JPS5817733B2 - Dl−マンデル酸の分割法 - Google Patents

Dl−マンデル酸の分割法

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JPS5817733B2
JPS5817733B2 JP55025331A JP2533180A JPS5817733B2 JP S5817733 B2 JPS5817733 B2 JP S5817733B2 JP 55025331 A JP55025331 A JP 55025331A JP 2533180 A JP2533180 A JP 2533180A JP S5817733 B2 JPS5817733 B2 JP S5817733B2
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JP
Japan
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mandelic acid
salt
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piperidine
salts
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黒川秀基
大道裕司
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はDL−マンデル酸の光学分割法に関するもので
あり、詳記すれば、DL−マンデル酸のピペリジン塩ま
たはN−メチルシクロヘキシルアミン塩の過飽和溶液よ
り、一方の光学活性体を優先的に晶出させることを特徴
とする新規な光学分割法に関するものである。
従来、DL−マンデル酸の光学分割法として目DL−マ
ンデル酸に光学活性なアミン等、例えは光学活性α−フ
ェニルエチルアミンを作用させ、ジアステレオマーであ
るD−およびL−マンデル酸(→α−フェニルエチルア
ミン塩とし、両者の淫媒、例えば水に対する溶解度の差
を利用してD−マンデル酸塩と分別単離した後、該塩に
酸を加えてD−マンデル酸を遊離させる方法、および、
光学活性な充填剤を用いたクロマトグラフィー等が知ら
れている。
しかしながら、これら従来法は高価な光学活性アミンま
たは、高価な光学活性充填剤を用いる点に難点があり、
実用上の不利は免かれない。
一般に、光学分割法としてラセミ体の過飽和溶液に光学
活性体の種晶を加えて、種晶と同型の光学活性体を優先
的に晶出させる侵出晶出法が、マンデル酸以外のオキシ
酸について行われている例はあるが、マンデル酸につい
ては未だ知られていない。
優先晶出法が工業的に有利な方法とされているにも拘ら
ず、DL−マンデル酸の光学分割に適用された例が全(
無いのは、この方法を適用する条件としてラセミ体がラ
セミ混合物を形成し、ラセミ体の溶解度が光学活性体の
それより犬である事が必要であり、この条件を満足する
DL−マンデル酸の塩または誘導体が未だ全く見出され
ていないためと考えられる。
本発明者らは、かかる状況のもとにDL−マンデル酸の
優先晶出法による光学分割について種々検討を重ねた結
果、DL−マンデル酸の各種アミン塩の中で、非常に特
殊な場合として、ピペリジン塩および、N−メチルシク
ロヘキシルアミン塩がラセミ混合物を形成し、優先晶出
法による光学分割が可能であるという新事実を見出し、
本発明を完成した。
すなわち、本発明はDL−マンデル酸のピペリジン塩ま
たは、N−メチルシクロヘキシルアミン塩の過飽和溶液
より、一方の光学活性体を優先的に晶出させることを特
徴とするDL−マンデル酸の光学分割法である。
水沫によれば、高価な他の光学活性体を必要とせず、ま
た、塩形成に用いたピペリジン、N−メチルシクロヘキ
シルアミンは晶出した光学活性体塩を中和することによ
り、あるいは、イオン交換樹脂で処理することにより殆
んど損失なく回収、再使用できるのである。
本発明の方法を実施するに当り、上記2種のDL−マン
テル酸アミン塩の過飽和溶液は、常法によりDL−マン
デル酸アミン塩、または、℃・ずれか一方の光学活性体
塩を過剰に含有する塩の混合物を加熱して適当な溶媒に
溶解し、冷却あるいハ濃縮して調製する。
また、DL−マンデル酸およびアミンのエタノール等の
溶媒に対する溶解度は、それらの塩よりも大きいから、
適当な濃度のDL−マンデル酸および、アミンの溶液を
混合することにより、DL−アンプル酸アミン塩の過飽
和溶液を調製することもできる1゜ か(して調製したラセミ体塩の過飽和溶液に光学活性体
塩を接種することにより、同種の光学活性体塩を優先的
に晶出させることができる。
接種に使用する種晶の光学純度は高いことが必要である
が、接種量は溶質量の0.1〜1%程度で充分である。
また、過飽和溶液に一方の光学活性体塩が過剰に含有さ
れている場合には接種量はもつと少量でもよく、更に全
(接種しな(ても過剰に含有されている光学活性体塩の
起晶が自然におこり、接種した場合と同様に光学活性体
塩を晶出させることもできる。
晶出温度は任意に選択できるが、室温付近が便利である
溶媒はDL−マンデル酸アミン塩が適当な溶解度を示す
物が好ましく、メタノール、エタノール、クロロホルム
、アーl=トン等の有機溶媒および水、または含水メタ
ノール、含水エタノール、含水アセトン等の混合溶媒が
使用できる。
ラセミ体塩の過飽和溶液の過飽和度は低い方が高純度の
結晶が得やすいが、結晶取得の効率は悪(、また、過飽
