JPS5818237Y2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPS5818237Y2
JPS5818237Y2 JP1977015104U JP1510477U JPS5818237Y2 JP S5818237 Y2 JPS5818237 Y2 JP S5818237Y2 JP 1977015104 U JP1977015104 U JP 1977015104U JP 1510477 U JP1510477 U JP 1510477U JP S5818237 Y2 JPS5818237 Y2 JP S5818237Y2
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tube current
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北川喜朗
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日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は放電灯点灯装置に関し、特に例えば毎半サイ
クルスタート点灯装置において共振チョークを可飽和リ
アクトルにして電源電圧に応答する直流電流により付勢
して管電流を制御することによって、電源電圧が変動し
ても管電流を一定に保って放電灯を毎半サイクルスター
ト点灯方式によって点灯維持するような放電灯点灯装置
に関する。
近時エネルギー危機に発して、省資源、省エネルギーが
強く叫ばれており、一つの技術的命題となっている。
本考案の背景となる毎半サイクルスタート点灯方式は、
照明分野においてこの命題を解決せんとするものである
すなわち、本件出願人の別途提案したところによれば、
毎半サイクルスタート点灯方式(後で詳述する)におい
ては。
放電灯点灯装置の電力損失を従来わ点灯方式の例えば1
/4以下に低減し、かつ形状も重量比で1/6以下に小
型化することができる。
この考案の背景となる毎半サイクルスタート点灯方式に
おいて限流チョークを小型化できろとともに、電源電圧
の変動による影響が比較的小さい理由について説明する
ため、先ず従来点灯方式の構成について説明しよう。
すなわち、けい光ランプ用放電灯点灯装置として従来は
2例えば第1図に示すような回路構成のものが使用され
ている。
この構成は、交流電源AC[限流装置としての限流チョ
ークCHを介して放電灯FLを接続し、一方散電灯FL
に振動回路R’ を並列接続したものである。
この構成によれば、電源ACを接続すると同時に振動回
路R′が発振動作を開始して、その発振電流によって放
電灯FLのフィラメントf、f’ を加熱すると共にそ
の端子間に始動所要電圧Est よりも高い発振出力電
圧を印加する。
そして放電灯FLのフイラメンl’fjf’が十分加熱
され、放電灯FLの始動所要電圧がEst に低下した
時に、前記発振出力によって始動され遅相点灯する。
一旦点灯すると、放電灯FLの端子電圧が電源電圧の約
1/2の管電圧VTに低下する為、振動回路R′は発振
を維持することができなくなり動作を停止し、放電灯F
Lは電源ACから限流チョークCHを介して供給される
電圧によって点灯維持される。
点灯中における電源電圧e、管電圧VT及び管電流IT
の波形を観測すると、第2図A、B、Cのような波形で
ある。
これらの電源電圧e、管電圧V 及び管電流ITの波形
から各瞬時における抵抗弁を含まない限流チョークCH
の端子電圧voHと管電流iTの積おキび蓄積エネルギ
Sを求めると同図りおよびEに示す波形になる。
これらの波形から理解できるように電源電圧e f)%
管電圧VTより高い期間(t1〜t2)は(s1=J’
t、”(evT)・1Tdt)なるエネルギが一方的に
増加して限流チョークCHに蓄積される。
電源電圧eが管電圧VTより低下すると、蓄積エネルギ
は放出状態に転する。
エネルギを放出する期間は、電源電圧eが管電圧VTよ
