JPS5825101Y2

JPS5825101Y2 - 障子における戸車取付構造

Info

Publication number: JPS5825101Y2
Application number: JP1978118195U
Authority: JP
Inventors: 武雄上原
Original assignee: ワイケイケイ株式会社
Priority date: 1978-08-29
Filing date: 1978-08-29
Publication date: 1983-05-30
Also published as: JPS5535128U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、障子における戸車取付構造に関する。

従来では、戸車が障子の下框内で前後左右上下に動かせ
るため、下框内の仕切壁に戸車上部を当接させて２個所
でビス止めするが、その際、下框内に引込んだ戸車をビ
ス孔が合った位置で手等により保持し続ける必要があり
、取付作業が簡易迅速にできなかった。

本考案は、前記従来の問題点を解決するために創案され
たもので、その特徴は戸車をそれ自体に具備させた機能
により、下框内嵌入位置に定位させて手等による仮保持
をなくし、また戸車の該定位機能により下框に対する戸
車の取付けを強固にでき、さらに戸車の取外しが簡易、
迅速にできるようにしたことにある。

以下、本考案を図示する実施例により説明すると、戸車
１は逆Ｕ状断面の戸車枠２にコロ３とその高さ調節機構
とを具備したもので、本考案はかかる戸車１を障子４の
下框５内に下方から嵌込み、戸車枠上部を下框５内の仕
切壁６に当接させビス７で取付けたものである。

８，９は戸車枠２と仕切壁６に設けたビス孔、１０．１
１は戸車枠２と仕切壁６にコロ３が上下動しうるように
設けた開口部、１２はビス孔８と９．開口部１０と１１
の位置合せ用に開口部１０を介し、戸車枠上部に対設し
た一対の突起である。

前記高さ調節機構は、次のように構成されている。

すなわち、戸車枠２内には、一端に受板１３を有するコ
ロ支持枠１４が受板下方部分でピン１５により上下動自
在に取付けられ、また、ネジ孔付き裏板１６とそのビス
孔１７にねじ込んだビス１８とを有するプラスチック製
ブロック１９が戸車枠に取付けられ、ビス１８はコロ支
持枠１４の受板１３に略直角に当てたもので゛ある。

２１はビス１８の回転操作用にブロック１９に設けた操
作孔、２２．２３は高さ調節限度を規定するため戸車枠
側部とコロ支持枠側部に設けた開口部と突起である。

このように、戸車枠２の長手方向両側に位置するブロッ
ク１９の下部には、それぞれ戸車枠２の下方に延び、か
つ外方に突出する圧接片２４、２４が対向して設けら
れ、これら圧接片２４、２４が下框内面２５．２５に
圧接せしめられ、かつ、下框内面２５、２５の下部に
設けた突条２６、２６に引掛けられている。

また、それぞれの圧接片下部には係止部２７．２７が突
条２６．２６との間にプライヤー２８の先端を挿入でき
るよう設けられ、第３図に示すように下框５の開口にお
いて、圧接片開口巾（図示ａ）を狭めるべくプライヤー
２８で挾めるようにしている。

この場合、圧接片開口巾ａはコロ巾（図示ｂ）より小さ
く、かつレール巾（図示Ｃ）より大きくして、両係止部
２７．２７により戸車１の脱輪防止をも図っている。

また、圧接片外面２９は戸車１を下框５の下方から嵌入
する際、スムーズに嵌入できるよう下方かつ外方に傾斜
する勾配面にされている。

本戸車取付構造では、戸車１を下框５内に嵌込む際、戸
車枠２の側部に突出部３０があっても、戸車枠２にその
断面形状および材質（金属等）の点で弾力性があるため
、戸車枠２を嵌込める。

また、戸車枠２の側部下部にブロック１９を介して外方
に突出する圧接片２４，２４か゛あるが、圧接片２４．
２４もその弾力性により嵌込める。

したがって、戸車１の嵌込みは確実にできる。

しかも、圧接片外面２９が下方かつ外方に傾斜する勾配
面であるため、簡易迅速な嵌込みがより期待できる。

さらに、実施例の如く圧接片２４，２４が突条２６゜２
６に引掛からなくても、下框５内に戸車１を嵌込むと、
圧接片２４，２４が下框内壁２５．２５を圧接して戸車
１をその嵌入個所に定位させうるから、戸車１の取付け
に当って手等による仮保持が不要となり、また取付は後
は取付は強度を補うため、実施例に示すように戸車１の
連結個所を１ケ所にできるなど、その減少が図れる。

