JP2511201Y2 - 除雪用壁 - Google Patents

除雪用壁

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JP2511201Y2
JP2511201Y2 JP451893U JP451893U JP2511201Y2 JP 2511201 Y2 JP2511201 Y2 JP 2511201Y2 JP 451893 U JP451893 U JP 451893U JP 451893 U JP451893 U JP 451893U JP 2511201 Y2 JP2511201 Y2 JP 2511201Y2
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JP
Japan
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snow
wall
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snow removal
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JP451893U
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修平 高橋
修二 上杉
一嘉 柴澤
光昭 前田
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建設省北陸地方建設局長
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、道路の高架橋に設けら
れる除雪用壁に関する。
【0002】
【従来の技術】道路の高架橋の除雪について、図5を参
照しながら説明する。同図において、1は地面、2は高
架橋の橋桁、3は高欄、4は橋脚である。例えば、まず
1次除雪として、除雪グレーダーなどにより路面上の雪
Sを路肩に掻き集め、ついで2次除雪として、路肩に掻
き集めた雪Sをロータリー除雪車6などにより橋桁外へ
飛ばして捨てる。このとき、捨てられる雪Sが他の道路
などで障害にならないように、橋桁2の下方位置の空地
に雪Sを捨てることが望ましい。そこで、従来は、図示
のような特殊な投雪シュート7を有するロータリー除雪
車6を用いていた。この投雪シュート7は、横上方へ突
出するとともに、先端部が下方へ屈曲して下向きに開口
したものであり、角度の調節なども可能である。そし
て、高欄3より外方へ投雪シュート7を出し、その先端
開口を鉛直下方ないし橋桁2に対して若干内方へ向ける
ことにより、橋桁2の下方位置へ投雪するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、通常のロー
タリー除雪車では、投雪シュートは短く、ほぼ車幅の範
囲内に位置している。また、投雪シュートの先端開口
は、若干上向きないし下向きの傾斜はついていても、横
向きに開口している。すなわち、前述のような車体から
大きく横へ突出し、かつ、先端開口が下向きになった投
雪シュートを有するロータリー除雪車は、非常に特殊な
ものである。このように特殊な除雪車を用いなければな
らないのでは、その台数が少ないため、広範囲の除雪を
短時間でできない問題がある。また、高欄上に高い防音
壁が立っている場合、この防音壁が邪魔になって、前述
のような特殊な投雪シュートでも、高架橋外へ投雪でき
ないことがある。
【0004】本考案は、このような問題点を解決しよう
とするもので、通常の除雪車を利用して高架橋の除雪を
でき、かつ、その際橋桁の下方位置付近へ投雪できるよ
うにすることを目的とする。さらに、防音壁があって
も、除雪可能とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案の除雪用
壁は、前記前者の目的を達成するために、高架橋の高欄
に取付けられる取付部と、この取付部から前記高欄の外
方へ突出しこの高欄に沿って離散的に位置した連結杆
と、この連結杆の先端に取付けられ前記高欄に連続的に
沿って位置する壁体を備え、この壁体は、ほぼ鉛直にな
っているとともに、上部が前記高欄よりも高く位置して
いるものである。
【0006】さらに、請求項2の考案の除雪用壁は、前
記壁体の下部を、高架橋の橋桁の下方位置へ向かって内
方へ屈曲した案内部としたものである。
【0007】また、請求項2の考案の除雪用壁は、前記
後者の目的をも達成するために、前記壁体の上部を防音
壁としたものである。
【0008】
【作用】請求項1の考案では、高架橋の路面の除雪時、
例えばロータリー除雪車などを用いて、路面上の雪を横
へ投げ出し、高欄を越えて、壁体に突き当てる。投げ出
された雪は、壁体に行く手を阻まれ、その後はほぼ鉛直
な壁体に沿って落下する。さらに、雪は、高欄と壁体と
の間および連結杆間を通り抜けてほぼ鉛直に落ちてい
き、橋桁の下方位置付近へ落ちる。
【0009】さらに、請求項2の考案では、雪が、壁体
の下部において橋桁の下方位置へ向かって内方へ屈曲し
た案内部により案内されて、確実に橋桁の下方位置へと
落ちることになる。
【0010】また、請求項3の考案では、除雪用壁の壁
体の上部自体が防音壁となっており、これにより、防音
されるとともに、除雪も可能である。
【0011】
【実施例】以下、本考案の除雪用壁の第1実施例につい
て、図1から図3を参照しながら説明する。11は取付部
で、この取付部11は、高架橋の高欄3に一定間隔毎に並
べて複数取付けられるものである。そして、取付部11
は、H形鋼などからなっており、高欄3の内側の面に対
向する内側部11a と、高欄3の外側の面に対向する外側
部11b と、高欄3の上面に載る上側部11c とを有してい
て、ほぼコ字形状になっている。一方、高欄3における
内側部11a および外側部11b に対向する位置には、鋼板
13,14が設けられている。そして、取付部11は、その内
側部11a および外側部11b に設けられた取付片14と鋼板
13,14と高欄3とを貫通したボルト15とナット16とによ
り、高欄3に固定されている。また、前記各取付部11の
外側部11b には管状の連結杆21,22が上下一対取付けら
れている。これら連結杆21,22は、一端のフランジ部21
a ,22a がボルト23により取付部11に固定されており、
この取付部11から高欄3の外方へ突出している。さら