り低い期間(1−1)であって、この期間(1−1)に
)S=J’t32 3 2 2 (e−vT)iTdt’rなるエネルギが放出されるこ
とになる。
限流チョークCHの大きさは第2図Eに示す蓄積エネル
ギSの最大値に基づいて定まる。
すなわち限流チョークCHは蓄積エネルギSの最大振幅
Smに耐えるようにその容量を選定しなげればならない
この場合放電灯FLの再点弧電圧E は再st 点弧時において電源電圧eを下廻らなければならない。
このことは電源電圧eと比較して管電圧VTのピーク値
vTP を高くできないことを意味する。
実際在来の放電灯の場合、管電圧V、の実効値■1は電
源電圧eの実効値Eの1/2程度に設定され、したがっ
て限流チョークCHの端子電圧V の実効値■。
Hは電源電圧eの実効値EのH 1/2以上に設定される。
本件出願人は本考案に先行して、前記欠点を解消する毎
半サイクルスタート点灯方式を提供した。
前述したように1本考案はとの毎半サイクルスタート点
灯方式を利用した放電灯点灯装置において、電源電圧の
変動にかかわらず管電流あるいは管電力を一定に保って
、電源電圧の変動による点灯装置の信頼性への悪影響を
防止し得るものを提供しようとするものであるから、以
下にこの考案の背景となる毎半サイクルスタート点灯方
式の動作並びに特徴を説明する。
第3図はこの毎半サイクルスタート点灯方式に基づいて
構成されたげい光ランプ用放電灯点灯装置の一回路構成
例を示す。
同図において、ACは交流電源であって限流装置の一例
としての限流チョークCHと放電灯FLの直列回路が接
続されている。
前記限流チョークCHKは、後述する高周波高圧発生手
段の一例として示す昇圧回路の発振出力を電源電圧に重
畳するための手段である2次巻線W20が巻かれていて
、この2次巻線W20の一端が放電灯FLのフィラメン
トfの一端イに結ばれ、他端が昇圧回路Rに接続されて
いる。
前記昇圧回路RはサイリスタSおよびはねかえり昇圧イ
ンタフタLの直列回路とコンデンサCを並列接続して構
成された振動回路R′ に間欠発振用コンデンサC1を
直列接続した回路であって、この昇圧回路Rの一端は前
述した2次巻線W20の一端に接続され、他端は放電灯
FLのフィラメントf′ の一端口に接続されている。
PRHは前記昇圧回路Rの発振出力によって導通駆動さ
れて放電灯FLのサイリスタ)f>f’を予熱する電子
式フィラメント予熱回路であって、サイリスタSPと前
記発振出力をブロックする高周波ブロック用インダクタ
NLとの直列回路から成り、放電灯FLの両フイラメン
)f、f’ の間に直列に接続されている。
なお、前記昇圧回路Rは高周波発振動作する限りにおい
ては、トライアック等のゲート付サイリスタを用いるも
の、更にはインバータ若しくはパルス発生器を用いた高
圧発生回路に置換することもできる。
次に上記構成の動作について説明する。
まず電源ACを接続すると、限流チョークCHを介して
放電灯FLに電源電圧eが印加されると共に、限流チョ
ークCHの2次巻線W20を介して昇圧回路Rにも電源
電圧eが印加される。
昇圧回路Rにおいては、電源電圧eが間欠発振用コンデ
ンサC1を介してサイリスタSに印加され、このサイリ
スタSをブレークオーバさせる為に振動回路R′が発振
動作を開始する。
この発振動作は間欠発振用コンデンサC1がなければ継
続するものであるが1間欠発振用コンデンサC1がある
為に電源電圧eの立上り部分において各半サイクル毎に
間欠的に発振するものとなる。
今、電源電圧eの半サイクルについて考えると、上述の
ようにして振動回路R′が発振動作を開始すると1間欠
発振用コンデンサC1が電源電圧eを相殺する方向の極
性に充電される。
したがってその端子電圧V。1が上昇してゆき、電源電
圧eとの差の電圧がサイリスタSのブレークオーバ電圧
vBoに満たなくなると、サイリスタSがオフ状態のま
まとなって。
振動回路R′は発振を停止させられる。
それゆえこの半サイクルにおける以後の期間は間欠発振
用コンデンサC1の端子電圧V C1が一定値に保たれ
