JPS6059717B2 - 放電灯点灯方式 - Google Patents

放電灯点灯方式

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JPS6059717B2
JPS6059717B2 JP50042438A JP4243875A JPS6059717B2 JP S6059717 B2 JPS6059717 B2 JP S6059717B2 JP 50042438 A JP50042438 A JP 50042438A JP 4243875 A JP4243875 A JP 4243875A JP S6059717 B2 JPS6059717 B2 JP S6059717B2
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tube
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勲 金田
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NEC Home Electronics Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は放電灯点灯方式に関する。
近時エネルギー危機に発して、省資源、省エネルギー
が強く叫ばれており、一つの技術的命題となつている。
本発明の基礎となる低周波交流電圧の各半サイクルの初
頭部分で高周波高電圧で放電灯を再点弧し、放電灯の再
点弧後は低周波低圧電源で点灯維持するようにした放電
灯点灯方式(以下毎サイクルスタート点灯方式という)
は照明分野においてこの命題を解決せんとするものであ
る。すなわち本出願人の別途提案したところによれば
毎サイクルスタート点灯方式においては放電灯点灯装置
の電力損失を従来方式の例えば約114に低減し、形状
も重量比で約1ハに小型化することができる。ただしこ
れは在来のけい光ランプを流用した場合のことである。
(例えば200V電源用に設計された40Wランプを1
00V電源にて点灯することができる。等々。)この場
合在来けい光ランプの管電圧は電源電圧を略々相殺して
毎サイクルスタート点灯方式の利点をある程度実現でき
るが、その程度はこの点灯方式に内在する性能を最高度
に発揮させてはいない。すなわち、けい光ランプの場合
専用放電灯を設計するならば後述するように電力損失は
従来の約1110に低減し、形状も11m程度により飛
躍的に小型化されるものである。更に高圧放電灯の場合
は在来の高圧放電灯は殆んど設計管電圧が同一であつて
(200V電源用のものは130V程度)、このためい
かなる回路手段をもつてしても毎サイクルスタート点灯
方式の特3徴を発揮させることができない。 それ故本
発明の目的は、けい光ランプにあつては毎サイクルスタ
ート点灯方式の特長を最高度に発揮させて発光光束を増
大するとともに限流チョークをより小型化しかつ電力損
を著しく低減でき門る放電灯点灯方式を提供することに
あり、また高圧放電灯点灯方式にあつては毎サイクルス
タート点灯方式を実現し得る新規な高圧放電灯を提供す
ることにある。
本毎サイクルスタート点灯方式において限流チョークを
小型化てきる理由について説明するため、先ず従来点灯
方式の機構について説明しよう。
すなわち、けい光ランプ用放電灯点灯装置として従来は
例えば第1図に示すような回路構成のものが使用されて
いる。
この構成は交流電源ACに限流装置としての限流チョー
クCHを介して放電灯FLを接続し、一方放電灯FLの
フィラメントF,f″の非電源側の端子間に昇圧回路R
″を接続したものである。この構成によれば電源ACを
接続すると同時に昇圧回路R″が発振動作を開始して、
その入力電流によつて放電灯FLのフィラメントF,f
″を加熱すると共にその端子間に始動所要電圧Estよ
りも高い発振出力電圧を印加する。そして放電灯FLの
フィラメントF,f″が十分加熱され、放電灯FLの始
