JPS5825666B2 - N↑2−置換−ω−アミジノ−α−アミノ酸誘導体またはその酸付加塩 - Google Patents

N↑2−置換−ω−アミジノ−α−アミノ酸誘導体またはその酸付加塩

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JPS5825666B2
JPS5825666B2 JP24376A JP24376A JPS5825666B2 JP S5825666 B2 JPS5825666 B2 JP S5825666B2 JP 24376 A JP24376 A JP 24376A JP 24376 A JP24376 A JP 24376A JP S5825666 B2 JPS5825666 B2 JP S5825666B2
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amino acid
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amidino
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substituted
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彰祐 岡本
亮二 菊本
嘉邦 玉尾
徹 手塚
和夫 大窪
信二 殿村
明子 土方
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なN2一置換−ω−アミジノ−α−アミノ
酸誘導体またはその酸付加塩に関する。
N2一置換−ω−アミジノ−α−アミノ酸誘導体または
その酸付加塩は酵素阻害剤として有効であり、特に本化
合物は抗トロンビン作用な示す、医薬上血液凝固を抑制
する特異な生理活性物質であり、その抗トロンビン作用
が持続的であるという特徴を有する。
本発明の目的は抗トロンビン作用を示し、血液凝固を抑
制する新規なN2一置換−ω−アミジノ−α−アミノ酸
誘導体またはその酸付加塩を提供することにある。
本発明の詳細な説明すると、本発明化合物であるN2一
置換−ω−アミジノ−α−アミノ酸誘導体は下記一般式
(I)で表わされる。
(上記一般式(I)中でnは1以上10以下の整数を表
わし、Rはアリールスルホニル基で表わされるアミノ基
の保護基を表わし、kは01〜CIOの低級アルコキシ
基または一般式 (式中でR1およびR2は水素原子、 C1〜CtOの低級アルキル基またはC7〜CIOの低
級アラルキル基を表わす。
)を表わす。)上記一般式(I)中のアミノ基の保護基
Rは、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールス
ルホニル基が挙げられるが、具体的にはトシル基、タン
シル基等のアリールスルホニル基である。
上記一般式(I)中のR′としてはメトキシ基、エトキ
シ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ
基等の通常炭素数10以下の低級アルコキシ基;アミノ
基:エチルアミノ基、ブチルアミノ基、ヘキシルアミノ
基等の通常炭素数10以下のモノアルキルアミノ基ニジ
エチルアミノ基、ジブチルアミノ基、ジヘキシルアミノ
基等通常炭素数20以下のジアルキルアミノ基;ベンジ
ルアミノ基、フェネチルアミノ基等通常炭素数10以下
のアラルキルアミノ基等が含まれる。
本発明には、上記したN2一置換−ω−アミジノ−α−
アミノ酸誘導体の、薬理学的に許容されうる酸付加塩が
含まれる。
これらの酸付加塩としては、塩酸塩、臭化水素塩等の無
機酸塩、P−)ルエンスルホン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩等
の有機酸塩等が挙げられる。
上述した本発明化合物は種々の方法で製造され得るが、
たとえば、下記一般式(n) (上記一般式(II)中でn、 Rおよびkは上記一般
式(I)において定義したとおりである。
)で表わされるN2一置換−ω−シアノ−α−アミノ酸
誘導体にアルコールとノ・ロゲン化水素を反応させ、得
られるN2−置換一ω−イミノ−ω−アルコキシ−α−
アミノ酸誘導体にアンモニアを反応させることにより製
造することができる。
上記製造方法を以下にさらに詳細に説明する。
上記一般式(n)で表わされるN2−置換−ω−シアノ
ーα−アミノ酸誘導体の原料となるω−シアノ−α−ア
ミノ酸またはそのエステルは、たとえばω・J−ジシア
ノアルカンからテトラヘドロンレター(Tetrahe
dron Letter )第27巻2223頁(19
67年)に記載されているような方法で製造することが
できる。
N2−置換一ω−シアノ−α−アミノ酸誘導体(■)は
ω−シアノ−α−アミノ酸またはそのエステルから下記