他方、実施例の如く圧接片２４．２４が突条２６に引掛
かると、戸車１の取付けにより強固にで゛きる。

よって、戸車１の取付作業が簡易迅速にできる。

また、使用に際しては、圧接片２４，２４の係止部２７
、２７がレール３１の両側方にあって、該レール３１
からコロ３が脱輪するので防止できる。

さらに、戸車１を取替等のため下框５内から取外す場合
、圧接片２４、２４を、次いで戸車枠２をプライヤ２
８で挾付ければ、圧接片２４，２４や戸車枠側部の突出
部３０に影響されずに確実、迅速なその取外しができる
。

なお、本実施例では、圧接片２４，２４をブロック１９
に設けたが、戸車枠２自体に設けてもよい。

この場合、戸車枠２の弾力性を利用できるようにするこ
ともできる。

以上の通り本考案は戸車１を障子４の下框５内に下方か
ら嵌込んで戸車枠２の上部を下框５内の仕切壁６に当接
させると共に、戸車枠２の長手方向両側部にそれぞれ対
向して設けられた圧接片２４．２４を下框５の内面２５
．２５に圧接した構成で゛あり、戸車１を下框５内に定
位させうるから、その取付けに当って手等による仮保持
を不要にできると共に、下框５に対する連結を容易なら
しめ、かつ簡略化でき、従って戸車１の取付は作業が簡
易、迅速に行なえる。

特に、コロ高さ調節機構を備えた戸車１のように重量の
ある戸車に有効であり、その取付は強度も充分に確保で
きる。

また取付は状態で圧接片２４．２４下部の係止部２７，
２７を下框５の下方開口においてレール３１の両側方に
位置せしめ、かつ戸車１のコロ巾より小さく、かつレー
ル巾より大きく離間せしめた構成であり、たとえレール
３１からコロ３が脱輪しようとしてもレール３１に係止
部２７．２７が当接して元に戻すから、コロ３の脱輪を
確実に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案の実施例で使用した戸車の斜視
図、縦断面図、第３図、第４図は本考案の実施例を示す
正面図、右側面図、第５図、第６図は戸車の取外し方法
を示す正面図、一部省略横断面図である。１・・・・・・戸車、２・・・・・・戸車枠、３・・・
・・・コロ、４・・・・・・障子、５・・・・・・下框
、６・・・・・・仕切壁、７・・・・・・ビス、８，９
・・・・・・ビス孔、１０．１１・・・・・・開口部、
１２・・・・・・突起、１３・・・・・・受板、１４・
・・・・・コロ支持枠、１５・・・・・・ピン、１６・
・・・・・裏板、１７・・・・・・ビス孔、１８・・・
・・・ビス、１９・・・・・・ブロック、２０・・・・
・・カシメ、２４・・・・・・圧接片、２５・・・・・
・下框内面、２６・・・・・・突条、２７・・・・・・
係止部、２８・・・・・・プライヤー２９・・・・・・
圧接片外面、３０・・・・・・突出部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）逆Ｕ状断面の戸車枠２をもった戸車１を障子４の
下框５内に下方から嵌込み、戸車枠２の上部を該下框５
内の仕切壁６に当接させて取付けてなる障子における戸
車取付構造において、前記戸車枠２の長手方向両側部に
それぞれ下方に延び、かつ外方に突出する圧接片２４，
２４を対向して設け、該圧接片２４、２４の下部に下
方に延びる係止部２７゜２７を設け、前記圧接片２４，
２４を下框５の内面２５゜２５に圧接し、該圧接片２４
，２４に設けた係止部２７゜２７を下框５の下方開口に
位置させ、かつ戸車１のコロ巾より小さく、かつレール
巾より大きく離間せしめてなることを特徴とする障子に
おける戸車取付構造。
（２）圧接片２４，２４の外面２９．２９は下方かつ外
方に傾斜する勾配面としてなることを特徴とする実用新
案登録請求の範囲第１項記載の障子における戸車取付構
造。
（３）圧接片２４．２４は障子４の下框５の内面２５．
２５に設けられた突条２６、２６に引掛けてなること
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項または第２
項記載の障子における戸車取付構造。