JP2562564B2 - 誘導電動機の運転制御方法及びその装置 - Google Patents

誘導電動機の運転制御方法及びその装置

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JP2562564B2 JP6098689A JP9868994A JP2562564B2 JP 2562564 B2 JP2562564 B2 JP 2562564B2 JP 6098689 A JP6098689 A JP 6098689A JP 9868994 A JP9868994 A JP 9868994A JP 2562564 B2 JP2562564 B2 JP 2562564B2
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忠夫 下津
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Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘導電動機の運転制御方
法及びその装置に係り、特に、電力の供給が中断した後
の誘導電動機の再起動に好適な誘導電動機の運転制御方
法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機の運転中に発生した電源瞬停
後の運転再開を、誘導電動機の再起動と云う。従来の再
起動方法に、特開昭54−50812号公報及び特開昭
55−8250号公報記載のものがある。
【0003】この従来の再起動方法を以下に述べる。電
源瞬停が発生すると、誘導電動機の回転数は慣性に従っ
て減少する。この回転数の減少は、誘導電動機の残留電
圧として反映される。従って、この残留電圧を監視して
おき、電源回復後、所定の回転数になるように電源制御
を行って再起動を行う。
【0004】この従来の再起動方法は、回転数の監視を
速度発電機を用いずに可能とした点に利点がある。
【0005】然るに、瞬停であるにもかかわらず、且つ
回転数が零になっていないにもかかわらず、残留電圧が
零になってしまうことがある。これは主として負荷の影
響によるものと考えられる。以下、考察する。
【0006】誘導電動機の一次側を開放(即ち電源断と
等価)した場合、その端子には電圧が残留する。この残
留電圧v1は、
【0007】
【数1】
【0008】ここで、 M:一次と二次間の相互インダクタンス T2=L2/r2:二次時定数 ω:回転子角速度 i20:二次電流の第2種初期値 である。
【0009】上記の数1で、回転子角速度ωが急激に下
降しないという条件下(負荷:小、GD2:大)では、
【0010】
【数2】
【0011】となる。この時の残留電圧の波形を図1
(イ)に示す。この図は減衰振動波形図であり、その周
期は、二次時定数T2に大きく依存し、ほぼ等周期で減
衰してゆく。
【0012】一方、回転子角速度が急激に下降するとい
う条件(負荷:大、GD2:小)のもとでは、残留電圧
1は、
【0013】
【数3】
【0014】となる。この時の波形は図1(ロ)とな
る。即ち、周期も振幅も急激に変化する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】残留電圧は負荷の条件
(負荷、GD2の大小)に大きく依存する。このため仮
に負荷が小さく、GD2が大きい場合でも、二次時定数
が短ければ、瞬停の時間によっては残留電圧を検出する
ことは不可能となる。このような状態(回転角周波数不
明)で、電源を構成する電力変換装置をオンすれば、過
大電流が流れたり、回生状態となり変換装置が過電流あ
るいは過電圧保護による出力遮断を行い、制御不能とな
る。このため、残留電圧無のときにいきなり電力変換装
置をオンすることはできない。
【0016】また、負荷が大きく、GD2が小さい場合
には、図1(ロ)に示したように急激な減衰をするた
め、瞬停の時間幅によっては、残留電圧を検出すること
ができないことになる。この結果、前述と同様な問題が
生ずる。
【0017】本発明の目的は、残留電圧がない場合で
も、誘導電動機を円滑に再起動することのできる誘導電
動機の運転制御方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、電源瞬停が
生じた後に該誘導電動機の再起動を行う場合、復電後に
残留電圧の周期を検出し、該周期が所定値以上のときは
前記誘導電動機に交流電力を印加して再励磁を行って前
