JPS5822502Y2 - コンバインにおける刈取穀稈搬送供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、植立殻稈の引起し装置と、引起し刈り取り殻
稈を漸次横倒し姿勢に姿勢変更しながら後方斜め上方に
向って搬送する挟持搬送装置、並びに、この横倒し殻稈
を入口部から受は入れるとともに扱口に沿って設けたフ
ィードチェーンとで挾持脱穀する脱穀装置とを備えたコ
ンバインにおける脱穀装置の入口部構造に関するもので
ある。

引起し装置によって引起こされた後月９取られた殻稈は
、挾持搬送装置たよって漸次横倒し姿勢に変更されなが
ら脱穀装置の入口部近く１で運ばれるのであるが、挾持
搬送される殻稈は籾の付いた重い穂先部のために、搬送
姿勢の乱れを生じ易い不安定な状況□にある。

１九、横倒し殻稈を脱穀装置の入口部から扱室内へ入れ
るときの状況をみてみると、前記入口部の上縁よシ上方
に位置する殻稈の穂先部が入口部の上縁に引っ掛かって
株元部のみがフィードチェーンで搬送され、株元先行、
穂先遅れの傾斜姿勢で扱室内へと挿入されることがしば
しばおこり、以後め脱穀作業に支障をきたす欠点を有し
ていた。

本考案は上述の不都合を解消し、横倒し殻稈穂先部の脱
穀室入口部への搬送並びに移入を、安定した姿勢で確保
且つスムースに行なわんとしたもので、その構成上の特
徴は、横倒し殻稈の穂先部を受は止めながら前記入口部
へ移動案内する穂先部移動案内カバーを、前記入口部の
下端から前記引起し装置の背部近くに１で延出して設け
、この穂先部移動案内カバーの上部で前記入口部の上縁
から機体前方に向けて上部案内体を延設するとともに、
前記穂先部移動案内カバーのうち前記挾持搬送装置と対
応する箇所を前下シ傾斜姿勢に形成し、前記上部案内体
は搬送殻稈の穂先側はどその端縁が上方に位置する状態
に折曲げである点にあり、次？効果を奏する。

即ち本考案によれば、挾持搬送装置によって漸次横倒し
姿勢に変更されながら脱穀装置の入口部近く１で運ばれ
てくる殻稈は、引起し装置の背部近く筐で延設した穂先
部移動案内カバーで籾の付いた重い穂先部の全体が早い
時期に受は止められるから、搬送姿勢の安定した状態で
姿勢孔れを生じること少く前記入口部まで運ぶことがで
きる利点がある。

またこのとき、前記穂先部移動案内カバーの挟持搬送装
置と対応する箇所は前下す傾斜姿勢に形成しであるので
、前記カバーに対する搬送殻稈の移入もスムースに行え
、搬送殻稈を入口部へ導き易い。

そして、脱穀装置の入口部近く１で運ばれてきた殻稈は
、前記入口部の上縁に設けた上部案内体と前記案内カバ
ーとの協働で、殻稈の穂先部が脱穀装置の入口部に引っ
掛かること等なしに、確実且つ整然と入口部へ移入させ
ることができるので、つま９本考案では、前下ジ傾斜部
分を持った下部の前記案内カバーと穂先側はど上部がり
となった上部案内体とで、脱穀装置の入口部が見かけ上
部大された形となっているので、ボリュームの大きな穂
先部であっても抵抗なく扱室内へ移入させることができ
るのである。

以下に上記本考案の構成の実施例を図面に基いて説明す
る。

第１図はコンバインを示す。

これはバリカン型の刈取装置７と、との刈取装置７の前
方地面近くで植立殻稈の株元部に係合してこれを機体後
方上方に引上げ搬送する引起し装置８ならびに、引起し
刈り取り殻稈を漸次横倒し姿勢に姿勢変更する挾持搬送
装置１とから成る刈取部１０と、脱穀装置１１とを装備
している。

