JPS6152812B2 - - Google Patents

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JPS6152812B2
JPS6152812B2 JP55026720A JP2672080A JPS6152812B2 JP S6152812 B2 JPS6152812 B2 JP S6152812B2 JP 55026720 A JP55026720 A JP 55026720A JP 2672080 A JP2672080 A JP 2672080A JP S6152812 B2 JPS6152812 B2 JP S6152812B2
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JP
Japan
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salt
butanol
amino
mol
mandelic acid
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JP55026720A
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JPS56123936A (en
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Hiroyuki Nohira
Hiroshi Fujii
Masami Yajima
Rieko Fujimura
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Priority to US06/240,789 priority patent/US4340751A/en
Publication of JPS56123936A publication Critical patent/JPS56123936A/ja
Publication of JPS6152812B2 publication Critical patent/JPS6152812B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C215/00Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C215/02Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton
    • C07C215/04Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being saturated
    • C07C215/06Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being saturated and acyclic
    • C07C215/08Compounds containing amino and hydroxy groups bound to the same carbon skeleton having hydroxy groups and amino groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being saturated and acyclic with only one hydroxy group and one amino group bound to the carbon skeleton

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、2−アミノ−1−ブタノール(以下
「AB」と略記する)および/またはマンデル酸
(以下「MA」と略記する)の光学分割法に関す
る。 ABは、もつぱら化学的合成法によつて製造さ
れる化合物であり、その用途として、医薬品の合
成および化粧品の合成、界面活性剤、加硫促進
剤、皮革処理剤、特殊繊維処理剤(艶出剤、洗浄
剤等の乳化剤)などがあり、とくにその(+)−
体は、ある種の治療効果を有する医薬用化合物で
ある2・2′−(エチレンジイミノ)−ジ−1−ブタ
ノールの合成原料として必須といわれている(ア
メリカ特許第3176040号)。 従来、(±)−ABの光学分割法としては、 (1) L−酒石酸を光学分割剤として用いる方法
〔イギリス特許第1188185号(1970)〕、〔J.Am.
Chem.Soc.76 2801(1954)〕、〔Chimia23
399(1969)〕、〔ハンガリー特許第157225号
(1970)〕 (2) L−グルタミン酸を光学分割剤として用いる
方法〔スペイン特許第357033号(1970)〕 (3) L−マンデル酸を光学分割剤として用いる方
法〔Hel.Chem.Acta.26 929(1943)〕 などが知られている。これらの方法は、分割剤と
