JPS5825147B2 - 鉄筋コンクリ−ト部材の継手工法 - Google Patents
鉄筋コンクリ−ト部材の継手工法Info
- Publication number
- JPS5825147B2 JPS5825147B2 JP53044787A JP4478778A JPS5825147B2 JP S5825147 B2 JPS5825147 B2 JP S5825147B2 JP 53044787 A JP53044787 A JP 53044787A JP 4478778 A JP4478778 A JP 4478778A JP S5825147 B2 JPS5825147 B2 JP S5825147B2
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- JP
- Japan
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- reinforced concrete
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- joints
- joint
- main reinforcement
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は鉄筋コンクリートのはり、柱、外壁、屋根、
および床材等の主構部材を連結するための、継手工法に
関するものである。
および床材等の主構部材を連結するための、継手工法に
関するものである。
工場生産されたプレキャスト部材を現場で連結する継手
工法として従来より、溶接継手(ガス圧接、アーク溶接
)、機械継手(ネジ継手、圧着継手)、スリーブ式継手
(テルミット式継手、モルタル注入継手、樹脂注入継手
)、重ね継手などが知られている。
工法として従来より、溶接継手(ガス圧接、アーク溶接
)、機械継手(ネジ継手、圧着継手)、スリーブ式継手
(テルミット式継手、モルタル注入継手、樹脂注入継手
)、重ね継手などが知られている。
しかし、溶接継手、機械継手においては、工法に応じた
機械器具や熟練を積んだ作業員を必要とし、その技量差
によっても、継手性能に影響を受ける。
機械器具や熟練を積んだ作業員を必要とし、その技量差
によっても、継手性能に影響を受ける。
また、重ね継手は作業は容易ではあるが、大径の鉄筋を
使用することや、重ね長さに問題があり、溶接継手、機
械継手と同様に現場での継手部の後打ちコンクリート作
業(型枠準備や養生)が多くなって工程上にも問題があ
る。
使用することや、重ね長さに問題があり、溶接継手、機
械継手と同様に現場での継手部の後打ちコンクリート作
業(型枠準備や養生)が多くなって工程上にも問題があ
る。
また、スリーブ式継手はプレキャスト部材の鉛直部の接
合には有利な方法ではあるが、スリーブ長さや径が太き
いため、断面の小さい部材には利用できない欠点があり
、材料費も相当高くつくことなど、継手部を多く有する
小規模のプレキャスト部材には適用し難い。
合には有利な方法ではあるが、スリーブ長さや径が太き
いため、断面の小さい部材には利用できない欠点があり
、材料費も相当高くつくことなど、継手部を多く有する
小規模のプレキャスト部材には適用し難い。
この発明は、これらの従来の工法の欠点をなくするため
のものであり、現場での特殊作業を行なわないでプレキ
ャスト部材を確実に接合するものである。
のものであり、現場での特殊作業を行なわないでプレキ
ャスト部材を確実に接合するものである。
つぎに、この発明の鉄筋コンクリート部材の継手工法を
実施した一実施例を図面によって説明する。
実施した一実施例を図面によって説明する。
第1図は工場生産されるプレキャスト部材である鉄筋コ
ンクリート部材であり、部材A、およびBの端部には、
縦断面にU字型の溝1を、又、横断面にも第2図に示す
ような形状の溝2を設ける。
ンクリート部材であり、部材A、およびBの端部には、
縦断面にU字型の溝1を、又、横断面にも第2図に示す
ような形状の溝2を設ける。
部材AおよびBの主筋3は、部材端部近くまで突き出し
ておく。
ておく。
現場において部材A、もしくは部材Bの主筋3に主筋径
の8倍程度の長さをもつ鋼管4をかぶせておき、両部材
を突き合わせた後、鋼管4を両部材の主筋管までずらし
、U字形で囲まれた部材間に無収縮性の高強度のモルタ
ル5を投入し、十分充填するように鉄筋又は棒状バイブ
レータ−等を使用して締め固める。
の8倍程度の長さをもつ鋼管4をかぶせておき、両部材
を突き合わせた後、鋼管4を両部材の主筋管までずらし
、U字形で囲まれた部材間に無収縮性の高強度のモルタ
ル5を投入し、十分充填するように鉄筋又は棒状バイブ
レータ−等を使用して締め固める。
充填材である高強度モルタルは、セメント、水、砂、お
よび特殊な混和材を所定の配合割合で混ぜたもので、鋼
管4内にも容易に流入するような高軟度を有する性状の
ものである。
よび特殊な混和材を所定の配合割合で混ぜたもので、鋼
管4内にも容易に流入するような高軟度を有する性状の
ものである。
6は補強筋である。
以上述べたように、この発明は鉄筋コンクリート部材の
端部に予め凹部、および凹部から突き出した主筋を設け