動所要電圧がEstに低下した時に、前記発振出力によ
つて始動され遅相点灯する。一旦点灯すると放電灯FL
の端子電圧が管電圧V,に低下する為、昇圧回路R″は
発振を維持することがてきなくなり動作を停止し、放電
灯FLは電源ACか″ら限流チョークCHを介して供給
される電圧によつて各半サイクル毎に再点弧されながら
点灯維持される。点灯中における管電圧VT及び管電流
1,の波形を観測すると第2図A,Bのような波形であ
る。
この管電圧VTl管電流1T及び電源電圧eの波形から
各瞬時における限流チョークCHのエネルギ.一変化を
求めると同図Cに示す波形になる。この波形から理解で
きるように電源電圧eが管電圧VTより高い期間(t1
〜T2)は(S1=f)?(e−VT)ITdt)なる
エネルギーが一方的に増加して限流チョークCHに蓄積
される。電源電圧eが管電圧!V,より低下すると、蓄
積エネルギーは放出状態に転する。エネルギーを放出す
る期間は電源電圧eが管電圧VTより低い期間(T2〜
T3)であつて、この期間(T2〜T3)に(S2=f
)?(e−VT)ITdt)なるエネルギーが放出され
ることになる。限・流チョークCHの大きさは蓄積エネ
ルギーの最大値に基づいて定まる。すなわち限流チョー
クCHは蓄積エネルギーS1の最大振幅に耐えるように
その容量を選定しなければならない。この場合蓄積エネ
ルギー(S1−S2)が0になる時点は後続の半サイク
ルの管電流1Tの立上り時点よりも遅れる。
したがつて再点弧時に残留エネルギーが放出されて放電
灯FLの点灯維持に寄与することが期待できる。しかし
ながら基本的には放電灯FLの再点弧電圧ERS,は再
点弧時において電源電圧eを下廻らなければならない。
このことは電源電圧eと比較して管電圧VTのピーク値
VT,を高くできないことを意味する。実際在来の放電
灯の場合管電圧vτの実効値■τは電源電圧eの実効値
Eの112程度に設定され、したがつて限流チョークC
Hの端子電圧VCHの実効値■。
Hは電源電圧eの実効値Eの112以上に設定される。
前述した限流装置の欠点は更に第3図に示す放電灯FL
の垂下特性曲線aと限流チョークCHのインピーダンス
負荷線bにの場合簡単のためにインピーダンスを抵抗と
仮定して抵抗負荷線として示す。
)によつて説明することができる。即ち点灯中における
放電灯FLの管電圧VTと管電流1Tは垂下特性曲線a
に添つて矢印で示すように右方向に移動し、負荷線bと
の交点イで安定するものであつて、この交点イの位置を
決定する負荷線bの傾き(限流チョークCHのインピー
ダンス)は極めて重要である。例えば限流チョークCH
を小型化する為にインピーダンスを低くし、負荷線を破
線cのように緩傾斜にすると、その交点口は大幅に右方
へ移動し、管電流1,が過大になつて限流チョークCH
は反つて大型になる。従つてこの点からも上記構成にお
いては限流チョークCHの小型化は実現できない。本出
願人は本発明に先行して、前記欠点を解決する毎サイク
ルスタート点灯方式を提供した。
本発明はこの毎サイクルスタート点灯方式を利用し、且
つその特長を最高度に発揮させ得る放電灯を提供しよう
とするものであるから、以下この毎サイクルスタート点
灯方式の動作並びに特徴を説明する。第4図はこの毎サ
イクルスタート点灯方式に基づいて構成されたけい光ラ
ンプ用放電灯点灯装置の一回路構成例を示す。同図にお
いて、ACは交流電源てあつて限流装置の一例としての
限流チョークCHと放電灯FLの直例回路が接続されて
いる。
前記限流チョークCHには後述する昇圧回路の発振出力
を電源電圧に重畳するための手段である2次巻線W2O
が巻かれていて、この2次巻線W2Oの一端が放電灯F
Lのフィラメントfの一端イに結ばれ、他端が昇圧回路
尺に接続されている。前記昇圧回路尺はサイリスタSお
よびはねかえり昇圧インダクタLの直列回路とコンデン
サCを並列接続して構成された振動回路R゛に間欠発振
用コンデンサC1を直列接続した回路であつて、この昇
圧回路尺の一端は前述した2次巻線W2Oの一端に接続
