JPH1066386A - インバータの瞬停再起動装置 - Google Patents

インバータの瞬停再起動装置

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JPH1066386A
JPH1066386A JP8221367A JP22136796A JPH1066386A JP H1066386 A JPH1066386 A JP H1066386A JP 8221367 A JP8221367 A JP 8221367A JP 22136796 A JP22136796 A JP 22136796A JP H1066386 A JPH1066386 A JP H1066386A
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JP
Japan
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inverter
circuit
induction motor
power failure
residual voltage
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JP8221367A
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Hiroyuki Tomita
浩之 富田
Atsuhiko Nakamura
敦彦 中村
Shinji Yonemoto
伸治 米本
Masahiro Hiraga
正宏 平賀
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Hitachi Ltd
Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導電動機の残留電圧位相の検出を必要とし
ないインバータの瞬停再起動装置を提供すること。 【解決手段】 瞬停止再起動制御回路24は、瞬停検出
回路9により停電が検出されたとき、切換回路26を切
換えて、スイッチング駆動回路8に残留電圧減衰用のP
WM信号P0を供給し、これにより残留電圧減衰用のゲ
ートパルスGPを発生して逆変換器4に供給して、逆変
換器4の上アーム、又は下アームの一方のアームの全て
のスイッチング素子を同時にオンさせ、逆変換器4の交
流出力端子を短絡状態にし、誘導電動機5の残留電圧を
強制的に減衰させてから、再起動させるようにしたも
の。 【効果】 誘導電動機の残留電圧が自然にゼロになるま
で待たずに、短時間で誘導電動機の残留電圧をゼロにま
で減衰させることができるので、再起動までの時間が短
縮され、瞬停再起動を得ることができ、且つ、停電後の
再起動に際して、誘導電動機の端子電圧を検出する必要
が無くなるので、残留誘起電圧検出用の抵抗器を不要に
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導電動機駆動用
のインバータ装置に係り、特に電源瞬停後の復電時に自
動的に再起動する方式のインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータ装置は、動作中に停電が発生
すると、それがたとえ短時間の停電、いわゆる瞬停であ
ってもスイッチング素子に破壊の虞れを生じる。そこ
で、インバータ装置では、通例、停電発生時にはスイッ
チング素子をオフし、負荷電力の供給を遮断することに
よりスイッチング素子の保護が得られるようにした保護
装置が設けられている。
【0003】ところで、インバータ装置は、誘導電動機
の駆動用として広く使用されているが、このとき、よく
知られているように、停電発生後、電動機が惰性で回転
している間は、電動機に残留電圧があるため、停電が復
旧(復電)しても、再起動に際しては、それがたとえ極く
短時間の停電、いわゆる瞬停であったとしても、その都
度、電動機が一旦停止するまで待ってから再起動させな
ければならなかった。
【0004】しかしながら、瞬停の都度、電動機の回転
停止を待って最初から起動をかけるようにしたのでは、
立上りの遅れがひどく、使い勝手の面から非常に不都合
を生じてしまう。そこで、このような不都合を避けるた
め、瞬停に際しては、電動機の回転が継続されている間
にインバータが自動的に再起動し、ほぼ継続的な電動機
の運転が得られるようにした、いわゆる瞬停再起動方式
のインバータ装置が広く使用されるようになってきた。
【0005】すなわち、この方式のインバータ装置は、
停電時、電動機の誘起電圧の周波数と位相の検出を継続
させることにより、復電後、直ちに、その誘起電圧の周
波数と位相に合わせてインバータ装置から三相交流電圧
が出力できるようにし、誘導電動機に供給される電圧の
連続性を保って、ショック無く、停電前の回転速度に戻
す運転が得られるようにした方式であり、以下、この瞬
停再起動方式のインバータ装置の従来技術について、図
5により説明する。
【0006】この図5の従来技術は、図示のように、順
変換器2、平滑コンデンサ3、それに逆変換器4からな
