JPS582659Y2 - 開閉式屋根を有する自動車に用いるウエザ−ストリツプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は開閉式屋根を有する自動車において、該屋根
と固定屋根との当接部から浸入する雨水を車室外に導く
ためのウエザースｌ−ＩＪツブ構造に関するものである
。

着脱式屋根を有する車体の、着脱式屋根と固定屋根との
当接部のシーリングを行うため、種々のウエザース）
ＩＪツブや車体構造が提案されているが、中でも固定屋
根と着脱屋根の当接部から浸入した雨水をドリップ（車
体構造の中に設ける場合と、ウェザ−ストリップに設け
る場合とがある。

）によって、車室外に導き排出しようとする構造のもの
においては、自動車屋根の構造上、車体両側は車体中央
より低くなっているのが普通であって、ドリップに導か
れた雨水を車室外に排出しようとするときは、この低く
なっている車体の両側端から行うのが普通である。

而して核部は、着脱屋根と固定屋根との隙間から雨水が
車室内に浸入しないようにするため、密閉する方がよい
のであるが、核部から雨水を排出するため、極力小さな
開口部（排出口）とするのが常である。

又、ピラードリップに連結して排水しようとすると、連
結部分がどうしても狭くなる。

従って、洗車時や雨量の多いとき、又はほこりや泥水、
落葉などのため、核部が詰って更に核部を狭めるときは
、核部に水が溜ってウェザ−ストリップ（インナーシー
ル）上部とインナーシールと着脱式屋根内側の当接部か
ら車室内に雨水が浸入するおそれがあった。

雨水が浸入すると直接室内に落ちる場合もあるが、多く
は内張りの中に、該内張りを伝わって入ってしまうこと
が多く、該内張りを汚損し車室内側が腐蝕するおそれが
あった。

この考案は、これらの欠点を除去したものであって、図
面に示す実施例についてこの考案を説明すれば次の通り
である。

尚、図示の実施例は、固定屋根の中央に中央固定屋根を
有する２つの屋根開口部のある自動車の着脱式屋根を有
するものについて説明するが、中央固定屋根をもたす１
枚の着脱式屋根からなる自動車においても、又スライド
開閉式屋根からなる自動車においても実施することがで
きるものである。

図面において、１１は中央固定屋根、１２は前部固定屋
根、１３は後部固定屋根であって、１４゜１５は着脱屋
根開口部であって、１６は中央固定屋根１１．前部固定
屋根１２．後部固定屋根１３の前記着脱屋根開口部１４
．１５側に設けたドリップであって、１８はドリップ１
６の立上り縁１７に設けられたウェザ−ストリップ（イ
ンナーシール）であり１９はウェザ−ストリップ１８に
設けられたインナーシールドリップである。

２０は前部固定屋根１２と一体に構成されたピラーであ
り、２１は後部固定屋根１３に一体に構成されたりャピ
ラーである。

２２はピラー側ドアガラス用つェザ゛−ストリップであ
って、ピラー２０に固定されている。

上記ピラー側ドアガラス用ウェザ−ストリップ２２は開
閉式屋根ｂｏ、ｓｉに設けられたドアガラス用ウェザ−
ストリップ６４端と当接する位置まで延在している。

上記開閉式屋根５０．５１側のドアガラス用ウェザ−ス
トリップ６４はドアガラス４５の上部と当接し線部をシ
ールする。

上記ピラー側ドアガラス用ウェザ−ストリップ２２の車
体外側に位置する部分にドリップ部２３を設ける。

このドリップ部２３はピラー２０の下端まで延びてもよ
いし、途中任意のところで排出できるように開口しても
よい。

２４は開閉式屋根５０．５１との当接部から浸入する水
を排出するための排出孔である。

又、リヤピラー２１側にも前記ピラー側ドアガラス用ウ
ェザ−ストリップ２２と同様のりャピラー側ドアガラス
用ウェザーストリップ２５を設け、該ウェザ−ストリッ
プ２５にはドリップ部２６を設ける。

