JPH0231374Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は底部に割れなどの破損を防止するため
のクツシヨンを設けると共に、底部及び天部が開
き難くした、アンプル等の小瓶を収納する収納箱
に関するものである。

アンプル等の小瓶は、収納箱に収納するとき或
は収納箱に収納して運搬などしたとき、外部から
の衝撃などで割れなどの破損が発生し易いもので
ある。そのため従来から収納箱と別体のクツシヨ
ン材料を収納箱に適当に詰めることにより破損を
防止していた。しかしながらこの方法では詰める
のに手数がかかり、そのうえ詰め忘れたりする欠
点があつた。又従来の収納箱は、その底部及び天
部が簡単に開くため、作業中に小瓶が抜け落ちた
りなどして破損などの事故を発生させる欠点もあ
つた。

本考案は上記の欠点を解消するためになされた
ものであつて、収納箱本体と接したクツシヨン仕
切を設けて収納箱を組立てると同時にクツシヨン
が形成されようにして、クツシヨン材料を詰める
手数を省略し、また割れなどの破損を確実に防止
し、また底部及び天部部分に係止機構を設けて開
き難くし、作業中の事故発生を確実に防止できる
クツシヨン付収納箱を提供せんとするものであ
る。

本考案の一実施例を示す図面について以下説明
する。板紙などからなる台紙１に、折線（図中で
は点線で示す）ａ，ｂ，ｃを介して側板２，３，
４，５を一方向に連設し、さらに外側端の側板５
に折線ｄを介して接着片６を附設している。

又側板２には、その上・下両端に折線ｇ，ｈを
介して差込片９，１０を付設した上・下外蓋７，
８を折線ｅ，ｆを介して連設し、さらに側板３，
５には、その上端に折線ｉ，ｊを介して折線ｉ，
ｊの内側端に側辺２６を設けた内蓋１１，１２を
連設し、その下端には折線ｋ，ｐを介してクツシ
ヨン仕切１３，１４を連設している。

又クツシヨン仕切１３，１４には、折線ｋ，
ｌ，ｍ，ｎ，ｏ；ｐ，ｑ，ｒ，ｔを介して折線
ｋ，ｐの内側端に側辺２６を設けた底板１５，２
０、補強板１６，２１、仕切板１７，２２、上板
１８，２３、貼着板１９，２４を一方向に連設し
ている。

又折線ｇ，ｈの両側に切辺２５を入れて、差込
片９，１０を折り易くすると共に、収納箱２７を
組み立てて箱内に差込片９，１０を差し込んだと
き上蓋１１，１２、クツシヨン仕切１３，１４の
底板１５，２０の夫々の側辺２６が切込２５に挿
入されて差込片９，１０を抜けにくくして底部３
０及び天部３１を簡単に開かないようにして収納
箱２７内の収容されたものが簡単に外部にでない
ようにしている。尚第１図において斜線で示した
部分は糊着部分を示す。

上記の台紙１を用いて、先づ折線ｋ〜ｏ，ｐ〜
ｔに従つてクツシヨン仕切１３，１４を内側に折
り曲げて癖をつけたのち、折線ｌ，ｑに従つてク
ツシヨン仕切１３，１４を内側に折り曲げて補強
板１６，２１を底板１５，２０に、また貼着板１
９，２４を側板３，５に夫々糊着し、次に折線ａ
〜ｄに従つて側板２〜５及び接着片６を内側に折
り曲げて、接着片６を側板２の内側に糊着し収納
箱本体２８を組み立てる。続いて底板１５，２０
を内側に押圧してから水平に戻してクツシヨン仕
切１３，１４を箱体にし側板３，５にクツシヨン
２９，２９を形成せしめたのち、折線ｆに従つて
下外蓋８を内側に折り曲げ底板１５，２０に合
せ、折線ｈに従つて差込片１０を内側に折り曲げ
底板１５，２０、補強板１６，２１、仕切板１
７，２２と側板４との間隙に差し込んで底板１
５，２０の夫々の側辺２６を切込２５に嵌挿させ
て底部３０を固定する。されに折線ｉ，ｊに従つ
て内蓋１１，１２を内側に折り曲げて両者を重ね
たのち、折線ｌ，ｇに従つて上外蓋７、差込片９
を内側に折り曲げ、上外蓋７を内蓋１１，１２に
合せ、差込片９を内蓋１１，１２と側板４との間
隙に差し込んで内蓋１１，１２の夫々の側辺２６
を切込２５に嵌挿させて天部３１を固定して収納
箱２７を形成する。