に、連結杆21,22の他端のフランジ部21b ,22b がボル
ト24により壁体26に固定されている。この壁体26は、H
形鋼などからなる縦横の枠体27を有しており、この枠体
27に前記連結杆21,22も固定されている。そして、枠体
27の鉛直な上部は、高欄3よりも高く位置しているが、
防音壁をなす防音パネル28が全面に渡って組み込まれて
いる。一方、枠体27において、防音パネル28の下側であ
ってかつ高欄3側には、滑らかな案内板29が固定されて
いる。この案内板29は、上部が鉛直になっているのに対
して、下部が橋桁2の下方位置へ向かって内方へ屈曲し
た案内部30となっている。また、案内板29における高欄
3側の面には、雪Sの滑りをよくする塗装などが施され
ている。そして、壁体26は、高欄3に連続的に沿って位
置している。また、このような除雪用壁が、高架橋にそ
の両側の高欄3にそれぞれ沿って密に並べて設けられ
る。
【0012】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。高架橋の路面の除雪時には、例えば、まず除
雪グレーダーなどにより路面上の雪Sを路肩に掻き集め
る。ついで、図3に示すように、ロータリー除雪車41を
用いて、路肩に掻き集めた雪Sを高欄3の上方で、横向
きに端桁2の外方へ投げ出す。すなわち、用いるロータ
リー除雪車41は、投雪シュート42からやや下方に向けて
横向きに投雪する通常のものである。ロータリー除雪車
41から投げ出された雪Sは、壁体26の中間部に突き当た
り、これにより行く手を阻まれて、その後は壁体26に沿
って整流する。さらに、雪Sは、高欄3と壁体26との間
および連結杆21,22間を通り抜けて落下していくが、壁
体26の下部においてその案内部30により案内されて、橋
桁2の下方位置へと落下することになる。
【0013】以上のように、前記実施例の構成によれ
ば、特殊な除雪車を用いることなく、通常の除雪車によ
り、橋桁2の下方位置へ投雪しながら、高架橋の除雪を
できる。そして、台数の多い通常の除雪車でよいことに
より、広範囲の除雪を短時間でできる。また、雪Sを案
内するための壁体26の上部に防音パネル28が組み込まれ
ていて、壁体26の上部自体が防音壁となっていることに
より、防音壁が何ら除雪の支障にならない。
【0014】つぎに、本考案の除雪用壁の第2実施例に
ついて、図4を参照しながら説明する。51は取付部で、
この取付部51は、高架橋の高欄3に複数並べて取付けら
れるものである。そして、取付部51は、複数のアンカー
52をアンカープレート53に固定したものであり、このア
ンカープレート53を高欄3の外面に臨ませた状態で、ア
ンカー52が高欄3内に埋め込まれて固定されている。そ
して、各取付部51のアンカープレート53に上下一対の連
結杆56,57の一端が固定されている。すなわち、これら
連結杆56,57の一端のフランジ部56a ,57a がアンカー
ボルト58によりアンカープレート53から高欄3に固定さ
れている。また、連結杆56,57の他端は、ほぼ鉛直な壁
体61に固定されている。この壁体61は、前記第1実施例
の壁体26と同様のもので、高欄3に連続的に沿って位置
し、この高欄3よりも高く位置する上部に防音壁をなす
防音パネル62が設けられているとともに、下部が橋桁2
の下方位置へ向かって内方へ屈曲した案内部63となって
いる。
【0015】なお、本考案は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
連結杆は板状のものであってもよい。また、雪を捨てる
べき位置によっては、壁体は鉛直でもよい。
【0016】
【考案の効果】請求項1の考案によれば、高架橋の高欄
に取付けられる取付部から高欄の外方へ連結杆を突出さ
せ、この連結杆の先端に高欄に連続的に沿う壁体を取付
け、この壁体は、ほぼ鉛直で、上部を高欄よりも高く位
置させたので、高架橋の路面から横向きに壁体へ雪を投
げ出せば、この雪は、橋桁の下方位置付近へ導かれるこ
とになり、したがって、通常の除雪車でも、高架橋の除
雪をできるようになる。
【0017】さらに、請求項2の考案によれば、壁体の
下部は、高架橋の橋桁の下方位置へ向かって内方へ屈曲
した案内部としたので、雪を確実に橋桁の下方位置へと
落とせる。
【0018】また、請求項3の考案によれば、前記壁体
の上部を防音壁としたので、防音壁があるのに、全く支
障なく除雪できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の除雪用壁の第1実施例を示すもので、
除雪方法を説明する横断面図である。
【図2】同上除雪用壁の拡大横断面図である。
【図3】同上側面図であり、(a)は表面視、(b)は
裏面視である。
【図4】本考案の除雪用壁の第2実施例を示すもので、
(a)は横断面図、(b)は平面図、(c)は側面図で
ある。
【図5】従来の高架橋の除雪方法を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
2 橋桁 3 高欄 11 取付部 21 連結杆 22 連結杆 26 壁体 28 防音パネル(防音壁) 30 案内部 51 取付部 56 連結杆 57 連結杆 61 壁体 62 防音パネル(防音壁) 63 案内部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高架橋の高欄に取付けられる取付部と、
    この取付部から前記高欄の外方へ突出しこの高欄に沿っ
    て離散的に位置した連結杆と、この連結杆の先端に取付
    けられ前記高欄に連続的に沿って位置する壁体を備え、
    この壁体は、ほぼ鉛直になっているとともに、上部が前
    記高欄よりも高く位置していることを特徴とする除雪用
    壁。
  2. 【請求項2】 前記壁体の下部は、高架橋の橋桁の下方
    位置へ向かって内方へ屈曲した案内部としたことを特徴
    とする請求項1記載の除雪用壁。
  3. 【請求項3】 前記壁体の上部を防音壁としたことを特
    徴とする請求項1または2記載の除雪用壁。
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JPH0663613U JPH0663613U (ja) 1994-09-09
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