JPS5813166B2 - フアスナ− - Google Patents

フアスナ−

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JPS5813166B2
JPS5813166B2 JP49080189A JP8018974A JPS5813166B2 JP S5813166 B2 JPS5813166 B2 JP S5813166B2 JP 49080189 A JP49080189 A JP 49080189A JP 8018974 A JP8018974 A JP 8018974A JP S5813166 B2 JPS5813166 B2 JP S5813166B2
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JP
Japan
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acid
glycol
polyester
fastener
terephthalate
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Expired
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JP49080189A
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川瀬昭治
倉辻孝俊
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Priority to GB2923875A priority patent/GB1464064A/en
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Priority to US05/596,188 priority patent/US3984600A/en
Priority to DE19752531622 priority patent/DE2531622A1/de
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスライドファスナーに関するもので、更に詳し
くはポリメチレンテレフタレートポリエステルからなる
スライドファスナーに関する。
本発明の目的は、耐摩耗性に優れ、使用寿命の長いファ
スナーを提供することにある。
更に、本発明は、寸法安定性に優れ、収縮率が低い品質
特性と、作業性、加工性の良好なスライドファスナーを
提供することを他の目的とする。
従来、ポリマーから作られたスライドファスナーにはポ
リアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン
等が用いられている。
しかし、ポリアセタールは溶融成型時に分解してホルマ
リン等の有毒ガスを発生し、作業環境を極めて悪くする
ため、その改善が求められている。
又ナイロンについては吸収性が大きく、しかも溶融成型
時にはその水分のためにナイロンの分解が促進され、作
業時の水分の管理を厳密にしなければならない問題があ
る。
これらの素材はいずれも耐久性が必ずしも満足すべき状
態ではなく使用寿命の点からも改善が望まれている。
他方、ポリエチレンテレフタレートからなるスライドフ
ァスナーについては、収縮率はナイロンより低いがイン
ターロック性が劣り、製品上のトラブルの原因になって
いた。
本発明者は、これらの欠点を除去すべく鋭意検討の結果
、特定のポリエステル素材がこれらの問題を一挙に解決
することを見い出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、スライドファスナーの務歯が、テレフ
タル酸を主たる酸成分とし、テトラメチレングリコール
又はヘキサメチレングリコールを主たるグリコール成分
とするポリエステルからなり、且つオルソクロロフェノ
ール中で35℃で測定した固有粘度が0.35以上であ
る該ポリエステルより構成されたことを特徴とするスラ
イドファスナーである。
本発明に於て、スライドファスナーはテープ、務歯及び
スライダーより構成されるが、該務歯を構成するポリエ
スデルは、テレフタル酸を主たる酸成分とし、テトラメ
チレングリコール又はヘキサメチレングリコールを主た
るグリコール成分とするポリエステル、即ちポリテトラ
メチレンテレフタレート又はポリヘキサメチレンテレフ
タレートである。
かかるポリエステルは、テレフタル酸及び/又はその機
能的誘導体とテトラメチレングリコール若しくはヘキサ
メチレングリコール及び/又はそれらの機能的誘導体と
を、場合により適当な触媒の存在下で反応せしめること
によって合成される。
このテトラ又はヘキサメチレンテレフタレートポリエス
テルは、重合完結前に少量(通常15モル%以下)の第
三成分を共重合してもよい。
適当な第三成分としては(a)イソフタル酸、ナフタレ
ンジカルボン酸、ジクロルテレフタル酸、ジプロムテレ
フタル酸、5−ソデイウムスルホイソフタル酸、2−メ
