にしたものであって、表布のみの単層でもよいし、裏布
等を貼り合せた複層でもよい。
の胛被用素材としては綿、レーヨン、アセテート、ビニ
ロン、ポリエステル等のような繊維からなる布帛を表布
にしたものであって、表布のみの単層でもよいし、裏布
等を貼り合せた複層でもよい。
この胛被用素材の表布に上述の如く下引層と上引層を塗
布した後裁断し、胛被を縫製する。
布した後裁断し、胛被を縫製する。
下引層、上引層から成る接着剤の塗布は、胛被のうち胛
のみでもよいし胛と中底の両部材に塗布してもよい。
のみでもよいし胛と中底の両部材に塗布してもよい。
靴はこの胛被を履かせた雄型と雌型を組み合わせて本底
成形用空隙を構成し、該空隙内に成形素材を注入又は射
出して得ることができる。
成形用空隙を構成し、該空隙内に成形素材を注入又は射
出して得ることができる。
本発明で得た胛被に適用すべき本底成形素材にはポリ塩
化ビニル又は塩化ビニルを含む共重合体又は芳香族ポリ
エステルエラストマー又はポリウレタンを用い、ポリ塩
化ビニルや芳香族ポリエステルエラストマーの場合には
、射出成形法によって熱熔融したものを成形空隙に射出
注入する。
化ビニル又は塩化ビニルを含む共重合体又は芳香族ポリ
エステルエラストマー又はポリウレタンを用い、ポリ塩
化ビニルや芳香族ポリエステルエラストマーの場合には
、射出成形法によって熱熔融したものを成形空隙に射出
注入する。
ポリウレタンの場合にはウレタンエラストマーを用いて
射出成形法によって本底を成形したり、或いは本底形成
時にポリオールとイソシアネートを混合しつつ成形空隙
に注入して本底を成形する注入成形法によって成形した
りする。
射出成形法によって本底を成形したり、或いは本底形成
時にポリオールとイソシアネートを混合しつつ成形空隙
に注入して本底を成形する注入成形法によって成形した
りする。
尚本底と同時に成形される側面テープやドウキャップ等
も本発明においては本底の概念に含むものとする。
も本発明においては本底の概念に含むものとする。
本発明によれば、下引用の芳香族系ポリエステル接着剤
にイソシアネートが添加されているので、綿やレーヨン
のように活性基のOH基がある場合には、接着剤の−N
CO基と胛被のOH基との化学反応による結合が行われ
る。
にイソシアネートが添加されているので、綿やレーヨン
のように活性基のOH基がある場合には、接着剤の−N
CO基と胛被のOH基との化学反応による結合が行われ
る。
また胛被が反応基のないポリエステルの場合にも−NC
O基の強力な極性による配向によって2次結合が形成さ
れる。
O基の強力な極性による配向によって2次結合が形成さ
れる。
このようにして下引層は胛被と強固に結合される。
次にその上にはイソシアネートを含まない芳香族系ポリ
エステル樹脂を熱可塑性上引層として塗布する。
エステル樹脂を熱可塑性上引層として塗布する。
この上引層は下引層と強力に接着し、かつ本底成形用の
成形素材の熔融熱や或いは反応熱によって熔融して該成
形素材と接着する。
成形素材の熔融熱や或いは反応熱によって熔融して該成
形素材と接着する。
それ故上引層は下引層と強固に結合されているとともに
、イソシアネートを含んでいないので、塗布してから長
期間経過した後も本底成形素材との接着性が損われるこ
とがない。
、イソシアネートを含んでいないので、塗布してから長
期間経過した後も本底成形素材との接着性が損われるこ
とがない。
そのために胛被用素材に予め上引層と下引層からなる接
着剤層を塗布した後裁断し、縫製することができる。
着剤層を塗布した後裁断し、縫製することができる。
このために本底成形時に接着剤を塗布する必要がないの
で従来のような接着剤の塗布時間や乾燥時間による成形
時の能率低下をきたすことがなくなった。
で従来のような接着剤の塗布時間や乾燥時間による成形
時の能率低下をきたすことがなくなった。
また平面的な胛被用材に接着剤を塗布することができる
ので均一な機械塗りが可能となる。
ので均一な機械塗りが可能となる。
このため人手を要せず安価に塗布作業を行うことができ
る。
る。
また接着剤にむらができないので接着力が安定し、更に
接着剤の靴底からのはみ出し塗布が防止されるので成形
された靴の外観も綺麗に仕上がるようになった。
接着剤の靴底からのはみ出し塗布が防止されるので成形
された靴の外観も綺麗に仕上がるようになった。
実施例
芳香族ポリエステル系樹脂のトルエン溶液にイソシアネ
ート成分が5部となるようにイソシアネート化合物を混