和度が高すぎると、目的とする光学活性体塩の晶出中に
、その対掌体の起晶がおこり、晶出結晶の光学純度を低
下させる原因となるので、飽和溶解量の110〜150
%が適当である。
晶出結晶を分離した母液はそのま瓢あるいはラセミ体塩
を加えて溶解させ再び過飽和溶液とし母液中に過剰に溶
解しているものと同種の光学活性体塩を上記と同様に優
先的に晶出させることができるから、母液を繰返し使用
して、各対掌体塩を取得することができる。
か(して得られた光学活性体塩はエタノール等の適当な
溶媒を用いて再結晶することにより高い光学純度の塩と
することができ、この塩を常法による中和あるし・は、
イオン交換樹脂処理等によりアミンと分離し、高純度の
光学活性マンデル酸を取得することができる。
以上述べた如(、本発明方法は簡易な操作で、高価な他
の光学活性体を使用することなくDL−マンデル酸より
高純度の光学活性マルデル酸を取得することができる工
業的に極めて価値ある光学分割法である。
以下に実施例により本発明を更に具体的に説明する。
実施例 I DL−−マンデル酸ピペリジン塩5.62をエタノール
20m1に加温して完全に溶解した後、15℃に冷却し
、L−マンデル酸ピペリジン塩の結晶0.12を加え5
分間攪拌した。
析出した結晶を沢別、乾燥して、L−マンデル酸ピペリ
ジン塩(〔α)=56.5°、光学純度93.9%)0
.17Pを得た。
実施例 2 実施例1と同様にDL−マンデル酸ピペリジン塩9.5
りを使用して25℃で、また、6.97を使用して20
℃で分割を行い、それぞれ0.46f(光学純度83.
8%)、o、23P(光学純度916%)のL−マンデ
ル酸ピペリジン塩を得た。
実施例 3 DL−マンデル酸N=メチルシクロへキシルアミン塩4
.62をエタノール2ornAに加温して完全に溶解し
た後、15℃に冷却し、L−マンデル酸N−メチルシク
ロヘキシルアミン塩の結晶0.12を加え5分間攪拌し
た。
析出した結晶をf別、乾燥して、L−マンデル酸N=メ
チルシクロヘキシルアミン塩(〔α) −51,9°
、光学純度88.3%)O,17?を得た。
実施例 4 DL−マンデル酸ピペリジン塩ii、syをエタノール
40m1に溶解し、15℃に冷却し、L−マンデル酸ピ
ペリジン塩0.11を加えて10分攪拌した後、析出結
晶をp別し、その母液にDL−マンデル酸ピペリジン塩
を加えて溶解させた後、再び15℃に冷却してD−マン
デル酸ピペリジン塩0.1′?を加え前回と同様に処理
する。
この操作を6回繰返し、L一体とD一体の塩を交互に取
得した。
その結果を第1表に示した。また、上記と同様な方法で
得たL−マンデル酸ピペリジン塩を再結晶して精製しく
光学純度99.5%)その42を水30m1に溶解し、
水酸化ナトリウム0.87を加えて塩を分解し、5Qm
Aのエーテルで3回押出してピペリジンを除去した後。
水溶液を塩酸酸性としてエーテルで連続抽出した。
エーテル溶液を乾燥後、エーテルを除去してL =マン
デル酸の結晶(〔α) 20−+155.3 (H2O
C=2)光学純度99.2%)2.3fを得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. IDL−マンデル酸のピペリジン塩または、N−メチル
    シクロヘキシルアミン塩の過飽和溶液より、一方の光学
    活性体を優先的に晶出させた後、固液分離して光学活性
    アミン塩を取得することを特徴とするDL−マンデル酸
    の光学分割法。
JP55025331A 1980-03-03 1980-03-03 Dl−マンデル酸の分割法 Expired JPS5817733B2 (ja)

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JPS56122329A JPS56122329A (en) 1981-09-25
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5318529A (en) * 1976-08-04 1978-02-20 Nippon Kayaku Co Ltd Optically active mandelic acid phenylglycinol salt and its preparation
JPS5424849A (en) * 1977-07-23 1979-02-24 Riedel De Haen Ag Chemical dividing method of racemiimandelicacid

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5318529A (en) * 1976-08-04 1978-02-20 Nippon Kayaku Co Ltd Optically active mandelic acid phenylglycinol salt and its preparation
JPS5424849A (en) * 1977-07-23 1979-02-24 Riedel De Haen Ag Chemical dividing method of racemiimandelicacid

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JPS56122329A (en) 1981-09-25

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