チルテレフタル酸、4−メチルイソフタル酸、ジフエニ
ルジカルボン酸、ジフエニルエーテルジカルボン酸、ジ
フエニルスルホンジカルボン酸、ジフエノキシエタンジ
カルボン酸、アジピン酸、セバシン酸の如きジカルボン
酸、p−β−ヒドロキシエトキシ安息香酸の如きオキシ
酸又はこれらの機能的誘導体、(b)エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ネオペンチレングリコール
、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、ヘ
キサメチレングリコール、(主たるグリコール成分がヘ
キサメチレングリコールの場合はテトラメチレングリコ
ール)、デカメチレングリコール、シクロヘキサンジメ
チロール、ハイドロキノン、ビス(β−ヒドロキシエト
キシ)ベンゼン、ビスフェノールA、ジ−p−ヒドロキ
シフエニルスルホン、2,2−ビス(β−ヒドロキシエ
トキシフエニル)プロパンジ−p−(β−ヒドロキシエ
トキシ)フエニルスルホン、ポリオキシエチレングリコ
ール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテ
トラメチレングリコール等の如きジヒドロキシ化合物、
又はこれらの機能的誘導体などがあげられる。
また、重合体が実質的に線状である範囲内で3個以上の
エステル形成性官能基を有する化合物、例えばグリセリ
ン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、
トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸などを
添加してもよい。
更に重合度調節や粘度調節などの目的で安息香酸、ナフ
トエ酸なとの一官能性化合物を添加することもできる。
また、前記のポリエステルには必要に応じて二酸化チタ
ン等の艶消剤、リン酸、亜リン酸、ホスホン酸及びこれ
らのエステル等の安定剤、ベンゾフエノン誘導体、ペン
ゾトリアゾール誘導体などの紫外線吸収剤、あるいは、
抗酸化剤、難燃剤、易滑剤、着色剤、充填剤等を含有し
てもよい。
本発明のスライドファスナーの務歯を構成するポリエス
テルは、前記の如きポリテトラメチレンテレフタレート
又はポリヘキサメチレンテレフタレートのうち、比較的
高重合度のもの、即ち該ポリエステルのオルソクロロフ
ェノール溶液中の粘度を35℃で測定した値から算出さ
れる固有粘度が0.35以上、好ましくは0.40〜3
.5のポリエステルから構成される。
尚、高重合度のもの(例えば固有粘度1.5以上)は、
固相重合法によって容易に製造できる。
固有粘度が0.35未満のポリエステルは、成型品か脆
くなるので好ましくない。
又固有粘度が3.5を超えると溶融粘度が著しく高く成
型が困難となり実用的でない。
ポリテトラメチレンテレフタレートは、ポリエチレンテ
レフタレートと比較すると、吸湿性は0.4重量%で約
半分であり水分の影響が少い利点がある。
更にポリテトラメチレンテレフタレートのヤング率は2
5kg/mm2程度で、ナイロン6と同程度であり、ポ
リエチレンテレフタレートのヤング率の約1/4であり
ファスナー務歯として極めて好ましいヤング率を有する
しかも、伸長弾性回復性は、ファスナーのインターロッ
ク性及び衣料用ファスナーとしてのフィット性に関連す
る性質であるが、ポリテトラメチレンテレフタレートの
5%歪からの回復率は90%でナイロン6(92%)と
実質的に差がなく、寸法安定性の優れていること、フィ
ット性の良好な性質がファスナーに利用できる利点があ
る。
上記のポリエステルはファスナーとして、極めて好適な
特性を有する。
即ち通常の方法で容易に溶融成型可能であり、その際有
毒ガスが発生せずに作業環境かよく、更に成型品はポリ
エチレンテレフタレートに比較して耐摩耗性が優れてい
て使用寿命が50%以上長くなる。
ポリエステルからファスナー務歯を成型する方法は従来
公知の任意の方法が適用しうる。
例えば角型に樹脂ファスナーに溶融成型する方法の他、
モノフイラメントとして紡出し、延伸後いわゆるL型ジ
グザグ型或はコイル型にヒートセットする方法も適用で
きる。
この場合には通常1000de〜1万deの単繊維繊度
が好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例中、ポリマーの固有粘度はオルソクロロフェノー
ル中35℃で測定値である。
但しナイロンはメタクレゾール中35℃で測定した値で
ある。
作業性についてはファスナー務歯成型中の1時間当たり
のフィラメント断糸回数で、また使用寿命については2
0個のファスナーを、チャック上げ下げ連続1万回行い
、伸び変形又は摩耗のため使用不能になった個数で表示
した。
実施例 1 固有粘度1.05のポリテトラメチレンテレフタレート
を260℃にて孔径1.5mmφ,L/D=1.0の紡
糸口金を用いて溶融紡糸し、75℃で約4倍に延伸後、
180℃で熱固定を行った。
製糸中臭いのあるガスの発生は全くなかった。
得られたモノフィラメントは2490デニール強度40
