JPS641459B2 - - Google Patents
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- JPS641459B2 JPS641459B2 JP13173579A JP13173579A JPS641459B2 JP S641459 B2 JPS641459 B2 JP S641459B2 JP 13173579 A JP13173579 A JP 13173579A JP 13173579 A JP13173579 A JP 13173579A JP S641459 B2 JPS641459 B2 JP S641459B2
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Description
本発明は、フエニルグリシン(以下「PG」と
略記する)および/またはカンフアースルホン酸
(以下「CSA」と略記する)の光学分割法に関す
る。 PGは、もつぱら化学的合成法によつて製造さ
れている化合物であり、そのD―(−)−体は半
合成ペニシリンやセフアロスポリンの合成材料と
して有用である。また、L―(+)−体は、これ
まで適切な製造方法が知られていなかつたため、
利用法も未開拓の化合物であるが、大量かつ安価
に供給できれば、新しい光学分割試剤あるいは医
薬品の原料として、その利用価値が高まると期待
される化合物である。 CSAについていえば、その一方の活性体であ
る(+)―CSAは天然有機化合物の(+)―カ
ンフアーをスルホン化して得ており、これは強酸
性の光学分割試剤として利用価値が高いものであ
る。しかし、その原料を天然資源に頼るために、
生産量および価格の面での安定性に欠け、それゆ
えに廉価に、かつ安定した供給が望まれてきた化
合物である。 従来、(±)―PGの光学分割法としては、(±)
―PG(+)―CSAを作用させ、生成するジアス
テレオマー塩の溶媒に対する溶解度差を利用して
分割する方法が最も一般的である。しかし、この
方法には、分割剤である(+)―CSAが高価な
化合物であることに加えて、難溶性の塩を生成す
るD―(−)―PGについては高純度の光学活性
体が得られるものの、易溶性の塩の成分となるL
―(+)―PGを高純度で得ることは困難である、
という難点があつた。 この難点を克服するためのひとつの方法とし
て、化学合成によつて得られる、より安価な
(±)―CSAを分割剤として利用する方法が報告
されている(特開昭48―78137)。この方法は、
(±)―PGを(±)―CSAと反応させたときに
生成するジアステレオマー塩が、(−)―PG・
(+)―CSA塩および(+)―PG・(−)―CSA
塩の1対のジアステレオマー塩の混合物となるこ
とに着目した上で、この系に対して優先晶出法を
適用しようとしたものである。しかしこの方法
も、優先晶出法にとつて一般的な過飽和安定性の
低さという難点があるため、1回の晶出量が極め
て少量に限定させるという悩みを残している。 本発明者らは、この難点を克服する方策を種々
検討した結果、以下にその詳細を述べるように、
たとえば(±)―PG(または(±)―CSA)を
分割しようとする場合に、CSA(またはPG)の
活性体とラセミ体の混合物を用いることにより、
極めて円滑に、かつ効率よく、(±)―PG(また
は(±)―CSA)を、光学分割することができ、
しかも分割剤として用いた(±)―CSA(または
(+)―PG)も同時に光学分割されて、分割剤と
して使用した光学活性なCSA(またはPG)より
も多量の光学活性なCSA(またはPG)を回収で
きるという、画期的な同時相互光学分割の方法を
確立した。 本発明の(±)―PGおよび/または(±)―
CSAを光学分割する方法は、下記の諸工程から
なる。 1 PGおよびCSAの各活性体およびラセミ体か
らなる、下記()または(′)の組成比を
有する混合物を用意し、 (-)(または(+)) ―PG (+)―PG (±)(または(-)) ―CSA (±)―CSA (a+b)モル (2a+2b)モル (2a+b)モル (a+2b)モル () (a≧0,b≧0) (+)(または(-)) ―CSA (±)―CSA (-)(または(+)) ―PG (±)―PG (a+b)モル (2a+2b)モル (2a+b)モル (a+2b)モル (′) (a≧0,b≧0) この混合物から出発して(−)―PG・(+)
―CSA塩(または(+)―PG・(−)―CSA
塩)を(2a+2b)モル晶出させ、固液分離す
ること、 2 その母液に、さらにPGおよびCSAの各ラセ
ミ体および一方の活性体からなる、下記()
