JPS5825970Y2

JPS5825970Y2 - エア−ポツト

Info

Publication number: JPS5825970Y2
Application number: JP1978165037U
Authority: JP
Inventors: 陽三根; 譲杉崎; 政雄池田; 清八渡辺
Original assignee: 東芝熱器具株式会社
Priority date: 1978-11-30
Filing date: 1978-11-30
Publication date: 1983-06-04
Also published as: JPS5583031U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はベローズを圧縮したときに生じる空気圧力で・
収容体内の液体を吐出させるエアーポットの改良に関す
る。

一般に、この種エアーポットは、液体を収容した収容体
の開口した上面を閉塞するように蓋体が設けられている
。

この蓋体内には載置板が設けられ、この載置板上には上
端に上板が取着されたベローズが装着されている。

また、上記蓋体の上面には取付孔が形成され、この取付
孔には押し体が上下動自在に設けられている。

そして、押し体を押圧して降下させると、この押し体に
よって上記上板を介してベローズが圧縮され、このベロ
ーズから上記載置板に穿設された透孔を介して収容体内
に噴出される加圧空気で収容体内の液体を流出させるよ
うになっている。

ところで、このような構成のエアーポットに釦いては、
上記押し体を誤って押したときに、この押し体力由由に
降下してしまうと、不意に熱湯が吐出する危険性がある
。

そのため、不使用時に上記押し体を誤って押しても、こ
の押し体が上記ベローズを圧縮することのない安全機構
が必要である。

しかしながら、従来は、安全機構を構成するために、こ
の安全機構専用の多くの部品を必要としていたため、部
品点数の増加によるコスト上昇や組立作業の煩雑化を招
くなどの欠点があった。

本考案は上記事情にもとづきなされたもので、その目的
とするところは、安全機構を簡単な構成とすることによ
って、コスト上昇や組立作業の煩雑化などを招くことの
ないようにしたエアーポットを提供することにある。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

図中１は上面が開口した有底筒状のケースである。

このケース１の上面には、中央部分に栓２が嵌合された
給水口３を有する中蓋４がケース１の上面開口を閉塞す
るよう取着されている。

この中蓋４には、外蓋５が接合するよう開閉自在に連結
されている。

また、中蓋４の下面側周辺部には、断面り字状をなした
リング状の押え体６が取着され、この押え体６と中蓋４
の下面とで有底筒状に形成された金属製の収容体７がそ
の上端縁を気密に挾持されてケース１内に保持されてい
る。

また、収容体γ内には下部導管８が垂直に設けられ、こ
の下部導管８は、中途部が上記栓２に保持され一端に逆
止弁機構９を有し他端を上記中蓋４に形成された注湯口
１０に臨ませた上部導管１１の一端に接続されている。

また、上記外蓋５には、下面が上記栓２と密着する載置
板１２が設けられ、この載置板１２の上面にはベローズ
１３が取着されている。

このベローズ１３には、内部に第１のばね１４が収容さ
れているとともに上端には上記載置板１２よりも小径な
上板１５が取着されている。

上記載置板１２の周辺部には、一対の第１の部材１６．
１６が約１８０度ずれた位置に立設されているとともに
、これら第１の部材１６，１６の近傍には第１の部材１
６よりも長尺な第２の部材１７．１７が第１の部材１６
．１６と所定間隔離間しかつ平行に立設されている。

また、上記上板１５の上面には、周辺部の上記第１の部
材１６，１６とほぼ対応する位置にそれぞれロック用突
起１８．１８が突設されているとともに中央部には軸体
１９が立設されている。

一方、上記外蓋５には、この上面に取付孔２０が穿設さ
れ、この取付孔２０には押し体２１が上丁動トよび回転
自在に設けられている。

すなわち、この押し体２１は、下端周辺に上記上板１５
よりもやや小径の鍔２２を有する帽子状に形成されてい
るとともに上記鍔２２には一対の保合片２３゜２３が約
１８０度ずれた位置から水平に延出されている。

そして、このように形成された押し体２１は、その鍔２
２が上記上板１５に接合するように、かつ上記上板１５
に立設された軸体１９に装着され上下両端を上板１５と
押し体２１の内面とにそれぞれ設けられたピン２４．２
４に係合させた第２のばね２５によって第２図中矢印に
て示す時計方向に付勢されて上記取付孔２０に設けられ
ている。

したがって、押し体２１は、その鍔２２から延出された
係合片２３，２３が上板１５に突設されたロック用突起
１８．１８と係合して回転位置が規制され、この位置で
係合片２３゜２３が上記第１の部材１６．１６の上端と
対応しているため、押し体２１を押圧すると係合片２３
゜２３が第１の部材１６．１６に当接するので降下させ
ることができない状態となっている。