る、周知の電圧形インバータ装置の主回路Iを備え、さ
らに線形加減速装置(LAD)12と、周波数制御回路1
3、電圧制御回路14、PWM波形合成回路15、それ
にスイッチング駆動回路8からなる、これも周知のイン
バータ制御部を有している。
【0007】三相交流電源1から入力された交流電圧A
Cは、主回路Iの順変換器2により直流に変換され、こ
れにより平滑コンデンサ3に所定の電圧の直流電圧Eが
確立される。一方、線形加減速装置12からは、速度設
定器11で設定された所望の回転速度に基づく速度指令
Nが出力され、これに基づいて、周波数制御回路13と
電圧制御回路14から周波数信号fと電圧信号vが作り
出される。
【0008】そして、これら周波数信号fと電圧信号v
がPWM波形合成回路15に入力されてPWM信号Pが
得られ、これをスイッチング駆動回路8に入力してゲー
トパルスGPを主回路Iの逆変換器4に供給することに
より、誘導電動機5に、所望の周波数Fで所望の電圧V
の三相交流電圧が供給されるように構成されている。
【0009】このように構成されたインバータ装置にお
いて、いま、何らかの理由により、三相交流電源1に瞬
停、つまり瞬時停電が発生し、これが瞬時停電検出回路
9により検出されたとすると、これにより瞬断信号ST
が発生され、これがスイッチング駆動回路8に供給され
る。
【0010】そうすると、これによりスイッチング駆動
回路8は、ゲートパルスGPの発生を停止し、逆変換器
4のスイッチング動作を止め、逆変換器4から誘導電動
機5に電圧が印加されなくなるようにする。
【0011】しかしながら、このような状態になって
も、誘導電動機5には残留磁束が残っているので、これ
により誘導電動機5の端子には残留電圧が発生してい
る。そこで、2個の抵抗器17からなる電圧分圧器と、
電圧検出回路18を設け、誘導電動機5の端子電圧を検
出して瞬停再起動制御回路10に取り込むようにしてお
く。
【0012】そこで、瞬停再起動制御回路10は、停電
により逆変換器4のスイッチング動作が停止させられた
後、誘導電動機5の端子に発生する残留電圧を取り込
み、これを位相検出回路19と周波数検出回路20に供
給し、これにより誘導電動機5の残留電圧の位相と周波
数が、PWM波形合成回路15と線形加減速装置12に
夫々取り込まれるようにしておき、復電したときの誘導
電動機5の残留電圧の位相と周波数に合わせて逆変換器
4のスイッチング動作が開始されるように制御するので
ある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、誘導
電動機の残留誘起電圧の検出に抵抗器を用いている点に
ついて配慮がされておらず、電力容量の大きな抵抗器を
必要とすることから、インバータ装置の小形化、低価格
化が困難であるという問題があった。
【0014】誘導電動機の残留誘起電圧検出用の抵抗器
は、逆変換部の出力、すなわち、誘導電動機の端子間に
接続する必要があるが、この端子間の電圧は、通例、数
百ボルトであり、このため、電力容量(ワット数)の大き
な抵抗器を使用する必要があり、このため、抵抗器の寸
法や価格が大になってしまう上、発熱量も多くなるの
で、インバータ装置の小形化、低価格化が阻害されてし
まうのである。
【0015】本発明の目的は、前記従来技術の欠点を除
き、誘導電動機の回転位相の検出を必要としないインバ
ータの瞬停再起動装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、インバータ
主回路の逆変換部の交流側端子を短絡状態にする制御手
段を設け、停電発生後、誘導電動機の残留電圧を強制的
に減衰させ、復電後に電圧の連続性がなくても再始動で
きるようにして達成される。
【0017】この結果、誘導電動機の残留電圧が自然に
ゼロになるまで待たずに、短時間で誘導電動機の残留電
圧をゼロにまで減衰させることができるので、再起動ま
での時間が短縮され、瞬停再起動を得ることができる。
【0018】従って、停電後の再起動に際して、誘導電
動機の端子電圧を検出する必要が無くなるので、残留誘
起電圧検出用の抵抗器を不要にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるインバータの
瞬停再起動装置について、図示の実施形態により詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施形態例で、図におい
て、21は電流検出器、22は電流検出回路、23は比
較回路、24は瞬停再起動制御回路、25は速度指令保
持回路、そして26は切換回路である。なお、その他
は、図4で説明した従来技術と同じである。
【0020】電流検出器21は、例えばCT(電流変成
器)やホール素子型CTなど検出器からなり、逆変換器
4の出力と誘導電動機5の間に流れる電流を検出する働
きをする。電流検出回路22は、電流検出器21から与
えられる検出値に基づいて、逆変換器4の出力と誘導電
動機5の間に流れる電流値を表わす信号Cを発生し、比
較回路23に供給する働きをする。
