JPS5817779Y2 - 高欄用防風防雪装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は道路橋などに設置される高欄の防風防雪装置
に関する。

強風や降雪の多い地方の道路橋を通行する車輌の運転者
は常に強風や積雪に悩まされ、運転を危くさせられるこ
とがしばしばある。

そのため、これらの障害を取り除くため幾つかの防風防
雪高欄が提供されている。

その代表的なものとして、壁高欄タイプのもの（第１図
）、エキスバンドメタルタイプのもの（第２図）、アン
グルタイプのもの（第３図）、防風板レール式のもの（
第４図）を散見するが、壁高欄タイプのものは路上と外
とが壁Ａにさえぎられているため全々視界を確保できな
いばかりでなく、ふきだまりａを作る原因ともなり、エ
キスバンドメタルタイプのものはエキスバンドメタルＢ
のストランドの切り口が斜めであるので風が車の上を通
るものの相当の風が車輌にあたるので効果は少く、アン
グルタイプのものはアングルＣ間から車輌の視界をわず
かに確保できるが、防風面では必ずしも良好とはいえず
、防風板レール式のものは防風板りにより風を上方に逃
がすことはできるが視界はさえぎられ、下方への通風が
少いのでふきだまりかできることもあり、それぞれ短所
がある。

なお図中矢印は風の方向を示す。

本考案は、これらの欠点を高欄用防風防雪装置の改良に
より除去しようとするもので、その装置の構成を上方の
幅を下方の幅よりせまく形成した板状体を垂直方向に前
面に彎曲せしめるとともに上方と下方とを水平方向に背
面へそらせてなる防風板を高欄の外側に前面を外にして
かつ路面との間に空隙を設けて設置することを特徴とす
る高欄用防風防雪装置としたものである。

つぎに、本考案の実施例を第５図〜第７図に基づいて説
明する。

板状体１は第５図に示すとおり上方の幅２を下方の幅３
よりせまく形成され、垂直方向に前面に彎曲せしめられ
、いいかえると水平断面の前面が凹となるよう彎曲せし
められ、第６図に示すとおり上方および下方を水平方向
に背面にそらし、いいかえると垂直断面の背面が凹とな
るようにし、全体として防風板を形成している。

ここで、垂直方向前面への彎曲は上方にあってはきつく
下方に行くにしたがってゆるくなっている。

この彎曲の関係を示すのが第７図で、それぞれ第５図に
示すＡ−Ａ・・・・・・Ｇ−Ｇ矢視方向に相当する断面
図を示している。

なお、この防風板の材料は鋼板、アルミ、強化プラスチ
ック等材質は問わない。

このようにしてなる防風板は、第８図に示すように高欄
の外側に前面を外にして設置され、かつ、路面との間に
空隙を設けて設置される。

本考案はこのようにしてなるので道路橋の路上との関係
においておよそつぎ′のような効果を見出すことができ
る。

図中矢印は風の方向を示す。■ 上方が下方よりせまく
形成されているので防風板がならべても防風板の隣接す
る上方は間隙ができ、道路橋の外に対しての視界が確保
できる。

■ 防風板に当って上に吹き上げる風の力は、曲面の変
化による圧縮作用によって力を増し視界を確保するため
に作られた間隙を通り抜けようとする風の方向を上向き
に変化させ全体の風の方向が上方に吹き上げる様になり
車上を通過する。

■ 同様に下に吹き付ける風の力も強まり路上に積った
雪を吹き飛ばす力を増す。

■ 除雪車による雪の落下をも防止する。

■ 材料の強化プラスチック等として色彩の変化を楽し
むことも可能である。

本考案は、高欄用防風防雪装置を改良することにより特
に日本海側等の強風、降雪地帯の道路橋上の防風防雪に
益させんとするものである。

【図面の簡単な説明】

第１′図〜第４図は従来の道路橋高欄の説明図、第５図
〜第７図は本考案に係る防風板の実施例を示すもので、
第５図は正面図、第６図は左側面図、第７図は第５図の
矢視方向切断面図、第８図は施工例図である。 図面において１は防風板である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 上方の幅を下方の幅よりせまく形成した板状体を垂
   直方向に前面に彎曲せしめるとともに上方と下方とを水
   平方向に背面にそらせてなる防風板を高欄の外側に前面
   を外にしてかつ路面との間に空隙を設けて設置すること
   を特徴とする高欄用防風防雪装置。 ■ 上方の幅を下方の幅よりせまく形成した板状体の垂
   直方向前面への彎曲を上方にあってはきつく、下方に行
   くにしたがってゆるくした実用新案登録請求の範囲第１
   項に記載の高欄用防風防雪装置。