g/d、伸度26%沸水収縮率1.8%であった。
このモノフィラメントを80〜100℃に加熱したトラ
バース付テイスクを用いてL型ファスナーの務歯(横幅
2.6mm)を作成した。
この務歯の成型において収縮によるトラブルの発生は皆
無であった。
又チャックの上げ下げテストによる本発明のファスナー
の使用寿命は、連続1万回のテストにおいて20個全試
料が合格であった。
比較例 1 固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレートから、
2510デニール、強度3.3g/d、伸度22%、沸
水収縮率3.2%のモノフィラメントを製糸し、デイス
ク温度80〜100℃で実施例1と同寸法のL型ファス
ナーの務歯を作成した。
モノフィラメントの収縮のため作業中断糸が1時間に約
1回の割合で発生した。
ファスナーの使用寿命(連続1万回の上げ下げテスト)
は20個のうち3個が摩耗又は変形のため使用不能にな
った。
実施例 2 固有粘度0.80のポリテトラメチレンテレフタレート
から5010デニール、強度3.9g/d、伸度32%
、沸水収縮率1.5%のモノフィラメントを製糸した。
これを用いてコイル型ファスナー(チェン幅5.8mm
、ピッチ1.5mm、足の長さ3.8mm)を成型した
チャックの上げ下げテスト(1万回)で、本発明の試料
は20個中1個のみ使用不能に至った。
実施例3、比較例2,3 第1表のポリテトラメチレンテレフタレートモノフィラ
メントから成型したL型ファスナー(実施例1と同一寸
法)の性能は、実施例3及び比較例2として同表右欄に
示した。
固有粘度の低いものでは脆くなって断糸回数が増える上
使用寿命が短くなっていることがわかる。
尚、ナイロン6(比較例3)は、伸びのため使用不能個
数が多くなっている。
実施例 4 固有粘度0.84のポリヘキサメチレンテレフタレート
から、2420デニール、強度3.6g/d伸度38%
、沸水収縮率20%のモノフィラメントを製糸し、80
℃の加熱ディスクを用いてL型ファスナーを作成したと
ころ、作業中のフイラメント収縮によるトラブルは殆ど
なく、又、製品検査では1万回繰返しによる20ケ試料
中1ヶのみが使用不能となった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スライドファスナーの務歯が、テレフタル酸を主た
    る酸成分とし、テトラメチレングリコール又はヘキサメ
    チンングリコールを主たるグリコール成分とするポリエ
    ステルからなり、且つオルンクロロフェノール中35℃
    で測定した固有粘度が0.35以上ある該ポリエステル
    からなることを特徴とするスライドファスナー。
JP49080189A 1974-07-15 1974-07-15 フアスナ− Expired JPS5813166B2 (ja)

Priority Applications (5)

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JP49080189A JPS5813166B2 (ja) 1974-07-15 1974-07-15 フアスナ−
GB2923875A GB1464064A (en) 1974-07-15 1975-07-11 Interlocking fastening elements for zip fasteners made of polyester monofilaments
CA231,409A CA1056569A (en) 1974-07-15 1975-07-14 Zip fasteners made of polyester monofilaments
US05/596,188 US3984600A (en) 1974-07-15 1975-07-15 Zip fasteners made of polyester monofilaments
DE19752531622 DE2531622A1 (de) 1974-07-15 1975-07-15 Reissverschluesse aus polyester-monofilamenten

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JP49080189A JPS5813166B2 (ja) 1974-07-15 1974-07-15 フアスナ−

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JPS519942A JPS519942A (ja) 1976-01-27
JPS5813166B2 true JPS5813166B2 (ja) 1983-03-12

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JPS6088848U (ja) * 1983-11-25 1985-06-18 池田物産株式会社 車両用シ−ト
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