たままで、振動回路R′は発振停止している。
しかし電源電圧eが次の半サイクルに転じると、電源電
圧eが前の半サイクルの電圧とは逆極性の電圧になる為
、この電圧と間欠発振用コンデンサC1に前の半サイク
ルで充電された端子電圧V。
1との和の電圧が振動回路R′ に加わり、この和電圧
によってサイリスタSがブレークオーバして発振を開始
する。
しかし発振と同時に間欠発振用コンデンサC1の端子電
圧V。
1が極性を急速に反転して再び電源電圧eを相殺する方
向に光電され、やがて振動回路R′の発振を停止させる
従って間欠発振用コンデンサC1の急速反転期間のみ振
動回路R′が発振を行ない、その期間のみ電源ACから
間欠発振用コンデンサC1を通じて振動回路R′ に電
流が流れる。
この動作は以後の各半サイクルにおいても同様に行なわ
れる。
第4図Aはこの状態を示す各部の電圧電流波形図であっ
て。
eは電源電圧−vCl は間欠発振用コンデンサC1の
端子電圧を示したものであって、この電圧の急速反転時
のみ間欠発振用コンデンサC1に図示のように電流i。
1が流れ、またこの期間だけ昇圧回路Rの両端F(高周
波高電比の発振出力VRを生じる。
前記発振出力vRは限流チョークC1(02次巻線W2
0から1次巻線WIOK電磁計導され、電源電圧eに逆
極性に重畳されて放電灯FLとフィラメント予熱回路P
RHとに印加される。
するとフィラメント予熱回路PRHにおいては、高周波
フロック用インダクタNLを介してサイリスタS に前
記電圧が印加され、サイリスタSPは電圧の急変効果(
即ちdv/dt効果)によって導通駆動される。
従って間欠発振位相の後端において電源ACからの電流
がフィラメントf−サイリスタSP−インダクタNL−
フィラメントf′ を通じて流れ、サイリスタ)f、f
’ が予熱され始める。
前記サイリスタS、は、昇圧回路Rの発振出力vRが予
熱回路PRHに印加される毎に導通駆動され、サイリス
タSPが導通されている期間フィラメントf、f’ に
電源ACから電流が流れて予熱が行なわれる。
かくしてサイリスタ)f、f’ が充分予熱され。
放電灯FLの始動所要電圧がEst に低下すると。
昇圧回路Rからの発振出力vRにトリガされて放電灯F
Lが始動される。
放電灯FLが点灯されると1間欠発振勢力は殆んどが導
通化された放電灯FL中に流れ、また残余の勢力は高周
波ブロック用インダクタNLにて吸収され、更にサイリ
スタS のブレークオーバ電圧vBoを管電圧のピーり
値vTPより充分高く設定することにより、サイリスタ
S、は導通しなくなる。
なおサイリスクSPのブレークオーバ電圧が非常に高け
れば、場合によっては高周波ブロック用インダクタNL
を省略することもできる。
しかしながらそのようなサイリスタは、現時点において
は一般的で無くまた高価である。
従って点灯後はフィラメントf。f′ の予熱が停止し
た状態で放電灯FLが電源ACの各半サイクル毎に発振
出力v8によって始動され乍ら電源電圧eによって点灯
維持される(第4図B参照)。
尚、第3図において予熱回路PR)lはフィラメントト
ランスによる電極予熱回路と置き換えても良いことは勿
論である。
第5図は第3図の回路を用いて実験の結果観測された各
部波形においてその高周波成分を無視した波形を示す。
この図で管電圧VTは第5図Bに示すように間欠発振期
間による休止期間を持った矩形波となる。
そのために管電圧VTの実効値■1は、在来点灯方式の
90〜95多程度の値を示す。
放電灯FLは各半サイクルの立上り部分において発振出
力VRにより強制的に再点弧される6すなわち各再点弧
時において放電灯FLには高圧発振出力vRが印加され
ることによりイオンの消滅が防止されると共に、昇圧回
路Rに流れる間欠的な電流i。
1が2次巻線W20を流れることにより、これに対応す
る2次巻線W20の端子電圧は1次巻線W10との結合
を介して急激に高まる低周波電圧を放電灯FLに印加し
、管電流ITの立上り位相は電源電圧eの変動にかかわ
らず一定位相を保つ。
前記電流i。、はもし管電流が増大すれば管電流波形の