、このような二つの部材を突き合わせて、主筋同志を鋼
管で包み、この部材間の間隙および主筋を包む鋼管内部
に極めて流動性の高い無収縮性の高強度モルタルを同時
に充填することによって両部材を連結する鉄筋コンクリ
ート部材の継手工法としたので従来の継手工法に比べて
短時間に、かつ容易に作業を行うことが可能であり、施
工条件(施工温度、養生温度)に左右されることなく、
短期間に強度が発揮出来る高強度モルタルを使用するの
で、継手部の防錆効果、および耐熱性の面でもすぐれ、
しかも型枠が不要であるという長所をもっている。
端部に予め凹部、および凹部から突き出した主筋を設け
、このような二つの部材を突き合わせて、主筋同志を鋼
管で包み、この部材間の間隙および主筋を包む鋼管内部
に極めて流動性の高い無収縮性の高強度モルタルを同時
に充填することによって両部材を連結する鉄筋コンクリ
ート部材の継手工法としたので従来の継手工法に比べて
短時間に、かつ容易に作業を行うことが可能であり、施
工条件(施工温度、養生温度)に左右されることなく、
短期間に強度が発揮出来る高強度モルタルを使用するの
で、継手部の防錆効果、および耐熱性の面でもすぐれ、
しかも型枠が不要であるという長所をもっている。
また、作業員の技量差による継手性能への影響を除去す
ることが出来るとともに、主筋をストレートに接合する
ので継手部の部材断面も小さくおさえることが出来る。
ることが出来るとともに、主筋をストレートに接合する
ので継手部の部材断面も小さくおさえることが出来る。
また、特殊な材料、機械器具および型枠準備を必要とし
ないので施工費もかなり低減することが出来る。
ないので施工費もかなり低減することが出来る。
なお、用途としては鉄筋コンクリート構造物における主
構部材、例えば柱、はり、外壁、および屋根スラブを連
結する外、カーテンウオールや外装材などの非構造部材
の連結などに広範囲に応用出来る工法である。
構部材、例えば柱、はり、外壁、および屋根スラブを連
結する外、カーテンウオールや外装材などの非構造部材
の連結などに広範囲に応用出来る工法である。
つぎに、この発明の継手部の鉄筋継手性能判定試験と、
この発明の鉄筋コンクリート部材の継手工法を鉄筋コン
クリート梁に実施した場合の正負繰返し曲げ試験の結果
について述べる。
この発明の鉄筋コンクリート部材の継手工法を鉄筋コン
クリート梁に実施した場合の正負繰返し曲げ試験の結果
について述べる。
使用した充填材はセメント、水、砂、および特殊な混和
材を所定の配合割合で混ぜた無収縮性の高強度モルタル
であって鋼管内を完全に充填する軟かさをもつものであ
る。
材を所定の配合割合で混ぜた無収縮性の高強度モルタル
であって鋼管内を完全に充填する軟かさをもつものであ
る。
高強度モルタルの圧縮強度は800Kg/cd以上、鉄
筋付着強度は120 K41/cd以上のものであり、
鋼管は内径が主筋より10〜20vun大きく、長さは
主筋径の8倍程度のものである。
筋付着強度は120 K41/cd以上のものであり、
鋼管は内径が主筋より10〜20vun大きく、長さは
主筋径の8倍程度のものである。
試験は日本建築センターの鉄筋継手性能判定基準(R,
P、C,J委員会1975制定)による継手部単体の載
荷試験および、この発明の継手工法により接合した鉄筋
コンクリート梁の正負繰返し曲げ試験である。
P、C,J委員会1975制定)による継手部単体の載
荷試験および、この発明の継手工法により接合した鉄筋
コンクリート梁の正負繰返し曲げ試験である。
第1表は継手部単体の載荷試験結果を示し、また第2表
は鉄筋コンクリート梁の正負繰返し曲げ試験結果を示す
ものである。
は鉄筋コンクリート梁の正負繰返し曲げ試験結果を示す
ものである。
σy二母材規格降伏点 Ej:継手(圧・引50サイ
クル後)のヤング係数Es:母材鉄筋のヤング係数 これらの試験結果より、発明の継手は鉄筋継手性能判定
試験においては、鋼管内側に溝をつけた場合も、また、
つけなかった場合も判定の規定を十分満足しており、鉄
筋コンクリート梁の繰返し曲げ試験結果も建築学会鉄筋
コンクリート規準式から求めた継手のない単体鉄筋コン
クリートはりの耐力、変形計算値と比べて同等以上であ
ることがわかり、プレキャスト部材の継手工法として、
巾広く適用出来る見通しを得た。
クル後)のヤング係数Es:母材鉄筋のヤング係数 これらの試験結果より、発明の継手は鉄筋継手性能判定
試験においては、鋼管内側に溝をつけた場合も、また、
つけなかった場合も判定の規定を十分満足しており、鉄
筋コンクリート梁の繰返し曲げ試験結果も建築学会鉄筋
コンクリート規準式から求めた継手のない単体鉄筋コン
クリートはりの耐力、変形計算値と比べて同等以上であ
ることがわかり、プレキャスト部材の継手工法として、
巾広く適用出来る見通しを得た。
第1図は本発明の鉄筋コンクリート部材の継手工法を実
施した一実施例の平面図、第2図は第1図のI−I断面
図である。 1.2は溝、3は主筋、4は鋼管、5は高強度のモルタ
ル、6は補強筋、A、Bは鉄筋コンクリート部材である
。
施した一実施例の平面図、第2図は第1図のI−I断面
図である。 1.2は溝、3は主筋、4は鋼管、5は高強度のモルタ
ル、6は補強筋、A、Bは鉄筋コンクリート部材である
。
Claims (1)