【0021】比較回路23は、外部から与えられている
基準電流値C0 と、電流検出回路22から入力される電
流値信号Cとを比較し、比較結果を判定値Sとして出力
する働きをするもので、このときの判定値Sの発生条件
は、 C≧C0→S=“1” C<C0→S=“0” となっている。
【0022】瞬停再起動制御回路24は、瞬時停電検出
回路9から出力される瞬断信号STに基づいて動作し、
停電時以降、復電してインバータ装置が再起動するまで
の各種の制御を司る働きをする。従って、名称は図5の
従来技術における瞬停再起動制御回路10と同じである
が、その制御機能は異なっているものである。なお、そ
の詳細については後述する。
【0023】速度指令保持回路25は、瞬停再起動制御
回路24から供給されるラッチ信号Lに応じて動作し、
このラッチ信号Lが発生した時点で線形加減速装置12
から出力されている速度指令N0を取り込んで保持する
働きをする。
【0024】切換回路26は、例えば電子スイッチなど
で構成され、瞬停再起動制御回路24から供給される切
換信号SWに応じて動作し、この切換信号SWが供給さ
れているときだけ、図示とは反対側に切換り、スイッチ
ング駆動回路8の入力を、PWM波形合成回路15から
供給されている通常のPWM信号Pから、瞬停再起動制
御回路24から供給される残留電圧減衰用のPWM信号
0に切換える働きをする。
【0025】次に、この実施形態例の動作について、図
2により説明する。まず、図2の(a)に示す、時刻t0
前の状態では、三相交流電源1から供給されている交流
電圧ACが、順変換器2により整流され、平滑コンデン
サ3に直流電圧Eが得られている。
【0026】また、このときは、速度設定器11で設定
された所望の回転速度に基づく速度指令Nが線形加減速
装置12から出力され、これに基づいて、周波数制御回
路13と電圧制御回路14から周波数信号fと電圧信号
vが作り出されている。
【0027】そして、これら周波数信号fと電圧信号v
がPWM波形合成回路15に入力され、図示してない
が、PWM信号Pが切換回路26を介してスイッチング
駆動回路8に入力され、この結果、ゲートパルスGPが
逆変換器4に供給されるので、これにより、逆変換器4
は、通常のインバータ動作モードになり、平滑コンデン
サ3の端子間に確立されている直流電圧Eを交流に変換
し、所望の周波数Fで所望の電圧Vの三相交流電圧が誘
導電動機5に供給することになる。
【0028】なお、以上の動作は、周知のインバータ装
置と同じであるが、ここで、いま、何らかの理由によ
り、図2の(a)に示す時刻t0で、三相交流電源1に停電
が発生したとすると、瞬時停電検出回路9から、同図
(e)に示すように、瞬断信号STが発生される。なお、
この瞬時停電検出回路9の動作は、図5の従来技術と同
じである。
【0029】そこで、瞬停再起動制御回路24は、この
時刻t0で、図2(f)に示すように、ラッチ信号Lを発生
する。そして、これにより速度指令保持回路25を能動
化させ、このとき線形加減速装置12から出力されてい
た速度指令Nを取り込ませ、速度指令N0として内部に
ラッチ(保持)させる。
【0030】また、これと同時に、瞬停再起動制御回路
24は、同じく時刻t0で、図2(g)に示すように、切換
信号SWを発生し、切換回路26を、図示とは反対側に
切換えさせ、これにより、スイッチング駆動回路8に対
するPWM信号Pの供給を停止させる。この結果、逆変
換器4のスイッチング素子は全てオフされるので、誘導
電動機5に対する逆変換器4からの電圧の印加が遮断さ
れる。
【0031】しかして、上記したように、このような状
態になっても、誘導電動機5には惰性があるので、直ち
には停止せずに回転を続け、この結果、残留磁束によ
り、誘導電動機5の端子には、図2(d)に示すように、
残留電圧V0が発生している。そして、この残留電圧V0
は、図の破線aに示すように、一定の時定数を持って、
時間とともに減衰する特性を持っている。
【0032】従って、停電が発生した時点t0以降、こ
の残留電圧V0が充分に減衰する時点t7まで待って、復
電後の再起動を行なうようにしてやれば、電圧の連続性
を問題にすることなく、そのまま容易にインバータを再
起動させることができるが、上記したように、これでは
再起動までに時間が長くかかり、動作遅れが大きくなっ
てしまう。また、このときは、残留電圧が問題ないレベ
ルまで減衰しているか否かを確認しなければならないと
いう問題も生じてしまう。
【0033】そこで、この実施形態例における瞬停再起
動制御回路24は、瞬断信号STが入力された時刻t0
以降、所定の時間経過後の時点t1で、図2(b)に示すP
WM信号P0を、残留電圧減衰用として発生させ、この
信号を切換回路26を介してスイッチング駆動回路8に
供給し、これにより、図3に示す残留電圧減衰用のゲー
トパルスGPが、スイッチング駆動回路8から逆変換器
4のスイッチング素子に供給されるようにする。
【0034】ここで、周知のように、インバータ装置の
主回路Iは、通常、図4に示すように構成されているの
が一般的であり、逆変換器4は、U相上アームのスイッ