後端が次の半サイクルにくい込むことによって、減少す
る特性があり、そのために前記急激に高まる低周波電圧
は管電流の初期値を低めに制御することができる。
従って、毎半サイクルスタート点灯方式におげろ管電流
の変動率は安定インピーダンスの減少にかかわらず良好
である。
次に電源ACから放電灯FLに流入する管電流ITは第
5図Cに示すように主として発振期間以外の期間(t2
〜t4)に流れている。
発振期間(t −t L(t4〜t5)は電源ACか
ら昇圧回2 路Rに電流i。
□が流れている。同図りはこの電流i。
、の電流波形を示している。この電流は限流チョークC
HO増磁性に結合された1次巻線W10と2次巻線W2
0の双方に流れ、かつ一般に1次巻線W10と2次巻線
W20の巻数比によって励磁効果を変更することができ
る。
前記管電圧V 管電流iT、昇圧回路RへのT・ 電流i 1発振出力vR並びに電源電圧eの波形I から、限流チョークCHの電圧電流積(voH−1)お
よび蓄積エネルギを算出すると同図EおよびFに示す波
形となる。
図Eは発振期間において電源電圧eと発振出力V との
差および電流i。
1 による限流チョークCHの電圧電流積を示す 電流
i による蓄積−ネルギの総計(S=J″L2C11
1 (e v )K ICI・dt)で与えられる。
但しKは1次巻線W10と2次巻線W2O0巻数比によ
る定数である。
電源電圧eが管電圧VTより高い期間(1−1)に蓄積
されるエネルギS2は(S =、f’E(e vT)
tT−dt4で与えられる。
2 逆に管電圧vTのほうが電源電圧eより、高い期間(t
3〜t4)は前記蓄積エネルギを放出し。
その総放出エネルギS は(S=ゴ’E(e−v)3
3 3 T iT−dt)で与えられる。
この結果限流チョークCHの内部に蓄えられるエネルギ
レベルは第2図Fのように増減する。
第5図に示す波形の場合には、S工+82=83なる関
係が成立する。
次に第2図および第5図に示す波形に基づいて。
従来方式および毎半サイクルスタート点灯方式において
安定器に蓄えられるエネルギおよびインダクタンスをそ
れぞれ計算すれば。
本毎半サイクルスタート点灯方式によるS1十S2+8
3の最大値く4 従来点灯方式によるS0+82 の最大値本毎半サイク
ルスタート点灯方式によるインダクタンス〈1 従来点灯方式によるインダクタンス の結果が得られ、それだけ限流チョークCHのインピー
ダンスを減少でき、それだけ小型化するととができる。
次に、電源電圧eが変動した場合におげろ管電流i T
の変化について考えると、一般に管電圧VTは電源電圧
の変動に応じて変化する。
このため1例えば電源電圧eが低下すると、管電圧VT
のピーク値vTPに達する位相(時点11)が遅れる。
第1図に示すような、従来の点灯方式によれば、管電圧
VTが始動所要電圧E8.にならなげれば再点弧しない
ため、管電流ITも管電圧vTのピーク値の位相遅れに
同期して位相が遅れ。
管電流ITは電源電圧eの変動に追従的に変化する。
一方、第3図に示すような本件考案の背景となる毎半サ
イクルスタート点灯方式によれば、放電灯の再点弧動作
は高周波発振によって毎半サイクル行なわれ、その再点
弧位相はサイリスタの導通位相に依存し、一方、サイリ
スタの導通位相は電源電圧の変動によってはほとんど変
化しないため、管電流の変化は従来の点灯方式よりも格
段に少ないが、限流インピーダンスを激減させた状態に
おいては、影響を免れることはできない。
すなわち、第3図に示すこの考案の背景となる毎半サイ
クルスタート点灯方式の回路においては前述のとおり、
電源電圧eと間欠発振用コンデンサC1の端子電圧V。
1 との差電圧に基づいてサイリスタSが点弧し、かつ
間欠発振用コンデンサC1の転極に要する期間だけ電流
i。
1が流れて振動回路R′が発振動作する。
もし電源電圧eが増減すれば、それに応じて間欠発振用
コンデンサC1の端子電圧V。
1 も増減するため1発振期間は電源電圧の影響を受け
ず、したがって放電灯FLの再点弧位相がほとんど変化
しないのである。
