JPS5817673B2 - 篩機の交換可能な平面篩 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、捕集底部を備えて保持体に受容される篩枠と
、この篩枠上に張設された篩面とを有する篩機のための
交換可能な平面篩に関する。

わら屑、糸屑、石、土塊などの粗大混入物及び砂、微粒
状物、穀物破片等の微細混入物を取除くために穀物を篩
う場合、粗目の篩とこれに後置された細目の篩とを備え
た篩機が使用される。

粗目の篩からは網上物として粗大混入物が排出され、網
下物が後置の細目の篩に供給される。

この細目の篩による篩分けによって、網上物が除塵され
た品物として取出され、網下物が排出される。

品物はコンベヤに供給されるか、又は微細なゲスト及び
軽い物体例えばひね、もみがら等を分離すべくさらに送
風篩機に供給される。

小麦、裸麦、大麦、からす麦、とうもろこし、米等の比
較的大粒の穀物を篩分けする場合のこの篩分はプロセス
は粒の比較的小さな穀物例えばせいようなたね、もろこ
し、麦芽の場合には、すでに説明した篩を備えた篩機で
は簡単に実施できない。

その理由は、この種の粒の小さな穀物では細い篩分け、
要するに細かな混入物の篩分けが役に立たないからであ
る。

従ってこの種の穀物では粗大混入物だけが取除かれる。

この場合、小粒の穀物が網下物として、穀物より大きい
混入物が網上物として取出される。

それゆえ一般には細かい混入物が取出されるべき篩機排
出口に穀物が現われ、コンベヤ又は送風篩機を穀物のた
めに準備した篩機排出口に細かい混入物が現われること
になる。

このような不都合な事態を回避しかついまある篩機をす
でに述べた粒の細かい穀物でも使用できるように、実際
の運転では細目の篩を薄板片若しくはめくら底で覆いた
んに粗目の篩だけを使用している。

しかしこのような手段を講じると、細かい混入物の篩分
けでは面荷重若しくは層厚さが所定限界を越えると不都
合であるため、細目の篩面の面積を粗目の場合に比して
大きくしなけれはならないが、このような大きな面積を
有する細目の篩面はすでに述べた細かい穀物の篩分には
まったく使用されなくなる。

本発明の課題は標準機械として使用される篩機において
細かい混入物の篩分けのために使用される平面篩を改良
して、大粒の穀物の篩分は時のみならず、細かい粒の穀
物の篩分は時でも、篩面が完全に利用されるとともに、
粒の大きさに無関係にそれぞれ穀物及び混入物がいっで
も同じ所属の排出口に到達できるようにすることにある
。

この課題を解決した本発明の構成によれば、網上物の運
動方向で篩面と隣合わせに、網上物及び網下物を互いに
貫通する如く案内する案内部材が、設けられている。

本発明に基づく篩機を粒の細かい穀物の篩分けに使用す
る場合、従来の細目篩を、案内部材を備えた平面篩に交
換する。

この案内部材によって、網上物（混入物）及び網下物（
穀物）は、粒の大きな穀物の篩分は時に混入物及び穀物
が到達するのと同じ排出口に到達する。

本発明の１実施例では、案内部材が篩枠に固定的又は解
離可能に結合されて篩枠と一緒に１ユニツトを形成して
おり、別の実施例では篩枠とは別体にこれに並べて配置
される装置として形成されている。

いずれにしても粒の細かい品物に使用される篩−案内部
材組合わせは本発明によれば面積的には粒の大きい穀物
に使用される従来の細目篩に相応しており、従っていず
れも篩機ケーシング内の同じ受容部に適合する。

本発明のさらに別の実施例では、案内部材が少なくとも
２つの互いに交差する通路を備えており、その一方の通
路が捕集底部に所属しておりかつ捕集底部の延長部を成
す底部を有しており、かつ、他方の通路が篩面に所属し
ておりかつ一方の通路を、品物の漏れがないように貫通
しておりかつ上部に篩面に隣合う入口ホッパを備えてい
る。

網上物の排出及び案内に関連して有利な案内部材の実施
態様では、捕集底部に所属する方の通路が、これと隣合
う捕集底部側部全体にわたって延在しておりかつ入口ホ
ッパを備えた方の前記通路によって貫通されており、入
口ホッパが、これに面した篩面側部全体に直接隣合って
位置しており、かつ、通路の通過横断面が、網上物に対
する網下物の比で設計されている。