され、他端は放電灯FLのフィラメントf″の一端口に
接続されている。
PRHは前記昇圧回路Kの発振出力によつて導通駆動さ
れて放電灯FLのフィラメントF,f″を予熱するフィ
ラメント予熱回路であつて、サイリスタSpと前記発振
出力をブロックする高周波ブロック用インダクタNLと
の直列回路から成り、放電灯FLの両フィラメントF,
f″の間に直列に接続されている。
なお、前記昇圧回路尺は間欠的に発振動作する限りにお
いては、トライアツクを用いるもの、更にはインバータ
を用いた高圧発生回路に置換することもできる。
次に上記構成の動作について説明する。
まず電源ACを接続すると、限流チョークCHを介して
放電灯FLに電源電圧eが印加されると共に、限流チョ
ークCHの2次巻線W2Oを介して昇圧回路Kにも電源
電圧eが印加される。昇圧回路尺においては、電源電圧
eが間欠発振用コンデンサC1を介してサイリスタSに
印加され、このサイリスタSをブレークオーバーさせる
為に振動回路R゛が発振動作を開始する。この発振動作
は間欠発振用コンデンサC,がなければ継続するのであ
るが、間欠発振用コンデンサC1がある為に電源電圧e
の立上り部分において各半サイクル毎に間欠的に発振す
るものとなる。今、電源電圧eの半サイクルについて考
えると、上述のようにして振動回路R″が発振動作を開
始すると、間欠発振用コンデンサC1が電源電圧eを相
殺する方向の極性に充電される。したがつてその端子電
圧VOlが上昇してゆき、電源電圧eとの差の電圧がサ
イリスタSのブレークオーバ電圧VBOに満たなくなる
と、サイリスタSがオフ状態のままとなつて振動回路R
″は発振を停止させられる。それゆえこの半サイクルに
おける以後の期間は間欠発振用コンデンサC1の端子電
圧VOlが一定値に保たれたままで振動回路R″は発振
停止している。しかし電源電圧eが次の半サイクルに転
じると、電源電圧eが前の半サイクルの電圧とは逆の電
圧になる為、この電圧と間欠発振用コンデンサC1に前
の半サイクルで充電された端子電圧VOlとの和の電圧
が振動回路R′に加わり、この和電圧によつてサイリス
タSがブレークオーバして発振を開始する。しかし発振
と同時に間欠発振用コンデンサC1の端子電圧VClが
極性を急速に反転して再び電源電圧eを相殺する方向に
充電され、やがて振動回路R″の発振を停止させる。従
つて間欠発振用コンデンサC1の急速反転期間のみ振動
回路R″が発振を行ない、その期間のみ電源ACから間
欠発振用コンデンサC1を通じて振動回路R″に電流が
流れる。この動作は以後の各半サイクルにおいても同様
に行なわれる。第5図Aはこの状態を示す各部の電圧電
流波形図であつて、eは電源電圧、■C1は間欠発振用
コンデンサC1の端子電圧を示したものであつて、この
電圧の急速反転時のみ間欠発振用コンデンサC1に図示
のように発振電流1C1が流れ、またこの期間だけ昇圧
回路尺の両端に高周波高電圧の発振出力VRを生じる。
前記発振出力VRは限流チョークCHの2次巻線W2O
から1次巻線WlOに電磁誘導され、電源電圧eに逆極
性に重畳されて放電灯FLとフィラメント予熱回路PR
Hとに印加される。
するとフィラメント予熱回路PRHにおいては、高周波
ブロック用インダクタNLを介してサイリスタSpに前
記1電圧が印加され、サイリスタSpは電圧の急変効果
(即ちDv/Dt効果)によつて導通駆動される。従つ
て間欠発振位相の後端において電源ACからの電流がフ
ィラメントf1サイリスタSPlインダクタNLlフィ
ラメントf″を通じて流れ、フィラメントF,f″が予
熱され始める。前記サイリスタSpは昇圧回路尺の発振
出力VRが予熱回路PRHに印加される度毎に導通駆動
され、サイリスタSpが導通されている期間フィラメン
トF,f″に電源ACから電流が流れて予熱が行なわれ
)る。かくしてフィラメントF,f″が充分子熱され、
放電灯FLの始動所要電圧がE5,に低下すると、昇圧
回路尺からの発振出力VRにトリガされて放電灯FLが
始動される。