この場合、クツシヨン２９，２９は、上板１
８，２３が底部３０全面を覆つていないが、補強
板１６，２１により仕切板１７，２２の脚許をが
つちり固定され、さらに貼着板１９，２４が側板
３，５に糊着されているので極めて強固であり、
そのうえ側板３，５の両側に位置しているので、
小瓶３２を収納箱２７内で安定良く収容し、また
底部３０において箱体を形成しているのでクツシ
ヨン性が極めて優れており、小瓶３２を入れるさ
い可成乱暴に投入しても小瓶３２が壊れることな
く、さらに収納箱２７に外部から衝撃が与えられ
ても小瓶３２を保護して破損を防止する。又差込
片７，１０の切込２５に、内蓋１１，１２及び底
板１５，２０の各側片２６が夫々嵌挿しているの
で、底部３０及び天部３１が確実に固定されて、
作業中の事故発生を確実に防止する。

本考案は台紙で折線を介して４枚の側板を連設
すると共に外側端の何れか一方に接着片を連設
し、さらに該接着片のない外側側板の上・下端に
折線を介して、折線の両側に切込を設けた差込片
を付設した上・下外蓋を夫々連設し、また前記接
着片と上・下外蓋を連設された側板とに隣接した
両側板に折線を介して、上端に折線の内側端に側
片を設けた内蓋、下端に折線の内側端に側片を設
けた底板、補強板、仕切板、上板、貼着板を順次
連設したクツシヨン仕切を夫々設けて、各折線に
従つて折り曲げ前記接着片、補強板及び貼着板を
所定箇所に固着して組立てる収納箱において、ク
ツシヨン仕切を有する対向した前記両側板の底部
に、夫々相手の側板に向つて突出した箱体のクツ
シヨンを設けると共に、前記差込片の切込に前記
内蓋及び底板の側片を夫々嵌挿させたことを特徴
とするクツシヨン付収納箱なので次の効果を奏す
る。

(1) 箱詰めのさいクツシヨン材料を挿入し、充填
する必要がないので、箱詰めの作業能率を向上
させる。

(2) クツシヨンがあるので小瓶を挿入するさい発
生する破損を完全に防止し、さらに箱詰めされ
たものの運搬などの移動のさいも破損を最小限
に押えることができる。

(3) 構造が簡単なので自動組立機による組立が可
能となり、安価に提供できる。

(4) 底部及び天部が確実に固定されているので、
作業中に開くようなことが起らず、作業中の事
故を確実に防止するため、安全性が極めて高
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は展界図、第２図は縦断面図である。 １……台紙、２，３，４，５……側板、６……
接着片、７……上外蓋、８……下外蓋、９，１０
……差込片、１１，１２……内蓋、１３，１４…
…クツシヨン仕切、１５，２０……底板、１６，
２１……補強板、１７，２２……仕切板、１８，
２３……上板、１９，２４……貼着板、２５……
切込、２６……側片、２７……収納箱、２９……
クツシヨン、３０……底部、ａ，ｂ，ｃ…ｒ，
ｓ，ｔ……折線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台紙で折線を介して４枚の側板を連設すると共
   に外側端の何れか一方に接着片を連設し、さらに
   該接着片のない外側側板の上・下端に折線を介し
   て、折線の両側に切込を設けた差込片を附設した
   上・下外蓋を夫々連設し、また前記接着片と上・
   下外蓋を連設された側板とに隣接した両側板に折
   線を介して、上端に折線の内側端に側片を設けた
   内蓋、下端に折線の内側端に側片を設けた底板、
   補強板、仕切板、上板、貼着板を順次連設したク
   ツシヨン仕切を夫々設けて、各折線に従つて折り
   曲げ前記接着片、補強板及び貼着板を所定箇所に
   固着して組立てる収納箱において、該クツシヨン
   仕切を有する対向した前記両側板の底部に、夫々
   相手の側板に向つて突出した箱体のクツシヨンを
   設けると共に、前記差込片の切込に前記内蓋及び
   底板の側片を夫々嵌挿させたことを特徴とするク
   ツシヨン付収納箱。