一方また、管電流ITの初期値は昇圧回路Rの入力電流
i。
1 によって決まり、入力電流i。1は電源電圧の増減
に対して逆に減増する。
この理由は、振動回路R′の点弧以前の管内のグロー放
電電流が増大し、限流チョークCHの巻線を介して発生
する逆電圧が増大し、振動回路R′の点弧位相を若干遅
らすことによる。
従って、振動回路R′の点弧位相が全く変化しない場合
に比較して昇圧回路Rの入力電流i。
、の増加は抑制され。応じて、管電流ITの初期値の増
加が抑制され。
管電流の実効値ITの増加も抑制される。
このようにして毎半サイクルスタート点灯方式の回路に
おいては電圧変動率が良好となるのであるが、限流イン
ピーダンスが激減された状態では、電源電圧eの変動に
よる振動回路R′の点弧位相の遅れによる管電流の減少
効果に比較して、限流インピーダンスの激減による管電
流の増大が相対的に大きくなるため、電圧変動の影響を
免れることができなくなるのである。
もし、管電流が変動すれば、光出力の変動もさることな
がら、安定器と放電灯の寿命に悪影響を与え、あるいは
それだけ安定器の小型化が阻害されることになる。
それゆえに、この考案の主たる目的は上述の問題点を解
消し得る電源電圧の変動にかかわらず管電流あるいは管
電力を可及的に一定に保って放電灯を毎サイクルスター
ト点灯方式で点灯するような放電灯点灯装置を提供する
ことである。
この考案の上述の目的およびその他の目的と特徴は図面
を参照して行なう以下の詳細な説明から一層明らかとな
ろう。
この考案を要約すれば、管電流径路に可飽和リアクトル
等のような直流電圧を印加されることによってインピー
ダンスを変化する高周波インダクタを介挿し、該高周波
インダクタのバイアス電圧を電源電圧の変動に相関して
変化させることによって、管電流(あるいは管電力)を
−走化するようにしたものである。
第6図はこの考案の基本的原理を示す電気回路図である
図において、この考案では、前述の第3図に示す背景と
なる回路に含まれる放電灯FLの管電流径路(すなわち
FLのイー口端間)に。
可飽和リアクトル等のような直流電圧の印加によってイ
ンダクタンスを変化する高周波インダクタBLを介挿し
、該高周波インダクタBLの直流印加電圧を電源ACの
電圧変動に応じて可変するものである。
すなわち、構成においては、チョークコイルCHの一端
イと電源AC側の一端口との間に、高周波インダクタB
Lの負荷巻線w2と放電灯FLおよびコンデンサC2の
並列回路とから成る直列回路を介挿し、かつ高周波イン
ダクタBLの制御巻線w1の両端に電源ACの電圧変動
に相関して直流印加電圧を変える直流電源Eを接続した
点を除いては、第3図と同様である。
そのため。第3図と同一部分または対応部分は同一参照
符号を付したので、その詳細な説明は省略する。
なお、この考案は高周波インダクタBLのバイアス作用
によって生じるインダクタンスの変化を利用して管電流
あるいは管電力を制御するものであるから1次にこの考
案に用いられる高周波インダクタBLについて説明する
第7図はこの実施例に用いられる高周波インダクタBL
の図解図である。
図において、高周波インダクタBLは1例えばフェライ
トコア等の材料から成るE型コアCO1と■型コアCO
2とを突き合せて磁路を形成し、該E型コアCO1の中
央脚部に負荷巻線w2を巻装しかつ両端脚部に制御巻線
w1を巻装することによって構成される。
このようにして構成された高周波インダクタBLは、制
御巻線w1に直流電圧を印加することによって、可飽和
リアクトルの機能をする。
制御巻線w1に与える直流電流を増大するものとすれば
、結果的に管電流の実効値を増大または減少できる。
ただし、注意すべきは、高周波インダクタBLのインダ
クタンスが増大するにしろ減少するにしろ、その絶対値
は小さいものであるため、高周波インダクタBLのイン
ダクタンスをもって低周波管電流を、直接制御している
のではないことである。
この点において、本考案にいう高周波インダクタは従来
周知の可飽和リアクトルの直流バイアスによる負荷電流
