JPS5828399Y2

JPS5828399Y2 - 筐体構造

Info

Publication number: JPS5828399Y2
Application number: JP16694878U
Authority: JP
Inventors: 豊平田
Original assignee: 株式会社三協精機製作所
Priority date: 1978-12-04
Filing date: 1978-12-04
Publication date: 1983-06-21
Also published as: JPS5584984U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、たとえば磁気カードリーダ等のような各種機
器を外装するに適した筐体構造に関するものである。

従来、各種機器の外装用筐体の構造としては、断面略コ
字状の上蓋を下面板にねし止めして一体とするものがあ
り、このねじ止めは複数のねじによって下面または側面
より行なっていた。

しかしながら、このような方法による場合は、上蓋と下
面板とを一体にして組立てる際に、本体をいちいち裏返
してねし止めを行なわなければならないので、作業性が
悪く、かつ本体を裏返す等の作業時に本体表面にすり傷
等の傷が付く可能性が高かった。

また、側面よりねし止めを行なう場合はねじの頭が筐体
側面上に出るため、外観上好ましくない等の欠点があっ
た。

本考案は上記従来の欠点を解消するためになされた筐体
構造を提供することを目的とするものである。

以下、本考案の一実施例として、磁気カードリーダＲの
外装に適用したものを図に従って説明する。

図において、１は断面略コ字状に屈曲させた上蓋であり
、この上蓋１の図の前方及び後方には、それぞれ窓１ａ
、ｌｂが設けられている。

窓１ａの内側縁には、互いに対向する両側縁に係合用の
凹部１Ｃが切られ、上蓋１の後方には、先端が内側を向
いた１字状片１ｄがスポット溶接により一体に溶着され
ている。

また、１ｅはねし孔である。２は、前面板であり、この
前面板２は、全面縁部が図の右方に屈曲された鍔部２ａ
を形成するとともに前面板２の裏面、すなわち鍔部２ａ
側には、この前面板２の四方に４つのＬ字状片２ｂがス
ポット溶接等によって溶着されている。

なお、前面板２の略中央に開口した窓２Ｃはたとえば磁
気カードリーダＲのカード出し入れ用の口部Ｒ１を外方
に挿入する部分であり、またこの窓２Ｃの形状大きさは
、その他の各種機器によって任意に選択し開口されるも
のである。

３は取付片であり、この取付片３は前面板２の両側より
Ｌ字状片２ｂに当ててねじ４によって一体に締結し、か
つ後述する下面板６にねじ５を介して一体に取り付ける
ものである。

また、取付片３には、図の左方側に取付片３とは直行す
るように折り曲げて、かつその上方が図の左方に水平方
向に折り曲げられた凸状の折曲舌片３ａが設けられてい
る。

この新曲舌片３ａは、前面板２を上蓋１の窓１ａに覆う
ように上蓋１と一体とする際、上蓋１の凹部１Ｃに係止
させるものである。

６は前述した下面板である。

この下面板６は、上蓋１と一体とした場合、筐体構造の
底部にあたるものであり、下面板の後方、すなわち図の
右方の隅部には、断面コ字状の取付片７がねじ８によっ
て一体に取り付けられるようになっている。

この取付片７は、上蓋１と一体とする際、上蓋１の１字
状片１ｄの先端を係合させるものである。

取付片７には、断面コ字状の両縁より図の右方に向けて
開口した凹状の係合溝７ａが前記上蓋１の１字状片１ｄ
先端を係合自在な幅及び深さに切欠されて設けられてい
る。

また、取付片７の下側には、係合溝７ａとは反対側に外
方に延びる舌片部７Ｃがねじ８を介して下面体６に一体
にするために設けられている。

９は下蓋である。

この下蓋９は、下面板６を一体に取り付けるものであり
、下蓋９の全周縁辺には、浅い筐体をなす鍔部９ａが図
の上方に向って一体に屈曲形成されている。

１０は後面板である。

この後面板１０は、下面板６に一体に取り付けて上蓋１
の窓１ｂを閉塞するものであり、そして、後面板１０の
下側には、図の左方に延びる取付片１０ａが屈曲形成
されている。