して、天然に存在し比較的容易に入手できる光学
活性酸を利用したものであり、これらの光学活性
酸と(±)−ABとの塩の化学的性質に由来する、
溶解性、析出性、および吸湿性などが通常の条件
では不適当なため、取り扱いがきわめて難しく、
また分割能率および光学純度が悪いことなどの欠
点があり、工業的方法として有利ではなかつた。 一方、MAは、最近その光学活性体が医薬品の
原料として利用されるようになつたこと、および
光学分割剤としての利用価値も高いことから、光
学活性なMAを安価に、かつ簡単な方法で得るこ
とが望まれている。従来、MAの光学活性体を得
る方法として、エフエドリン、シンコニンを用い
る方法が報告されているが、これらは大量には入
手し難い上、分割能率が悪く、さらにその操作が
煩雑で、しかも純粋な活性体が得られないため、
工業的な方法としては難点があつた。 また、(±)−MAを溶剤中で(−)−ABと反応
させ、結晶するジアステレオマー塩を母液から分
離し、次に結晶化物中と母液中に含まれているジ
アステレオマー塩を酸と塩基で光学活性の酸と
(−)−ABとに分離する方法が知られている(特
開昭54−24849号)。 この方法では分割剤として光学活性な(−)−
ABを使用するが、まず(±)−ABを光学分割す
る手段が必要である。(±)−ABを分割するコス
トが低く、かつ簡単な方法が見つからない限り、
上記の方法は工業的規模で有利に実施することが
できないという難点があつた。 本発明者らはこうした難点を一挙に克服する方
法を種々検討した結果、(±)−ABと(±)−MA
の塩が一対の難溶性鏡像体塩の混合物、すなわち
(+)−AB・(+)−MA塩と(−)−AB・(−)−
MA塩のラセミ混合物として存在することを発見
し、さらに、(±)−ABと(±)−MAの過飽和溶
液から、(+)−AB・(+)−MA塩または(−)−
AB・(−)−MA塩の難溶性塩を優先的に晶出さ
せると、高い分割能率をもつて高光学純度のAB
および/またはMAの光学活性体が得られること
を見出し、本発明を完成するに至つた。 本発明の(±)−ABおよび/または(±)−
MAを光学分割する方法は、(±)−ABおよび
(±)−MAを含有する溶液に対し、(+)−AB、
(−)−AB、(+)−MAおよび(−)−MAの少な
くとも1種の濃度を高めて、2種のジアステレオ
マー(+)−AB・(+)−MA塩および(−)−
AB・(−)−MA塩のいずれかが優先的に晶出す
る条件を与えることにより一方のジアステレオマ
ーを晶出させて固液分離し、ついで取得したジア
ステレオマーに酸またはアルカリを作用させて、
(+)−または(−)−ABと(+)−または(−)−
MAとを分離することからなる。 (+)−AB・(+)−MA塩または(−)−AB・
(−)−MA塩を晶出させるに当つて、溶液中で
(±)−ABと(±)−MAのみが等モル量ある場合
には、結晶種を接種することが必要であるが、そ
の他の場合、すなわち(±)−ABと(±)−MA
が等モルずつではない場合、またはABとMAの
活性体のうち少なくとも1種が共存している場合
には、必ずしも結晶種を接種する必要はない。い
ずれかの活性体の濃度を高めて、一方のジアステ
レオマーが晶出する条件をつくり出せばよいわけ
である。しかし、接種した方が効率的に高純度の
光学活性体が得られるので、接種は好ましい。 本発明の方法は、ABとMAの少なくとも一方
を光学分割するために、ABおよびMAの各ラセ
ミ体または各ラセミ体と活性体からなる混合物
を、相互の光学分割剤として用い、難溶性ジアス
テレオマー塩を交互に優先晶出することが可能で
あつて、これによれば、ABとMAとを円滑に、
かつ効率よく、しかも連続的に光学分割できる。 本発明を実施するに当つては、単に(±)−
AB・(±)−MA塩の過飽和溶液に、(+)−AB・
(+)−MAまたは(−)−AB・(−)−MAの結晶
種を接種する、単純な交互優先晶出法を適用する
ことも可能であり、それがひとつの代表的な態様
である。しかし、本発明はそれに止まらず、たと
えば(±)−AB(または(±)−MA)を分割す
る場合、MA(またはAB)の活性体とラセミ体
の混合物を用いることにより、きわめて円滑に、
かつ効率よく(±)−AB(または(±)−MA)
を光学分割できるという同時相互光学分割も可能
である。この態様によれば、分割剤として用いた
(±)−MA(または(±)−AB)も同時に光学分
割されて、分割剤として利用した光学活性なMA
(またはAB)よりも多量の光学活性MA(または
AB)を回収できる。 さらに、本発明において、ABとMAの各ラセ
ミ体と活性体との組成比を適切にえらべば、以下
に述べるように、本発明の特徴的な相互光学分割
を、いつそう円滑に効率よく実施でき、しかも得
られる活性体の光学純度がきわめて高いという利
益がある。 すなわち、ABおよび/またはMAを光学分割
するに際し、ABおよびMAの各活性体およびラ
セミ体からなる下記()または(′)のよう
な組成比を有する混合物を調製し、これから
(+)−AB・(+)−MA塩または(−)−AB・