入して調整した下引用接着剤を、表布用レーヨン織布と
裏布用綿布をゴム糊によって積層した胛被用材の表布の
レーヨン織布にグラビアロールコータ−にて塗布して乾
燥させ下引層を形成させた。
ート成分が5部となるようにイソシアネート化合物を混
入して調整した下引用接着剤を、表布用レーヨン織布と
裏布用綿布をゴム糊によって積層した胛被用材の表布の
レーヨン織布にグラビアロールコータ−にて塗布して乾
燥させ下引層を形成させた。
次にイソシアネートを含まない芳香族ポリエステル系樹
脂のトルエン溶液をグラビアロールコータ−にて前記下
引層上に塗布し乾燥させて上引層とした。
脂のトルエン溶液をグラビアロールコータ−にて前記下
引層上に塗布し乾燥させて上引層とした。
このように接着剤塗布して100日後に、この胛被用材
を裁断して縫製し、胛被とした。
を裁断して縫製し、胛被とした。
靴製造例
実施例で得た胛被を雄型に履かせて雌型と組み合わせて
できた本底成形用空隙に180℃に熔融したポリ塩化ビ
ニルを射出注入し、冷却後成形された靴を金型より取り
出した。
できた本底成形用空隙に180℃に熔融したポリ塩化ビ
ニルを射出注入し、冷却後成形された靴を金型より取り
出した。
この結果本底は胛被と3ky/CrIL巾以上の接着力
で接着された。
で接着された。
そして90日間の履用によっても本底のはがれなどの欠
陥が表われる事がなく、接着力の低下もきたさなかった
。
陥が表われる事がなく、接着力の低下もきたさなかった
。
Claims (1)
- 1 繊維からなる胛被表布にイソシアネートを1〜50
部添加した芳香族ポリエステル系接着剤を下引層として
塗布し次にその上にイソシアネートを含まない芳香族ポ
リエステル樹脂を塗布し、この塗布層を表層にして構成
することを特徴とする、靴底との接着性の良好な胛被の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56016607A JPS5829081B2 (ja) | 1981-02-06 | 1981-02-06 | 靴底との接着性の良好な胛被の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56016607A JPS5829081B2 (ja) | 1981-02-06 | 1981-02-06 | 靴底との接着性の良好な胛被の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56139701A JPS56139701A (en) | 1981-10-31 |
JPS5829081B2 true JPS5829081B2 (ja) | 1983-06-20 |
Family
ID=11920985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56016607A Expired JPS5829081B2 (ja) | 1981-02-06 | 1981-02-06 | 靴底との接着性の良好な胛被の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5829081B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006192723A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Asahi Corp | 再生可能な射出成形靴及びその靴の製造方法 |
-
1981
- 1981-02-06 JP JP56016607A patent/JPS5829081B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006192723A (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-27 | Asahi Corp | 再生可能な射出成形靴及びその靴の製造方法 |
JP4674797B2 (ja) * | 2005-01-14 | 2011-04-20 | 株式会社アサヒコーポレーション | 再生可能な射出成形靴及びその靴の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56139701A (en) | 1981-10-31 |
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