JPS5826697A - 二軸推進装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、装着する船舶に所要の推進力を経済的な軸馬
力により得ることができる二軸推進装置に係るものであ
る。

船舶はその目的、用途によって種種の船形とそれに相応
した推進機構が採択されているが、物資の有効大量輸送
とそのための船舶の経済的な運航とは密接な関係にあり
、特に主機出力を経済的なものとするには推進機構の効
率を高いものとする必要があり、そのために幾多の方策
が提案され、或いは実用化されてそれぞれに所期の目的
を達していることは周知のとおりである。

経済的な主機出力とすることができる省エネルギー船は
、船体抵抗はもとより、推進性能を改善することが先決
であり、主機より伝達される馬力と船体抵□抗、船速、
船殻効率又は推進器効率との間には次のような関係が認
められている。

ここに、　Ｒ：船体抵抗 Ｖ：船速 ＹＯ：推進器効率 作：船殻効率 ＤＨＰ　：伝達馬力 この式によれば、左辺は推進器及び船体形状によって相
互に影響される各要素であり、これらの要素Ｒ，Ｖ％）
２０％ＹＩＨ，を総合的に均衡させるなれば右辺のＤＨ
Ｐの値が最小となるように計画することができる。

在来手段にみる限りでは、二軸船はその推進器効率は一
軸船に比し格段に高いものの、二軸船ではボツシング又
はブラケットを用いてプロペラを船体から離れて張出す
ことになって船殻効率が低下し、ツインスケグ状船尾と
しても船体抵抗を減少させることが困難であり、総合的
に＋て一軸船の推進性能を上回ることはできなかったの
である、従って、推進器効率のすぐれ友二軸推進を採用
する一方、何らかの手段にょ秒プｐベラ軸の船体よりの
張出しを小さく、望むべくは零に収斂させるようにして
船殻効率を高めると共に船体抵抗を減少させるなれば、
上式にみる右辺の伝達軸馬方（ＤＨＰ　）を小とするこ
とができ主機出方を小さくできるいわゆる省エネルギー
船形を得ることができるのである。

本発明は斯かる現況に鑑がみなされたもので、船体抵抗
Ｒを一軸船と同じ程度か或いは一軸船よりも低下させ、
また、整流効果にすぐれ九船形の選択によって、低回転
プロペラにおいて起り易いプロペラ起振力を伴流分布の
均一化で低減させ、−軸船に較べてプロペラ荷重度を減
少できる二軸プロペラによる効率改善に加えて低回転化
によりさらに効率を向上させんとするもので、低回転大
直径プロペラを適用したー軸船の場合のように゛、大直
径の推進プロペラを必要とせず、船尾振動の危険を除去
すると共に二軸プロペラによる推進効果をきわめて有効
に発現することによ抄従来の一軸船に比較して顕著な燃
料消費の節減を可能とした二軸推進装置の提供を目的と
している。

次に本発明の実施についての具体的な踏倒をあげて説明
する。

二軸プロペラの推進効率を向上させ省エネルギー船とな
すＫＦｉ、両推進軸の軸間距離を可及的に小さくするこ
とが有利であることは上記し九とおりであり、さらに、
将来予測される粗悪燃料の使用並びにそれに伴う主機メ
インテナンス対策を配慮すれば主機関としては大径・少
シリンダ数の屯のを搭載することが好ましく、このよう
な主機関を一基塔載しいわゆる一機としている。そして
、この単一の主機（４）からは伝達機構（５）を介して
推進軸ｆ３１　（ａｌに回転力を及ぼし、推進軸＋３１
　＋３）にそれぞれ装着した推進グ誼ペラｆｉｌ　ｉｌ
＋は、推進効果を大巾に高めるために二軸低回転の推進
プロペラを使用する。

推進プロペラ直径は、プ四ペラ直径を異常に大きくする
と、バラスト航海のときく推進プロペラが露出して支障
を及ぼす懸念があるが、二軸低回転の推進プロペラを使
用すれば、推進グ四ベラ径を異常に大きなものとしなく
ても高い推進器効率を得られ、しかもバラスト航海のと
きにも一軸の大径低回転推進プロペラにみるごとき支障
は避けることができる。

