JPS5812772Y2 - ブラウン管フアンネル及びチユ−ブの兼用収納箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はブラウン管ファンネル（以下ファンネルと称
す）の収納並びにファンネルの開口端面に視像部を形成
するフェースを一体に封着したブラウン管チューブ（以
下チューブと称す）の収納の何れにも適用できる兼用型
収納箱に関するもので、複数個のファンネル或はチュー
ブを互いに接触させることなく、且つガタ付きを生じな
い様に強固に固定せしめ、更に隣り合うファンネル間或
はチューブ間の空間を小さくしてコンパクトな構成とな
した収納箱である。

以下この考案の構成を図面に示す実施例に従って説明す
ると次の通りである。

第１図に於いて、１は上面を蓋２で開閉自在となした有
底角筒状の外箱、３は矩形に折曲形威し、その−長側辺
３′にチューブイのヨーク部イ′″を支持すると共にチ
ューブイ及びファンネル口のネック管イ′９口′を逃が
す為のＵ字状切欠溝４を形威した中箱で、外箱１の長手
方向の中心線を境に対称形に且つ互い違いに収納され、
チューブイ或はファンネル口の頭部イ″１口″を囲み、
隣り合うチューブイ或はファンネルの接触を防止する。

５は各中箱３内に強固に収容され、チューブイ或はファ
ンネル口の頭部イ″１ロ″周縁を支持し、ガタ付きを防
止する支持枠で、チューブイの頭部イ″の形状に合致す
る切欠部１５を形威しである。

７は各中箱３のＵ字状切欠溝４に対応付けられて装着さ
れるネック管受けで、中箱３より突出するチューブイ或
はファンネル口のネック管イ′２口′を支持し、且つ隣
同志の接触を防止する。

８は外箱１の四隅に装入され、これに隣接する中箱３及
びネック管受け７のガタ付きを防止すると共に位置決め
を行なう補強枠である。

９は各支持枠５内に収容され、これの長側辺のガタ付き
を防止すると共にチューブイ或はファンネル口の頭部底
面を支持し、外部から衝撃を緩和する底バットである。

上を外箱１、中箱３、支持枠５、ネック管受け７、補張
枠８、及び底パット９によりＪ民納箱は構成され、これ
ら各部材は軽量で゛且つ緩衝性に富む段ボール紙の如き
厚紙で形成され、しかも中箱３、支持枠５、ネック管受
け７、及び補強枠８はコンバク１へで叶つ強固に形成さ
れ、昂いに作用し合ってガタ付きを生じない様に構成さ
れている。

即ち、中箱３は第２図及び第３図に示す様に所定の大き
さに裁断された平板に縦方向に交互に等間隔に折曲線ａ
、ｌ）。

ａ’、ｌ）’を施し、矩形に折曲可能となし、その・長
側辺３′の中傷にチューブイのヨーク部イ″′を収容保
持し得るＵ字状切欠溝４を形成し、−万端に留め代１１
を形成したもので゛、組立時、谷折曲線ａ、ｌ）。

ａ’、ｂ’を同方向に順次折曲げて矩形となし、留め代
１１を他端側に重合させて止着する。

支持枠５は第４図及び゛第５図に示す様に中箱３内に嵌
入し得る大きさの平面部１２の各側縁に脚部１３．１３
’１４．１４’を一体に形成し、夫々の境に折曲線ｃ、
ｃ’。

ｄ、ｄ’を施し、更に平面部１２にチューブイの頭部イ
″の前面及び゛両側面の曲率と同様の曲・全一を右する
切欠き１５を形成し、同時に切欠き片１６の一部を切残
しておきこれの略中央部に折曲線ｅを施し、底面となし
、切欠き１５の先部両側にチューブイの頭部に装着した
防爆バンドに取付けた取付金具の逃げ溝１７．１７’を
一体に形成して成り、組立時、各新曲線ｃ、ｃ’、ｄ、
ｄ’より脚部１３．１３’、 １４．１４’を下方に折
曲げて箱状となし、切欠き片１６を切残し部より下方に
折曲げ、更に折曲線ｅより先部を折曲げてＬ字状になし
底パット９の下に敷込む底板１６′となす。