チング素子UUとU相下アームのスイッチング素子U
D、V相上アームのスイッチング素子VUとV相下アー
ムのスイッチング素子VD、それにW相上アームのスイ
ッチング素子WUとW相下アームのスイッチング素子W
Dの6個の半導体素子で構成されているのが通例であ
る。
【0035】そして、このとき、これらの半導体素子
は、これも図4から明らかなように、それぞれスイッチ
ング素子とフライホイールダイオードの逆並列回路から
構成されているのが通例であり、この図4の実施形態で
は、スイッチング素子としてIGBT(絶縁ゲート型バ
イポーラトランジスタ)を用いた場合を示してある。
【0036】そこで、図3の残留電圧減衰用ゲートパル
スGPについて見ると、この図で、期間PSは、PWM
周期(周波数の逆数)であり、従って、このゲートパルス
GPをスイッチング駆動回路8から逆変換器4の各スイ
ッチング素子に供給してやると、期間PS毎に、上アー
ムの全てのスイッチング素子と下アームの全てのスイッ
チング素子が交互にオン・オフ制御されることになる。
【0037】すなわち、いま、ある期間PS2で、U相
上アームのスイッチング素子UUとV相上アームのスイ
ッチングVU、それにW相上アームのスイッチング素子
WUの3個のスイッチング素子が同時にオンにされたと
すると、このときは、U相下アームのスイッチング素子
UDとV相下アームのスイッチング素子VD、それにW
相下アームのスイッチング素子WDの3個のスイッチン
グ素子は、何れもオフされる。
【0038】そして、次の期間PS3では、反対にU相
下アームのスイッチング素子UDとV相下アームのスイ
ッチング素子VD、それにW相下アームのスイッチング
素子WDの3個のスイッチング素子が同時にオンに制御
され、このときは、U相上アームのスイッチング素子U
UとV相上アームのスイッチングVU、それにW相上ア
ームのスイッチング素子WUの3個のスイッチング素子
は何れもオフにされることになり、これが期間PS毎に
交互に繰り返されることになる。
【0039】そこで、図4において、いま、上側のアー
ムの全てのスイッチング素子UU、VU、WUが全てオ
ンされたとすると、何れのスイッチング素子にもフライ
ホイールダイオードが接続されているので、逆変換器4
の出力端子R、S、Tは相互に短絡状態にされてしま
う。下側のアームのスイッチング素子UD、VD、WD
が全てオンにされたときも同様で、このときも逆変換器
4の出力端子R、S、Tは相互に短絡状態にされてしま
う。
【0040】一方、この残留電圧減衰用のPWM信号P
0が供給され、図3に示す残留電圧減衰用のゲートパル
スGPが、スイッチング駆動回路8から逆変換器4のス
イッチング素子に供給されているときでも、この図3か
ら明らかなように、上アームのスイッチング素子と下ア
ームのスイッチング素子とが同時にオンされることは全
く無いから、直流側から見て短絡状態になる、いわゆる
アーム短絡が生じることは、全く無い。
【0041】そこで、図2の時点t1以降、PWM信号
0が供給され、図3に示す残留電圧減衰用のゲートパ
ルスGPが、スイッチング駆動回路8から逆変換器4の
スイッチング素子に供給され始めると、誘導電動機5の
端子間は逆変換器4のスイッチング素子により短絡状態
にされる。
【0042】この結果、誘導電動機5には残留電圧V0
による短絡電流Cが流れ始め、誘導電動機5内での損失
によるエネルギーの吸収が始まるので、この時点t1
降、残留電圧V0は、図2(d)に実線bで示すように、図
の破線aに示した時定数特性よりも急激に減衰し始め
る。
【0043】一方、このようにして短絡電流Cが流れ始
めると、これが電流検出器21と電流検出回路22によ
り検出され、比較回路23により基準値C0と比較され
た結果、図2(c)に示すように、C≧C0となったとする
と、この時点t2で、判定値Sが“1”になる。
【0044】そこで、瞬停再起動制御回路24は、この
判定値Sが“1”になったことにより、図2(b)に示す
ように、時点t2で一旦、PWM信号P0の出力を停止さ
せ、その後、所定時間経過して短絡電流Cがゼロになっ
たた時点t3で、再びPWM信号P0の出力を開始させ、
同図(c)に示すように、短絡電流Cを再び流し始め、同
図(d)の実線bで示すように、再び残留電圧V0の大きな
減衰が促進されるようにする。
【0045】一方、この間、図2(a)に示すように、時
点t4で、交流入力ACが復電していたとすると、瞬停
再起動制御回路24は、図2(e)に示す、瞬断信号ST
の消滅により、この復電を知り、再起動に備える。そし
て、電流検出回路22から取り込んだ短絡電流Cの値が
充分に減衰したことが確認された時点t5以後、図2(g)
に示すように、時点t6で、切換信号SWの発生を停止
し、切換回路26を信号P側に戻す。
【0046】そして、これと共に、同図の(f)に示すよ
うに、ラッチ信号Lの発生も停止し、時点t0で速度指
令保持回路25にラッチしておいた速度指令N0を線形
加減速装置12に供給し、これにより、速度指令N0
基づいた周波数F及び電圧Vにより、時点t6から、逆