そして、推進プロペラはそれぞれの軸間隔を小さくする
ために以下に詳述するような構成となっている。すなわ
ち、在来の船では一般に三枚翼又は四枚翼推進プロペラ
、希には六枚翼推進プロペラが使用されるがいずれもプ
ロペラ展開面積比が５０−程度となされるのに対し、本
発明においては推進プロペラとして三枚翼又は三枚翼、
或いはプロペラ展開面積比をこれらの少数枚翼のものに
近くした四枚翼のものが好ましい、ここに挙げる具体的
な一例においては三枚翼の推進プロペラを使用し、プロ
ペラ円の直径を大きく翼面積の少ない細長いタイプの推
進プロペラとし、プロペラ展開面積を上記在米値より減
少させ推進器効率をさらに向上させるのである。これら
の少数枚翼の推進プロペラの両推進軸の軸間距離をそれ
ぞれの推進プロペラのプロペラ円直径よりも小さくシ、
両推進プロペラを装備するにあたっては、両推進プロペ
ラの回転軌跡が交叉し若しくは重なり合りで回転するよ
うにして、その回転方向を規制すると共に両推進グロベ
ラの回転速度が等しく同期回転が可能なごとくするが、
本発明においては基本的に−機二軸方式を採用している
ためにこれらの機構を容易に実船化することができる。

従来例によれば船殻効率改善のために二軸オーバーラツ
ププロペラとすることが報告されているが、この技術手
段は各プロペラの外周軌跡は前後に距離をおいて異るモ
面上にありてプ四ベラ円の投影がラップするもので、左
右舷のボツシング長さが不揃いにな９、船匿が左右非対
称であることによる船尾まわりの流れの不均一等のため
に船尾振動発生のおそれもあり、いまだ本格的に実船化
されていない。

しかるに本発明のプロペラ外周回転軌跡が文、叉、着し
く社−都電なり合う二軸推進装置では、左右プロペラが
交叉することについては、三翼低展開面比プロペジであ
るので何等の支障もなく、その各推進プロペラを互に逆
ピッチで逆回転となすことにより円滑に同期回転となし
得て、さらに上記の二軸オーバーラツププロペラに、２
）るごとき積極の問題点をすべて解消して、きわめて近
接した二軸推進による推進器効率の同上を図ることがで
きたのである。

また、本発明の二軸推進装置はいわゆる近接双胴船用船
に適用した場合には、双胴による船体伴流の整流部に対
し、推進機能を集中的に及ぼすことができるので、その
推進器効率の向上は一層著しい。

近接双胴船用船は、特願昭５５−１６６４２２号におい
て開示したように、二軸船において左右の推進器前方の
船体部分が、それぞれ船体中央部より連続しつつも個々
に包括曲面によって構成されており、第１図乃至第３図
に示すように船尾部分が双胴となる船匿であって、船体
抵抗を低下させると共に双胴による整流効果が得られる
ために、この船壁とするのみで総合的に従来型−軸船よ
りも約１５チの燃料消費節減を達成することができたが
、斯かる船をに本発明の二軸推進装置を組合わせた場合
には、さらに燃料消費は少なくなり、従来型−軸船に対
比すればす２０〜２３嗟の燃料消費の節減となったので
ある。

ま九、推進軸をこのような構成となすことにより、第２
図に示すようなバランスにすぐれた主機配置３となすこ
ともでき、このような配置（あっては主機に排熱利用ボ
イラを付設したり、推進軸に軸発電礒を付設することも
容易となり、機関室のスペースが効果的て活用できるの
で非常に有効である虐

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における推進プロペラの装備
状態を示す説明図、第２図は近接船尾双胴船に適用した
場合の軸配置の一例を示す″Ｐ面説明図、第３図は同じ
く近接船尾双胴船に適用した場合で他の軸配置を示す一
面説明図である。 Ｑｌ・・・推進プロペラ　　　（２）・・・推進プロペ
ラ翼（３）・・・推進軸　　　　　　（４）・・・主機
（５）・・・伝達機構　　　　　（３）・・・船殻（７
）・・・船尾双胴部 １・１−ニニＪ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、通常船型船に装備する二軸推進機構において・、二
   軸推進の軸間距離を推進プロペラの画く円の直径より小
   さく設定すると共に推進プロペラの翼の数を二枚以上四
   枚以下となし、斯かる推進プロペラの回転軌跡が交叉若
   しくけ各一部が重なり合うように互に同期回転する構成
   としたことを特徴とする二軸推進装置。 ２、いわゆる近接船尾双胴船に装備する推進機構におい
   て、双胴を形成する各船尾部分をとおるプロペラ推進軸
   の軸間距離を推進プロペラの画く円の直径より小さく設
   定すると共に推進プロペラの翼の数を二枚以上四枚以下
   となし、斯かる推進プロペラの回転軌跡が交叉若しくは
   各一部が重なり合うように互に同期回転する構成とした
   ことを特徴とする二軸推進装置。