３０は補強、３１はフック、３２は固定屋根の内張り、
３３はインナーパネル、３４はウィンドガラス、３５は
ロックピン挿入用孔、３６はウェザ−ストリップ側壁、
３７はピラーモール、３８はりャピラードリップモール
である。

又、第６図に示すように、ウェザ−ストリップ側壁３６
に凹凸部４０を作り、着脱屋根５０．５１のコーナーシ
ール部材、又は内側に設けたゴムとの当りを良くする場
合もある。

第６図に於いて４１は端部のさ＼えと雨水浸入防止を図
る仕切りを兼ねた上部さ＼え、４２はドアガラス４５外
方へ向う排水用ガイド突起である。

第３図はこの考案の開閉式屋根の１例である着脱式屋根
５０．５１を示すものであって、５２はサツシュ、５３
はガラス５４はアウターシール、５５はサイドフィニッ
シャ−１５６はサイドフィニッシャ−の側壁、５７はピ
ン、５８はコーナーシール部材であり該コーナーシール
内側にはゴムを設けである。

５９はモール、６０はし／クー、６１はロック装置、６
２はブラケット、６３は端部突起である。

この考案は以上述べた構成であるので、開閉式屋根と固
定屋根と当接する部分に雨水の浸入があった場合でも、
ピラー側ドアガラス用ウェザ−ストリップＱつドリップ
により車体外方に排出することができる。

又、第４図イ２口に示すように開閉式屋根と固定屋根と
の当接する部分に雨水排水用のドリップを設け、車室外
に雨水を排出する構成のシーリング方法を用いている開
閉式屋根を有する自動車にあっては、該排出口を固定屋
根と着脱屋根にそれぞれ設けたドアガラス用ウェザ−ス
トＪツブの当接部付近から排出するのが普通であり、線
部からの雨水の排出はピラー側つエザースＩ−ＩＪツブ
のドリップを通って車室外に排出されるため、ドアガラ
ス外面を雨水が流れおちてゆくことが少なくなる。

着脱式屋根にドリップを設けたものにあっては、該ドリ
ップ前後端が開口しているのが普通であるが、線部から
排出される雨水はドアガラス用ウェザ−ストリップを伝
わって流れ、ドアガラス外面を流れることが少なくなり
、ピラー側ウェザ−ストリップのドリップを通って排出
される。

但し、大雨や洗車時等、雨水の多量のときは、着脱式屋
根のドリップを超えてドアガラスに流れるし、開口端か
らもいきおいよく流れるので、前記ドリップを超えて流
れてしまうこともある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の固定屋根及びピラー側ドアガラス用
ウェザ−ストＩＪツブの斜視図、第２図はピラー側ドア
ガラス用ウェザ−ストリップり一部の斜視図、第３図は
着脱式屋根の斜視図、第４図イ２口は本考案の効果を示
す線図、第５図はピラー側ドアガラス用ウェザ−ストリ
ップの第２実施例の斜視図、第６図はピラー側ドアガラ
ス用ウェザ−ストリップの第３実施例を示す斜視図であ
る。 ２０はピラー、２２はピラー側ドア用ウェザ−ストリッ
プ、２３はピラー側ドア用つェザ゛−ストノツプのドリ
ップ、２４は排出口、５０．５１は開閉式屋根、６４は
開閉式屋根側ドアガラス用ウェザ−ストリップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ピラーに固定され、開閉式屋根側ドアガラス用ウェザ−
   ストリップ端と当接する位置まで延在して設けられたピ
   ラー側ドアガラス用ウェザ−ストＪツブの車体外側に位
   置する部分に溝状のピラー側ドアーガラス用ウェザ−ス
   トリップのドリップ部を設け、開閉式屋根との当接部か
   ら入る水を、ピラー側ドアガラス用ウェザ−ストリップ
   のドリップから排出することを特徴とする開閉式屋根を
   有する自動車に用いるウェザ−ストリップ。