JPS5828097Y2 - 建築板用接続金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化粧板を胴縁に簡単に取付けることができる建
築板用接続金具を提供することを目的とする。

化粧板を胴縁に取付ける場合、従来では胴縁に接着剤を
塗布し、表面から仮止め用釘（通常の釘に比べて径の小
さい釘）で押え、接着剤が硬化した後仮止め用釘を抜き
とる方法を用いている。

しかしこの方法では手間がかかり、表面にきすがつき、
硬い基材の場合には釘が打てないという欠点があった。

本考案は上記従来の欠点を排除することに成功したもの
で、本考案は第２図および第３図に示すように、方形状
の中央部片６と、その両側がら立ち上がる立ち上り部１
２と、この立ち上り部１２がら外方に延出する差込み水
平片１１，９と、中央部片６の片側にのみ設けた係止片
１０とからなり、中央部片６は差込み水平片１１，９に
対して上方に凸状になっていて、その頂点に釘穴５があ
けられており、係止片１０と差込み水平片１１は相対向
して設けられ、且つ中央部片６には、水平片１１，９の
延出した方向と同方向に走る補強部７を設けた建築板用
接続金具を要旨とするもので、その断面形状は１丁であ
る。

なお本考案に於て、係止片１０を片側にのみ設けた理由
は両側にあると化粧板１ｂがさしこみにくいからである
。

また接続金具の材質は鉄板、ステンレス板等からなる。

つぎに本考案品の施工順序を第１図に基づき説明する。

（１）化粧板１ａの一端を適宜固定する。

（２）化粧板１ａの他端に本考案金具Ａを複数個差し込
む。

（上部と下部と中央部の三つあるいは中央部に二つぐら
いの四つ） （３）釘３で金具を固着。

（金具の先端が浮き上がって化粧板１ｂがさしこみやす
くなる） （４）目地板２を挿入。

（５）金具と目地板が凹溝に挿入されるように化粧板１
ｂをさしこむ。

（６）同様にして化粧板を順次施工する。

なお、第２図、第３図に於て中央部片６は差込み水平片
１１，９に対して上方に凸状になっていて、その頂点に
釘穴５があけられており、金具を釘止めした時、差込み
水平片９が上向になり、次の化粧板の差込みが容易にな
る。

図面に於て８は補強部を示す。

第４図は、本考案品を用いた他の実施例断面図で、目地
板を使用しない場合を示している。

なお、釘止めしない時は本案金具は第３図の如き形状と
なる。

本考案は上記のような構成のものであるから以下に列記
する効果がある。

（１）化粧板を胴縁に簡単に強固に、傷をつけることな
く結合することができる。

（２）係止片１０は相対向する差込み水平片１１とによ
って化粧板（板材ならどのようなものでもよく化粧板と
は限らない。

）をはさみこみ容易に離脱しないようにしている。

容易に離脱すれば施工が非常にやりにくい。

というのは、施工する時化粧板１ａの一端を固着（図面
で見えない側）シ、次に金具をはさみこみ、釘打ち固着
する時に金具を押えながら釘打ちする必要があり、金具
と釘とを片手で持たなければならないからである。

（３）補強部７により金具の強度が大きくなる。

（４）中央部片６は差込み水平片１１，９に対して上方
に凸状になっていて、その頂点に釘穴５があけられてお
り、金具を釘止めした時、差込み水平片９が上向になり
、次の化粧板の差込みが容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案品を用いた一実施例断面図、第２、第３
図は夫々本考案品の平面図、およびその切断側面図（第
２図Ｌ−Ｊ線に於ける）、第４図は本考案品を用いた他
の実施例断面図。 図の主要部の符号：１，１ ａ、１ ｂは化粧板、２は
目地板、３は釘、Ａはこの考案の金具、５は釘穴、６は
中央部片、７，８は補強部、９，１１は差込み水平片、
１０は係止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方形状の中央部片６と、その両側から立ち上がる立ち上
   り部１２と、この立ち上り部１２から外方に延出する差
   込み水平片１１，９と、中央部片６の片側にのみ設けた
   係止片１０とからなり、中央部片６は差込み水平片１１
   ，９に対して上方に凸状になっていて、その頂点に釘穴
   ５があけられており、係止片１０と差込み水平片１１は
   相対向して設けられ、且つ中央部片６には、水平片１１
   ，９の延出した方向と同方向に走る補強部７を設けた建
   築板用接続金具。