JPS5828148Y2 - サツシ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内倒し窓に関する。

一般に、内倒し窓は窓枠内に可倒式の内倒し戸を収納し
て成るもので、窓を開閉する場合、内倒し戸は屋内外方
向に倒れて窓枠に対して密着、離間する。

このため、窓枠と内倒し戸との間に気密及び雨仕舞を良
好に保つことが重要である。

しかしながら、従来の内倒し窓における内倒し戸の収納
構成によっては、窓枠と内倒し戸との間に充分な気密及
び雨仕舞を得ることができなかった。

本考案は上記事情に鑑みて成立したもので、特に内倒し
窓と該窓内に収納された内倒し戸とを内倒し戸の框の見
込み幅内で気密し、しかも良好な雨仕舞を得ることがで
きる内倒し窓を提案することを目的とする。

以下、図面によって本考案の実施態様について説明する
。

図中Ａは金属製の窓枠で、上下両枠１，２と左右両側の
一対の縦枠３，４とを方形に枠組みし、且各接合部を一
体的に螺子止めしたものである、５は窓枠Ａの内側中間
部に横架した金属製の無目材で、上部に上枠１及び縦枠
３，４とともに内倒し窓イを構成する下枠部６を、下部
に嵌殺し窓口を構成する上梓部７を夫々一体的に形成し
である。

８は窓枠Ａに於ける内側上部に建込んだ内倒し戸で、上
下両種９，１０の左右両端に一対の縦框１１，１２を連
結して、戸枠を形成するとともに、内側にガラス１３を
張設し、且つ各種の当接部を一体的に螺子止めして戊る
もので、上框９及び縦框１１，１２屋内端からそれぞれ
屋内側突片３０，３１．３２が内倒し窓イの上枠１及び
縦枠３，４の内側に向けて突出形成され、気密材３７が
嵌着されている。

また、下框１０の屋外端及び屋内端からはそれぞれ屋外
側垂下片１６及び屋内側垂下片３３が垂下形成され、垂
下片３３には気密材３７が嵌着されている。

これに対し、内倒し窓イの上枠１及び縦枠３，４の略中
間部がらは、それぞれ内倒し戸８の上框９及び縦框１１
，１２に向けて突片３４，３５．３６が突出形成され、
これら突片３４，３５．３６は気密材３７を介してそれ
ぞれ内倒し戸８の上框９及び縦框１１，１２の屋内側突
片３０゜３１．３２に当接している。

また、内倒し窓イの上枠１及び縦枠３，４の屋外端から
は、それぞれ内倒し戸８の上框９及び縦框１１，１２の
屋外側を覆う突片３８．３９．４０が形成されている。

このため、雨水は直接窓枠と内倒し戸との間から吹込ま
れることが防止され、雨仕舞が良好である。

また、１４は嵌殺し窓口に嵌合させたガラス、１５は無
目材５に於ける内倒し窓イの下枠を構成する下枠部６に
形成した水返し壁部で、この水返し壁部１５は内倒し窓
イの閉止時に上記下框１０の屋外側垂下片１６及び屋内
側垂下片３３の下端部よりも上方に突出し、且つ屋外側
垂下片１６と一定の間隔ａをおくように形成されている
。

また垂下片１６と上梓部７の上端との間には間隙すが設
けられ、さらに水返し壁部１５は上端部において内倒し
戸８の下框１０の屋内側垂下片３３に気密材３７を介し
て当接する。

これによって、ます下框１０の内部、すなわち屋内、屋
外側垂下片３３．１６間に水返じ空間が形成されるので
、雨水が上記間隔す部分から吹き込まれても間隔ａ部分
で反転して再び外部に排出されてしまうため、雨仕舞が
良い。

次に、内倒し窓イの下枠を構成する無目材５の水返し壁
部１５と内倒し戸８の下框１０の屋内側垂下片３３とは
、内倒し窓イの上枠１及び縦枠３，４と内倒し戸８の上
框９及び縦框１１，１２とともに気密材３７を介して当
接するので、要するに内倒し戸８は四周部において内倒
し窓イと気密材３７を介して当接し、このため気密材が
非常に良好となる。

１７は無目材５に於ける内倒し窓イの下枠部６に形成し
た結露受は部で、下枠部６の屋内側上面を屋外側へ向っ
て傾斜させ、社屋内側端部に突片１８を設けである。

１９は無目材５に於ける嵌殺し窓口を構成する上梓部７
に形成したガラス１４の嵌合部で、鉤形の支持片２０．
２０を対応的に突設してガラス１４の端部に外装したガ
ラス抑え２１を係止させる。

２２．２２は内倒し窓イに於ける内倒し戸８のヒンジ部
材、２３は内倒し戸８のキャッチである。

なお、内倒し窓イの下枠部６に形成した水返し壁部１５
に、結露水受は部１７の水を排出する水抜き孔２４を穿
設してもよく、また上記サツシは枠組壁建築の壁部へ附
設することもでき、更にまたガラス１４の嵌合部１９は
図面第５図に示す様に鉤形の附属部品２５を使用して、
ガラス１４を支持させてもよい。

以上詳しく説明したように、本考案によれば、内倒し戸
の下框の内部に水返し空間を設けたから、上記下框の見
込み幅内で雨仕舞を行なうことができる。

また、内倒し戸の上框、下框及び縦框において、各種の
見込み幅内の屋内側において気密が達成され、さらに上
記上框及び縦框は屋外側において内倒し窓の突片によっ
て覆われているので、直接の風雨の吹込みが防止され、
雨仕舞が良好となり、したがって実用上非常に有益であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るサツシの一実施例を示すもので、第
１図は正面図、第２図は使用状態の一部切欠縦断面図、
□第３図は第１図に示すＸ−Ｘ線の一部切欠横断平面図
、第４図は無目材の斜視図、第５図は嵌殺し窓の嵌合部
の変形を示す要部の縦断面図である。 なお、図中 １，２は上下両枠、３，４は縦枠、Ａは窓
枠、５は無目材、イは内倒し窓、６は下枠部、口は嵌殺
し窓、７は上梓部、８は内倒し戸、１４はガラス、１５
は水返し壁部、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓枠と内側に内倒し戸を配設した内倒し窓において、上
   記内倒し戸の下框の屋外端及び屋内端からそれぞれ屋外
   側垂下片及び屋内側垂下片を垂下形成する一方、上記内
   倒し窓の下枠の上方に上記屋外側垂下片と屋内側垂下片
   との間においてこれら雨垂下片の下端部よりも上方に延
   出し且つ上記屋外側垂下片と間隔をおいて設けられろ水
   返し壁部を突設して上記下框の内部に水返し空間を形成
   するとともに、上記内倒し戸の下部屋内側側壁の内方に
   上記内倒し戸を枢着するヒンジ部材を設け、さらに、上
   記下枠と下框とは、上記水返し壁部と屋内側垂下片との
   間で気密材を介して当接し、上記内倒し窓の上梓と内倒
   し戸の上框及び内倒し窓の縦枠と内倒し戸の縦框とは、
   それぞれ上記下枠及び縦枠の略中間から上記上框及び縦
   框に向けて突出する突片と上記上框及び縦框の屋内側か
   ら上記上枠及び縦枠に向けて突出する突片の屋外側面と
   の間で気密材を介して当接し、且つ上記上枠及び縦枠の
   屋外側にそれぞれ上記上框及び縦框の屋外側を覆う突片
   を設けたことを特徴とする内倒し窓。