制御作用とは全く別異のものである。
この理由は未だ明確ではないが。一応次のように推論さ
れる。
すなわち、毎サイクルスタート点灯方式においては、各
半サイクル毎に昇圧回路Rの高周波発振出力vRで放電
灯FLを再点弧し、放電灯FLが再点弧すると低周波電
源ACにより点灯維持する方式であり、かつ前述のよう
に、昇圧回路Rの入力電流i。
1は電源電圧の増減とは逆に減増する。
この入力電流i。1の減増によって管電流ITの初期値
が減増する。
一方、放電灯FLに直列接続された高周波インダクタB
Lのインダクタンスが増大すると、放電灯FLの点弧位
相が昇圧回路R(のサイリスタS)の点弧位相よりも遅
れる。
このことは昇圧回路Rの入力電流i。
1の増大を意味する。同時に高周波インダクタBLのイ
ンダクタンスが増大すると。
高周波電流のフロック作用は大きくなる。
このような多くの要因が複雑に作用し合って上述のよう
に変化するものと考えられる。
今制御巻線w1に直流電流が流れると管電流が増大する
ようなバイアスを、管電流が増大するという理由で、こ
れを正バイアスと称する。
また反対に制御巻線w1に直流電流が流れると管電流が
減少するようなバイアスを管電流が減少するという理由
で、これを負バイアスと称することにする。
第8図はこの考案の一実施例の放電灯点灯装置の電気回
路図である。
構成において、ACは交流電源であって、限流チョーク
CHの1次巻線W10と放電灯FLと前記高周波インダ
クタBLの負荷巻線w2の直列回路が接続されている。
この直列回路には、限流チョークCHの2次巻線W20
と昇圧回路Rと整流回路REの直列回路が並列接続され
る。
また、整流回路REは一般に知られているような全波ま
たは半波整流回路であって、その直流出力端が前記高周
波インダクタBLの制御巻線w1の両端c−dに接続さ
れる。
この制御巻線w1の両端には、平滑コンデンサC3が並
列接続される。
また、制御巻線w1は電源電圧の変動に応じて負バイア
スとなるように選ばれているものとする。
次に、第8図の動作について説明する。
前記昇圧回路Rの昇圧発振によって放電灯FLが点灯す
る場合の動作は、前述の第3図の場合とほぼ同様である
ため、その説明を省略する。
次に、電源電圧が変動した場合について説明する。
例えば、電源ACの電圧eが第9図Aに示すように定格
電圧eRからe′ に上昇した場合を想定しよう。
この場合において、もし高周波インダクタBLがないも
のと仮定すれば、昇圧回路Rの入力電流i。
、は第9図Bに示すように定格時の1CIRから18□
lに減少するにもかかわらず、限流チョークCHのイン
ピーダンスが激減するため。
管電流ITは第9図Cに示すように定格時のiTRから
iTlへ増加する。
しかしながら、この実施例では、減少した入力電流i。
11が昇圧回路Rおよび整流回路REを介して流れるた
め、該整流回路REの直流出力電圧Eが低下する。
この整流回路REの直流電圧は高周波インダクタBLの
匍に巻線w1を負バイアス側へ強く付勢する。
応じて、高周波インダクタBLの負荷巻線w2のインダ
クタンスが増大方向に変化するため、負荷巻線w2は放
電灯FLに流入する高周波電流を制御して管電流をiT
l から定格時のiTRに近い値に減少させる。
一方、電源電圧が下降した場合は、前述とは逆に入力電
流i。
□が増加し、それによって整流回路REの直流出力電圧
Eが上昇する。
応じて、直流電圧Eによる高周波インダクタBLの制御
巻線w1の負バイアス作用が弱くなるため、該高周波イ
ンダクタBLの負荷巻線w2のインダクタンスが減少し
、管電流ITが増加するように作用する。
このようにして、電源電圧の変動にかかわらず。
管電流の実効値■1が一定に保たれる。
また、高周波インダクタのインピーダンスを変化して管
電流を制御するので、放電灯の再点弧位相を変化する定
電力化方式に比較して制御容易であり、しかも基本的に
制御電力が著しく小さくてすむ。
第10図はこの考案の他の実施例の放電灯点灯装置の電
気回路図である。
構成において、この実施例が第8図と異なる点は、整流
