JPS5817491Y2 - 家具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、横に長い家具の下部に空間を形成した家具に
関し、下部空間の前面に着脱自在な前面板を確実に取付
けるようにすることを目的とする。

従来家具下部の、いわゆるけこみ部の前面板はけこみ部
内の点検などから着脱自在となっている。

ところが前面板は、家具の前面外観を構成する部材とな
ることから、木質素材の表面に塩化ビニル樹脂等よりな
る化粧板を貼着されており、素材と化粧材の収縮率の差
異によって反りが発生し、外観的に見苦しいものとなる
とともに、前面板との保合が外れる等の問題があった。

本考案はこのような点に着目してなされたものであり、
以下その実施例を図面とともに説明する。

１は天板、２は天板１の下方に配列した複数の箱体、３
は箱体２の前面に設け、把手４を有する扉、５は箱体２
の下部に配した台枠、６は台枠５の前面に着脱自在に設
けたけこみ板である。

けこみ板６は設置スペースに合せて現場工事の際に適宜
切断して寸法合せをするのが一般的であり、木質の素材
の表面に塩化ビニール樹脂等よりなる化粧材６ａが貼着
されている。

また裏面には長手方向に沿って溝７を設けている。

８は台枠５に取付けた突状の保合部材、９はこの係合部
材８と対をなすようにけこみ板６の裏面に取付けた凹条
の係合片で溝７にまたがらして取付けてあり、これらは
それぞれ、たとえばプラスチックスで形成され、両者を
弾性的に係合させることで台枠５とけこみ板６を固定す
る。

なおこの固定手段は他にたとえばマグネットキャッチ方
式が採用可能である。

けこみ板６はその裏面に長手方向に沿って溝７を設けて
おり、たとえけこみ板６が第３図の破線に示すように反
ってもその反りの力は比較的弱く、けこみ板６の前面を
軽く押すことにより容易になじんで係合部材と保合片と
の確実な保合が得られ、比較的弱い係合力で確実な固定
を得る。

またけこみ板６に溝７を設けたことにより剛性が劣るが
、溝７には保合片９をまたがらして設けであるので、反
りの軽減をおこたることなく、けこみ６の剛性がはかれ
、けこみ板６の着脱時に損傷する等の問題がない。

このように本考案によれば、前面板の裏面に溝を設けた
ので、前面板の反りの矯正が容易であるとともに、溝に
は保合片をまたがらして設けてあ−るので、前面板の剛
性がはかれる等の効果を得るものである。

【図面の簡単な説明】

図（よ本考案の実施例であり、第１図は分解斜視図、第
２図は正面図、第３図は第２図のＡ−Ａ′線矢視断面図
、第４図はけこみ板の裏面斜視図である。 ２・・・・・・箱体、５・・・・・・台枠、６・・・・
・・けこみ板（前面板）、７・・・・・・溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横に長い家具本体の下部に前面開口の空間を形威し、こ
   の空間の前面開口は、家具本体側に取付けである被保合
   部材と係合する係止部材を有する前面板で着脱自在に覆
   設され、前記前面板は、素材と化粧材とで構成されかつ
   裏面にその長手方向に沿脂た溝を設有し、前記前面板側
   の保合部材は、前記溝にまたがらして取付けてなる家具
   。