次に図示の実施例につき本発明を具体的に説明する。

第１図に示す穀物及びその他の収穫物のための篩機は、
互いに逆方向に振動する篩ケーシング１゜２を備えてお
り、両筒ケーシング１，２は互いに対称的に配置されて
おりかつ共通の図示しない振動発生装置によって振動さ
せられる。

各篩ケーシング１，２は互いに上下に配置された３つの
交換可能な篩、即ち粗大な混入物を篩分ける１つの粗目
篩３及び細かい混入物を篩分ける２つの細目篩４．５を
備えている。

各節３，４．５は篩ケーシング１，２内に設けたそれぞ
れ１つの保持体６によって、簡単に交換可能に受容され
ている。

粗目篩３には分配底部７が所属しており、この分配底部
は網下物を均一に分配して両方の細目篩４，５へ供給す
る。

粗目篩３の下方の端部の近くで篩ケーシング１，２に設
けた排出口８は粗大混入物の排出に役立つ。

各細目篩４，５の下方にはそれぞれ底部９，１０が配置
されており、この底部９゜１０は細かい混入物を受取っ
て篩ケーシング１゜２の排出口１１へ案内する。

上方の細目篩４の保持体６には直接に通路１２が続いて
おり、この通路１２には、下方の細目篩５の保持体６が
中間底部１３を介して接続されている。

この通路１２は混入物を取除いた穀物を排出口１４へ案
内する。

穀物は例えば図示しないコンベヤによって受取られるか
又は傾斜送風篩機へ供給される。

底部９から細かい混入物を排出するためかつ中間底部１
３を通して案内するために、通過筒１５が設けられてお
り、この通過筒１５の図平面に対して垂直方向の幅員は
中間底部１３の幅員の一部であり、このため、細目篩５
の網上物たる穀物は中間底部上を通過筒１５の周りを迂
回して通路１２内へ流入することができる。

篩ケーシング１，２は１つの共通の穀物供給口１６と１
つの共通の分配鞍形板１７とを有しており、この分配鞍
形板１７は篩分けるべき穀物を篩ケーシング１，２の供
給筒１８へ均一に分配する。

各供給筒１８内に配置した分配薄板片１９は所属の粗目
篩３の全幅員にわたって穀物を分配、するのに役立つ。

この篩機によって、重要穀物又はその他の粒状品を篩分
ける場合には、粗目篩３並びに細目篩４５として公知形
式の平面篩を篩ケーシング１，２の保持体６内に挿入し
、粗大混入物及び細かい混入物を分離する。

各粗目篩３の網上物（粗大混入物）は所属の排出口８か
ら排出（第１図左側の矢印２０参照）される。

網下物は分配底部７によって細目篩４，５上へ均一に分
配供給される（第１図左側の矢印２１．２２を参照）。

この場合の網上物（除塵された穀物）は上方の細目篩４
からは直接に（第１図左側の矢印２３参照）通路１２内
へかつ下方の細目篩５からは中間底部１３を介して通過
筒１５を迂回しつつ（第１図の矢印２４参照）通路１２
内へ流入し、次いで排出口１４から流出する（第１図左
側の矢印２５参照）。

細目篩４の網下物は底部９上を落下し、通過筒１５を通
って（第１図左側の矢印２６を参照）排出口１１から流
出する。

細目篩５の網下物は底部１０上を落下しく第１図左側の
矢印２７を参照）、同様に排出口１１から排出される（
第１図左側の矢印２８参照）。

この篩機によって、粒の細かい穀物例えばもろこし、麦
芽又はせいようなたねを篩分けする場合は、従来の細目
篩を取外し、それの代りに本発明に基づく細目篩を挿入
する。

本発明に基づく細目篩を第２図及び第３図に示す。

第２図に示す細目篩４は篩枠２９、捕集底部３０及び適
当な網目を備えた張設物としての篩面３１から成ってい
る。

篩面３１に直接隣合って案内部材３２が配置されており
、この案内部材３２は篩枠２９と一緒に１ユニツトとし
てまとめられている。

案内部材３２は互いに交差する複数の通路、要するに、
捕集底部３０の延長部を底部３４とする通路３３と、篩
面３１に直接に接続された入口ホッパ３５ａ 、３６ａ
、３７ａを備えて前記通路３３を分断した３つの通路
３５，３６．３７とを備えている。