放電灯FLが点灯されると、間欠発振勢力は殆んどが導
通化された放電灯FL中に流れ、また残余の勢力は高周
波ブロック用インダクタNLにて吸収され、更にサイリ
スタSpのブレークオーバ電圧■BOを管電圧のピーク
値VTPより充分高く設定することにより、サイリスタ
Spは導通しなくなる。なおサイリスタSpのブレーク
オーバ電圧が非常に高ければ場合によつては高周波ブロ
ック用インダクタNLを省略することもできる。しかし
ながらそのようなサイリスタは一般的で無くまた高価で
ある。従つて点灯後はフィラメントF,f″の予熱が停
止した状態で放電灯FLが電源ACの各半サイクル毎に
発振出力VRによつて再始動され乍ら電源電圧eによつ
て点灯維持される(第5図B参照)。尚、第4図におい
て予熱回路PRHはフィラメントトランスによる電極予
熱回路と置き換えても良いことは勿論である。
しかしながらそのような場合放電灯FLの点灯中もフィ
ラメントF,f″は予熱状態を継続し、それだけ電力損
失を免れない。点灯中において管電圧VTは第6図Aに
示すように間欠発振期間による休止期間を持つた矩形波
となる。
そのために管電圧V,の実効値VTは、在来点灯方式の
90〜95%程度の値を示す。放電灯FLは各半サイク
ルの立上り部分において発振出力VRにより強制的に再
点弧される。すなわち各再点弧時において放電灯FLに
は高圧発振出力VRが印加されることによりイオンの消
滅が防止されると共に、昇圧回路尺に流れる間欠的な電
流1c,が2次巻線W2Oを流れることにより、これに
対応する2次巻線W9の端子電圧は1次巻線WlOとの
結合を介して急激に高まる低周波電圧を放電灯FLに印
加する。管電流1丁の立上り位相は電源電圧eの変動に
かかわらず一定位相を保ち、そのために毎サイクルスタ
ート点灯方式における管電流.の変動率は安定インピー
ダンスの減少にかかわらず良好である。この場合放電灯
FLはグロー放電による再点弧電圧Ekgを伴わず、再
点弧すると直ちにアーク放電に移行する。一方先に述べ
た従来の点灯方式においては、放電灯FLは電源電圧一
eによつて再点弧する為に、再点弧電圧ERs,に伴つ
てグロー放電を生じ、その後アーク放電に移行する。従
つて管電圧VTは第2図Aに示すように立上がり時大き
なスパイク電圧VTPを生じ、以後漸減する波形を呈す
。次に電源ACから放電灯FLに流入する管電流1ァは
第6図Bに示すように発振期間以外の期間(T2〜T4
)に流れている。
発振期間(t1〜T2),(T,〜T5)は電源ACか
ら昇圧回路Kに電流1C1が流れている。同図Cはこの
電流10,の2倍の電流波形を示している。2倍にする
理由は前記電流1C1は限流チョークCHの増磁性に結
合された1次巻線WlOと2次巻線W2Oの双方に流れ
る結果、恰も1・次巻線WlOに2倍の電流が流れたの
と同一の効果を生じることによる。
前記管電圧VT,管電流1T,昇圧回路尺への電流1C
1並びに電源電圧eの波形から限流チョークCHのエネ
ルギー変化を算出すると同図D,Eに示す波形となる。
図Dは発振出力VRによつて限流チョークCHに蓄積さ
れるエネルギーを示す。このエネルギーの総計S1は(
S1=f)〒(e−VR)2iC1dt)で与えられる
。図Eは電源電圧eによつて点灯が維持されている期間
に限流チョークCHに蓄積及び限流チョークCHから放
出するエネルギーを示す。電源電圧eが管電圧vτより
高い期間(T2〜T3)はエネルギーが蓄積され、その
総エネルギーS2は(S2=f)?(e−VT)ITd
t)で与えられる。逆に管電圧VTのほうが電源電圧e
より、高い期間(T3〜T,)は前記蓄積エネルギーを
放出し、その総放出工ネルギーS3は(S3=f日(e
一VT)ITdt)で与えられる。ただし、これは第6
図に示す波形の場合についてである。すなわち一般的に
云えばS1はエネルギーを蓄積するものであるから、S
2,S洪に放出側に廻つたとしても放電が維持される。
そのような場合管電圧VTは明らかに電源電圧eを上廻
る。ともあれ、第6図に示す波形の場合には、S1+S