前記挾持搬送装置１１は、はぼ立姿で刈取られた殻稈の
葉中間部を突起９付き無端搬送チェーン１人とその一方
の搬送作用部分１ａに沿って対接位置する断面コの字形
状の挾扼レール１Ｂとで挾持して後方斜め上方に搬送し
ながら、前記挾扼レール１Ｂの搬送終端部はど犬なる巾
に形成した上部フランジ部分１ｂ１と搬送終端部はど小
なる巾に形成した下部７ランジ部分１ｂ２とで構成しで
ある。

機体後部に搭載した脱穀装置１１には、その前壁１３に
扱口１４を、側壁１２に入口部３を、そして前記扱口１
４の前面に扱口１４に沿って脱穀部フィードチェーン２
を配設しであるとともに、前記フィードチェーン２の横
外側位置に、前記挾持搬送装置１によシ姿勢変更された
横倒し殻稈の株元部を受止めてフィードチェーン２の搬
送方向に移動案内する側面視はぼへの字形状の株元部移
動案内カバー５を、その傾斜前端部分５Ａの先端部がフ
ィードチェーン２始端部に形成した持上げ搬送作用部分
２Ａの先端部と同−位置又は前方に突出位置する状態で
取付けである。

前記フィードチェーン２の持上げ搬送作用部２Ａよりも
機体巾方向内方で前記脱穀装置１１の脱穀室入口部３の
直前位置には、横倒し殻稈の穂先部を受止めて脱穀室入
口部３へ移動案内する穂先部移動案内カバー４を、引起
し装置８の背部に近接させる状態で前記脱穀室入口部３
の下端側壁１２Ａに取付けるとともに、前記穂先部移動
案内カバー４の上部で前記脱穀室入口部３の直前位置に
は、横倒し殻稈の穂先部を上方から押え付ける状態にし
て脱穀室入口部３に案内する上部案内体６を、前記脱穀
室入口部３の上端側壁１２Ｂに取付けて構成している。

また、前記上部案内体６は穂先側遊端部はど上方に突出
する状態に、該案内体６の一方の対角線箇所で折り曲げ
るとともに、前記穂先部移動案内カバー４の株元部側端
部４ａを下方に、穂先部側端部４ｂを上方に夫々折ジ曲
げて構成している。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るコンバインにおける脱穀装置の入口
部構造の実施例を示し、第１図はコンバインの要部の一
部切欠側面図、第２図は要部の平面図、第３図は第２図
における■−■線矢斜図、第４図は要部の拡大縦断正面
図である。 １・・・・・・挾持搬送装置、２・・・・・・脱穀部フ
ィードチェーン、２Ａ・・・・・・持上げ搬送作用部分
、３・・・・・・脱穀室入口部、４・・・・・・穂先部
移動案内カバー、５・・・・・・株元部移動案内カバー
、 ６・・・・・・上部案内体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 植立殻稈の引起し装置８と、引起し刈す取り殻稈を漸次
   横倒し姿勢に姿勢変更し渣から後方斜め上方に向って搬
   送する挾持搬送装置１、並びに、この横倒し殻稈を入口
   部３から受は入れるとともに扱口１４に沿って設けたフ
   ィードチェーン２とで挟持脱穀する脱穀装置１１とを備
   えたコンバインにかいて、前記横倒し殻稈の穂先部を受
   止めながら前記入口部３へ移動案内する穂先部移動案内
   カバー４を、前記入口部３の下端から前記引起し装置８
   の背部近くに１で延出して設け、この穂先部移動案内カ
   バー４の上部で前記入口部３の上縁から機体前方に向け
   て上部案内体６を延設するとともに、前記穂先部移動案
   内カバー４のうち前記挾持搬送装置１と対応する箇所を
   前下り傾斜姿勢に形成し、前記上部案内体６は搬送殻稈
   の穂先側はどその端縁が上方に位置する状態に折曲げで
   あるコンバインにおける脱穀装置の入口部構造。