または(′)の組成比を有する混合物を追加
し、 (±)―PG (-)(または(+)) ―CSA (±)―CSA (2a+2b)モル 2aモル 2bモル () (±)―CAS (+)(または(-)) ―PG (±)―PG (2a+2b)モル 2aモル 2bモル (′) (+)―PG・(−)―CSA塩(または(−)
―PG・(+)―CSA塩)を(2a+2b)モル晶
出させ、固液分離すること、 3 ついで、その母液にPGおよびCSAの各ラセ
ミ体および一方の活性体からなる、下記()
または(′)の組成比を有する混合物を追加
し、 (±)―PG (+)(または(-)) ―CSA (±)―CSA (2a+2b)モル 2aモル 2bモル () (±)―CSA (-)(または(+)) ―PG (±)―PG (2a+2b)モル 2aモル 2bモル (′) (−)―PG・(+)―CSA塩(または(+)
―PG・(−)―OSA塩)を2a+2b)モル晶出
させ、固液分離すること、および、 4 さらに、順次上記の2)および3)の工程を
繰返し、かつ、固液分離した(+)―PG・
(−)―CSA塩および(−)―PG・(+)―
CSA塩をPGとCSAに分解すること。 以下に、(±)―PG―を、(+)―CSA、(−)
―CSAおよび(±)―CSAによつて光学分割す
る場合を例にとり、前記(1)〜(4)の方法を理論的に
説明する。(第1表を参照)
略記する)および/またはカンフアースルホン酸
(以下「CSA」と略記する)の光学分割法に関す
る。 PGは、もつぱら化学的合成法によつて製造さ
れている化合物であり、そのD―(−)−体は半
合成ペニシリンやセフアロスポリンの合成材料と
して有用である。また、L―(+)−体は、これ
まで適切な製造方法が知られていなかつたため、
利用法も未開拓の化合物であるが、大量かつ安価
に供給できれば、新しい光学分割試剤あるいは医
薬品の原料として、その利用価値が高まると期待
される化合物である。 CSAについていえば、その一方の活性体であ
る(+)―CSAは天然有機化合物の(+)―カ
ンフアーをスルホン化して得ており、これは強酸
性の光学分割試剤として利用価値が高いものであ
る。しかし、その原料を天然資源に頼るために、
生産量および価格の面での安定性に欠け、それゆ
えに廉価に、かつ安定した供給が望まれてきた化
合物である。 従来、(±)―PGの光学分割法としては、(±)
―PG(+)―CSAを作用させ、生成するジアス
テレオマー塩の溶媒に対する溶解度差を利用して
分割する方法が最も一般的である。しかし、この
方法には、分割剤である(+)―CSAが高価な
化合物であることに加えて、難溶性の塩を生成す
るD―(−)―PGについては高純度の光学活性
体が得られるものの、易溶性の塩の成分となるL
―(+)―PGを高純度で得ることは困難である、
という難点があつた。 この難点を克服するためのひとつの方法とし
て、化学合成によつて得られる、より安価な
(±)―CSAを分割剤として利用する方法が報告
されている(特開昭48―78137)。この方法は、
(±)―PGを(±)―CSAと反応させたときに
生成するジアステレオマー塩が、(−)―PG・
(+)―CSA塩および(+)―PG・(−)―CSA
塩の1対のジアステレオマー塩の混合物となるこ
とに着目した上で、この系に対して優先晶出法を
適用しようとしたものである。しかしこの方法
も、優先晶出法にとつて一般的な過飽和安定性の
低さという難点があるため、1回の晶出量が極め
て少量に限定させるという悩みを残している。 本発明者らは、この難点を克服する方策を種々
検討した結果、以下にその詳細を述べるように、
たとえば(±)―PG(または(±)―CSA)を
分割しようとする場合に、CSA(またはPG)の
活性体とラセミ体の混合物を用いることにより、
極めて円滑に、かつ効率よく、(±)―PG(また
は(±)―CSA)を、光学分割することができ、
しかも分割剤として用いた(±)―CSA(または
(+)―PG)も同時に光学分割されて、分割剤と
して使用した光学活性なCSA(またはPG)より
も多量の光学活性なCSA(またはPG)を回収で
きるという、画期的な同時相互光学分割の方法を
確立した。 本発明の(±)―PGおよび/または(±)―
CSAを光学分割する方法は、下記の諸工程から
なる。 1 PGおよびCSAの各活性体およびラセミ体か
らなる、下記()または(′)の組成比を