2=S3なる関係が成立する。
何故なら本構成においては各半サイクル毎に発振出力V
Rによつて強制的に再点弧させられるから、先に述べた
従来の点灯方式のように前のサイクルで蓄積されたエネ
ルギーを次のサイクルに持ち越すことが点灯維持の為の
必須条件とはならないからである。次に第6図に示す波
形に基づいて毎サイクルスタート点灯方式における小型
化の理由を説明すれば次の通りである。
但し簡単のために間欠発振用コンデンサC1によるエネ
ルギーの蓄積部分を無視する。そのような場合管電流1
Tは次のように算出できる。但し、Lは限流チョークC
Hのインダクタンス、電源電圧e=Emsinθ,θ=
ωt管電圧VTの振幅はV,mとし、管電流1Tの出現
する期間をψ1=Sin−1vT.n/Emからθ=π
+ψ2の期間とする。
上式を冫蕾が、0,112,11!2およびJjI2の
場合について計算すれば第7図のようになる。
第7図からV,..とEmの比が大きくなるとITが激
減することが知れる。例えば■T./Em=!Jl2の
場合、■τm/Em=112の場合に比較して、ITが
117になる。したがつてITを定格値にするために必
要な限流チョークCHのインダクタンスLは117とな
るわけである。このことは限流チョークCHの端子電圧
VCHを激減できることを意味し、それだけ限流チョー
クCHのインピーダンスを減少でき、それだけ小型化す
ることができる。またインピーダンスを小さくし得るこ
とはインピーダンス負荷線(第3図参照)の傾斜を緩や
かにしてもさしつかえないことを意味し、このことは放
電灯FLの垂下特性曲線との交点が第3図に示す程大き
く右に移動しないことを意味する。即ち、毎サイクルス
タート点灯方式の場合は放電灯FLの垂下特性曲線か略
水平或いは正傾斜しており、且つ略直線であることを意
味する。第8図に本構成における放電灯FLの垂下特性
の一例を実線a″で示す。尚破線aは第3図に示した従
来点灯方式における垂下特性曲線てある。放電特性が図
のようになれば負荷線は全くの一点クロスとなる。そし
てこの負荷約はも早限流インピーダンスを低下してその
傾斜を平行状としても一点クロスを保ち続ける。第3図
の場合と比較して管電流1,が増大することはなくなる
結果として、負荷線の縦軸との交点VT..は従来点灯
方式よりも低下し、或いは放電特性曲線a″を従来より
も図面上上方に配置せしめる必要を生じる。すなわち本
発明に係る改善された毎サイクルスタート点灯方式が求
められるゆえんである。この点灯方式の最大の利点は上
記のように限流チョークCHの端子電圧VCHすなわち
蓄積エネルギーを1ハ哩度にも減少せしめ得ることにあ
る。
これによつて電力損失も1ハ帽度迄に減少することが期
特出来、回路系の総合効率も約25%の向上を期待する
ことができる。更にこのような点灯方式によれば電源電
圧eと管電流1Tの位相差が従来点灯方式よりも小さい
ので、力率改善コンデンサは不要となり或いは極端に小
容量とすることが可能である。
このように毎サイクルスタート点灯方式は多大の利点を
有するものであるが、仮にチョークCHの端子電圧を完
全に相殺し得るものとしても、これを実現するためには
点灯電源電圧を打消すような管電圧を有する放電灯を必
要とする。
この点在来の放電灯は当然ながら全て従来の点灯方式に
適合するべく設計製作されており本用途には多かれ少な
かれ不十分である。すなわち従来の放電灯は設計管電圧
が点灯電源電圧のほぼ112に設定され、この結果管電
圧は限流チョークCHの端子電圧以上の値に設定された
。それ故本発明は、上記点灯方式に適する新規な設計思
想に基く放電灯を現出せしめて、上記点灯方式の利点を
最大限に発揮することを主目的とする。
以下本発明の実施態様を例示する。
本発明者は上記の毎サイクルスタート点灯方式の点灯装
置において管電圧VT..と電源電圧eの実効値Eの比
VT.n/Eを変化してゆき、限流装置(限流チョーク
CH)の端子電圧VCHの実効値VCHの変化を測定し
た。