記誘導電動機の一次側端子に発生する残留電圧の周波数
を検出し、検出した周波数に応じて再起動を行うこと
で、達成される。
【0019】
【作用】残留電圧の有無を周期で判定するため、残留電
圧有りと判断できる周期を検出したとき直ちにその周期
から誘導電動機の回転周波数が算出でき、迅速且つ円滑
な再起動が可能となる
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図2は、本発明の一実施例に係る運転制御装置
の構成図であり、図3はその動作処理手順を示すフロー
チャート、図4は動作タイムチャートである。
【0021】図2において、順変換器1は、交流3相電
源を取込み整流を行う。逆変換器2は、順変換器1の出
力(平滑コンデンサ4を介して)を取込み交流変換を行
う。逆変換器2の点弧角制御は主スイッチング素子駆動
回路15が行う。順変換器1と逆変換器2とは電源の一
部を構成する電力変換装置である。逆変換器2の出力が
誘導電動機3を駆動回転させる。
【0022】制御回路14は、主スイッチング素子駆動
回路15の点弧角制御のための指令回路であり、主スイ
ッチング素子駆動回路15はこの指令を受けて必要なサ
イリスタへ必要な点弧パルスを送出し、点弧駆動させ
る。
【0023】以上の構成は、誘導電動機制御の一般的系
統である。
【0024】本実施例で採用した構成要素は以下とな
る。
【0025】瞬停検出回路13は、制御用トランス12
を介して交流3相電源が瞬停したか否かを検出する。ト
ランス5は、誘導電動機3の一次側残留電圧取込み用の
トランスであり、残留電圧は残留電圧検出回路6が行
う。
【0026】周波数検出回路7は、残留電圧検出回路6
の検出残留電圧を取込み対応する周波数の算出を行う。
この算出周波数は、誘導電動機3の現在の周波数であ
る。
【0027】周波数設定回路8は、算出回路7で算出し
た誘導電動機の回転周波数に逆変換器2の出力周波数を
可及的に一致させる。
【0028】ソフトスタート回路9は、誘導電動機3を
再起動する際、電力変換装置に過電流等が発生しないよ
うに出力電圧を所定値から徐々に増加させるための出力
電圧のソフトスタートを行う。
【0029】再励磁指令回路10は、残留電圧検出回路
6で検出した残留電圧が所定値以下の場合、あるいは残
留電圧により検出した周期が所定以上の場合、再励磁の
指令を行う。
【0030】残留電圧再誘起指令回路11は、誘導電動
機に所定出力電圧、所定周波数を所定時間印加し、残留
電圧を再誘起させるべく指令を行う。この指令先は、制
御回路14である。
【0031】次に、図3,図4をもとに動作の流れを説
明する。
【0032】瞬停発生前の定常運転下では、回路6、
7、8、9、10、11、13は作動しない。従って、
制御回路14の指令のもとに主スイッチング素子駆動回
路15から逆変換器2のスイッチング制御を行い、定常
運転を行う。
【0033】瞬停が発生すると、検出回路13がこれを
検出し、制御回路14に知らせる。制御回路14は、こ
の知らせににより交流3相電源の印加がなくなったこと
を知り、逆変換器2に対する駆動回路15の出力を遮断
させる。
【0034】瞬停発生から若干の時間遅れ(τ1)を経
て、誘導電動機3の回転数は、低下し始める(B)。回
転数の低下に伴って残留電圧も低下し始める(C)。こ
の低下は、減衰振動特性となる。
【0035】瞬停回復時に残留電圧が存在していれば、
回路6、7、8、9を通じて再起動を行う。即ち、周波
数算出、周波数設定を行い、ソフトスタートさせる。
【0036】かかる瞬停回復時に残留電圧の存在する場
合については、図4のタイムチャートでは開示していな
い。
【0037】さて、瞬停回復時に残留電圧が存在せず零
になっている(C)と、回路10,11が作動し、誘導
電動機3を所定の条件で運転させる。所定の条件とは、
先ず出力遮断の解除を行い、所定電圧、所定周波数にな
るように運転させることである。この運転は、零になっ
た残留電圧を再び生じさせる目的のためである。この運
転継続区間は、τ2である(D)。一定時間τ2経過後、
再び出力遮断を行い、更に一定時間τ3を経過させる。
然る後、残留電圧を検出し、零でなければ回路6、7、
8、9を介して周波数設定のもとに出力電圧しぼりによ
るソフトスタートを行う。図2でEは出力周波数指令、
Fは出力電圧指定である。
【0038】ソフトスタート後、任意の時刻でV/f一
致となり、以降、規定の回転数となるように制御回路1
4が制御を行う。
【0039】尚、再励磁を行っても、残留電圧が零であ