有する混合物を用意し、 (-)(または(+)) ―PG (+)―PG (±)(または(-)) ―CSA (±)―CSA (a+b)モル (2a+2b)モル (2a+b)モル (a+2b)モル () (a≧0,b≧0) (+)(または(-)) ―CSA (±)―CSA (-)(または(+)) ―PG (±)―PG (a+b)モル (2a+2b)モル (2a+b)モル (a+2b)モル (′) (a≧0,b≧0) この混合物から出発して(−)―PG・(+)
―CSA塩(または(+)―PG・(−)―CSA
塩)を(2a+2b)モル晶出させ、固液分離す
ること、 2 その母液に、さらにPGおよびCSAの各ラセ
ミ体および一方の活性体からなる、下記()
または(′)の組成比を有する混合物を追加
し、 (±)―PG (-)(または(+)) ―CSA (±)―CSA (2a+2b)モル 2aモル 2bモル () (±)―CAS (+)(または(-)) ―PG (±)―PG (2a+2b)モル 2aモル 2bモル (′) (+)―PG・(−)―CSA塩(または(−)
―PG・(+)―CSA塩)を(2a+2b)モル晶
出させ、固液分離すること、 3 ついで、その母液にPGおよびCSAの各ラセ
ミ体および一方の活性体からなる、下記()
または(′)の組成比を有する混合物を追加
し、 (±)―PG (+)(または(-)) ―CSA (±)―CSA (2a+2b)モル 2aモル 2bモル () (±)―CSA (-)(または(+)) ―PG (±)―PG (2a+2b)モル 2aモル 2bモル (′) (−)―PG・(+)―CSA塩(または(+)
―PG・(−)―OSA塩)を2a+2b)モル晶出
させ、固液分離すること、および、 4 さらに、順次上記の2)および3)の工程を
繰返し、かつ、固液分離した(+)―PG・
(−)―CSA塩および(−)―PG・(+)―
CSA塩をPGとCSAに分解すること。 以下に、(±)―PG―を、(+)―CSA、(−)
―CSAおよび(±)―CSAによつて光学分割す
る場合を例にとり、前記(1)〜(4)の方法を理論的に
説明する。(第1表を参照)
【表】
いま、組成が、
(a+b)モルの(−)―PG、
(2a+2b)モルの(±)―PG、
(2a+b)モルの(+)―CSA、および
(a+2b)モルの(±)―CSA
から成る晶出液から、(2a+2b)モルの(−)―
PG・(+)―CSA塩を晶出させ、これを濾別し
たとすると、その母液の組成は、 (a+b)モルの(+)―PG、 bモルの(−)―CSA、および aモルの(±)―CSA を含むことになる。 次に、この母液に、 (2a+2b)モルの(±)―PG、 2aモルの(−)―CSA、および 2bモルの(±)―CSA を追加し、加熱溶解したのちに、(2a+2b)モル
の(+)―PG・(−)―CSA塩を晶出させたと
すると、母液は、 (a+b)モルの(−)―PG、 bモルの(+)―CSA、および aモルの(±)―CSA となり、前回の母液の組成と比較すると、ちよう
ど符号だけが逆転した関係になつている。 また、この母液に、 (2a+2b)モルの(±)―PG、 2aモルの(+)―CSA、および 2bモルの(±)―CSA を追加すれば、全体の溶液組成は、 (a+b)モルの(−)―PG、 (2a+2b)モルの(±)−PG、 (2a+b)モルの(+)―CSA、および (a+2b)モルの(±)―CSA となつて、ちようど最初の晶出液組成と同じにな
る。 すなわち、このような溶液組成の晶出液から出
発すれば、1回の晶出操作により(2a+2b)モ
ルの(−)―PG・(+)―CSA塩を晶出させる
ことができ、母液に (2a+2b)モルの(±)―PG、 2aモルの(−)―CSA、および 2bモルの(±)―CSA を追加することにより、次回は(2a+2b)モル
の(+)―PG・(−)―CSA塩を晶出させるこ
とができ、以下同様な操作を繰り返すことによ
り、(2a+2b)モルずつの(−)―PG・(+)―
CSA塩および(+)―PG・(−)―CSA塩を交
互に得ることができることになる。 本発明では、前記(1)〜(4)のように前記()―
()―()または(′)―(′)―(′)
の各式の当量関係を満すように、光学分割を進行
させるのが理想的である。また、aとbとの関係
は原理的には任意に選ぶことが可能であるが、b
に対するaの値が小さい場合は単純優先晶出の性
格が強くなるので、安定した晶出を繰り返すこと
が困難となる。従つて、実際には、bに対するa
の比は1またはそれ以上であることが望ましい。
いま、簡単のために、a:b:が1:1、2:
1、3:1および4:1の場合について、用いる
べきPGおよびCSAの量的関係を求めて示せば、
第2表のとおりである。 また、実施に当つて、各式の各モル数の0.7〜
1.3倍の範囲の任意のモル数を用いた場合でも、