第9図はこれを示した図であつて、端子電圧VCHは■
T../Eが約1.2の時に最小値をとることが理解で
きる。従つて、放電灯FLとしては、管電圧VTmが電
源電圧E(7)1.2倍になるように設計すれば限流チ
ョークCHの端子電圧VCHを最小にできる。即ち限流
チョークCHのインピーダンスを減少して大幅に小型化
できる。尚現行の放電灯を従来の点灯方式にて点灯する
場合第9図の横軸は0.4程度以下の範囲てある。した
がつて第9図の縦軸VCHの値は小さくなり得な゛い。
このような安定器の最小条件を利用するに当つて例えば
我国の場合について言えば商用電源は100Vと200
Vであり、この電圧に見合つた管電圧を設計値とする放
電灯を製作しなければならない。
そのような放電灯の実施例を述べよう。実施例1まずけ
い光ランプの一実施例について述べる。
管長を96インチとし、管径をT8,ガス圧を2.6T
0rrのけい光ランプを製作し、毎サイクルスタート点
灯方式により点灯して管電流1,0.41Aにしたとこ
ろ、陽光柱の電位傾度は0.95V/Crltとなつた
。またこのときの陽極降下電圧は7V1陰極降下電圧は
13■であり、管電圧VTmは240Vとなり、200
■電源に適合する。この場合の限流チョークCHの端子
電圧VCHは35Vてある。この実施例のけい光ランプ
の管電流1Tと管電圧VTおよび限流チョークCHの端
子電圧VCHの特性を示すと第10図の実線のようにな
る。もしこれを毎サイクルスタート点灯方式で在来のけ
い光ランプで代行するならば、40Wけい光ランプの2
灯直列点灯となる。
その場合の管電圧VTおよび限流チョークCHの端子電
圧■CH特性は、第10図の一点鎖線て示すようになる
。定格状態における管電圧V,..は200Vであり、
限流チョークCHの端子電圧VCHは120Vてあつた
。したがつて本発明ランプによれば、限流チョークCH
の端子電圧■CHを在来ランプを用いる場合の1ハ程度
とすることができたのである。このことは限流チョーク
がより小型、軽量化でき、しかも低電力損化できるので
、毎サイクルスタート点灯方式の特長である、省資源、
省エネルギー化をより進めることができるのみならず、
陽極降下電圧や陰極降下電圧は1灯分てすむため、発光
光束が著しく改善されるという、従来の毎サイクルスタ
ート点灯.方式では得られなかつた顕著な特長をも得ら
れるようになるのである。尚、毎サイクルスタート点灯
方式によつて在来の40Wけい光ランプを100V電源
で点灯する場合の管電圧VT特性を第10図に二点鎖線
で示す。
また、在来の40Wけい光ランプを従来点灯方式によつ
て200V電源で点灯する場合は、1灯しか点灯するこ
とができず、その管電圧■Tおよび限流チョークCHの
端子電圧VCH特性は第10図の点線で示すようになり
、定格状態では管電圧VT・は96V1限流チョークC
Hの端子電圧VCHは148Vとなる。したがつて、も
し本発明ランプに相当する光出力を得ようとすれば、4
0Wけい光ランプ2灯を並列点灯する必要があり、この
場合の限流チョークCHの端子電圧VCHの和は296
Vとなる。それ故毎サイクルスタート点灯方式で本発明
ランプを点灯する場合は、従来の点灯方式により在来の
ランプを点灯する場合に比し、限流チョークCHを約1
19に小型化できるのである。尚、毎サイクルスタート
点灯方式用けい光ランプの場合、前述のように管電圧の
再点弧電圧ER3、は事実上存在しない。
したがつて、例えば低温における再始動電圧の上昇に苦
慮することなく、発光効率の低下の許す範囲においてガ
ス圧を増加(例えば3t0rr)しても何ら支障はない
。この結果変色欠陥を改善することができる。実施例2 次に高圧水銀灯あるいは水銀灯の実施例につい7て述べ
る。
水銀灯の場合電極予熱回路を必要としないから放電灯の
点灯回路は例えば第4図において予熱回路PRHを省略
した回路を適用する。
このような回路に略々適した水銀灯は前述のように現在
全くノ存在せず、従つて新規設計を必要とする。具体的