回路REを放電灯FLと負荷巻線w2とに直列接続し、
該直列回路を限流チョークCHの1次巻線W10と2次
巻線W20の接続点イと電源側の一端口の間に介挿した
ことである。
そして、整流回路REの直流出力を非線形素子NOLを
介して制御巻線w1の両端c−dに与え、該制御巻線w
1の端子dと非線形素子NOLの一方端との間にコンデ
ンサC4が接続されろ。
この非線形素子NOLは管電流iの一定化する範囲を拡
げるためのものである。
また、この制御巻線w1は電源電圧の変動に応じて正バ
イアスとなるように接続されているものとする。
その他の構成は第8図と同様であるため、同一部分は同
一参照符号で示し、その説明は省略する。
動作において、電源電圧eが上昇すると、放電灯FL、
負荷巻線w2および整流回路REを介して流れる管電流
i が増加しようとする。
このとき、整流回路REは交流電圧eの上昇電圧に相関
した相対的に高い直流出力電圧を導出し、該相対的に高
い直流電圧を非線形素子NOLを介してブロックインタ
゛クタBLの制御巻線wIK与え、該制御巻線w1を正
バイアス側に強く付勢する。
応じて、高周波インダクタBLの負荷巻線w2のインダ
クタンスが増大し、管電流ITを減少させるように作用
する。
一方、電源電圧が下降すると、管電流が減少しようとす
る。
このとき、整流回路REは交流電圧の低下に相関した相
対的に低い直流出力電圧を導出し、該相対的に低い直流
電圧で非線形素子NOLを介して制御巻線w1を付勢し
、正バイアスを減少する。
応じて、高周波インダクタBLの負荷巻線W2のインダ
クタンスが減少し、管電流i を増加させるように作動
する。
このようにして、電源電圧の変動にかかわらず、管電流
の実効値■。
が一定に保たれる。
第11図はこの考案のさらに他の実施例の放電灯点灯装
置の電気回路である。
この実施例は前述の第10図の回路において整流回路R
Eを管電流径路に介挿していたのに替えて、電源電流i
の径路に整流回路REを介挿したものである。
また。2次巻線W20を有するチョークコイルCHK代
えて、1次巻線W10と2次巻線W2O0合或インダク
タンスと同様のインダクタンス(巻数)の単チョークコ
イル5C)lを用いたものである。
従って、その他の回路構成は第10図と同様であるため
、同一部分は同一参照符号で示しその説明は省略する。
上述のごとく、上記各実施例によれば、電源電圧の変動
に応じて高周波インダクタの制御巻線を付勢制御してそ
の負荷巻線のインダクタンスを変化させ、それによって
管電流の初期値ITあるいは実効値■。
を一定にすることができる。従って。電源電圧が変動し
ても、管電流が変動しないため、放電灯や安定器に悪影
響を与えることなく、放電灯の長寿命化が図れ、安定器
をより一層小型化することが可能となる。
なお、上記実施例においては、管電流あるいは昇圧回路
の入力電流に基づく整流回路の出力によって高周波イン
ダクタの制御巻線をバイアスしたので、高周波インダク
タの負荷巻線のインダクタンス変化割合は、管電流ある
いは昇圧回路の入力電流の変化割合によって一義的に決
まる。
そこで。別の実施例として、管電流あるいは昇圧回路の
変化割合が電子回路により増幅されてバイアス電流とし
て与えるよ5にすれば、管電流の一定化がより高感度に
遠戚できることはいうまでもない。
また、上記実施例では、電源電圧の変動による管電流の
変動を抑止する場合について説明したが、管電流は周囲
温度が変化した場合であっても変化することが知られて
いる。
本考案によれば、このような周囲温度の変化によって管
電流が変化しようとする場合であっても、その変動を防
止するように作用することは容易に理解されよう。
さらに。管電流のみならず管電力を一定化することもで
きることは明らかであろう。
以上のように、この考案によれば、電源電圧等の変動に
かかわらず管電流あるいは管電力を一定に保って、放電
灯を毎半サイクルスタート点灯方式によって点灯するよ
