JPH04163Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH04163Y2
JPH04163Y2 JP1986179699U JP17969986U JPH04163Y2 JP H04163 Y2 JPH04163 Y2 JP H04163Y2 JP 1986179699 U JP1986179699 U JP 1986179699U JP 17969986 U JP17969986 U JP 17969986U JP H04163 Y2 JPH04163 Y2 JP H04163Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driving
wood
nail
nail body
pieces
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986179699U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6385702U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986179699U priority Critical patent/JPH04163Y2/ja
Publication of JPS6385702U publication Critical patent/JPS6385702U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH04163Y2 publication Critical patent/JPH04163Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は木造建築において木材同士を固定する
際に使用される釘に係り、特に、桁等に対してた
る木、根太等のように断面縦長の木材を固定する
場合に最適な釘に関するものである。
(従来の技術) 従来より木造建築において、土台と間柱、柱と
桁、柱と母屋等の木材同志を固定する場合にはそ
の木材同志の接合形態により第5図A〜Eに示す
ような各種の接合金物が使用されているが、これ
らの接合金物は接合すべき木材同志が面一である
ことを前提としており、木材間に段差を有する箇
所(通常の木造家屋では約100箇所もある)では
使用することができないか又は固定強度が著しく
低下する。
また、上記接合金物では金具自体のコスト及び
金具面への多数の釘の打ち込みによる釘のコスト
や作業コストによりコストアツプとなるから、第
6図に示すように、桁13等に対してたる木14
等を固定する場合には多数のたる木を固定するも
のであるため釘が使用されることが多い。
ところが、たる木等のような断面縦長の木材を
固定するに際してはたる木14の上面から普通の
釘11aで固定することができないから、たる木
14の下部から桁13に斜めに釘11bを打ち込
んで固定したり、第7図に示すように、打込み部
の方向を異ならせた手違いのカスガイ12で固定
していた。
しかし第6図に示す手段ではたる木14の下方
だけしか止めることができず、このため抜け易く
なつてたる木14が転倒する虞があるばかりでな
く、最大の欠点はたる木14の下部に亀裂が生じ
たり角部が欠損してしまうことであつた。
また、第7図に示す手段では間接的な固定手段
であるため、たる木14が前後左右に動き易く、
完全に密着固定することができず、しかもこの手
段では桁等が外部に露呈する場合にはカスガイ1
2が見えるため外観的に不体裁となり使用するこ
とはできなかつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案者は上記した従来の木材同志の固定手段
の欠点を解消するために、釘本体の上部に所定間
隔をおいて複数の打込み部を横方向に突成し、最
下段の打込み部よりも下方に切込み部を設けたカ
スガイ型釘を先に提案した(実公昭61−28493号
公報)。
このカスガイ型釘は、打ち込み操作が容易であ
り、木材同士を確実に固定することができて、上
記した従来の固定手段の欠点を解消できる優れた
機能を発揮するが、本考案はこのカスガイ型釘の
打込み用突起部及び釘本体下部の打込み部が木材
中に打ち込まれた際の固定性を更に改良し、木材
同士をより強固に固定することができるカスガイ
型釘を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案に係る木造建築用のカスガイ型釘は、下
部に打込み部を有する釘本体の上部には僅かに下
向きに湾曲させた先端尖鋭な打込み用突起部を横
方向に突成させてなるカスガイ型釘において、全
体を厚手の鉄板からプレス成形等によつて成形
し、釘本体を断面四角型とし、上記打込み部には
上記打込み用突起部とは反対側に突出する鈎部を
形成すると共に該鈎部から先端に至る斜削部を形
成し、上記打込み用突起部及び打込み部の尖鋭先
端部の片側面には斜面部を形成したものである。
(作用) 釘本体をその頭部を叩打して桁等の一方の木材
に斜めに打ち込むと、釘本体が従来の通常の釘と
異なり断面四角型をなしてしるため、釘本体の上
部はそのままの姿勢で打ち込まれるが、下端の打
込み部の先端が斜削されているため先端部が前方
向に湾曲して進行し、しかも尖鋭先端部の片側面
に斜面部が形成されているため先端縁が徐々に横
方向に湾曲しながら木材内に侵入して木材内に食
い込む形態で打ち込まれる。
これによつて釘本体が木材からみだりに抜け出
したりすることはなく、しかも打込み部には鈎部
があるためその抜け出しは完全に防止される。釘
本体を所定長さ(約三分の二)打ち込んだ状態で
釘本体を横から叩打すると釘本体が略「く」字状
に屈曲して上部に形成した打込み用突起部がたる
木等の他方の木材に打ち込まれ、上記打込み部と
打込み用突起部とで木材同士の接合部を挟むよう
に侵入する。このとき該打込み用突起部の先端尖
鋭部にも片側面に斜面部が形成されているから打
込み用突起部先端側が湾曲しながら打ち込まれ
る。これによつて打込み用突起部先端部が他方の
木材内に食い込む形態で打ち込まれるから抜け出
したりすることなく、両木材は的確且つ強固に固
定される。
(実施例) 本考案に係る木造建築用のカスガイ型釘の実施
例を第1図乃至第4図に基づいて説明するが、第
1図は斜視図、第2図Aは使用状態を示す側面
図、第2図Bは同上他の方向からの側面図、第3
図は同上斜視図、第4図は結合強度試験の比較デ
ーター図である。
図中、1は釘本体であつて、厚手の鉄板から打
ち抜きプレス等によつて成形され、断面四角型を
なしていると共に下端部には打込み部4が設けら
れている。この釘本体1の頭部2の稍々下部には
僅かに下向きに湾曲させた先端尖鋭な鳶口状の打
込み用突起部3を横方向に突成し、釘本体1の打
込み部4には上記打込み用突起部3とは反対側に
突出する鈎部5を形成すると共に該鈎部5から先
