JPS5826506Y2 - トランス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトランスに関する。

従来トランス用コイルにおいてはトランス用コイル自体
に接続端子を具備させる場合、第３図および第４図に示
す如く、コイルボビン１′あるいは１“のフランジ５′
あるいは５″に端子９′、９″を直接植設せしめている
。

このため各種のコイルボビンの夫々に対応させて端子９
Ｚ９／／を配列しなければならず、製造が極めて煩雑と
なると共に量産に不向きであり、延いてはコスト高にな
っていた。

本考案は上記の欠点を除去し、製造が容易で汎用性に富
み作業性の良好なトランスを提供することを目的とする
。

以下図面に沿って本考案のトランスを説明する。

第１図および第２図は本考案の一実施例を示すものであ
り、１はトランス本体でコイル体２に鉄心３が組込まれ
ている。

４は合成樹脂の如き絶縁材からなる端子板で、この端子
板４の上面には平面状の平板部５が形成され、且下面に
は前記コイル体２の上部を収容可能な凹所（図示せず）
が形成され、またこの凹所の周囲には前記鉄心３の上面
と当接する枠状の当接部６が形成されている。

また、この当接部６の両側には水平方向外側に延びる係
止耳部７，７が延設されている。

しかして、前記端子板４の上面の平板部５の両側部すな
わち下面に形成された前記係止耳部７，７とは異なる両
側部には肉厚部８，８が対向して形成されており、この
肉厚部８，８には夫々上向きに複数のピン状の端子９，
９が植設され、且この肉厚部８，８の外壁面１０．１０
には下部から上部に延びる引出線案内溝１１．１１が形
成されている。

１２．１２はコイル体２の引出線、１３は締付金具で、
この締付金具１３は前記鉄心３の側面の積層部周囲を取
囲んで当接されるもので、上部には内方に折曲されるフ
ランジ部１４が形成されていると共に、下部にはシャー
シ面（図示せず）に対する取付部が形成されている。

しかして組立に当っては端子板４の下面に形成された当
接部６をトランス本体１の鉄心３上面に当接して、トラ
ンス本体１上に端子板４を搭載せしめ、且コイル体２か
らの引出線１２．１２を引出線案内溝１１．１１に沿わ
せつつ端子９，９に接続した後、締付金具１３のフラン
ジ部１４を内方に折曲することにより端子板４はトラン
ス本体１に固定され、両者は一体化される。

この場合係止耳部７，７が締付金具１３のフランジ部１
４に係止せしめられることになる。

上述のように構成された本考案のトランスによれば、 ａ、締付金具による固定時にトランス本体と端子板とを
当接し一体化でき、組立性が極めて良好となる。

ｂ、コイルボビンにコイルを巻装する際コイルボビンの
両側に端子ピンがないから、コイルの巻装を障害なく円
滑に行ない得、作業性を促進できる。

Ｃ１汎用性に富み量産可能であってコストダウンを図り
得る。

等々の顕著な効果を実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のトランスの部分分解斜視図、第２図は
同組立斜視図、第３図、第４図は従来例の部分斜視図で
ある。 １・・・・・・トランス本体、２・・・・・・コイル体
、３・・・・・・鉄心、４・・・・・・端子板、５・・
・・・・平板部、６・・・・・・当接部、７・・・・・
・係止耳部、８・・・・・・肉厚部、９・・・・・・端
子、１０・・・・・・外壁面、１１・・・・・・引出線
案内溝、１２・・・・・・引出線、１３・・・・・・締
付金具、１４・・・・・・フランジ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コイル体２に鉄心３が組込まれてなるトランス本体１と
   、上面に形成された肉厚部８に端子９が植設され、且下
   面に前記コイル体２の一部を収容する凹所が形成されて
   いると共に、その周囲に前記鉄心３に当接する枠状の当
   接部６が形成され、この当接部６の両側において水平方
   向外側に係止耳部７が延設されてなる端子板４と、この
   端子板４および前記トランス本体１とを前記係止耳部７
   を介して一体化する締付金具１３とを備えてなることを
   特徴としたトランス。