JPS581557Y2 - 仮設昇降式足場装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は工事現場等において、又は既設の建物等に簡単
に取付けて使用することができ、昇降可能で任意の高さ
に足場板を設定することができ、足場板に地上より貨物
を積み卸しを行なうことが容易であるようにしたもので
、以下図面について本考案の実施例を説明すると、支柱
１をいわゆる軽量形鋼のうちリップみぞ形鋼を用い、該
形鋼の二本を開口部を背中合せに並設して、その間を後
述の懸掛部２となるピンで連結して一体とし、該支柱１
の上部に地上構造物への取付片状の取付部３を固設し、
支柱１の最下部にはプレート状の基台４を設け、この支
柱１の上部には上記取付部３とは反対方向に腕杆５を突
設し、該腕杆５の先端近くと根端近くにはそれぞれ滑車
を取付けたり、牽引索を懸掛する金部６と７を設け、上
記支柱１の腕杆５と基台４との間には昇降体８を取付け
、該昇降体８には係止縁２６を両側に有する車輪９を回
転自在に装着して、この車輪９を前記支柱１の開口部部
分に嵌入することで昇降体８の昇降をより一層円滑とし
、この昇降体８にはほぼ水平に、腕杆５の先端近くの金
部６より短い足場取付杆１０を突設し、上記支柱１には
上下に複数の懸掛部２を設け、昇降体８にはこの懸掛部
２のいずれかに係合する略り状である係合フック部１１
を軸１２で揺動自在に取付けて、この係合フック部１１
には、一部が上記懸掛部２に係合したときに、昇降体８
に係止する当接部１３を設け、この保合フック部１１に
は上記当接部１３を昇降体８から引離す牽引縁１４の取
付部１５を設け、牽引縁１４を昇降体８の一部に設けた
ピン１６に懸掛して下方にたらし７、上記牽引縁１４を
地上等から牽引することで係合フック部１１と懸掛部２
との係合解除状態を維持し得るようにして保合状態の解
除装置とし、上記昇降体８には腕杆５の根部近くの金部
７に取付けた滑車等を介して該昇降体８を上方に牽引す
る牽引索条（図示せず）の取付部１７を設け、上記の如
く構成した腕杆５と昇降体８等を備えた支柱１を二つ並
べて、平行に配置された二つの足場取付杆１０と１０の
間に足場板１８を架設するようにした仮設昇降式足場を
構成して本考案を実施する。

しかして図中１９は足場取付杆１０に揺動自在に装着し
た足場板１８の保持部で、止ネジ２０によって任意の位
置に固定できる。

２１は支柱１側の足場板の保持部、２２は足場取付杆１
０の先端に設けた緊締金具の如き手摺杆の取付部、２３
は腕杆５の補強杆、２４は足場取付杆１０の補強杆、２
５は基台４の移動を防止するアンカーピンである。

本考案は上記の如くで、足場板１８の長さに合せて二つ
の支柱１，１の間隙を適当に設定し、足場板１８の両端
近くを足場取付杆１０．１０上に載設して足場取付杆１
０．１０に取付けると、二つの支柱１，１にそれぞれ取
付けられた昇降体８，８を同時に昇降させることで足場
板１８を昇降させることができ、両側の昇降体８，８に
それぞれ設けた保合フック部１．１．１１を支柱１，１
の同じ高さの懸掛部２，２にそれぞれ係合させることで
、足場板１８を水平とし、上昇させた状態を維持させて
おくことができる。

そして、上記の如く上昇させた足場板を降下させるとき
は昇降体８，８を一旦少し上昇させ、係合状態の解除装
置によって係合フック部１１が懸掛部２に係止した状態
を解除した後、該解除状態を維持したまま昇降体８，８
を降下させることで、極めて容易に足場板１８を降下さ
せることができる。

しかも、昇降体８，８の昇降操作は、リップみぞ形鋼の
開放端相互の間に係止縁２６を両側に有する車輪９を回
転自在に遊嵌しであることから、極めて円滑、かつ安全
に行なうことができる。

また、腕杆５の先端近くに設けた金部６に滑車等を取付
けて昇降可能な足場板１８上に貨物の積み卸しを行なう
ことも容易なものである。

本考案は上記の如くで、二つの支柱が分離されており、
その間の間隙の設定は自由であるので如何なる長さの足
場板を取付けることができ、また地上構造物の構造によ
って任意の場所に設置することができる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例で、第１図は分解状態の斜視図、第２図は
足場板を省略した一部破断の側面図、第３図は第２図に
おけるＡ−Ａ部分乎断面図である。 １・・・・・・支柱、２・・・・・・懸掛部、３・・・
・・・取付部、４・・・・・・基台、５・・・・・・腕
杆、６と７・・・・・・金部、８・・・・・・昇降体、
９・・・・・・車輪、１０・・・・・・足場取付杆、１
１・・・・・・係合フック部、１２・・・・・・軸、１
３・・・・・・当接部、１４・・・・・・牽引縁、１５
・・・・・・取付部、１６・・・・・・ピン、１７・・
・・・・取付部、１８・・・・・・足場板、１９・・・
・・・足場板の保持部、２０・・・・・・止ネジ、２１
・・・・・・足場板の保持部、２２・・・・・・手摺杆
の取付部、２３と２４・・・・・・補強杆、２５・・・
・・・アンカーピン、２６・・・・・・係止縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １対のリップみぞ形鋼を一定間隔にてその開口部を相互
   に背中合せとし直立させて並設し、この両者は懸掛部を
   形成する複数本のピンにて一体的に連結することで支柱
   を形成し、該支柱における上部には地材への取付部を、
   最下部にはプレート状の基台をそれぞれ設けると共に、
   支柱上部の前記取付部の反対側には腕杆を突設し、該腕
   杆の先端近傍と相端近傍のそれぞれには金部を付設し、
   支柱における腕杆と基台との間には、昇降を自在なもの
   とすべく係止縁を両側に有する車輪をそれぞれの前記み
   ぞ形鋼の開放端相互間に遊嵌して回転自在に装着すべく
   形成した昇降体を付設し、該昇降体には前記腕杆の先端
   近傍にある吊部位置よりは短長の足場取付杆を略水平に
   突設すると共に、前記懸掛部に係合し、係合時には昇降
   体に係止−する当接部を有して成る略り状の係合フック
   部を揺動自在に軸支し、該保合フック部には前記当接部
   を昇降体から引離す牽引紐の取付部を設け、牽引紐を昇
   降体に設けたピンに懸掛して牽引することで係合部と懸
   掛部との保合状態を解除可能とした解除装置を設け、昇
   降体には前記腕杆の根部近傍の金部を介して該昇降体を
   上方に牽引する牽引索条の取付部を設けることで支持体
   と威し、この支持体ｌ対を一定間隔で並列させ、これの
   足場取付杆相互間に足場板を架設自在としたことを特徴
   とする仮設昇降式足場装置。