とくに大きな支障なく本発明の相互光学分割が行
なえる。 さらに、実際に晶出する(+)―PG・(−)―
CSA塩または(−)―PG・(+)―CSA塩の量
が理論量より多い場合でも、少ない場合でも、追
加する量を前記組成比のように一定にするか、ま
たは追加した結果、理想的な組成比となるように
調節することにより、円滑な相互光学分割が実施
できる。
PG・(+)―CSA塩を晶出させ、これを濾別し
たとすると、その母液の組成は、 (a+b)モルの(+)―PG、 bモルの(−)―CSA、および aモルの(±)―CSA を含むことになる。 次に、この母液に、 (2a+2b)モルの(±)―PG、 2aモルの(−)―CSA、および 2bモルの(±)―CSA を追加し、加熱溶解したのちに、(2a+2b)モル
の(+)―PG・(−)―CSA塩を晶出させたと
すると、母液は、 (a+b)モルの(−)―PG、 bモルの(+)―CSA、および aモルの(±)―CSA となり、前回の母液の組成と比較すると、ちよう
ど符号だけが逆転した関係になつている。 また、この母液に、 (2a+2b)モルの(±)―PG、 2aモルの(+)―CSA、および 2bモルの(±)―CSA を追加すれば、全体の溶液組成は、 (a+b)モルの(−)―PG、 (2a+2b)モルの(±)−PG、 (2a+b)モルの(+)―CSA、および (a+2b)モルの(±)―CSA となつて、ちようど最初の晶出液組成と同じにな
る。 すなわち、このような溶液組成の晶出液から出
発すれば、1回の晶出操作により(2a+2b)モ
ルの(−)―PG・(+)―CSA塩を晶出させる
ことができ、母液に (2a+2b)モルの(±)―PG、 2aモルの(−)―CSA、および 2bモルの(±)―CSA を追加することにより、次回は(2a+2b)モル
の(+)―PG・(−)―CSA塩を晶出させるこ
とができ、以下同様な操作を繰り返すことによ
り、(2a+2b)モルずつの(−)―PG・(+)―
CSA塩および(+)―PG・(−)―CSA塩を交
互に得ることができることになる。 本発明では、前記(1)〜(4)のように前記()―
()―()または(′)―(′)―(′)
の各式の当量関係を満すように、光学分割を進行
させるのが理想的である。また、aとbとの関係
は原理的には任意に選ぶことが可能であるが、b
に対するaの値が小さい場合は単純優先晶出の性
格が強くなるので、安定した晶出を繰り返すこと
が困難となる。従つて、実際には、bに対するa
の比は1またはそれ以上であることが望ましい。
いま、簡単のために、a:b:が1:1、2:
1、3:1および4:1の場合について、用いる
べきPGおよびCSAの量的関係を求めて示せば、
第2表のとおりである。 また、実施に当つて、各式の各モル数の0.7〜
1.3倍の範囲の任意のモル数を用いた場合でも、
とくに大きな支障なく本発明の相互光学分割が行
なえる。 さらに、実際に晶出する(+)―PG・(−)―
CSA塩または(−)―PG・(+)―CSA塩の量
が理論量より多い場合でも、少ない場合でも、追
加する量を前記組成比のように一定にするか、ま
たは追加した結果、理想的な組成比となるように
調節することにより、円滑な相互光学分割が実施
できる。
水30mlに(±)―PG4.49g(0.030モル)とメ
タンスルホン酸3.45g(0.030モル)とを加え、
これに(−)―PGの1.50g(0.010モル)、(±)
―PGの2.99g(0.020モル)、(+)―CSAの3.48
g(0.015モル)および(±)―CSAの3.48g
(0.015モル)を加えて、水浴上で加温して撹拌し
つつ溶解した。完全に溶解したところで加温を止
め、室温で20時間放置した。 第1回目の晶出として、6.02gの(−)―
PG・(+)―CSA塩を得た。 〔α〕32 435=−80.7゜(C=2,1N―HCl) 母液に、追加分として、(±)―PGの3.02g
(0.02モル)、(±)―CSAの2.32g(0.010モル)
および(−)―CSAの2.32g(0.010モル)を加
え、これに水30mlを追加して、水浴上で撹拌しつ
つ加温溶解した。液温60℃で(+)―PG・(−)
―CSA塩の種結晶 (〔α〕25.5 435=+90.4゜)約0.1gを接種し、撹拌し
つ
つ放冷した。晶出時間2時間、液温31℃で結晶を
濾別し、第2回目の晶出として6.23gの(+)―
PG・(−)―CSA塩を得た。 〔α)32 435=+74.3゜(C=2,1N―HCl) 以下同様な操作を繰り返して、次のような結果
を得た。
タンスルホン酸3.45g(0.030モル)とを加え、
これに(−)―PGの1.50g(0.010モル)、(±)