また、上記載置板１２と栓２とには、後述するごとく押
し体２１を押圧降下させてベローズ１３を圧縮したとき
に、ベローズ１３内の空気を収容体７内に噴出する透孔
２６がそれぞれ穿設されている。

また、上記収容体７の下部外周面には電熱ヒータ２７が
付設され、この電熱ヒータ２７によって収容体７内の液
体が加熱されるようになっている。

なむ、上記電熱ヒータ２７は、ケース１に設けられた接
続部２８と電気的に接続されていて、この接続部２８に
電源を接続するとにより付勢されるようになっている。

さらに、図示しないが、ケース１と収容体７との間には
断熱材が充填される。

また、図中２９はケース１に回動自在に設けられた把手
である。

つき゛に、作用について説明する。

まず、不使用時には、押し体２１が第２のはね２５によ
って時計方向に付勢されていることにより、鍔２２から
延出された係合片２３，２３が上板１５に突設されたロ
ック用突起１８，１８と係合して回転位置か規制され、
上記係合片２３，２３が載置板１２に立設された第１の
部材１６．１６の上端と対応している。

したがって、このような状態で押し体２１を不用意に押
圧しても、係合片２３，２３が上記第１の部材１６．１
６と当接するため降下しないので、ベローズ１３が圧縮
されて収容体７の液体が流出するという危険がない。

また、使用時に釦いては、押し体２１を第２のばね２５
の復元力に抗して上記係合片２３．２３が第２の部材１
７，１７の側端に当接するまで回転させる。

すると、上記係合片２３．２３が第１の部材１６と第２
の部材１７との間に位置するから、押し体２１は降下可
能な状態となる。

したがって、この状態で押し体２１を抑圧降下すれば、
この押し体２１によりベローズ１３が圧縮されて収容体
７内に加圧空気が噴出されるので、収容体７内の液体を
流出させることができる。

また、使用後には、押し体２１に加えた力を除去すれば
、この押し体２１はベローズ１３内に収容された第１の
ばね１４と上記第２のばね２５との復元力によって、降
下不可能な初期状態に自動的に復帰する。

このように、本考案における安全機構は、わずかな部品
によって簡単な構成とすることができ、しかも作動が確
実である。

なか、上記一実施例では、収容体に電熱ヒータを付設し
たいわゆる電熱式エアーポットを挙げたが、本考案にか
げるエアーポットは、収容体がガラス製で電熱ヒータを
有しない、いわゆる魔法びんであってもなんら差し支え
ない。

以上述べたように本考案は、押し体をばねの復元力に抗
して回転させて押圧したときにのみ、この押し体に設け
られた係合片がベローズを取着した載置板に立設された
第１の部材の上端から外れて降下させることができるよ
うにしたから、上記押し体を誤って押圧しても上記係合
片が第１の部材に当接して降下しない。

すなわち、押し体を降下させるには、所定角度回転して
から押圧しなげればならないから、押し体を誤って押圧
するだけでは熱湯が不用意に流出するという危険がない
。

しかも、本考案は載置板上に第１の部材と第２の部材と
を突設したから、これら部材の形成が容易であり、また
載置板上に上記第１．第２の部材、ベローズ、上板、押
し体などを設けたため、これらを予め組立てて一体化し
てから蓋体に組込むことができるので、組立作業が容易
となるという利点も有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は概略的
構成を示す縦断面図、第２図は押し体の降下が第１の部
材によって阻止されている状態を示す斜視図、第３図は
押し体を降下させた状態を示す斜視図である。４・・・中蓋（蓋体）、５・・・外蓋（蓋体）、７・・
・収容体、１２・・・載置板、１３・・・ベローズ、１
５・・・上板、１６・・・第１の部材、１７・・・第２
の部材、１８・・・ロック用突起、２０・・・取付孔、
２１・・・押し体、２３・・・係合片、２５・・・ばね
（第２の）。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

液体を収容した収容体と、この収容体の開口した上面に
開閉自在に設けられた蓋体と、この蓋体内に一体的に設
けられた載置板と、この載置板の上面に設けられたベロ
ーズの上端に取着された上板と、上記蓋体に形成された
取付孔に上下動および回転自在に設けられた押し体と、
この押し体と上記上板との間に設けられ押し体を回転方
向に付勢したばねと、この押し体の外周面から延出され
上記ばねによって回転方向に付勢された押し体の回転位
置を上記上板に突設されたロック用突起と係合して規制
する係合片と、上記載置板に立設され上端が上記ロック
用突起と係合した係合片と対応して押し体の下降を阻止
する第１の部材と、同じく載置板に第１の部材と離間し
て平行に立設され上記押し体を上記ばねの復元力に抗し
て回転させその側端に上記係合片を当接させたときに上
記押し体が下降可能な状態に位置決めされる上記第１の
部材よりも長尺な第２の部材とを具備したエアーポット
。