(−)−MA塩を晶出させて固液分離し、ついで
(+)−または(−)−ABおよび(+)−または
(−)−MAを分離する方法を採用すると、本発明
は上記した利益を享受できる。
【表】 また、本発明は、次のような態様で実施する
と、ABとMAとを連続的に、しかも相互に光学
分割できるので、とくに好ましい。ただし、当量
関係は、光学分割が理想的に進行した場合のもの
である。 (1) ABおよびMAの各活性体およびラセミ体か
らなる前記()または(′)のような組成
比を有する混合物から出発し、(+)−AB・
(+)−MA塩(または(−)−AB・(−)−MA
塩)を(2a+2b)モル晶出させ、固液分離し
た後、 (2) その母液に、さらにABおよびMAの各ラセ
ミ体および一方の活性体からなる下記()ま
たは(′)のような組成比を有する混合物を
追加し、(−)−AB・(−)−MA塩(または
(+)−AB・(+)−MA塩)を(2a+2b)モル
晶出させ、固液分離し、 (3) ついで、その母液にABおよびMAの各ラセ
ミ体および一方の活性体からなる下記()ま
たは(′)のような組成比を有する混合物を
追加し、(+)−AB・(+)−MA塩(または
(−)−AB・(−)−MA塩)を(2a+2b)モル
晶出させ、固液分離し、 (4) さらに、順次(2)および(3)の工程を繰り返し、
かつ、固液分離した(+)−AB・(+)−MA塩
および(−)−AB・(−)−MA塩を、(+)−お
よび(−)−ABと(+)−および(−)−MAと
に分離する。
【表】 本発明では、前記した(1)〜(4)のように、上記
()−()−()または(′)−(′)−(
′)
の各式の当量関係を満たす条件下に光学分割を進
行させるのが理想的である。各式中のaとbは0
または正の任意の数値をとり得る。しかも好まし
い比はa:b=1:0.3〜3であつて、この範囲
内ならば、ABとMAの相互光学分割が効率的に
進行できる。 また、各物質は、各式のモル数の0.7〜1.3倍の
範囲内であれば任意のモル数を用いても、とくに
大きな支障なく、本発明の相互光学分割を実施で
きる。 実際に晶出する(+)−AB・(+)−MA塩また
は(−)AB・(−)−MA塩の量が理論量より多
い場合でも少ない場合でも、追加する量を前記し
た組成比のように一定にするか、または追加する
ことにより理想的な組成比となるよう調節すれ
ば、円滑な相互光学分割が実施できる。 本発明で()または(′)の組成の溶液を
調製する場合、とくに前記(1)〜(4)の各工程を実施
する場合、本発明の光学分割に直接寄与しない程
度の量の(±)−ABおよび(±)−MAをあらか
じめ溶媒中に溶解させておくと、(±)−ABおよ
び(±)−MAがすでに一定の溶解度を占めてい
るため、本発明の相互光学分割が定常的に進行す
ることとなり好ましい。この、あらかじめ溶解さ
せておく(±)−ABと(±)−MAの量は、本発
明を実施するときの晶出温度における(±)−
AB・(±)−MA塩の飽和溶解度に相当する量と
するのが理想的である。 本発明の実施に当つてABとMAとを含有する
溶液を調製するには、水、メタノール、エタノー
ル、1−プロパノール、2−プロパノール、アセ
トン、エチルメチルケトン等の溶媒を、単独で、
または混合して用いることができるが、適当な溶
解度をもち、かつ安価な溶媒である水、メタノー
ル、2−プロパノールを用いるのが好ましい。 本発明において、(+)−AB・(+)−MA塩ま
たは(−)−AB・(−)−MA塩を、(+)−または
(−)−ABと(+)−または(−)−MAとに分離
するには、従来から知られている方法によればよ
い。たとえば、(+)−AB・(+)−MA塩を希塩
酸で酸分解することにより、(+)−MAを定量的
に回収することができる。また、母液を濃縮した
のちに水酸化ナトリウムまたは水酸化カルシウム
を作用させて遊離の(+)−ABとし、これを蒸留
することによつて、純粋な(+)−ABを得ること
ができる。 以下、実施例を示して本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 99%メタノール100mlに(±)−ABの21.7g
(0.244モル)と(±)−MAの37.1g(0.244モ
ル)とを加え、水浴上で加温して撹拌しつつ溶解
した。完全に溶解したところで加温を止め、6℃
まで冷却した後、(+)−AB・(+)−MA塩の結
晶種(〔α〕23 435=+139.4゜)を0.1g接種し、
同じ
温度で1夜放置したのち、晶出した結晶を濾別し
た。 第1回目の晶出として、3.5gの(+)−AB・
(+)−MA塩を得た。 〔α〕28 435=+114.5゜(C=1、99%EtOH) 母液に、追加分として(±)−AB・(±)−MA
塩の3.0gを加え、さらに99%メタノール7mlを
加えて水浴上で撹拌しつつ加温し、溶解した。完
全に溶解したところで加温を止め、6℃まで冷却
した後、(−)−AB・(−)−MA塩の結晶種
(〔α〕28 435=−139.7゜)0.1gを接種し、同じ
