JPS5824306Y2

JPS5824306Y2 - カセットの磁気記録テ−プ弛み防止機構

Info

Publication number: JPS5824306Y2
Application number: JP1979047065U
Authority: JP
Inventors: 操下田; 敏■ 加藤; 健佐藤; 慎一斎藤; 勉芝田; 東洋雄西山; 征三渡辺; 健次木村
Original assignee: オリンパス光学工業株式会社
Priority date: 1979-04-10
Filing date: 1979-04-10
Publication date: 1983-05-24
Also published as: US4309002A; JPS55149877U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、カセット内のり−ルハブに巻装されてカセ
ット内に保持された磁気記録テープの、不使用時に釦け
る弛みを防止するカセットの磁気記録テープ弛み防止機
構に関する。

従来カセット内に設けられ、磁気記録テープが巻装され
ているリール−・ブは、不使用時に釦いて、自由に回転
できるようになっている。

従って不使用状態になった時点からの時間の経過ととも
に、運搬時の振動やその他の理由によってリールハブは
自由に回転し、上記磁気記録テープは、カセット内で弛
みを生ずるという欠点を有する。

この弛みは、リールハブに巻装された磁気記録テープの
巻径の変化を生じさせ、との巻径の変化は、次回のプレ
イ時にバックテンジョンの変動を生じさせて、磁気記録
テープの走行速度を変化させるので、不規則なワウの原
因となる。

この考案は、上記事情に基づいて為されたもので、カセ
ット内のリールハブに巻装されてカセット内に保持され
た磁気記録テープの不使用時に釦ける弛みを防止でき、
リールハブへの巻径に変化を生じさせることのない、カ
セットの磁気記録テープ弛み防止機構を提供することを
目的としている。

以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図にむいて、この考案のカセットの磁気記録テープ
弛み防止機構によるカセット１０は、上蓋部１２と下蓋
部１４とを有している。

下蓋部１４の一表面部には、カセット１０の外部に設け
られ、このカセット１０を使用する電気機器、例えばテ
ープレコーダの基板から突出したリール軸１５．１５の
挿入用であり、断面が円形の開口１６．１６が２つ・形
成されている。

カセット１０の上蓋部１２と下蓋部１４とでかこまれた
内部空間には、上記開口１６，１６よりも大きな直径の
外周面を有した円筒形状のリール・・ブ１８，１８が２
つ設けられている。

このリール−・ブ１８，１８の両端面のうち上記開口１
６．１６と対向する一端面には開口１６．１６と同じ直
径の外周面とリール・・ブ１８，１８の内周面と同じ直
径の内周面とを備えた円筒形状の突起部２０，２０がリ
ールハブ１８．１８と同心的に形成されている。

リールハブ１８．１８の夫々の内周面には、６個のリブ
２１．・・・・・・が等間隔に放射状に形成されている
。

突起部２０．２０は開口１６，１６と嵌合し、これによ
ってリール−・ブ１８，１８は開口１６，１６と同心的
に連結している。

リールハブ１８，１８の他端面には、リールハブ１８，
１８の外周面と同じ直径の外周面を有した円板形状部２
２、２２がリールハブ１８．１８と同心的にかつ一体
的に形成されている。

円板形状部２２．２２の中心には、リールハブ１８，１
８の内周面よりも小さな直径を有した円形の開口２４．
２４が形成されている。

上記リールハブ１８，１８の夫々の外周面には、リール
ハブ１８．１８の長さより短い巾を有した磁気記録テー
プ２６の両端が固定されて釦す、この磁気記録テープ２
６は、リールハブ１８゜１８の夫々に巻装され、リール
−・プ１８，１８間は張設されている。

この磁気記録テープ２６の一側縁は下蓋部１４の開口１
６，１６が形成されている上記−表面部の内表面２８と
接触している。

この状態のリールハブの位置を、リールハブの第２の位
置とする。

カセット１０の上記内部空間で磁気記録テーク２６の他
側縁側には、リールノ・ブ１８，１８の一方にのみ巻き
取られた時の磁気記録テープ２６の最大直径よりも大き
な直径を備えた円板形状の押し板３０，３０がリール・
・ブ１８，１８と同心的に２つ設けられている。