うな放電灯点灯装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の放電灯点灯装置の一例を示す電気回路図
である。 第2図は第1図に示す装置の各部の電圧、電流ならびに
エネルギー波形図である。 第3図はこの考案の背景となる毎半サイクルスタート点
灯方式の螢光灯点灯装置の一例を示す電気回路図である
。 第4図は第3図に示す装置の各部の電圧および電流波形
図を示す。 第5図は第3図に示す装置における要部の電圧、電流な
らびにエネルギ波形図である。 第6図はこの考案の基本的原理を示す電気回路図である
。 第7図はこの実施例に用いられる高周波インダクタの図
解図である。 第8図はこの考案の一実施例の放電灯点灯装置の電気回
路図である。 第9図は第8図の動作を説明するための電圧4電流波形
図である。 第10図および第11図はこの考案の他の実施例の放電
灯点灯装置の電気回路図である。 図において、ACは交流電源、CHは限流チョーク(限
流装置)、FLは放電灯、Rは昇圧回路(高周波出力発
生手段)、Lは昇圧インダクタ、Sはサイリスタ(スイ
ッチ手段)、C1は間欠発振用コンデンサ、C7C2〜
C4はコンデンサ。 BLは高周波インダクタ、wlは制御巻線、w2は負荷
巻線、COl およびCO2はコア、REは整流回路(
変動検出手段)を示す。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)低周波交流電源。 限流装置。 前記限流装置を介して前記交流電源が与えられる放電灯
    、および 前記放電灯と並列に接続され、前記交流電源によって付
    勢されて前記交流電源の各半サイクル毎に間欠的に高周
    波高圧出力を発生して前記放電灯を再点弧し、放電灯の
    再点弧後は高周波高圧出力の発生を停止する高周波出力
    発生手段を備えたものにおいて。 前記限流装置を介して前記交流電源から管電流が与えら
    れる放電灯の管電流径路に介挿される高周波インダクタ
    の負荷巻線と。 前記電源電圧または管電流の変動を検出する変動検出手
    段とを備え。 前記変動検出手段の電源電圧または管電流変動検出出力
    で前記高周波インダクタの制御巻線を付勢して負荷巻線
    のインピーダンスを変化せしめろことにより管電流を一
    定に制御することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. (2)前記変動検出手段は、前記高周波出力発生手段の
    電力入力径路に介挿されて電源電圧変動を検出すること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の放電
    灯点灯装置。
  3. (3)前記変動検出手段は、前記管電流入力径路に介挿
    されて管電流変動を検出することを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の放電灯点灯装置。
  4. (4)前記高周波インダクタは、可飽和リアクトルであ
    り。 前記変動検出手段は、整流回路であり、該整流回路出力
    の直流電圧で前記可飽和リアクトルを付勢制御すること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項ないし第3
    項のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  5. (5)前記高周波電圧出力発生手段は、コンデンサに対
    して昇圧インダクタとサイリスタの直列回路を並列接続
    し、間欠発振用コンデンサを直列接続して成るものであ
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項ない
    し第4項のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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