温度
で一夜放置したのち、晶出した結晶を濾別した。 第2回目の晶出として、2.38gの(−)−AB・
(−)−MA塩を得た。 〔α〕28 435=−127.4゜(C=1、99%EtOH) 実施例 2 水50mlに(±)−ABの17.8g(0.200モル)と
(±)−MAの30.4g(0.200モル)とを加え、水浴
上で加温して、撹拌しつつ溶解した。完全に溶解
したところで加温を止め、6℃まで冷却した後、
(−)−AB・(−)−MA塩の結晶種(〔α〕28 435
=−
139.7゜)0.1gを接種し、同じ温度で一夜放置し
たのち、晶出した結晶を濾別した。 第1回目の晶出として、1.42gの(−)−AB・
(−)−MA塩を得た。 〔α〕26 435=−136.0゜(C=1、99%EtOH) 母液に、追加分として、(±)−AB・(±)−
MA塩1.0gを加え、水浴上で撹拌しつつ加温溶解
した。完全に溶解したところで加温を止め、6℃
まで放冷後、(+)−AB・(+)−MA塩の結晶種
(〔α〕26 435=−139.4゜)0.1gを接種し、同じ
温度
で一夜放置したのち、晶出した結晶を濾別した。 第2回目の晶出として、0.58gの(+)−AB・
(+)−MA塩を得た。 〔α〕28 435=+135.5゜(C=1、99%EtOH) 実施例 3 水60mlに(±)−ABの17.8g(0.200モル)と
(±)−MAの30.4g(0.200モル)とを加え、これ
に(+)−ABの2.67g(0.030モル)、(±)−ABの
5.35g(0.060モル)、(+)−MAの7.61g(0.050
モル)および(±)−MAの6.09g(0.040モル)
を加え、水浴上で加温して、撹拌しつつ溶解し
た。完全に溶解したところで加温を止め、室温ま
で放冷後、(+)−AB・(+)−MA塩の結晶種
(〔α〕26 435=+139.4゜)約0.1gを接種し、撹
拌し
つつさらに放冷した。晶出時間は4時間30分。液
温1℃で結晶を濾別した。 第1回目の晶出として、12.6gの(+)−AB・
(+)−MA塩を得た。 〔α〕25 435=+112.2゜(C=1、99%EtOH) 母液に、追加分として、(±)−ABの5.35g
(0.060モル)、(±)−MAの3.04g(0.020モル)
および(−)−MAの6.09モル(0.040モル)を加
え、これに水5mlを追加して水浴上で撹拌しつ
つ、加温溶解した。完全に溶解したところで加温
を止め、室温まで放冷後、(−)−AB・(−)−
MA塩の結晶種(〔α〕28 435=−139.7゜)約0.1g

接種し、撹拌しつつ、さらに放冷した。晶出時間
は4時間、液温1℃で結晶を濾別した。 第2回目の晶出として、9.16gの(−)−AB・
(−)−MA塩を得た。 〔α〕24 435=−96.5゜(C=1、99%EtOH) 以下同様な操作を繰り返して、次のような結果
を得た。
【表】 以上の操作によつて得られた(+)−AB・
(+)−MA塩11.3gを、22mlの99%メタノールか
ら再結晶し、9.23gの精製(+)−AB・(+)−
MA塩を得た。 〔α〕20 435=+139.0゜(C=1、99%EtOH) この精製(+)−AB・(+)−MA塩4.83g
(0.020モル)を3.6mlの水に加温溶解し、これに
4N−HClを加えて、コンゴーレツド酸性とした。 この溶液をエーテル抽出し、エーテル部の溶媒
を減圧で留去し、(+)−MAの結晶2.96gを得
た。精製塩からの回収率は97.3%。 〔α〕18 589=+147.4゜(C=1、99%EtOH
) 光学純度は95.0%であつた。 エーテル抽出後の水層の溶媒を減圧して留去
し、2.28gの(+)−AB塩酸塩を得た。 〔α〕23 589=+13.5゜(C=5、99%EtOH) この(+)−AB塩酸塩を2mlの水に溶かし、こ
れに6N−NaOH水溶液3.2ml(0.019モル)を加
え、小型の精留管を用いて、30Torrの減圧下で
ゆるやかに水分を留去した。残留物にメタノール
5mlを加え、NaClを濾別し、メタノールを減圧
下で留去したのち、減圧蒸留して、1.37gの
(+)−ABを得た。収率77.0%沸点79〜80℃
(12Torr) 〔α〕20 589=+12.5゜(C=5、99%EtOH) 光学純度は98.4%であつた。 同様な操作により、粗製の(−)−AB・(−)−
MA塩13.2gから10.7gの精製(−)−AB・(−)
−MA塩を得た。 〔α〕22 435=−140.7゜(C=1、99%EtOH
) この精製(−)−AB・(−)−MA塩4.83g
(0.020モル)から、2.94gの(−)−MA、収率
96.6%、〔α〕19 589=−149.9゜(C=1、99%
EtOH)光学純度96.5%、および1.39gの(−)−
AB、収率78.0%、 〔α〕21 589=−12.2゜(C=5、99%EtOH) 光学純度96.0%を得た。 実施例 4 水92mlに(±)−ABの23.8g(0.266モル)と
(±)−MAの40.6g(0.266モル)とを加え、これ