端に至る斜削部1aを形成し、上記打込み用突起
部3及び打込み部4の尖鋭先端部の片側面には斜
面部3a及び4aを形成したものである。
後に説明するように、釘本体1は通常約三分の
二付近まで打ち込まれた後に横方向から叩打され
るが、この場合、この三分の二付近を支点として
円弧を描くような形態で打ち込まれるから、打込
み用突起部3の曲率は略その円弧に対応させてあ
り、打ち込み時に他方の木材に無用の引掻き傷が
生じないようになつている。なお、上記鈎部5は
上記斜削部1aに連続するように形成されてい
る。また、上記打込み用突起部3の先端部付近に
も仮想線で示すような鈎部3bを形成しておいて
もよい。
上記打込み用突起部3に形成される斜面部3a
及び打込み部4に形成される斜面部4aは必ずし
も直平面である必要はなく弧状をしていてもよ
い。
上記のように構成された木材建築用のカスガイ
型釘を使用するに際しては、第2図に示すよう
に、先ず釘本体1を桁13等の一方の木材に斜め
に約三分の二近くまで打ち込む。この場合、釘本
体1が従来の通常の釘と異なり断面四角型をなし
てしるため、釘本体1の上部はそのままの姿勢で
打ち込まれるが、先端に斜削部1aがあるため先
端縁は前方向(X方向)に湾曲しながら進行し、
しかも打込み部4の尖鋭先端部の片側面に斜面部
4aが形成されているため先端縁が徐々に横方向
(Y方向)に湾曲しながら桁13内に侵入して木
材内に食い込む形態で打ち込まれる。これによつ
て釘本体1が木材からみだりに抜け出したりする
ことはなく、しかも下端部近くに鈎部5があるた
めその抜け出しは完全に防止される。
釘本体1を約三分の二まで打ち込んだ状態で釘
本体を横から叩打すると釘本体1が略「く」字状
に屈曲して上部に形成した打込み用突起部3がた
る木14等の他方の木材に打ち込まれ、上記打込
み部4と打込み用突起部3とで木材同士の接合部
を挟むように侵入する。このとき該打込み用突起
部3の先端尖鋭部にも片側面に斜面部3aが形成
されているから打込み用突起部先端側が湾曲しな
がら打ち込まれる。これによつて打込み用突起部
先端が木材内に食い込む形態で打ち込まれるから
抜け出したりすることなく、両木材を的確且つ強
固に固定することができる。木材同士を更に強固
に固定する場合には木材の両サイドにこのカスガ
イ型釘を打ち込む。
第4図は財団法人建材試験センターによる木材
接合部比較強度試験(引張り荷重)のデーターの
一部であるが、表1は土台と柱との接合におい
て、本考案に係るカスガイ型釘(しかも上記鈎部
5を設けないもの)で固定した場合(A欄)と従
来の棒カスガイで固定した場合(B欄)とを比較
したものであり、また、表2はたる木と桁との接
合において、本考案に係る上記表1のカスガイ型
釘で固定した場合(A欄)と従来のひねり金物で
固定した場合(B欄)とを比較したものである。
この試験結果からも明らかなように本考案に係
るカスガイ型釘によればその接合強度は極めて大
きいことが判明する。しかも上記表1,2におけ
るA欄のものは鈎部5を設けていないものの数値
であり、従つて、鈎部5を設けた場合には更にそ
の強度が増加することは容易に理解することがで
きる。
(考案の効果) 本考案に係る木材建築用のカスガイ型釘によれ
ば、釘本体は断面四角型をなしているため桁等の
一方の木材に斜めに打ち込んだ際に釘本体の上部
はそのままの姿勢で打ち込まれるが、先端の斜削
部により下端部が前方向に湾曲しつつ進行し、し
かも下端の尖鋭先端部の片側面に斜面部が形成さ
れているから先端縁が徐々に横方向に湾曲しなが
ら木材内に侵入して木材内に食い込む形態で打ち
込むことができ、更に下端部の打込み部には鈎部
があるためその抜け出しを完全に防止することが
できる。
釘本体を所定長さ打ち込んだ状態で釘本体を横
から叩打して打込み用突起部をたる木等の他方の
木材に打ち込むと上記打込み部と打込み用突起部
とで木材同士の接合部を挟む形態で侵入し、しか
も該打込み用突起部の先端尖鋭部にも片側面に斜
面部が形成されているから打込み用突起部先端側
が横方向に湾曲しながら打ち込まれ、これによつ
て打込み用突起部先端が木材内に食い込む形態と
なつて抜け出したりすることなく、両木材を的確
且つ強固に固定することができる。
また、上記のようにして固定した場合、他方の
木材は斜めに支えられるような形態となるから釘
が筋違いの役目をなし、両木材の接合強度をより
高めることができる。なお、木材同士を更に強固
に固定しようとする場合や固定すべき木材が太い
場合には木材の両サイドに本考案のカスガイ型釘
を打ち込むことにより的確且つ強固に固定するこ
とができる。カスガイ型釘自体は構成的には簡単
であり、金属板材から打抜き加工により量産する
ことができるから安価に製造することができる等
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る木材建築用のカスガイ型
釘の実施例を示す斜視図、第2図Aは使用状態を
示す側面図、第2図Bは同上他の方向からの側面
図、第3図は同上斜視図、第4図は結合強度試験
の比較データー図である。第5図乃至第7図は従
来の木材固定手段を示し、第5図は各種接続金物
を示す平面図、第6図及び第7図は通常の釘及び
カスガイで固定する形態を示す側面図である。 1……釘本体、1a……斜削部、3……打込み
用突起部、4……打込み部、3a,4a……斜面
部、5……鈎部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 下部に打込み部を有する釘本体の上部には僅か
    に下向きに湾曲させた先端尖鋭な打込み用突起部
    を横方向に突成させてなるカスガイ型釘におい
    て、 厚手の鉄板からプレス成形等によつて成形され
    ると共に釘本体は断面四角型をなし、上記打込み
    部には上記打込み用突起部とは反対側に突出する
    鈎部が形成されると共に該鈎部から先端に至る斜
    削部が形成され、上記打込み用突起部及び打込み
    部の尖鋭先端部の片側面には斜面部が形成されて
    いることを特徴とする木造建築用のカスガイ型
    釘。
JP1986179699U 1986-11-25 1986-11-25 Expired JPH04163Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986179699U JPH04163Y2 (ja) 1986-11-25 1986-11-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986179699U JPH04163Y2 (ja) 1986-11-25 1986-11-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6385702U JPS6385702U (ja) 1988-06-04
JPH04163Y2 true JPH04163Y2 (ja) 1992-01-07