変換器4のスイッチング動作を通常のインバータ動作モ
ードに切換え、再起動を行うようにする。
【0047】そして、このときは、図2(d)の実線bで
示すように、誘導電動機5の残留電圧V0は充分に減衰
されてゼロになっているので、線形加減速装置12から
の速度指令N0により、このままで直ちに、何らのショ
ックも発生することなく、滑らかに再起動させることが
でき、従って、この実施形態例によれば、誘導電動機5
の残留電圧V0を検出する抵抗器を用いることなく、滑
らかな瞬停再起動を得ることができる。
【0048】また、この実施形態例によれば、図2(b)
の破線aに示す時定数特性による残留電圧V0の減衰時
点t7まで待つ必要が無く、図2(b)の実線bによる減衰
時点t5以降、時点t6で直ちに再起動させることができ
るので、瞬停再起動までの時間を充分に短縮できること
になり、瞬停による誘導電動機のトルク喪失期間を最小
限に抑え、滑らかな瞬停再起動を得ることができる。
【0049】なお、以上の実施形態例では、残留電圧減
衰用として、PWM信号P0を用いているが、残留電圧
を短絡して減衰させるためには、必ずしもPWM動作さ
せる必要は無く、従って、図3に示す残留電圧減衰用の
ゲートパルスGPのように、期間PS毎に変化するパル
スに代えて、減衰期間中、連続して上アーム、又は下ア
ームを導通させるようにしたパルスを用いるようにして
もよい。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、電源瞬停に際して、短
時間で誘導電動機の残留電圧を充分に減衰させることが
できるので、残留電圧の回転位相を検出することなく、
復電後の再起動を行なうことができるので、残留電圧検
出用の抵抗器が不要にでき、インバータ装置の小形化、
低価格化を充分に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインバータの瞬停再起動装置の一
実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態の動作説明用のタイミング
図である。
【図3】本発明の一実施形態における残留電圧減衰用の
ゲートパルスを示す波形図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるインバータ主回路
の説明図である。
【図5】インバータの瞬停再起動装置の従来例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 三相交流電源 2 順変換器 3 平滑コンデンサ 4 逆変換器 5 誘導電動機 8 スイッチング駆動回路 9 電源瞬時停電検出回路 11 速度設定器 12 線形加減速装置(LAD) 13 周波数制御回路 14 電圧制御回路 15 PWM波形合成回路 21 電流検出器 22 電流検出回路 23 基準電流値と電流検出値との比較回路 24 瞬停再起動制御回路 25 速度指令保持回路 26 切換回路 I インバータの主回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米本 伸治 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内 (72)発明者 平賀 正宏 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 日立京葉エンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆変換部の交流側出力端子に誘導電動機
    が接続されたインバータ装置において、 前記交流側端子を短絡状態にする制御手段を設け、 電源停電後、前記誘導電動機の端子間に現われる残留電
    圧を、前記制御手段による前記交流側端子の短絡により
    強制的に減衰させてからインバータを再起動させるよう
    に構成したことを特徴とするインバータの瞬停再起動装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、 前記制御手段が、前記逆変換部の上アーム、又は下アー
    ムの一方のアームの全てのスイッチング素子を同時にオ
    ンさせる手段で構成されていることを特徴とするインバ
    ータの瞬停再起動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の発明において、 前記誘導電動機の電流が電流基準値を越えたときは、前
    記制御手段による短絡動作を停止させる手段が設けられ
    ていることを特徴とするインバータの瞬停再起動装置。
JP8221367A 1996-08-22 1996-08-22 インバータの瞬停再起動装置 Pending JPH1066386A (ja)

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JP (1) JPH1066386A (ja)

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