この押し板３０．３０の中央部には、リール−・ブ１８
，１Ｂの外周面と同じ直径を・有し、この外周向の他端
部で磁気記録テープ２６が巻装されていない部分の長さ
よりも長い寸法の深さを備えた円形の凹所がリール・・
ブ１８．１８の他端面から垂直に遠ざかる方向に突出し
、リールハブ１８．１８と同心的に形成されている。

そして、押し板３０．３０は、上記凹所をリール・・ブ
１８，１８の外周面の他端部に被嵌させているとともに
、リール・・ブ１８，１８に巻装されている磁気記録テ
ープ２６の他側縁と対向する押し板３０．３０の而をこ
の他側縁に接触させている。

この状態の押し板の位置を、押し板の第４の位置とする
。

また押し板３０．３０の外縁部に全周には、磁気記録テ
ープ２６から遠ざかる方向にほぼ垂直に立ち上っている
立上り部３３゜３３が形成されている。

上記凹所の底面と逆に突出している側の押し板３０．３
０の表面と、この表面と対向する上蓋部１２の内表面３
４の部分との間には、コイルばねによる付勢体３２，３
２が配置されて釦り、押し板３０．３０を常に磁気記録
テープ２６に近づく方向へ付勢している。

上記付勢体３２．３２の一端部は、押し板３０、３０
の上記表面に固着されて釦す、また他端部は、内表面３
４に形成された円形の凹所３６．３６に嵌合されかつ固
着されプいる。

前記リール軸１５．１５は、リール・・ブ１８゜１８の
内周面よりも小さく、かつ開口２４、２４よりも大き
な直径の外周面を有してトリ、水平かつ平坦な先端面を
備えている。

この先端面の中心には、円板形状部２２の厚さよりも長
い長さを有した突起３８．３８が同心的に突設されてい
る。

突起３８．３８の先端部は半球形状になっている。

また、リール軸１５・、１５の夫々の外周面の先端部に
は、前記のリブ２１．・・・・・・と円周方向に係合す
る為の３個のリブ４０．・・・・・・が等間隔に放射状
に形成されている。

上記のように構成されているカセット１０を前記の電気
機器に使用する為、開口１６，１６を介してリール軸１
５．１５を挿入すると、まず最初にリール軸１５．１５
は先端部からリール−・ブ１８．１８の内周面で囲まれ
た空間に挿入され、先端面がリールハブ１８．１８の円
板形状部２２゜２２と当接し、この先端面に突設されて
いる突起３８．３８が開口２４，２４に挿入されて、リ
ール軸１５．１５とリールハブ１８．１８との軸心方向
の係合が為される。

この時押し板３０．３０が突起３８．３８の先端部に押
されて付勢体３２゜３２０付勢力に抗して内表面３４と
近ずく方向に移動し、リールハブ１８．１８に巻装され
た磁気記録テープ２６の他側縁と離間する。

この離間した距離は、突起３８．３８の長さと、円板形
状部２２．２２の厚さとの差である。

この状態の押し板の位置を、押し板の第３の位置とする
。

次にリール軸１５．１５がさらにカセット１０内に挿入
されると、押し板３０．３０は、付勢体３２．３２の付
勢力に抗して内表面３４とさらに近ずく方向に移動し立
上り部３３．３３の先端が内表面３４と接触する位置で
上記の移動を停止する。

この時、リールハブ１８，１８も押し板３０゜３０に対
して上記の離間した距離を保ちながらリール軸１５，１
５の先端に押されて押し板３０゜３０の移動とともに内
表面３４に近ずく方向に移動し、リールハブ１８，１８
に巻装されている磁気記録テープ２６の一側縁を内表面
２８と離間させる。