入口ホッパ３５ａ 、３６ａ 。３７ａは直接互いに隣
合っており、かつ全体としてこれに面した篩面側部全体
に開いている。

通路３３の通過横断面と、３つの通路３５ 、３６ 。

３７の通過横断面合計との比は網下物対網上物の比で設
計されている。

通路３５，３６．３７は篩面側の側壁に変向突出部３８
，３９．４０を有しており、この変向突出部は網下物が
この側壁によってせき止められずに妨げなく通路３３の
各部分内へ流入するのに役立つ。

粒の大きい穀物の場合と同様に、前述の細かい穀物の篩
分けにおいても、粗大混入物は粗目篩３上で篩分けられ
て排出口８から排出される（第１図右側の矢印２０ａ参
照）。

粗目篩３での網下物は分配底部７上へ落下し、ここから
両方の細目篩４．５へ均一に供給される（第１図右側の
矢印２１ａ、２２ａ参照）。

両方の細目篩４，５によって、粒の細かいこの穀物から
細かな混入物が篩分けられる。

粒の大きな穀物の篩分けと異なり、この場合には穀物が
網下物として捕集底部３０上に落下し、篩ケーシング１
若しくは２の振動運動によって案内部材３２の通路３３
の底部３４上を通過する。

上方の細目篩４の案内部材３２では、除塵された細かな
穀物は底部３４から直接に通路１２内へ（第１図右側の
矢印２３ａ参照）、かつ下方の細目篩５の案内部材３２
では中間底部１３を介して通過筒１５を迂回して通路１
２内へ流入する（第１図右側の矢印２４ａ参照）要する
に細かい穀物は通路１２から排出口１４を介して排出さ
れ（第１図右側の矢印２５ａ参照）、コンベヤ又は送風
篩機へ供給される。

細かい穀物よりは大きい細かな混入物は篩ケーシング１
若しくは２の振動運動によって細目篩４，５の篩面３１
上を案内ｉ材３２へ向かって流れて入口ホッパ３５ａ。

３６ａ 、３γａ内へ落下し、次いで通路３５゜３６．
３７（第２図）内へ流入する。

上方の細目篩４では混入物が案内部材３２の通路３５．
３６．３７を通って底部９上へ落下して通過筒１５内へ
流入しく第１図右側の矢印２６ａ参照）、ひき続き排出
口１１に達して、篩ケーシング１若しくは２から袋又は
容器内へ流入する。

下方の細目篩５では混入物は案内部材３２の通路３５．
３６．３７を通って篩ケーシング１若しくは２つの排出
口１１内へ直接滑落して排出される（第１図右側の矢印
２８ａ参照）。

以上説明した通り、本発明に基づく案内部材を備えた平
面篩を使用することによって、粒の細かい穀物の場合も
、粒の大きい穀物の場合と同じ排出口にそれぞれ穀物及
び混入物が到達する。

第３図に示す本発明の実施例が第２図に示す実施例と異
なる点は、この場合には案内部材１３２が、篩枠１２９
と並べて配置した別体の装置として形成されていること
にある。

運転中に振動運動によって篩枠１２９と案内部材１３２
とが相対運動するのを阻止しかつ両者の間にギャップが
できるのを回避するために、篩枠１２９は案内部材１３
２に面した開放端部の両側に溶接した結合片１４１を備
えており、この結合片はそれぞれ２つの孔１４２を、有
している。

案内部材１３２も同様に篩枠１２９に而した側に２つの
孔１４４を有する同様な結合片１４３を備えている。

篩枠１２９と案内部材１３２とは、孔１４２１４４を貫
通する図示しないねじによって互いに合致した位置でか
つ緊密に、取外し可能に結合される。

薄い薄板片を溶接して形成したこの案内部材は同様に複
数の交差する通路、即ち、捕集底部１３０に所属し篩枠
１２９の全幅員にわたって延在する底部１３４を備えた
通路１３３と、入口ホッパ１３５ａ、１３６ａ、１３７
ａを備えて前記通路１３３内を、品物が漏れないように
貫通した３つの通路とを備えている。