この取付片１０ａは、前述した下面板６と一体に取り
付ける部分であり、ねじ１１挿通用の孔１０ｂが取付片
１０ａの両側付近に穿設されている。

なお、取付片１０ａに一体に取り付けられている板体
１２は、たとえば前述したような磁気カードリーダ等の
その他の各種機器の部品を取り付けるためのものであり
、本案を構成する筐体とは直接関係ないものである。

つぎに、本考案の筐体構造の組立方法について説明する
と、まず、最初、前面板２のＬ字状片２ｂに取付片３を
ねし４等によって一体に締結し、つぎに、取付片７を下
面板６にねし８等によって一体に締結する。

そして、前記前面板２と後面板１０を下面板６にねし５
，１１を介して一体に取り付ける。

その後、上蓋１を上方から前面板２の折曲舌片３ａに上
蓋１の凹部１Ｃに係合させる。

次いで上蓋１の窓１ｂ側の１字状片１ｄの先端を下面板
６に取り付けた取付片７の係合溝７ａに係合するように
して載置する。

載置した後、上蓋１の後方より、１字状片１ｄのねし挿
通用の孔１ｅより取付片７のねじ孔７ｂにねじ１２、座
金１３を介して一体に締結接続する。

つぎに、下面板６の下方より下蓋９をかぶせて、ゴム１
４を介してねじ１５により下面板６に一体にねし止めす
る。

なお、上蓋１の窓１ａ側の凹部１Ｃ及び窓１ｂ側の１字
状片１ｄに係合する取付片３，７のうち取付片３を前面
板２に、他方の取付片７を後面板１０の取付片１０４に
取り付けるようにしてもよい。

なお、また、実施例では磁気カードリーダＲの外装筐体
として述べたが、他の各種機器についても本案の筐体の
形状、大きさ等をかえるだけで任意に選択し適用できる
ことは勿論である。

本考案の筐体構造によるときは、前面板に取り付けた取
付片の折曲舌片及び下面板に取り付けた取付片の保合溝
に上蓋の凹部及び上蓋後方のＬ字状片をそれぞれ嵌め合
い形式によって係合させ、かつ後方よりねし止めする構
造であるので、従来のように筐体を裏返すことなく簡単
に取り付は作業ができる。

また、作業上、筐体をいちいち裏返しする作業がないか
ら筐体面上にすり傷等の傷が付かない、このために常時
良品として製品が得られる。

また、この筐体においては、後方よりねし止めするだけ
であるので、ねじ頭が出ても後方にかくれ、外観上好ま
しい。

また、この筐体を構成する方法をかえることなく、筐体
の形状、大きさを各種機器に対応してかえるだけで、ど
のような機器に対しても外装できる。

また、作業上、主に嵌め合い形式であるので、従来のよ
うなねじ止め作業が減り、労力の低減を図ることができ
る等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は、本考案の筐体構造の実施例を分解して示す斜視図
である。１・・・・・・上蓋、ｌａ、ｌｂ・・・・・・窓、１Ｃ
・・・・・・凹部、１ｄ・・・・・・Ｌ字状片、２・・
・・・・前面板、３・・・・・・取付片、３ａ・・・・
・・折曲舌片、６・・・・・・下面板、７・・・・・・
取付片、７ａ・・・・・・係合溝、１０・・・・・・後
面板、Ｒ・・・・・・磁気カードリーダ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

下面板の一側に前面板を、他側に後面板を配設し、前記
下面板の一側または前面板に保合用凹凸を有する取付片
を配設し、前記下面板の他側または前記後面板に係合用
凹凸部とねし孔を有する取付片を配設し前記係合用凹凸
部と係合する凹凸部を有した断面略コ字状の上蓋を下面
板上に載置し、前記上蓋と前記下面板とを締結手段によ
り一体に連結したことを特徴とする筐体構造。