方法等により製造することができる。
(1) 塩基性触媒の存在下ω−シアノ−α−アミノ
酸にトルエンスルホニルクロリドまたはダンシルクロリ
ド等を反応させて、アミノ基の保護基な導入してN2−
置換一ω−シアノ−α−アミノ酸とし、これに通常の方
法でアルコールまたはアミンを反応させ、エステルまた
はアミドにかえる。
(2) ω−シアノ−α−アミノ酸なエステル化して
得られるω−シアノ−α−アミノ酸エステルな(1)と
同様な方法でN2−置換一ω−シアノ−α−アミノ酸エ
ステルとする。
また得られたN2一置換−ω−シアノ−α−アミノ酸エ
ステルにアミンを作用させるとN2−置換一ω−シアノ
−α−アミノ酸アミドが得られる。
このようにして得られるN2 一置換−ω−シアノ−α
−アミノ酸誘導体(n)を以下述べる方法でω−アミジ
ノ化するとN2−置換一ω−アミジノ−α−アミノ酸誘
導体(I)が得られる。
すなわち、N2一置換−ω−シアノ−α−アミノ酸誘導
体(II)をまず一般式R3−OHで表わされるアルコ
ールおよびハロゲン化水素と反応させると、下記一般式
(III)で表わされるN2一置換−ω−イミノ−ω−
アルコキシ−α−アミノ酸誘導体が得られる。
(上記一般式(III)中でn、RおよびWは上記一般
式(I)中において定義したとおりである。
R3は反応に使用したアルコールのアルキル残基を表わ
す。
)反応に使用されるアルコールとしてはメタノール、エ
タノール、プロピルアルコール等の通常炭素数10以下
の低級アルコールが挙げられる。
アルコールの使用量は一般にN2−置換一ω−シアノ−
α−アミノ酸誘導体(n)に対し、1当量以上である。
好ましくは1〜5当量のアルコールを使用する。
反応に使用されるハロゲン化水素としては、塩化水素、
フッ化水素および臭化水素が挙げられる。
ハロゲン化水素の使用量はN2一置換−ω−シアノ−d
−アミノ酸誘導体(II)に対し、通常1〜10当量で
ある。
上記反応はN2一置換−ω−シアノ−アミノ酸誘導体(
n)の溶液にハロゲン化水素を吹込むか、あるいはあら
かじめ反応に必要な量のハロゲン化水素を吸収させた溶
媒にN2一置換−ω−シアノ−α−アミノ酸誘導体(n
)を加えることによって行うことができる。
上記反応に使用される溶媒としては、アルコールが好ま
しいが、その他ジオキサン、テトラヒドロフラン、テト
ラヒドロピランなどのエーテル系溶媒:塩化メチレン、
クロロホルムなどのハロゲン化溶媒または2以上のこれ
ら溶媒の混合物を用いることができる。
反応温度は通常使用する溶媒の沸点以下である。
反応後、溶媒を留去するか、エーテル等の溶媒を加える
と上記一般式(III)で表わされるN2一置換−ω−
イミノ−ω−アルコキシ−α−アミノ酸誘導体が分離さ
れるが、アンモニアとの反応に際しては、必ずしもこれ
を分離する必要はない。
つぎに得られた上記N2−置換一ω−イミノ−ω−アル
コキシ−α−アミノ酸誘導体(III)をアンモニアと
反応させると上記一般式(I)で表わされるN2 一置
換−ω−アミジノ−α−アミノ酸誘導体が得られる。
上記反応は通常溶媒中で行われる。
溶媒としてはメタノール、エタノールなどのアルコール
系溶媒;ジオキサン、テトラヒドロフラン、テトラヒド
ロピランなどのエーテル系溶媒ニジメチルアセトアミド
、ジメチルホルムアミドなどの塩基性溶媒または2以上
のこれら溶媒を混合した溶媒が挙げられる。
アンモニアの使用量はN2一置換−ω−イミノ−ω−ア
ルコキシ−α−アミノ酸誘導体(m)に対し通常2〜1
5当量である。
反応温度は通常使用する溶媒の沸点以下であるが、好ま
しくはO℃〜室温である。
上記反応はN2 一置換−ω−イミノ−ω−アルコキシ
−α−アミノ酸誘導体(nI)の溶液にアンモニアな吹
込むかあるいは反応に必要な量のアンモニアをあらかじ
め吸収させた溶媒にN2一置換−ω−イミノ−ω−アル
コキシ−α−アミノ酸誘導体(III)を加えることに
よって行われる。
反応後溶媒を留去すると上記一般式<1)で表わされる
N2一置換−ω−アミジノ−α−アミノ酸誘導体が得ら
れる。
得られたN2−置換一ω−アミジノ−α−アミノ酸誘導
体(I)はエーテルで洗浄することにより、あるいはH
CI含有メタノールに溶解後エーテルを加えて沈澱させ
る等の方法により精製され得る。
またN2一置換−ω−アミジノ−α−アミノ酸誘導体(
I)に有機酸および無機酸な作用させることにより、塩
酸塩、臭化水素塩、p−トルエンスルホン酸塩、ギ酸塩
、酢酸塩等を得ることができる。
次に本発明の化合物であるN2一置換−ω−アミジノ−
α−アミノ酸誘導体(I)またはその酸付加塩の薬理効
果を説明する。
既述の通りN2 一置換−ω−アミジノ−α−アミノ酸
誘導体(I)またはその酸付加塩は抗トロンビン作用を
有するが、既知の抗トロンとン剤であるTAME(N2
−(P−)リルスルホニル)−L−アルギニン、メチル