入口ホッパ１３５ａ。１３６ａ 、１３７ａは直接互い
に相接しており、篩枠と案内部材とを結合した状態では
篩面１３１に接続される。

各入口ホッパは篩面１３１ ノ全幅１ 、 の百つつを受持つ。

通路１３５ 、１３６ 、１３７は篩枠１２９の開放端
に面した方の側壁に変向突起１３８，１３９，１４０を
備えており、この変向突起は網下物の案内のために役立
つ。

この変向突起は薄い薄板片を溶接したものである。

この案内部材１３２の機能は第２図の実施例のものとま
ったく同じである。

本発明によって得られる利点は、種々異なる粒度の穀物
のために使用される篩機において、細かな篩分けのため
に取付けられた篩面が、粒の細かな穀物でも十分に利用
され、従って公知の標準的な篩機に比して篩分は能力が
増大し、しかも穀物の粒度に無関係に穀物はいっでも所
属の同じ排出口から、かつ混入物はいっでも所属の同じ
別の排出口から排出すことができることにあり、このこ
とは、直接に所属の排出口に接続された送風篩機に穀物
が引続き供給されるような場合には極めて重要である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例の平面篩に装備した篩機の鉛
直縦断面図、第２図は本発明の第１実施例の斜視図及び
第３図は本発明の第２実施例の部分斜視図である。 １．２・・・・・・篩ケーシング、３・・・・・・粗目
篩、４゜５・・・・・・細目篩、６・・・・・・保持体
、７・・・・・・分配底部、・８・・・・・・排出口、
９，１０・・・・・・底部、１１・・・・・・排出口、
１２・・・・・・通路、１３・・・・・・中間底部、１
４・・・・・・排出口、１５・・・・・・通過筒、１６
・・・・・・穀物供給口、１７・・・・・・分配鞍形板
、１８・・・・・・供給筒、１９・・・・・・分配薄板
片、２０．２０ａ、２１．２１ａ、２２゜・２２ａ 、
２３．２３ａ 、２４．２４ａ 、２５ 。 ２５ａ 、２６．２６ａ 、２７．２７ａ 、２８ 。 ２８ａ・・・・・・矢印、２９・・・・・・篩枠、３０
・・・・・・捕集底部、３１・・・・・・張殻物として
の篩面、３２・・・・・・案内部材、３３・・・・・・
通路、３４・・・・・・底部、３５・・・・・・通）路
、３５ａ・・・・・・入口ホッパ、３６・・・・・・通
路、３６ａ・・・・・・入口ホッパ、３７・・・・・・
通路、３７ａ・・・・・・入口ホッパ、３８，３９，４
０・・・・・・変向突起。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 捕集底部を備えて保持体に受容される篩枠と、この
   篩枠上に張設された篩面とを有する、篩機のための交換
   可能な平面篩において、網上物の運動方向で篩面３１；
   １３１に隣合って、網上物と網下物とを交差状に互いに
   貫通する如く案内する案内部材３２：１３２が配置され
   ていることを特徴とする篩機の交換可能な平面篩。 ２ ＠記案内部材３２が前記篩枠２９と一緒に、■ユニ
   ットを形成している特許請求の範囲第１項記載の平面篩
   。 ３ 前記案内部材３２が、篩枠１２９とは別体に形成さ
   れて篩枠に隣合って配置された装置として形成されてい
   る特許請求の範囲第１項記載の平面篩。 ４ 前記案内部材３２．１３２が少なくとも２つの互い
   に交差する通路３３．３５〜３７；１３３゜１３５〜１
   ３７を有しており、そのうちの一方の通路３３；１３３
   が前記捕集底部３０；１３０に所属しておりかつ同捕集
   底部を成す底部３４；１３４を備えており、かつ、他方
   の通路３５若しくは３６若しくは３７；１３５若しくは
   １３６若しくは１３７が前記篩面３１；１３１に所属し
   ておりかつ前記一方の通路３３；１３３を、品物が漏れ
   ないよう貫通しており、かつ上部に前記篩面３１：１３
   １に隣合う入口ホツパ３５ａ若し ′くは３６ａ若
   しくは３７ａ；１３５ａ若しくは１３６ａ若しくは１３
   ７ａを有している特許請求の範囲第１項記載の平面篩。 ５ 前記捕集底部３０；１３０に所属する方の前記通路
   ３３；１３３が、これに接する捕集底部側全体にわたっ
   て延在しておりかつ各入口ホッパ３５ａ 、３６ａ 、
   ３７ａ ； １３５ａ 、１３６ａ 。 １３７ａを備えた方の複数の前記通路３５゜３６．３７
   ：１３５，１３６，１３７によって貫通されており、か
   つ、入口ホッパ３５ａ、３６ａ。 ３７ａ ；１３５ａ 、１３６ａ 、１３７ａが、これ
   に面した篩面側部全体に直接に隣合って位置している特
   許請求の範囲第４項記載の平面篩。 ６ 捕集底部に所属する方の通路の通過横断面と篩面に
   所属する方の通路の通過横断面とが、網下物対網上物の
   比で設計さ机ている特許請求の範囲第４項記載の平面篩
   。