Family

ID=31122987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986179699U Expired JPH04163Y2 (ja) 1986-11-25 1986-11-25

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04163Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6128493U (ja) * 1984-07-25 1986-02-20 豊明 岩波 肛門洗浄器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51129971U (ja) * 1975-04-10 1976-10-20
JPH0222401Y2 (ja) * 1985-04-18 1990-06-18

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6128493U (ja) * 1984-07-25 1986-02-20 豊明 岩波 肛門洗浄器

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6385702U (ja) 1988-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6209268B1 (en) Overhang support system for gable roofs
US5253465A (en) Multiple framing member connection
US5274981A (en) Rim tie connection
US7788873B2 (en) Gable end brace
US4040232A (en) Building brace
US20020051680A1 (en) Structural fastener system
US3261137A (en) Fastener
JPH04163Y2 (ja)
JPS6128493Y2 (ja)
JPS6345444Y2 (ja)
JPH0326807Y2 (ja)
JP3553022B2 (ja) 隅木又は谷木の組立工法及びその接合金具
JP3474671B2 (ja) フック金物およびその製造方法
JPH0747529Y2 (ja) 建築柱の接合金具
JP3025693U (ja) 木造建築の筋交い材の固定金具
JPS5942401Y2 (ja) 木部材と金属部材との接合装置
JPH052728Y2 (ja)
JPH0740809U (ja) 木造建築物における柱設立固定構造
JPH072836Y2 (ja) デッキプレート用面戸の固定構造
JPS5938563Y2 (ja) 連結金物
JP2023114290A (ja) 接合金物及びそれを用いた屋根構造
JPS6143854Y2 (ja)
JP3050171U (ja) 木造建築物の接合金具
JPH0334417Y2 (ja)
JPH047291Y2 (ja)