エステル)トN2−置換−ω−アミジノーα−アミノ酸
誘導体(I)またはその酸付加塩の抗トロンビン作用を
フィブリノーゲン凝固時間な測定して比較した。
試験は次のようにして行った。
牛フィブリノーゲン(コーンフラクション1(Cohn
Fraction 1 )、アーマ(Armour
)社製)150〜を4.01rllのボレートサライ
ンバッファ(Borate 5aline Buf
fer (pH7,4) )に溶解した溶液0.8ml
と0.1 m7のボレートサラインバッファ(対照試料
)または試料溶液を水冷下で混和し、さらに5unit
s/mlのトロンビン(持出製薬■製試薬)0.1ml
を水冷下で添加してよく混和し直ちに25℃の恒温槽に
移す。
恒温槽に入れた瞬間にストップウォッチを始動させ、フ
ィブリン系を認めた時までの時間を測定した。
試料無添加の場合(対照実験)の凝固時間は50−55
秒であった。
実験結果な表−1に示す。
表−1で凝固時間を2倍に延長する濃度とは、対照実験
での凝固時間50−55秒を凝固時間100−110秒
に延長するのに必要な濃度な表わす。
TAMEについては、その凝固時間を2倍に延長する濃
度は1100μMであった。
なお、下記表−1においてN2−置換一ω−アミジノ−
α−アミノ酸誘導体またはその酸付加塩は、表中のn、
R,R’および付加物を特定することによって表わす
次に本発明化合物の製造方法を実施例にて具体的に説明
する。
実施例 I N−ブチル−2〜ダンシルアミノ−5−シアノバレラミ
ド0.8P(0,00186モル)をエタノール1or
ulおよびジオキサン3.0 ydの混合溶媒に溶かす
温度を0〜5℃に保ちながら乾燥塩化水素ガス0.5P
(0,013モル)を吸収させる。
反応後、5〜8℃で3日間放置する。
反応混合物に乾燥エーテル50m1を加えると粉末状の
N−ブチル−2−ダンシルアミノ−6−ゴミツー6−エ
トキシヘキサンアミド塩酸塩0−95fが得られる。
これを乾燥エタノール5rrLlに溶かした溶液を、あ
らかじめアンモニアガスを飽和したエタノール10rr
Llに、温度を0〜5℃に調節しながら加える。
室温で2時間攪拌後、溶媒を留去する。
残有をエーテルでよく洗浄後、水10m1に溶かしIN
の水酸化ナトリウムを加えてpH7,5に調節すると、
N−ブチル−2−ダンシルアミノ−5−アミジノバレラ
ミドが78%(0,659)の収率で得られる。
上記化合物の元素分析値および融点は下記表−1に示す
実施例 2 2−ダンシルアミノ−6−シアノヘキサン酸のメチルエ
ステル1. O? (0,OO25モル)をメタノール
15 rulおよびジオキサン3.0mlの混合溶媒に
溶かす。
氷水冷却下、乾燥塩化水素ガス0.91(0,025モ
ル)を吸収させ5〜8℃で3日間放置する。
反応混合物に乾燥エーテル50TLlを加えると、油状
の2−ダンシルアミノ−7−イミツー7−メトキシへブ
タン酸のメチルエステル(1,11)が得られる。
これをメタノールIOdに溶かした溶液を、あらかじめ
アンモニアガスを飽和したエタノール10麻に、温度を
0〜2℃に調節しながら加える。
この温度でさらに1.5時間攪拌後、溶媒を30℃以下
で減圧留去する。
得られる残有を水に溶かし強塩基性イオン交換樹脂を通
して精製する。
水で溶出した塩基性部分を集めて10℃以下で減圧濃縮
する。
得られた油状残有を5膨の5%HCI 含有メタノール
に溶かし、これに乾燥エーテル20m1を加えると粉末
状の2−ダンシルアミノ−6−アミジノヘキサン酸のメ
チルエステル2塩酸塩が0.72S’(63%)得られ
る。
上記化合物の元素分析値および融点は下記表−1に示す
その他各種のN2一置換−ω−アミジノ−a−アミノ酸
誘導体およびその酸付加塩を上記実施例の方法に従って
合成した。
結果を下記表−1に示す。
なお、本発明に包含される化合物は、本発明の要旨を超
えない限り、これら実施例で合成された化合物に限定さ
れるものではない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式(I) (上記一般式(I)中でnは1以上10以下の整数を表
    わし、Rはアリールスルホニル基で表わされるアミン基
    の保護基を表わし、WはC1〜ClOR。 の低級アルコキシ基または一般式−N/ (式\ 2 中でR1およびR2は水素原子、C1〜C1oの低級ア
    ルキル基またはC7〜C1oの低級アラルキル基を表わ
    す。 )を表わす。)で表わされるN2−置換一ω−アミジノ
    −α−アミノ酸誘導体またはその酸付加塩。
JP24376A 1976-01-01 1976-01-01 N↑2−置換−ω−アミジノ−α−アミノ酸誘導体またはその酸付加塩 Expired JPS5825666B2 (ja)

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