尚、脚部１３．１３’、 １４．１４’は結合する必要
か゛なく、中箱３内に挿入した際にこれの各側面にて固
定さメ′シる。

ネック管受け７は第６図及び第７図に示す様に所定の１
１Ｊ寸法に形成された後壁１８の両側に略同形の段付側
壁１９．２０を連設し、これの境に折曲線ｆ、ｆ’を施
し、側壁１９．２０の下部端面に前壁２１，２２を連設
し、この境に折曲線ｇ、ｇ’を施し、−力゛の前壁２１
の端面に上部に係＋）−Ｊ’ｉ ２３ａを有する固定片
２３を形成し、これの根部に折曲線りを施し、相対する
他方の前壁２２と側壁２０との折曲線ｇ′に沿って固定
片２３の挿入し得る係止溝２４を形成し、両前壁２１，
２２の上面に支持壁２５゜２６を形成し、これの境に折
曲線ｉ、ｉ’を施し、更に支持壁２５ 、２６の側壁１
９．２０側にこれと接する補強壁２７．２８を形成し、
支持壁２５．２６との間に折曲線ｊ、ｊ’を施し、一方
の補強壁２７は端面上部をＲ形状に形成して組立時の作
業性を向りさせ、他方の補強壁２８の端面下部を切欠い
て逃げ部２９を形成して固定片２３との重合を避けてい
る。

尚、前壁２１．２２の高さは中箱３のＵ字状切欠溝４の
底面より若二千高く設定しておく。

そして組立時先ず折曲線ｊ、ｊ’より補強壁２７ 、２
８を手前に折曲げて平行状になし、続いて−・方の支持
壁２６を折曲線ｉ′より手前に折曲げ、これに連なる前
壁２２を折曲線ｇ′より手前に折曲げて補強壁２８を側
壁２０の内面に当接させる。

この状態で側壁１９．２０を折曲線ｆ、ｆ’より手前に
折曲げてコ字状となし、他方の前壁２１を折曲線ｇより
折曲げて一方の前壁２２の前面に当接させると共に固定
片２３を折曲線１１より折曲げて係止溝２４内に挿入し
、その係１１′７片２３ａを係止させ、最後に他Ｊｊの
支持壁２５を折曲線ｉより折曲げて一方の支持壁２６の
一七面に重合させると共に補強壁２７を側壁１９の内面
に当接させて紺）′７′、を完了する。

補強枠８は第８図及び第９図（′示す様に所定の大きさ
に裁断さＩ’ｌ−だ平板を小形に新曲）ト□或すると共
に対角線上に補強板３０を形成すへく、折曲線に、１．
ｍ、ｎ、ｏを施し、補強板３０を中心に各折曲線Ｊｌ、
ｍ、ｎ、Ｏより順次同ｈ′向に折曲げて矩形に形成する
。

一ヒ記構成に於いてその紐付は及び収納作業を説明する
と、先ず蓋２を開放させたＩｆ＋−箱１の各隅部に補強
枠８を補強板３０か外箱１の対角線に沿う様に挿入し、
装着させ、この補強枠８の長手方向の隣り側にネック管
受け７を四個挿入し、夫々の後壁１８を外箱１の各側面
に当接させ、同時に補強枠８に当接させ、ネック管受け
７，７開に中箱３をＵ字状切欠溝４が外箱１の中央部に
向く様にして挿入し、背面側を外箱１に当接させる。

次いで補強枠８の直交Ｊｊ向の隣り側に夫々中箱３をＵ
字状切欠溝４がネック管受け７と相−ｒ＝ｆする様にな
して挿入し、背面同志を掌合させ、補強枠８，８間に嵌
め込み、長手方向に隣り合う中箱３，３間にネック管受
け７を嵌込み、後壁１８同志を掌合させる。

続いて各中箱３内に支持枠５を切欠き１５の根部に連な
る脚部１４′が長側辺３′に当接する様に嵌込み、支持
枠５内に底パラｌ〜９を挿入し、切欠き片１６上に載置
して組付けを完了する。

この様になした収納箱内にチューブイを収納するにはチ
ューブイの頭部イ″を中箱３側に位置させ、ネック管イ
′をネック管受け７側に位置させて挿入し、頭部イ″を
支持枠５の切欠き１５内に嵌込み、底パット９上に載置
し、取付金具を逃げ溝１７．１７’より下方へ通し、ヨ
ーク部イ″′を中箱のＵ字状切欠溝４に保持させ、更に
ネック管イ′をネック管受け７の支持壁２５上に載置す
る。