―PGの2.99g(0.020モル)、(+)―CSAの3.48
g(0.015モル)および(±)―CSAの3.48g
(0.015モル)を加えて、水浴上で加温して撹拌し
つつ溶解した。完全に溶解したところで加温を止
め、室温で20時間放置した。 第1回目の晶出として、6.02gの(−)―
PG・(+)―CSA塩を得た。 〔α〕32 435=−80.7゜(C=2,1N―HCl) 母液に、追加分として、(±)―PGの3.02g
(0.02モル)、(±)―CSAの2.32g(0.010モル)
および(−)―CSAの2.32g(0.010モル)を加
え、これに水30mlを追加して、水浴上で撹拌しつ
つ加温溶解した。液温60℃で(+)―PG・(−)
―CSA塩の種結晶 (〔α〕25.5 435=+90.4゜)約0.1gを接種し、撹拌し
つ
つ放冷した。晶出時間2時間、液温31℃で結晶を
濾別し、第2回目の晶出として6.23gの(+)―
PG・(−)―CSA塩を得た。 〔α)32 435=+74.3゜(C=2,1N―HCl) 以下同様な操作を繰り返して、次のような結果
を得た。
【表】
以上の操作によつて得られた(−)―PG・
(+)―CSA塩11.5gを30mlの水から再結晶し、
8.5g(0.022モル)の精製(−)―PG・(+)―
CSA塩を得た。 〔α〕30 435=−89.0゜(C=2,1N―HCl) この精製(−)―PG・(+)―CSA塩を34ml
の水に加温溶解し、これに水酸化ナトリウム水溶
液を加えてPH7にした。これにより(−)―PG
の結晶3.2gを得た。精製塩からの回収率は95.5
%。 〔α〕30 598=−155.5゜(C=2,1N―HCl) (−)―PG除去後の(+)―CSAのナトリウ
ム塩に濃流酸2.30g(0.023モル)を加え、溶媒
を減圧で留去し、(+)―CSAと硫酸水素ナトリ
ウムの混合物を得た。この混合物から酢酸エチル
を用いて(+)―CSAを溶出し、溶媒を留去し
て3.9gの(+)―CSAを得た。精製塩からの回
収率は75.7%。 〔α〕30 589=+20.8゜(C=2,H2O) また、同様な操作により、粗製(+)―PG・
(−)―CSA塩12.0gから8.7gの精製(+)―
PG・(−)―CSA塩を得た。 〔α〕30 435=+89.5。(C=2,1N―HCl) そして、この精製(+)―PG・(−)―CSA
塩から、3.3gの(+)―PG、〔α〕30 589=+155.6゜
(C=2,1N―HCl)および4.0gの(−)―
CSA、 〔α〕30 589=−20.7゜(C=2,H2O) を得た。 この実施例と、既知の方法(特開昭48―78137)
による比較例とを対比して第3表に示す。
(+)―CSA塩11.5gを30mlの水から再結晶し、
8.5g(0.022モル)の精製(−)―PG・(+)―
CSA塩を得た。 〔α〕30 435=−89.0゜(C=2,1N―HCl) この精製(−)―PG・(+)―CSA塩を34ml
の水に加温溶解し、これに水酸化ナトリウム水溶
液を加えてPH7にした。これにより(−)―PG
の結晶3.2gを得た。精製塩からの回収率は95.5
%。 〔α〕30 598=−155.5゜(C=2,1N―HCl) (−)―PG除去後の(+)―CSAのナトリウ
ム塩に濃流酸2.30g(0.023モル)を加え、溶媒
を減圧で留去し、(+)―CSAと硫酸水素ナトリ
ウムの混合物を得た。この混合物から酢酸エチル
を用いて(+)―CSAを溶出し、溶媒を留去し
て3.9gの(+)―CSAを得た。精製塩からの回
収率は75.7%。 〔α〕30 589=+20.8゜(C=2,H2O) また、同様な操作により、粗製(+)―PG・
(−)―CSA塩12.0gから8.7gの精製(+)―
PG・(−)―CSA塩を得た。 〔α〕30 435=+89.5。(C=2,1N―HCl) そして、この精製(+)―PG・(−)―CSA
塩から、3.3gの(+)―PG、〔α〕30 589=+155.6゜
(C=2,1N―HCl)および4.0gの(−)―
CSA、 〔α〕30 589=−20.7゜(C=2,H2O) を得た。 この実施例と、既知の方法(特開昭48―78137)
による比較例とを対比して第3表に示す。
【表】
水42mlに(±)―PG5.09g(0.034モル)とメ
タンスルホン酸6.90g(0.060モル)とを加え、
これに(−)―PGの3.02g(0.020モル)、(±)
―PGの6.05g(0.040モル)、(+)―CSAの8.12
g(0.035モル)、(±)―CSAの5.80g(0.025モ
ル)、および水58mlを加えて、水浴上で加温して
