JPS58200426A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記録媒体に関し、特にＳ／Ｎを低トさせる
ことなく摩擦係数の低下、走行耐久性の向トをはかると
共にテープの耳折れを防止しまた、優れた磁気テープに
関する。

一般にオーディオ用、ビデオ用あるいはコンピューター
用の磁気記録テープでは、感度、特に高周波領域での出
力を改善するために磁気記録１−の表面が平滑に仕上げ
られている。しかし、このような平滑な磁気記録テープ
は、巻重り、。

巻戻しの際に整然と巻き取られず乱巻状態を起し易い。

このような磁気記録テープを使用すると、張力変動など
により走行性が悪くなり出力が変動する。またテープの
変形、損傷も起こり易い。

この欠点を防ぐために、磁気記録層と反対側の支持体表
面にバック層を設けた磁気記録テープが提案されている
。従来、この・（ツク層相の結合剤としては塩ビー酢ビ
共重合体等が用いられていたが、この場合、耐摩耗性、
靭性などが悪く、走行耐久性に悪影響を及ぼし、摩擦係
数の増加、テープの折れなどが生じ易く、更に改良の余
地があった。

また一般に、走行特性や走行耐久性を向上することを目
的としてバック層、ヒ与すると、磁性媒体（特にテープ
状の場合゛・）がロール状に巻き込まれたり、シート状
で積み重ね合せられた場合、バック層の凹凸が磁性層表
面に写り、磁性層の表面性が損なわれ、このため磁性媒
体の電磁特性、特にＳ／Ｎ特性が損なわれることが知ら
れている。Ｓ／Ｎ特性が低下するのは、しばしばバック
層の走行特性を重んじるあまり、その表面状態が粗くな
り、このため磁性媒体が巻き込まれたり、積み重ねられ
した状態で保存または放置されると、バック層の凹凸が
磁性層表面に写るからである。

本発明の目的は摩擦係数の増加しない、走行耐久性の良
い磁気記録媒体を提供し、ようとするものである。。

本発明の別の目的は、磁性媒体のＳ／Ｎ特性を損わない
ようなバック層を提供しようとするものである。

本発明に係る磁気記録媒体は、フェノキシ樹脂、熱可塑
性ポリウレタンエラヌトマ及びイソンアネー　ト化合物
からなる結合剤中に充填剤粉末とを混線分散した竺、布
層（バック層）を磁気記録層と反対側の支持体表面に設
けることによ式に示すような構造で、これらは耐熱性、
靭性（可焼性）、耐ブロッキング性を付与するのに役立
つ。

熱可塑性ポリウレタンエンストマーとしては、はとんど
全ての市販品を使用できる。即ち、フタル酸、アジピン
酸、二量化すルイ／酸、マレイン酸の如き有機二塩基酸
と、エチレング１）コール、プロピレングリコール、フ
チレンクＩＪコール、ジエチレンクリコールナトツクリ
コール類、またはトリメチロールエタンノくン、ヘキサ
ントリオール、グリセリン、トリメチロールエタン、ペ
ンタエリスリトールなどの多価アルコール類との反応に
よって得られるポリエステルポリオールを、トリレンジ
イソシアネート、４゜４７−シフエニルメタンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタキシ
リレンジイソシアネートの如きポリイソシアネート化合
物によってウレタン化したポリエステルポリウレタン樹
脂及びポリエーテルポリウレタン闇脂、更に一般式（ｎ
）で示される分子の骨格の中に−■→を有したものなど
が使用される。

［＋ｏ−Ｒ−０００−Ｒ’−ｃｏ）、、ｏＲｏｏａＮＨ
−Ｒ’−ＮＨＣ！Ｏ−）　　（ＩＩ）但しｍは５〜１０
０の整数、Ｒは炭素数１〜４個のヒドロキンアルキル基
または炭素数１〜４個のじドロキンアルコキシル基を少
くとも２個有した脂遺族または芳香族化合物によって導
入される２価の基、 または−（−ＣＨ２−）−ｎは４〜乙の整数である。

これらの分Ｅ量は５．０００〜５００．０００、好まし
くは１０．０００〜２００．０００のものが有効である
。これらのポリウレタンについては特願昭５４−２６８
８０号に記載されている。

更に、ポリイソシアネートとしては、２．４−トリレン
ジイソシアネート、１．６−へキサメチレンジイソシア
ネート、トリイソシアネート（たとえば、日本ポリウレ
タン工業株製造のゝゝコロネートＬ／／）などが使用で
きる。

