JPS5826047B2 - マイクロプロセッサの停止並びに起動方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、マイクロプロセッサを使用した装置の電源の
停電時又は回復時にマイクロプロセッサを確実に停止又
は起動するマイクロプロセッサの停止並びに起動方式に
関するものである。

マイクロプロセッサを使用した装置において、装置電源
例えば商用電源が停電した場合にはマイクロプロセッサ
のメモリ等を保護する必要が多い。

そこで、従来より装置電源の停電及び停電回復を検出し
、マイクロプロセッサを停電時には停止し、停電回復時
には再起動するマイクロプロセッサの停止並びに起動方
式があったが、いかなる停電時間に対しても確実に停止
並びに再起動することのできるものがなかった。

すなわち、長時間の停電に対しては停止並びに再起動を
確実に行ない得るものの、短時間例えば商用電源の１サ
イクルないし数サイクルの時間の停電いわゆる瞬断に対
しては必ずしも確実に停止並びに再起動することのでき
るものはなかった。

本発明の目的は、このような点に鑑みて、商用電源の１
サイクル以上に亘る停電に対して確実にマイクロプロセ
ッサを停止並びに再起動することのできるマイクロプロ
セッサの停止並びに起動方式を提供することにある。

次に本発明をマイクロプロセッサを使用した装置の特に
マイクロプロセッサを保護する回路を例にとって説明す
る。

第１図において、１はマイクロプロセッサで、商用電源
である装置電源に基づき作成された回路電源＋■ＣＣが
供給されている。

２は整流回路で、装置電源より直流電圧を得るものであ
る。

３はこの直流電圧により、駆動されるスイッチ手段で、
電磁スイッチ又は半導体スイッチで構成することができ
る。

なお、実施例においては、スイッチ手段に用いられたス
イッチＳはその一端がコモンラインに接続され、他端が
抵抗Ｒを介して回路電源＋■ＣＣに接続されている。

このスイッチ手段３の出力は２値信号であって、この２
値信号は、トラップ割込み信号としてマイクロプロセッ
サ１に与えられると共に、レベル・パルス変換器（以下
ＬＰ変換器という）４に与えられる。

５は回路電源＋ｖＣＣの立上りを検出する回路電源立上
り検出器で、回路電源＋■ＣＣが回復し所定の電圧以上
に立上った時にパルス信号Ｐ２を発生するものである。

６はオアゲートで、一方の入力端は回路電源立上り検出
器５の出力端に、他方の入力端はＬＰ変換器４の出力端
にそれぞれ接続されている。

マイクロプロセッサ１のリセット端子にはオアゲート６
の出力端が接続されている。

このような横取において、装置電源が第２図のイに示す
ように時刻ｔ。

において停電したとき、整流回路２の出力がダウンしス
イッチ手段３の駆動を停止する。

これによってスイッチ手段３のスイッチＳがオフ状態に
変わり、マイクロプロセッサ１には第２図の口に示すよ
うなＩＩ ＨＩ＋レベルのトラップ割込み信号ＴＲＡＰ
が与えられる。

マイクロプロセッサ１は割込み信号ＴＲＡＰにより停電
処理に移行し外部への仕事を停止し、メモリ等の保護処
置を行なう。

この場合の停電処理に要する時間ＴＰは、第２図のハに
示すように回路電源十ＶＱＣがダウンするまでの時間に
比べて充分に短い。

ここで、回路電源＋■ＣＣがダウンする前に停電が回復
するいわゆる瞬断の場合には、整流回路２が働らきスイ
ッチ手段３のスイッチＳがオン状態になりトラップ割込
み信号ＴＲＡＰがＩＩ Ｌ Ｉｔレベルに変わる。

このレベル変化によりＬＰ変換器４は第１のリセットパ
ルスＰ１を発生する。

このパルスＰ１はオアゲート６を経由してマイクロプロ
セッサ１に印加され、マイクロプロセッサ１はリセット
されて再起動する。

また、装置電源の停電時間が長く、すなわち回路電源＋
ＶＣＣがダウンした後、停電発生時ｔ。

よりｔ時間後に停電が回復した場合には、瞬断時の場合
と同様にスイッチ手段３のスイッチＳがオン状態になる
ものの、回路電源＋■ＣＣの立上りの遅れのためＬＰ変
換器４よりリセットパルスＰ１が発生しない場合がある
が、回路電源＋ＶＣＣが復帰したとき回路電源立上り検
出器５が第２図のハに示すように第２のリセットパルス
Ｐ２を発生する。

このパルスＰ２はオアゲート６を通過してマイクロプロ
セッサ１に与えられ、マイクロプロセッサ１は再起動す
る。

ところで、装置電源の停電時間は整流回路２及びスイッ
チ手段の応答時間で決まるが、その応答時間は容易に数
ｍｓとすることができる。

したがって、装置電源の１サイクル以上の停電に対し、
例えば５０Ｈｚの商用電源にあっては２０ ｍ ｓ以上
の停電に対し、マイクロプロセッサ１を確実に停止並び
に再起動することができる。

以上説明したように、本発明のマイクロプロセッサの停
止並びに起動方式によれば、装置電源の１サイクル以上
の瞬断及び長時間停断に対しマイクロプロセッサを確実
に停止並びに再起動することができ、実用に供してその
効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のマイクロプロセッサの停止並びに起動
方式を実施するための回路図、第２図は第１図回路の各
部の動作波形図である。 １・・・・・・マイクロプロセッサ、２・・・・・・整
流回路、３・・・・・・スイッチ手段、４・・・・・・
ＬＰ変換器、５・・・・・・回路電源立上り検出器、６
・・・・・・オアゲート。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ マイクロプロセッサを使用した装置において、装置
   電源を整流して直流電圧を得る整流回路と、前記直流電
   圧によって駆動され前記装置電源が停電したときにはト
   ラップ割込み信号を発生するスイッチ手段と、前記装置
   電源の停電が回復したときの前記トラップ割込み信号の
   レベル変化により第１のリセットパルスを発生するレベ
   ル・パルス変換器と、回路電源の回復時に第２のリセッ
   トパルスを発生する回路電源立上り検出器と、前記第１
   のリセットパルスと前記第２のリセットパルスをオアし
   てなるリセットパルスを前記マイクロプロセッサに与え
   るオアゲートを具備し、装置電源の停電時には前記トラ
   ップ割込み信号により、また停電回復時には前記オアゲ
   ートが出力するリセットパルスにより前記マイクロプロ
   セッサを停止並びに再起動するマイクロプロセッサの停
   止並びに起動方式。