この様にして三個の中箱を交互に逆向きに隣接し、かつ
、これを対称に配置した六個の中箱にチューブイを収納
すると蓋２を閉じる。

尚、チューブイの収納に際して中箱３を利用してチュー
ブイの頭部前面にワラティングペーパを垂らしてフェー
ス前面の損傷を防止する。

又、ファンネル口を収納する場合は、第１０図に示す様
にファンネル口の頭部口″を中箱３側に位置させ、ネッ
ク管口′をネック管受け７側に位置させて挿入し、頭部
口″を支持枠５の切欠き１５内に挿入し、ネック管口′
をネック管受け７の支持壁２５上に載置すると共に頭部
口″前面を切欠き１５の先端に当接させ、ネック管口′
の後端をネック管受け７の後壁１８に当接させる。

この様にして六個のファンネル口を収納すると蓋２を閉
じる。

以上説明した様にこの考案は上面を蓋で開閉自在となし
た有底角筒状の外箱と、矩形に折曲形威し、その−長側
辺にＵ字状切欠溝を形成して成り、ブラウン管ファンネ
ル或はチューブの頭部を囲む複数個の中箱と上面部にブ
ラウン管チューブの頭部形状に合致する切欠部と取付金
具の逃げ溝を形成し、かつ、前記頭部を受ける底板を連
設した矩形箱状の支持枠と、中箱より突出したネック管
を支持する矩形状のネック管受けと、外箱の四隅に装着
して、前記中箱及びネック管受けのガタ付きを防止する
矩形状の補強枠とで構成し複数個の中箱を交互に逆向き
に隣接して収納し、この中箱にはそれぞれ前記支持枠を
挿入したから、外箱内に収容された中箱、支持枠、ネッ
ク管受け、及び補強枠が互いに作用し合って外箱内での
相対的な移動を防止してガタ付きを生じず、中箱とネッ
ク管受けとにより収納空間が個々に独立して構成されて
おり、更に中箱内に挿入された支持枠にてチューブ或は
ファンネルの頭部を保持し、特に破損しやすいその下部
を底バットとその下に敷き込んだ底板の二重板で支持し
て保護し、又チューブの収納に際してはこれに装着され
ている防爆バンドに取付けられたキャビネットへの取付
金具を保持し、収納されたチューブ或はファンネルはガ
タ付きを生じることがなく、又、互いに接触することが
なく、これに起因する損傷の恐れが全くなく安全である
。

又、チューブの収納とファンネルの収納とを兼用するこ
とができ、作業性が向上し、在庫スペース、も縮小され
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係かる収納箱の構成を示す平面図、第
２図は中箱の展開図、第３図はその組立図、第４図は支
持枠の展開図、第５図はその組立図、第６図はネック管
受けの展開図、第７図はその組立図、第８図は補強枠の
展開図、第９図はその組立図、第１０図はファンネルの
収納状態を示す平面図である。 １・・・・・・外箱、２・・・・・・蓋、３・・・・・
・中箱、５・・・・・・支持枠、７・・・・・・ネック
管受け、８・・・・・・補強枠、９・・・・・・底バッ
ト、イ・・・・・・チューブ、口・・・・・・ファンネ
ル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面を蓋で開閉自在となした有底角筒状の外箱と、矩形
   に折曲形威し、その−長側辺にＵ字状切欠溝を形成して
   成り、ブラウン管ファンネル部或はチューブの頭部を囲
   む複数個の中箱と、上面部にブラウン管チューブの頭部
   形状に合致する切欠部と取付金具の逃げ溝を形成し、か
   つ、前記頭部を受ける底板を連設した矩形箱状の支持枠
   と、中箱より突出したネック管を支持する矩形状のネッ
   ク管受けと、件箱の四隅に装着して、前記中箱及びネッ
   ク管受けのガタ付きを防止する矩形状の補強枠とで構威
   し、複数個の中箱を交互に逆向きに隣接して収納し、こ
   の中箱にはそれぞれ前記支持枠を挿入したことを特徴と
   するブラウン管ファンネル及びチューブの兼用収納箱。