本発明の特徴である結合剤の組成比は、バインダー全体
を１００重量部として、フェノキン、１＊、１脂が２０
〜８０重電部（特に好ましくは３０〜６０重駄部）、熱
可塑性ポリウレタンニジストマーが２０〜５０重量部（
特に好ましくは３０〜４０重量部）、ポリイソシアネー
トが１０〜５０重敬部（特に好ましくは２０〜４０重は
部）が好ましい。

他方、表面粗さ、電気抵抗の調節等の目的に使用される
バック層の充填剤としては、カーボンブラック粉末、グ
ラファイト、二硫化タング、−ｉ ステン、二硫化モリファン、窒化ホウ素の他、Ｓ　ｉ　
０２、Ｏａ　Ｏ０３、Ａ１２０３　、Ｆｅ２　ｏ３、Ｔ
ｌＯ２、ＭｎＯ。

ＺｎＯ，ＣａＯの如き無機質粉末でちる。これらの充填
剤の使用量は、結合剤に対して（重量比）、さらに、バ
ック層の摩擦係数を下げ、走行性を良くシ、耐久性を向
−トさせるため、潤滑剤として炭素数１２以上の脂肪酸
、およびそのニスアル化合物、さらにシリコン、パラフ
ィンワックスなどが使用できるが、特に好ましくは炭素
数１８〜２２の脂肪酸である。

バック層の厚みは３μｍ以下、好ましくは２μｍ以下で
あるが、前述のようにテープのＳ／Ｎ特性を損ねないよ
う磁性層への写りの少ないバック層とするために、１μ
ｍ以下の厚さが更に好ましい。

更に磁性層にバック層の凹凸が写らないようなバンク層
を提供するためにはバック層の表面１′１１　’ｓを低
くしておく必要がある。本発明者等が鋭意研究の結果、
磁性層の表向粗さが、カットオフ００８簡の中心線平均
粗さくＲａ）で０．０２μｍ以下のときには、バック層
の表面粗さをＲａにて０．０５μｍ以下、好ましくは０
．０２４μｍ以下にしておく必要があることが判った。

このため前記の如くバック層の充填剤の大きさは走行特
性を保持する範囲で小さい方が望ましいが、同時にバッ
ク層の厚みの影響の大きいことが見出された。、即ち走
行特性並びに走行耐久性が保持される範囲で薄い方が望
ましい。本発明者等が検討の結果、このような条件を満
たす厚みは０３〜１．５μｍであるが、特に好ましくは
１μ編下であった。

磁性層に影響を与えないバック層としてバック層の充填
剤の種類形態も充分に慎重に選ばねばならない。たとえ
ば、先に挙げたようなカーボンブラックや無機物微粒子
体が使用されるが、特に大きさ、硬さ、形態に注意が払
わなければならない。大きさとしては平均粒子径として
００１〜０．５μｍがよく、特に好ましくは００２〜０
．１μｍである。硬さはあまり硬いものは好ましくなく
、モース硬度で２〜４、特に２．５〜３．５が望“まし
い。このような条件を満たす充填剤としては、極微細炭
酸カルシウムが用いられる。具体的には白石工業（株）
のホモカルＤは本発明に用いられるバインダーに対する
親和力が良好で分散性に優れている。

次に本発明の実施例について説明する。

実施例中、「部」は「重置部」を示す。

実施例１ ■フェノキン樹脂（１式のもの）　　３０部■ポリウレ
タン（商品名：ニラポラン２３ｏ１、１５部日本ポリウ
レタン（株）製造） （■ポリイソシアネート（商品名：コロネートＬ１　　
２５部日本ポリウレタン（株）製造） （′Ａ）ＣａＣＯ３粉末　　　　　　　　　１５０部■
メチルエチルケトン　　　　　　６５ｏ部ト記■■■■
組成物をボールミル中で充分に混線分散して塗料を作り
、成分■を加えて得られたものを、表面に磁気記録層を
有する磁気記録アープの裏面に塗布し、乾燥後０８〜１
．２μｍの厚さのバック層を形成した。

実施例２ ■フェノキシ樹脂（１式のもの）　　１５部■ＣａＣＯ
３粉末　　　　　　　　　　　　　１５０部■メチルエ
チルケトン　　　　　　Ｚｏｏ００部バラの組成比を上
記のようにする外は、実施例１と同様にして磁気テープ
を得た。

実施例（■ ■フェノキシ樹脂（１式のもの）　　３５部■ポリウレ
タン（商品名：ニラポラン２３０１、日本ポリウレタン
（株）製造）　　　２０部■ステアリン酸　　　　　　
　　　　　　５部■メチルエチルケトン　、　　　　９
６０部：・ 上記■、■、■、■、■組成物をボールミル中で充分に
混燥分散して塗料を作り、成分■を加えてこれを表面に
磁気記録層を有する磁気記録テープの裏面に塗布し、乾
燥後０．８〜１．２μｍの厚さのバック層を形成した。