れば、誘導電動機停止と判断し、零ソフトスタートを行
う。
【0040】本実施例によれば、瞬停回復時に残留電圧
が零になっても、再励磁する操作を行うので、これによ
って発生する残留電圧をもとにその時の回転数を算出で
きる。この算出回転数をもとに再起動運転を行うので、
負荷の条件に関係なく、円滑に誘導電動機の自動再起動
が実行できる。
【0041】尚、再励磁の条件として残留電圧を零とし
たが、検出精度の関係から零である必要はない。回路
6、7、8、9、10、11、13、14は、マイコン
におきかえることも可能である。
【0042】更に、瞬停と同様な状態となる場合にも適
用できる。例えば、商用電源から電力変換装置へ切換え
る場合にも適用できる。更に、残留電圧の振幅値と共に
位相を検出し、同期投入(再起動)も可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、電力変換装置の電源が
瞬停の場合、あるいは商用電源から電力変換装置へ切換
える場合に負荷の条件等によらず、迅速且つ円滑に誘導
電動機を自動再起動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】残留電圧の説明図である。
【図2】本発明の一実施例に係る運転制御装置の構成図
である。
【図3】図2に示す運転制御装置の動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【図4】図2に示す運転制御装置の動作を示すタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
1…順変換器、2…逆変換器、3…誘導電動機、4…平
滑コンデンサ、5…電圧検出トランス、6…残留電圧検
出回路、7…周波数検出回路、8…周波数設定回路、9
…出力電力ソフトスタート回路、10…再励磁指令回
路、11…指令回路、12…制御用トランス、13…瞬
停検出回路、14…制御回路、15…主スイッチング素
子駆動回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藪 雅智 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 日立京葉エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−208888(JP,A) 特開 昭58−130790(JP,A) 特開 昭59−148585(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電動機の運転中に電源瞬停が生じた
    後に、該誘導電動機の再起動を行う誘導電動機の運転制
    御方法において、 A)電源瞬停後に復電された際に残留電圧の周期を検出
    し該残留電圧の周期が所定値以上の場合には前記誘導電
    動機に交流電力を印加する工程と、 B)上記A)の工程によって誘導電動機に交流電力を印
    加した後に、該誘導電動機への交流電力が遮断される工
    程と、 C)上記B)の工程の後に前記誘導電動機の一次側端子
    に発生する残留電圧の周波数を検出する工程と、 D)上記C)の工程において検出した周波数に応じて再
    起動を行う工程とを備えたことを特徴とする誘導電動機
    の運転制御方法。
  2. 【請求項2】 交流電力を受電し該受電電力を任意の周
    波数の交流電力に変換して誘導電動機に供給するための
    電力変換手段と、前記電力変換手段が前記誘導電動機に
    出力する交流電力の周波数を制御する制御手段を備える
    誘導電動機の運転制御装置において、 電源瞬停後に受電電力が復電した際の、前記誘導電動機
    の一次側に現れる残留電圧の周期が所定値以上のとき、
    前記制御手段に指令を出力して前記誘導電動機に交流電
    力を一時的に供給する再励磁指令手段と、 前記再励磁指令から所定時間経過した時の前記誘導電動
    機の一次側周波数を前記制御手段に出力する再起動周波
    数設定手段とを備え、 前記制御手段は、前記再起動周波数設定手段で設定され
    た周波数から予め設定された周波数まで前記電力変換手
    段の出力周波数を変化させて前記誘導電動機を再起動す
    る手段を備えたことを特徴とする誘導電動機の運転制御
    装置。
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