- 1 鉄筋コンクリート部材の端部に予め凹部と、この凹
部かも突出した主筋を設け、このような二つの部材を突
き合わせて主筋どうしを鋼管で包み、鋼管内部およびU
字形で囲まれた部材間の間隙に無機質の無収縮性の高強
度モルタルを同時に投入し、十分に充填するように鉄筋
または棒状のバイブレータ等を使用して締め固めること
によって両部を連結することを特徴とする鉄筋コンクリ
ート部材の継手工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53044787A JPS5825147B2 (ja) | 1978-04-18 | 1978-04-18 | 鉄筋コンクリ−ト部材の継手工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53044787A JPS5825147B2 (ja) | 1978-04-18 | 1978-04-18 | 鉄筋コンクリ−ト部材の継手工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54137821A JPS54137821A (en) | 1979-10-25 |
JPS5825147B2 true JPS5825147B2 (ja) | 1983-05-25 |
Family
ID=12701112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53044787A Expired JPS5825147B2 (ja) | 1978-04-18 | 1978-04-18 | 鉄筋コンクリ−ト部材の継手工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5825147B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58210227A (ja) * | 1982-06-01 | 1983-12-07 | 宇部興産株式会社 | プレキヤスト鉄筋コンクリ−ト部材の継手工法 |
JPS5961636A (ja) * | 1982-09-28 | 1984-04-07 | 宇部興産株式会社 | プレキヤスト合成梁の構築工法 |
JP2007239240A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Ohbayashi Corp | 鉄筋の継手方法、pc部材の接合方法 |
JP2007255091A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Ohbayashi Corp | グラウト充填方法、pc部材の接合方法、pc部材の接合構造 |
JP6327649B2 (ja) * | 2016-05-10 | 2018-05-23 | カイエー共和コンクリート株式会社 | コンクリート部材接合構造と、コンクリート部材接合構造用のスパイラル筋 |
JP6905349B2 (ja) * | 2017-02-18 | 2021-07-21 | 株式会社安藤・間 | プレキャストコンクリート梁部材の接合構造および接合方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5230727U (ja) * | 1975-08-27 | 1977-03-03 | ||
JPS5230773A (en) * | 1975-09-05 | 1977-03-08 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Treating method of waste fluid containing photosensitive resin |
JPS5230727A (en) * | 1975-09-05 | 1977-03-08 | Hitachi Metals Ltd | Device for breaking gate |
-
1978
- 1978-04-18 JP JP53044787A patent/JPS5825147B2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5230727U (ja) * | 1975-08-27 | 1977-03-03 | ||
JPS5230773A (en) * | 1975-09-05 | 1977-03-08 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Treating method of waste fluid containing photosensitive resin |
JPS5230727A (en) * | 1975-09-05 | 1977-03-08 | Hitachi Metals Ltd | Device for breaking gate |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54137821A (en) | 1979-10-25 |
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