JPS5826288Y2

JPS5826288Y2 - 上面に摺動式シヤツタ−を備える引出しキヤビネツトにおける同時施錠装置

Info

Publication number: JPS5826288Y2
Application number: JP17958480U
Authority: JP
Inventors: 好夫平松
Original assignee: 株式会社岡村製作所
Priority date: 1980-12-16
Filing date: 1980-12-16
Publication date: 1983-06-07
Also published as: JPS57102669U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、１個もしくは複数の引出しを備え、かつ上面
に前後摺動式のシャッターを備えるキャビネットにおい
て、一つのシリンダー錠を操作することにより、引出し
及びシャッターを同時に施錠、解錠しうるようにした装
置に関するもので、以下、図示の実施例に基いて説明す
る。

１は、ｆａ３段の引出し２を備えるキャビネットで、そ
の頂板１ａには開口部１ｂが設けられ、かつ該開口部１
ｂの前縁には、垂下片１Ｃが設けられている。

開口部１ｂは、前後摺動式のシャッター３により閉塞し
つるようになっている。

すなわち、シャッター３は、狭幅横長の帯片多数を、互
いに屈曲しうるようにして、前後方向に連結してなる、
公知のしゃばら型式のもので、その両端を、前記開口部
１ｂの両側下面を後方へ向かった後、キャビネット１の
後部両側へ向かって下降する断面内向コ状の案内レール
４，４へ、摺動自在に遊嵌しである。

しかして、最前色の帯片３ａの上面中央部には、前端に
若干の可撓性を有する側面Ｕ形の鉤片５ａを備え、かつ
後端に上向手掛片５ｂを備える狭幅の係合片５を、ビス
６をもって取付けてあり、シャツタ−３を前へ引いて、
開口部１ｂを閉塞したときには、鉤片５ａは垂下片１Ｃ
へ自動的に係合し、かつ手掛片５ｂを前方へ引くと、鉤
片５ａは下降して、垂下片１Ｃより外れるようにしであ
る。

なおシャッター３は、必ずしも可撓性あるしゃばら式の
ものである必要はなく、単なる１枚板状のものであって
もよい。

引出し２の右側面前部には、側方突出するストッパー７
が設けられている。

キャビネット１の左側面内側前端部には、垂直杆８が枢
支され、かつ該垂直杆８の要所には、後方を向く係止片
９が固着され、垂直杆８を回動すると、係止片９は、引
出し２を押し込んだ状態におけるストッパー７の直前に
位置して、引出し２の前進を阻止したり、その外側方へ
位置して、引出し２の前進を可能としたりするようにし
である。

垂直杆８の上端には、キャビネット１の頂板１ａの直下
に位置する前向レバー８ａが連設されている。

キャビネット１の前面上端中央には、シリンダー錠１０
が取付けられている。

このシリンダー錠１０は、キーをもって施解錠操作する
と、その後端の施錠杆１０ａに貫装した左右方向の操
作杆１１を、適宜左右へ移動させるようになっている。

ただし、その構成自体は、本考案と直接の関係はないの
で、その具体的説明を省略する。

操作杆１１の左端には、後向突子１１ａが止着され、
シリンダー錠１０の施解錠に伴い、この突子１１ａは、
前記保合片５における鉤片５ａの直下へ移動したり、そ
の左方へ移動したりするようにしである。

また操作杆１１の右端には、横長孔１１ｂが穿設され
、この横長孔１１ｂには、前記垂直杆８の上端の前向
レバー８ａの前端が遊嵌している。

上述の実施例において、すべての引出し２及びシャッタ
ー３を閉めた状態でシリンダー錠１０を施錠操作すれば
、操作杆１１は右へ動くため、その後向突子１１ａは
係合片５における鉤片５ａの直下に位置するとともに、
前向レバー８ａは外向回動させられ、各係止片９はスト
ッパー７の直前へ移動する。

従って、全部の引出し２及びシャッター３は完全にロッ
クされる。

シリンダー錠１０を解錠操作して、操作杆１１を左へ移
動させれば、後向突子１１ａ及び係止片９は、それぞ
れ鉤片５ａ及びストッパー７の運動を阻止しなくなるか
ら、シャッター３及び引出し２をあけることができる。

このように本考案によれば、簡単な構成及び操作をもっ
て、キャビネットの上面のシャッターと、前面の引出し
とを、同時に施解錠できるので、誠に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例を示す一部切開斜視図、第２
図は、第１図におけるＡ−Ａ線拡大縦断側面図、第３図
は、第１図におけるＢ−Ｂ線拡大横断平面図、第４図は
、第２図におけるＣ−Ｃ線拡大横断平面図である。１・・・・・・・・・・・・キャビネット、１ａ・・・
・・・頂板、１ｂ・・・・・・開口部、１Ｃ・・・・・
・垂下片、２・・・・・・引出し、３・・・・・・シャ
ッター、３ａ・・・・・・最前値の帯板、４・・・・・
・案内レール、５・・・・・・係合片、５ａ・・・・・
・鉤片、５ｂ・・・・・・手掛片、６・・・・・・ビス
、７・・・・・・ストッパー、８・・・・・・垂直杆、
８ａ・・・・・・前向レバー、９・・・・・・係止片、
１０・・・・・・シリンダー錠、１０ａ・・・・・・施
錠杆、１１・・・・・・操作杆、１１ａ・・・・・・
後向突子、１１ｂ・・・・・・横長孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）上面に開口部を有し、かつこの開口部を、前方へ
引出し式の摺動式シャッターをもって閉塞しうるように
するとともに、前方引出し式の適数の引出しを備える引
出しキャビネットにおいて、前記シャッターの前端に、
開口部を閉塞した際に、弾性的に下降した後上昇して、
キャビネットの一部と係合しうるようにした側面Ｕ状の
鉤片を設け、前記キャビネットの側部に、係止片と一体をなし、かつ
垂直軸まわりに回動しつる垂直杆を、その回動に伴い、
前記係止片が、前記引出しの側方へ突出したストッパー
の直前へ移動したり、その外方へ移動したりしうるよう
にして設け、かつ前記キャビネットに、要所に後向突子
を備えるとともに、前記垂直杆と連係され、キャビネッ
トを設けたシリンダー錠を操作することにより、左右方
向に移動して、前記後向突子を前記鉤片の直下へ移動し
て、シャッターの開扉を阻止するとともに、前記垂直杆
を回動させて、前記係止片を引出しのストッパーの直前
へ位置させて、引出しの開放を阻止しうるようにした操
作杆を設けてなる上面に摺動式シャッターを備える引出
しキャビネットにおける同時施錠装置。
（２）シャッターが、狭幅横長の帯片多数を、互いに屈
曲しうるようにして、前後方向に連結したじやばら型式
のものである実用新案登録請求の範囲第（１）項に記載
の装置。
（３）シャッターが、１枚板状のものである実用新案登
録請求の範囲第（１）項に記載の装置。
（４）手で鉤片を下降させうる手掛片を、鉤片と連結し
てなる実用新案登録請求の範囲第（１）項乃至第（３）
項のいずれかに記載の装置。
（５）垂直杆の上端に設けた前向レバーを、操作杆に設
けた横長孔へ係止してなる実用新案登録請求の範囲第（
１）項乃至第（４）項のいずれかに記載の装置。