には例えば管長57w0n1アーク電位傾度1.93V
/α、管電圧130■、定格管電力250Wの現行品種
があるが、この管長を97mnに延長すれば管電圧20
8■が得られ200V点灯電源に対して毎サイクルスタ
ート点灯方式の特長を発揮する放電灯が得られる。この
実施例の場合管電力は400Wに増加するが管電流は2
.1Aに過ぎない、また限流チョークCHの端子電圧V
CHは約30Vとなる。
因みに従来の点灯装置に使用されている管電力400W
の水銀灯は管電流3.3Aであり管電圧は130Vであ
る。
また限流チョークCHの端子電圧VCHは200V点灯
電源に対して約120■である。それ故実施例の場合の
限流チョークC)Iの大きさを従来の場合と比較すれば
、実施例の限流チョークCHは両者の端子電圧の比と管
電流の比の自乗の積の割合に小型化できるから(30/
120)X(2.1/3.3)2:1110で、約11
10に小型化できる。尚、本発明に関する管電圧の変更
手段は上述の管径、管長、ガス圧の設定による他、希ガ
スの種類、混合比、管電流或いは管壁温度の設定等を利
用することができる。また本発明は、高圧水銀灯以外に
も、例えば高圧ナトリウムランプ、低圧ナトリウムラン
プ、金属ハロゲン化物入り放電灯等任意の放電灯につい
て実施できる。
以上要約するに本発明は毎サイクルスタート点灯方式に
よつて従来点灯理論によれば全く不可能てあつた管電圧
の高い放電灯を実現し、限流装置端子電圧を最大限に相
殺せしめ、それによつて最終目的とする省資源と省エネ
ルギーに関して、前者に対する限流装置の極端な小型化
と後者に対する電力損失の大幅な低減をいずれも可能な
らしめるとともに発光光束を増大できるという従来の毎
サイクルスタート点灯方式では得られなかつた新規かつ
有用な効果をも得られるものである。
この結果毎サイクルスタート点灯方式の特長は最高度に
発揮されるに到つたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の放電灯点灯装置の一例を示す電気回路図
、第2図は第1図に示す装置の各部の電圧、電流並びに
エネルギー波形図、第3図は第1図に示す装置における
放電灯の垂下特性を示す図、第4図は本発明の前提とな
る毎サイクルスタート点灯方式のけい光ランプ点灯装置
の一例を示す電気回路図、第5図は第4図に示す装置の
各部の電圧及び電流波形を示す図、第6図は第4図に示
す装置における要部の電圧、電流及びエネルギーの波形
を示す図、第7図は管電流の流れる期間と管電流の関係
を示す図、第8図は第4図に示す装置における放電灯の
垂下特性を示す図、第9図は管電圧と電源電圧との比に
対する限流チョークの端子電圧の特性曲線を示す図、第
10図は管電流と管電圧および限流チョークの端子電圧
の特性図である。 AC・・・・・・交流電源、CH・・・・・・限流装置
(限流チョーク)、FL・・・・・・放電灯、K・・・
・・・昇圧回路、VR・・・・・発振出力。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 低周波交流電源に限流チョークを介して放電灯を接
    続するとともに、前記放電灯に、コンデンサに対してサ
    イリスタおよびはねかえり昇圧インダクタの直列回路を
    並列接続し少なくとも前記サイリスタに間欠発振用コン
    デンサを直列接続してなる昇圧回路を並列接続し、前記
    サイリスタのブレークオーバ電圧を低周波交流電圧の最
    大値および各半サイクルの放電灯の再点弧前のサイリス
    タの印加電圧の最大値以下で、かつ各半サイクルの再点
    弧後の放電灯の管電圧の最大値より大きく設定した放電
    灯点灯方式において、前記放電灯として、再点弧後の管
    電圧の最大値が前記低周波交流電源電圧実効値の1.1
    〜1.3倍の範囲内のものを用いることを特徴とする放
    電灯点灯方式。
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