撹拌しつつ溶解した。 液温60℃で(−)―PG・(+)―CSA塩の種
結晶、(〔α〕25.5 435=−88.2゜)約0.05gを接種し
、弱
く撹拌しつつ放冷した。晶出時間は1時間50分。
液温30℃で結晶を濾別し、第1回目の晶出とし
て、13.58gの(−)―PG・(+)―CSA塩を得
た。 〔α〕29.5 435=−82.4゜(C=2,1N―HCl) 母液に、追加分として、(±)―PGの6.05g
(0.040モル)、(−)―CSAの6.96g(0.030モル)
および(±)―CSAの2.32g(0.010モル)を加
え、水浴上で撹拌しつつ加温溶解した。 液温60℃で(+)―PG.(−)―CSA塩の種結
晶、 (〔α〕25.5 435=+90.4゜)約0.05gを接種して、弱
く
撹拌しつつ放冷した。晶出時間1時間30分。液温
30℃で結晶を濾別し、第2回目の晶出として、
13.43gの(+)―PG・(−)―CSA塩を得た。 〔α〕25.5 435=+80.6゜(C=2,1N―HCl) 以下同様な操作を繰り返して、次のような結果
を得た。
タンスルホン酸6.90g(0.060モル)とを加え、
これに(−)―PGの3.02g(0.020モル)、(±)
―PGの6.05g(0.040モル)、(+)―CSAの8.12
g(0.035モル)、(±)―CSAの5.80g(0.025モ
ル)、および水58mlを加えて、水浴上で加温して
撹拌しつつ溶解した。 液温60℃で(−)―PG・(+)―CSA塩の種
結晶、(〔α〕25.5 435=−88.2゜)約0.05gを接種し
、弱
く撹拌しつつ放冷した。晶出時間は1時間50分。
液温30℃で結晶を濾別し、第1回目の晶出とし
て、13.58gの(−)―PG・(+)―CSA塩を得
た。 〔α〕29.5 435=−82.4゜(C=2,1N―HCl) 母液に、追加分として、(±)―PGの6.05g
(0.040モル)、(−)―CSAの6.96g(0.030モル)
および(±)―CSAの2.32g(0.010モル)を加
え、水浴上で撹拌しつつ加温溶解した。 液温60℃で(+)―PG.(−)―CSA塩の種結
晶、 (〔α〕25.5 435=+90.4゜)約0.05gを接種して、弱
く
撹拌しつつ放冷した。晶出時間1時間30分。液温
30℃で結晶を濾別し、第2回目の晶出として、
13.43gの(+)―PG・(−)―CSA塩を得た。 〔α〕25.5 435=+80.6゜(C=2,1N―HCl) 以下同様な操作を繰り返して、次のような結果
を得た。
【表】
以上の操作によつて得られた(−)―PG・
(+)―CSA塩および(+)―PG・(−)―CSA
塩を、それぞれまとめて水から再結晶し、精製
(−)―PG・(+)―CSA塩20.5g、〔α〕30 435=−
88.5゜(C=2,1N―HCl)、および精製(+)―
PG・(−)―CSA塩19.5g、〔α〕30 435=+89.5゜(C
=2,1N―HCl)、を得た。 得られた精製(−)―PG・(+)―CSA塩2.00
gを5mlの水に加温溶解し、これに水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えてPH7とし、析出した結晶を濾
別して、0.71gの(−)―PGを得た。精製塩か
らの回収率は90.0%。 〔α〕25 589=−155.0゜(C=2,1N―HCl) (−)―PG除去後の(+)―CSAナトリウム
塩水溶液を強酸性陽イオン交換樹脂「アンーバー
ライトIR120B」に通し、水溶液を減圧下に蒸発
乾固して、1.07gの(+)―CSAを得た。塩から
の回収率は88.2%。 〔α〕25 435=+19.1゜(C=2,H20) 実施例 3 〔(′)において、a:b=2:1(66.7%)
の場合〕 水60mlに(±)―CSAの9.28g(0.040モル)
および(±)―PGの2.27g(0.015モル)を溶か
し、これに(+)―CSAの2.32g(0.010モル)、
(±)―CSAの4.64g(0.020モル)、(−)―PG
の2.52g(0.0167モル)および(±)―PGの2.00
g(0.0133モル)を加えて、加熱溶解した。 液温60℃で(−)―PG・(+)―CSA塩の種
結晶0.05gを接種し、弱く撹拌しつつ放冷した。 晶出時間は1時間30分、液温25℃で結晶を濾別
し、第1回目の晶出として、7.20gの(−)―
PG・(+)―CSA塩を得た。 〔α〕30 435=−87.6゜(C=2,1N―HCl) 母液に、追加分として、(±)―CSAの4.64g
(0.020モル)、(+)―PGの2.00g(0.0133モル)