この状態のリールハブの位置を、リールハブの第１の位
置とし、この状態を示したのが第２図である。

この状態で、リール軸１５．１５がテープレコーダの図
示しない電動機によって回転されると、リブ４０．・・
・・・・とリブ２１．・・・・・・とから円周方向に係
合し、リールハブ１８，１８がリール軸１５．１５とと
もに回転させられ、磁気記録テープ２６が走行する。

以上詳述したようにこの考案によれば、カセット内のリ
ールハブに巻装されてカセット内に保持された磁気記録
テープを、不使用時に付勢体によって付勢されている押
し板と、カセットの内表面とで挾持することによって磁
気記録テープの不使用時に釦ける弛みを防止することが
でき、リールハブへの巻径に変化を生じさせることがな
い。

また、使用時には、リールハブと軸心方向に係合された
リール軸によって上記押し板とカセットの内表面とによ
る磁気記録テープの上記挾持を付勢体の付勢力に抗して
解除することができるので、磁気記録テープを自由に走
行させることができる。

な釦、上記実施例に釦いては、押し板３０．３０の形状
を、リールハブ１８，１Ｂの一方にのみ巻き取られた時
の磁気記録テープ２６の最大直径よりも大きな直径を備
えた円板形状としたので、付勢体３２．３２によって付
勢されている押し板３０．３０と接触した磁気記録テー
プ２６の一側縁は全体にわたり均一な付勢力で押される
ので、この−側縁を部分的に傷つけることがない。

また、押し板３０．３０の外縁部の全周に立上す部３３
．３３を形成し、カセッＮＯ内にリール軸１５，１５が
挿入された時、この立上り部３３．３３の先端が内表面
３４と接触する位置で、押し板３０，３０ｉ−よびリー
ルハブ１８．１８の移動が停止するので、この状態でリ
ールハブ１８゜１８が回転された時、リールハブ１８．
１８の回転に伴って押し板３０，３０が回転することが
なく、リールハブ１８，１８の回転を安定させることが
できる。

なお、この考案は上記実施例に限定されるものではない
。

例えば、押し板の寸法は、リールハブ１８．１８の一方
にのみ巻き取られた時の磁気記録テープ２６の最大直径
よりも小さなものでもよいし、また、その形状も四角形
状、三角形状等であっても良い。

また押し板の外縁部に立上り部を形成しなくとも良い。

また、付勢体も・イ完ばねと限られるものではなく、板
ばね、あるい□はゴム等の弾性を有した材料で形成して
も良い。

・

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例で、リールハブ卦よび押し
板が第２の位置および第４の位置に移動した後の状態を
概略的に示す断面図、第２図は上記実施例でリールハブ
および押し板が第１の位置および第３の位置に移動した
後の状態を概略的に示す断面図である。１０・・・カセット、１５・・・リール！、１６・・・
開口、１８・・・リールハブ、２６・・・磁気記録テー
プ、２８・・・内表面、３０・・・押し板、３２・・・
付勢体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

リール軸挿入用の開口を有するカセットと、上記カセッ
ト内に回転可能に設けられ、上記開口より挿入された上
記リール軸によって、巻装されている磁気記録テープの
一側縁を上記カセットの上記開口を有する内表面から離
間させる第１の位置と上記磁気記録テープの上記−側縁
を上記内表面と接触させる第２の位置との間を移動する
リールハブと、上記カセット内の上記磁気記録テープの
他側縁側に設けられ、上記開口より挿入された上記リー
ル軸によって、上記第１の位置に移動した後の上記磁気
記録テープの他側縁と離間する第３の位置と上記第２の
位置に移動した後の上記磁気記録テープの上記他側縁と
接触する第４の位置との間を移動する押し板と、上記カ
セット内に設けられ、上記押し板を上記磁気記録テープ
の上記他側縁と接触させる方向に付勢する付勢体とを具
備したことを特徴とするカセットの磁気記録テープ弛み
防止機構。