に(+)−ABの3.57g(0.040モル)、(±)−ABの
7.13g(0.080モル)、(+)−MAの9.13g(0.060
モル)および(±)−MAの9.13g(0.060モル)
を加えて、水溶上で加温して、撹拌しつつ溶解し
た。完全に溶解したところで加温を止め、室温ま
で放冷後、(+)−AB・(+)−MA塩の結晶種
(〔α〕23 435=+139.4゜)約0.1gを接種し、撹
拌し
つつさらに放冷した。 晶出時間5時間30分ののち、液温1℃で結晶を
濾別した。 第1回目の晶出として、18.9gの(+)−AB・
(+)−MA塩を得た。 〔α〕16 435=+116.5゜(C=1、99%EtOH) 母液に、追加分として、(±)−ABの7.13g
(0.080モル)、(±)−MAの6.09g(0.040モル)
および(−)−MAの6.09g(0.040モル)を加
え、水浴上で撹拌しつつ加温溶解した。完全に溶
解したところで加温を止め、室温まで放冷後、
(−)−AB・(−)−MA塩の結晶種約0.1gを接種
し、撹拌しつつさらに放冷した。 晶出時間6時間30分、液温1℃で結晶を濾別し
た。 第2回目の晶出として、14.7gの(−)−AB・
(−)−MA塩を得た。 〔α〕16 435=−118.8゜(C=1、99%EtOH) 以下、同様な操作を繰り返して、次のような結
果を得た。
【表】 実施例 5 水32mlに(±)−ABの11.9g(0.133モル)と
(±)−MAの20.2g(0.133モル)とを加え、これ
に(+)−ABの2.67g(0.030モル)、(±)−ABの
2.67g(0.030モル)、(+)−MAの3.04g(0.020
モル)および(±)−MAの6.08g(0.040モル)
を加えて、水浴上で加温して撹拌しつつ溶解し
た。完全に溶解したところで加温を止め、室温ま
で放冷後、(+)−AB・(+)−MA塩の結晶種
(〔α〕23 435=+139.4゜)約0.1gを接種し、撹
拌し
つつさらに放冷した。 晶出時間5時間、液温12℃で結晶を濾別した。 第1回目の晶出として、9.01gの(+)−AB・
(+)−MA塩を得た。 〔α〕20 435=+110.6゜(C=1、99%EtOH) 母液に、追加分として、(±)−MAの6.09g
(0.040モル)、(±)−ABの1.78g(0.020モル)お
よび(−)−ABの1.78g(0.020モル)を加え、
水浴上で撹拌しつつ加温溶解した。完全に溶解し
たところで加温を止め、室温まで放冷後、(−)−
AB・(−)−MA塩の結晶種約0.1gを接種し、撹
拌しつつさらに放冷した。 晶出時間5時間、液温10℃で結晶を濾別した。 第2回目の晶出として、7.63gの(−)−AB・
(−)−MA塩を得た。 〔α〕20 435=−110.7゜(C=1、99%EtOH
) 以下、同様な操作を繰り返して、次のような結
果を得た。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (±)−2−アミノ−1−ブタノールおよ
    び/または(±)−マンデル酸を光学分割する方
    法であつて、(±)−2−アミノ−1−ブタノール
    および(±)−マンデル酸を含有する溶液に対
    し、(+)−2−アミノ−1−ブタノール、(−)−
    2−アミノ−1−ブタノール、(+)−マンデル酸
    および(−)−マンデル酸の少なくとも1種の濃
    度を高めて、2種のジアステレオマー(+)−2
    −アミノ−1−ブタノール・(+)−マンデル酸塩
    および(−)−2−アミノ−1−ブタノール・
    (−)−マンデル酸塩のいずれかが優先的に晶出す
    る条件を与えることにより一方のジアステレオマ
    ーを晶出させて固液分離し、ついで取得したジア
    ステレオマーに酸またはアルカリを作用させて、
    (+)−2−アミノ−1−ブタノールと(+)−マ
    ンデル酸、または(−)−2−アミノ−1−ブタ
    ノールと(−)−マンデル酸とを分離することか
    らなる方法。 2 (+)−2−アミノ−1−ブタノール・(+)
    −マンデル酸または(−)−2−アミノ−1−ブ
    タノール・(−)−マンデル酸の種結晶を接種して
    実施する特許請求の範囲第1項の方法。 3 (+)−2−アミノ−1−ブタノール・(+)
    −マンデル酸および(−)−2−アミノ−1−ブ
    タノール・(−)−マンデル酸の接種を交互に行な
    い、その間に(±)−2−アミノ−1−ブタノー
    ルおよび(±)−マンデル酸を溶液に追加して実
    施する特許請求の範囲第2項の方法。
JP2672080A 1980-03-05 1980-03-05 Optical resolution of (+-)-2-amino-1-butanol and/or (+-)- mandelic acid Granted JPS56123936A (en)

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