実施例４ （ｊ）　７　ｘ　、／キン樹脂（１式のもの）　　３５
部■ステアリン酸　　　　　　　　　　　　５部（紗メ
チルエチルケトン　　　　　　９６０部上記バンク層の
組成物を使用する以外、実施例１と同様にして磁気テー
プを得た。

実施例５ ■フェノキシ樹脂（１式のもの）　　３５部■カーボン
ブランク（商品名：旭井５０旭カーボ／（株）製造）２
４０部 ■メチルエチルケトン　　　　　　９６０部上記バック
層用組成物を使用する以外、実施例１と同様にして磁気
テープを得た。

比較例 ■Ｃａ　００３粉末　　　　　　　　　　　　　　１５
０部■メチルエチルケトン　　　　　　６５０部上記バ
ック層用組成物を使用する以外、実施例１と同様にして
磁気テープを得た。実施例１〜５および比較例に対応す
る各試料をそれぞれ試料Φ１〜＋５、比較試料＋６とす
る１）上記の磁気記録テープの各試料について、以下に
示す各種の試験を行い、次表の結果を得た。

試験方法１ バージンテープとこれ、を１００パス走行させた後の走
行耐久性を調べた。走行耐久性はＶＨＳビデオデツキの
回転シリンダー人ロテンション（Ｔ＋）ト出口テンショ
ン（Ｔ２）を測定することによって行なった。

更にバージンテープとこれを１ｏｏパス走行した後のテ
ープの出力変動を調べた。

試験方法２ バージンテープと、これを１ｏｏパス走行さセタテープ
を用いてステンレスポール（５，３ｚ／Ｓ　ｅ　ｃ　）
のＴ２／’Ｉ’ｌ　　を磁性層側、バックコート側につ
いて調べた。

試験方法３ ＶＨＳビデオデツキを１００パスさせた後のバックコー
ト面の摩耗状態およびテープの損傷状態を調べた。。

前人から明らかなように、本発明組成のバイ／り−を用
いたバック層を有する磁気テープのＩＬ行酎耐註が良好
であることが判る。

代理人　　内　１）　　　明 代理人　　　萩　　原　　亮　　− り続抽止１１（ 昭和５７：＋　　６　月コ／１１ 特許庁長官若杉和夫殿 １、＝Ｉ＃（’し）人、」、 昭和５７年特許願第８３１７３号 ２・発”ｌＩＪ、ｙｒ名称　　磁夕１５．録媒体３、抽
１１−をする名 “ＩＦｒ”ｌピ・′）関係　特許出願人１ｍ　　１’ｉ
　　神奈川県南足柄市中沼２１０番地氏　と’、　　　
（５２０）　　富士写真フィルム株式会社１と１（１ 代表者　　大　西　　　實 ４、代理！（ １ｉ゛ｉｊ　　東上：（都港区虎］門・１−１１２４番
ＩＢ＞第゛岡１１１ヒル　°電話ｔ５０４１１８９４音
７補正の対象 （１）　　明細書の「発明の詳細な説明」の欄８袖ＩＦ
の内容 （１）　　明細書第１５頁表中の試料４１の上から６番
目の［２，７４を「２．５」に、上から１０番目の［２
，５１を「２．７」にそれぞれ訂正する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）　　支持体に対して互に反対面に磁性層とバック
   層を有し、該バック層は結合剤中に分散された充填剤を
   含む磁気記録媒体において、前記結合剤がフェノキシ樹
   脂、熱り塑性ポリウレタンエラストマーおよびポリイン
   シアネートからなることを特徴とする磁気記録媒体。 （２）充填剤が無機質粉末である特許請求の範囲１記載
   の磁気記録媒体。 （３）充填剤が炭酸カルシウムである特ＩＦＦｅｍ求の
   範囲２記載の磁気記録媒体。 （４）　　充填剤がカーボンブラック粉末である特許請
   求の範囲１記載の磁気記録媒体。 （６）　　バック層の表面粗さが中心−平均粗さくＲａ
   ）にて１０２４　ｐｍ以下で、かつ磁性層の表向粗さが
   中心線平均粗さくＲａ）にて１０２μｍ以下である特許
   請求の範囲１または５記載の磁気記録媒体。 （７）充填剤の平均粒子径が０．２μｍ以下である特許
   請求の範囲１または６記載の磁気記録媒体１、 （８）充填剤の硬さがモース硬度で２．５〜３．５であ
   る特許請求の範囲１記載の磁気記録媒体。 （９）　　へツク層が結合剤１００重量部に対して２．
   ５〜２０重駿部の炭素数１８〜２２の脂肪酸を富有する
   特許請求の範囲１記載の磁気記録媒体１．