および(±)―PGの1.00g(0.0067モル)を加
え、さらに水5mlを追加して、最初の液量と同じ
になるように調整した後に、加熱溶解した。 液温60゜で(+)―PG・(−)―CSA塩の種結
晶0.05gを接種し、以下同様にして第2回目の晶
出として6.51gの(+)―PG・(−)―CSA塩を
得た。 〔α〕30 435=+88.0゜(C=2,1N―HCl) 以下同様な操作を繰り返して、次のような結果
を得た。
(+)―CSA塩および(+)―PG・(−)―CSA
塩を、それぞれまとめて水から再結晶し、精製
(−)―PG・(+)―CSA塩20.5g、〔α〕30 435=−
88.5゜(C=2,1N―HCl)、および精製(+)―
PG・(−)―CSA塩19.5g、〔α〕30 435=+89.5゜(C
=2,1N―HCl)、を得た。 得られた精製(−)―PG・(+)―CSA塩2.00
gを5mlの水に加温溶解し、これに水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えてPH7とし、析出した結晶を濾
別して、0.71gの(−)―PGを得た。精製塩か
らの回収率は90.0%。 〔α〕25 589=−155.0゜(C=2,1N―HCl) (−)―PG除去後の(+)―CSAナトリウム
塩水溶液を強酸性陽イオン交換樹脂「アンーバー
ライトIR120B」に通し、水溶液を減圧下に蒸発
乾固して、1.07gの(+)―CSAを得た。塩から
の回収率は88.2%。 〔α〕25 435=+19.1゜(C=2,H20) 実施例 3 〔(′)において、a:b=2:1(66.7%)
の場合〕 水60mlに(±)―CSAの9.28g(0.040モル)
および(±)―PGの2.27g(0.015モル)を溶か
し、これに(+)―CSAの2.32g(0.010モル)、
(±)―CSAの4.64g(0.020モル)、(−)―PG
の2.52g(0.0167モル)および(±)―PGの2.00
g(0.0133モル)を加えて、加熱溶解した。 液温60℃で(−)―PG・(+)―CSA塩の種
結晶0.05gを接種し、弱く撹拌しつつ放冷した。 晶出時間は1時間30分、液温25℃で結晶を濾別
し、第1回目の晶出として、7.20gの(−)―
PG・(+)―CSA塩を得た。 〔α〕30 435=−87.6゜(C=2,1N―HCl) 母液に、追加分として、(±)―CSAの4.64g
(0.020モル)、(+)―PGの2.00g(0.0133モル)
および(±)―PGの1.00g(0.0067モル)を加
え、さらに水5mlを追加して、最初の液量と同じ
になるように調整した後に、加熱溶解した。 液温60゜で(+)―PG・(−)―CSA塩の種結
晶0.05gを接種し、以下同様にして第2回目の晶
出として6.51gの(+)―PG・(−)―CSA塩を
得た。 〔α〕30 435=+88.0゜(C=2,1N―HCl) 以下同様な操作を繰り返して、次のような結果
を得た。
【表】
以上の操作によつて得られた(−)―PG・
(+)―CSA塩および(+)―PG・(−)―CSA
塩を、それぞれまとめて水から再結晶し、さらに
実施例1と同様な操作により次の精製物を得た。 (−)―PG 7.2g 〔α〕30 589=155.3゜(C=2,1N―HCl) (+)―CSA 9.6g 〔α〕30 589=+20.6゜(C=2,H20) (+)―PG 7.1g 〔α〕31 589=+155.2゜(C=2,1N―HCl) (−)―CSA 9.5g 〔α〕31 589=−20.9゜(C=2,H20)
(+)―CSA塩および(+)―PG・(−)―CSA
塩を、それぞれまとめて水から再結晶し、さらに
実施例1と同様な操作により次の精製物を得た。 (−)―PG 7.2g 〔α〕30 589=155.3゜(C=2,1N―HCl) (+)―CSA 9.6g 〔α〕30 589=+20.6゜(C=2,H20) (+)―PG 7.1g 〔α〕31 589=+155.2゜(C=2,1N―HCl) (−)―CSA 9.5g 〔α〕31 589=−20.9゜(C=2,H20)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記の諸工程からなる(±)―フエニルグリ
シン(以下「PG」)および/または(±)―カン
フアースルホン酸(以下「CSA」)を光学分割す
る方法: 1 PGおよびCSAの各活性体およびラセミ体か
らなる、下記()または(′)の組成比を
有する混合物を用意し、 (-)(または(+)) ―PG (±)−PG (+)(または(-)) ―CSA (±)−CSA (a+b)モル (2a+2b)モル (2a+b)モル (a+2b)モル () (a≧0,b≧0) (+)(または(-)) −CSA (±)−CSA (-)(または(+)) −PG (±)−PG (a+b)モル (2a+2b)モル (2a+b)モル (a+2b)モル (′) (a≧0,b≧0) この混合物から出発して(−)−PG・(+)−
CSA塩(または(+)―PG・(−)−CSA塩)
を(2a+2b)モル晶出させ、固液分離するこ
と、 2 その母液に、さらにPGおよびCSAの各ラセ
ミ体および一方の活性体からなる、下記()
または(′)の組成比を有する混合物を追加
し、 (±)−PG (-)(または(+)) −CSA (±)−CSA (2a+2b)モル 2aモル 2bモル () (±)−CSA (+)(または(-)) −PG (±)−PG (2a+2b)モル 2aモル 2bモル (′) (+)−PG・(−)−CSA塩(または(−)−
PG・(+)―CSA塩)を(2a+2b)モル晶出
させ、固液分離すること、 3 ついで、その母液にPGおよびCSAの各ラセ
ミ体および一方の活性体からなる、下記()
または(′)の組成比を有する混合物を追加
し、 (±)−PG (+)(または(-)) −CSA (±)−CSA (2a+2b)モル 2aモル 2bモル () (±)−CSA (-)(または(+)) −PG (±)−PG (2a+2b)モル 2aモル 2bモル (′) (−)−PG・(+)−CSA塩(または(+)−
PG・(−)―CSA塩)を(2a+2b)モル晶出
させ、固液分離すること、および 4 さらに、順次上記の2)および3)の工程を
繰返し、かつ、固液分離した(+)−PG・(−)
−CSA塩および(−)−PG・(+)―CSA塩を
PGとCSAに分解すること。 2 a≧bの条件下に実施する特許請求の範囲第
1項の光学分割方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13173579A JPS5655360A (en) | 1979-10-15 | 1979-10-15 | Optical resolution of (+-)-phenylglycine and/or (+-)-camphor-sulfonic acid |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13173579A JPS5655360A (en) | 1979-10-15 | 1979-10-15 | Optical resolution of (+-)-phenylglycine and/or (+-)-camphor-sulfonic acid |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5655360A JPS5655360A (en) | 1981-05-15 |
JPS641459B2 true JPS641459B2 (ja) | 1989-01-11 |
Family
ID=15064962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13173579A Granted JPS5655360A (en) | 1979-10-15 | 1979-10-15 | Optical resolution of (+-)-phenylglycine and/or (+-)-camphor-sulfonic acid |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5655360A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1034826A1 (en) * | 1999-03-05 | 2000-09-13 | Reuter Chemische Apparatebau | Co-crystallization process |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5540578B2 (ja) * | 1972-01-29 | 1980-10-18 |
-
1979
- 1979-10-15 JP JP13173579A patent/JPS5655360A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5655360A (en) | 1981-05-15 |
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