JPS5812394B2 - 均染剤及びその製法 - Google Patents

均染剤及びその製法

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JPS5812394B2
JPS5812394B2 JP50026585A JP2658575A JPS5812394B2 JP S5812394 B2 JPS5812394 B2 JP S5812394B2 JP 50026585 A JP50026585 A JP 50026585A JP 2658575 A JP2658575 A JP 2658575A JP S5812394 B2 JPS5812394 B2 JP S5812394B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は均染剤及びその製法に関し、更に詳しく述べる
ならば、第四級ポリアミン塩からなる均染剤及びその製
法に関する。
本発明は下記一蔽式Icで示される化合物からなる均染
剤を提供する。
上式中、Aは陰イオンを表わし、y′は1又は2を表わ
し、z′は0.75〜1.25の範囲の数を表わす。
式Icの化合物のうちでは2′が1である化合物が好ま
しい。
本発明はまた式Icの化合物からなる均染剤の製造方法
を提供するものであって、この方法は、下記式I’c
: 〔上式中、y′は前記規定に同一のものを表わす〕で示
されるポリアミン中の平均0.75〜1.25個の窒素
原子を、式CH3A(Aは前記規定に同一のものを表わ
す)で示されるアルキル化剤で第四級化することを含ん
でなる。
ポリアミンのアルキル化剤に対する゛モル比は1:0.
75〜1.25であるのが好ましい。
好ましいアルキル化剤はハロゲン化アルキル、特に塩化
メチル、及び硫酸ジアルキル、特に硫酸ジメチルである
本発明方法における第四級化度は低く、このことは製造
及び処理段階の間に反応混合物の攪拌を容易にすること
ができるので有利である。
本発明に係る第四級ポリアミン塩はポリアクリロニトリ
ルを含む繊維材料、特に布帛、の塩基性染料による染色
における染色助剤、更に詳しく述べるならば均染剤、と
して有用である。
この繊維材料は、いうまでもなく、ポリアクリロニトリ
ル繊維のみからなるものであってもよく、ポリアクリロ
ニトリル繊維と1種もしくは2種以上の他の種類の繊維
材料との混合物であってもよい。
染料をこのような繊維材料に適用するときに、本発明に
係る塩は繊維材料に対する、親和性を有しているので、
このポリアクリロニトリルを含む繊維材料に対する染料
の極端に局部的なビルドアツプを防止する。
従って、得られる染色物は本発明に係る均染剤を用いな
い場合に較べてより均一なものとなる。
従って、本発明の範囲には、均染剤として式Icの化合
物の存在で実施されるような、塩基性染料ζこよるポリ
アクリロニトリルを含む繊維材料の染色方法が含まれる
ポリアクリロニトリル繊維の染色が本発明ζこ係る第四
級塩によって補助されるような適当な塩基性染料は水溶
性のカチオン染料、例えばアンモニウム、エーテル化さ
れたヒドロキシアンモニウム、ヒドラジニウム、シクロ
イモニウム、オキソニウム、スルホニウム又はイソチオ
ウロニウム基を含む染料、及びジフエニルー及びトリフ
エニルーメタン染料を包含する。
本発明に係る第四級塩は特にモノアゾ及びポリアゾ、ア
ントラキノン、スチリル、アゾメチン並びにオキサジン
列の、通常スルホン酸基を含まない、塩基染料による染
色を補助するのに有効である。
前述した染料のうちのいくつかのものはポリアクリロニ
トリルに対し高い親和性を有しており、このためこのよ
うな染料に対しては本発明に係る第四級塩は均染剤とし
て特lこ有効である。
前述したような方法によって染色されるべき繊維材料は
、バラ毛、糸もしくは布帛などのような、いかなる形状
のものであってもよい。
この繊維材料はポリアクリロニトリルのみからなるもの
であってもよく、あるいは主としてポリアクリロニトリ
ルを含む混合ポリマー、例えばアクリロニトリルとビニ
ルアルコール、酢酸ビニル、アクリル酸及びメタクリル
酸エステル、アクリル酸アミド又は塩化ビニルとの混合
ポリマー、からなるものであってもよい。
本発明に係る染色方法は、用いられる染料の量、染色温
度及び浴比に関して、塩基性染料によるポリアクリロニ
トリル繊維の染色に通常用いられるような条件下に実施
することができる。
従って、高温、例えば90〜100℃、が用いられ、静
圧下においてはしばしば100〜120℃の範囲の温度
が用いられる。
本発明に係る第四級塩は染色プロセスの前又はその間に
染浴に添加されてもよく、またある場合には染色前に繊
維材料をこの第四級塩で予備処理するのが適当である。
用いられる第四級塩の量は染料及び染色されるべき繊維
材料の量及び性質を含む、用いられる個々の条件によっ
て決まるものである。
例えば、所定重量の繊維材料の処理のために染浴に添加
されるべき第四級塩の量はこの材料の重量の0.02〜
2%の範囲にある。
本発明に係る第四級塩は前述したような方法において、
純粋な化合物としてもしくは混合物として用いることが
できる。
従って、本発明の方法により得られる混合生成物のよう
な混合物を各成分に分離することは不必要であろう。
更に、これらの第四級塩は単独でもしくは界面活性剤、
例えばエチレンオキシドと脂肪酸アミン、脂肪族アルコ
ールもしくはアルキルフェノールとの付加生成物の存在
下に用いられてもよい。
これらの第四級塩は、22℃で液体であり、1分子当り
8〜25個のエチレンオキシ及び/又はプロピレンオキ
シ単位を有するような、界面活性モノーもしくはジーア
ルキルフェノールポリグリコールエーテルとともに用い
られるのが好ましい。
このような界面活性剤はエチレンオキシ単位のみを含み
、4〜10個、特に8又は9個の炭素原子を有するアル
キル基を含むのが更に好ましい。
これらの例としてはエチレンオキシドとインオクチルフ
ェノールとの10:1のモル比における付加生成物があ
る。
本発明に係る第四級塩は前述したような界面活性剤中の
溶液の形で染浴中に添加されるのが適当であり、このよ
うな溶液もまた本発明の範囲に含まれる。
一般に、透明な溶液を与えるような液体界面活性モノー
もしくはジーアルキルフエノールポリグリコールエーテ
ル中の第四級塩の重量濃度は20〜35%の範囲にある
前述した溶液は水に容易に混和し、透明な溶液を与える
このような水溶液を、第四級塩及び界面活性剤を導入す
るための便宜的な手段として染浴に添加してもよく、こ
のような水溶液もまた本発明の範囲に含まれる。
アルキルフェノールポリグリコールエーテルの代りに、
ヒマシ油ポリ(30)グリコールエーテル又はラウリル
アルコールポリ(10)グリコールエーテルを界面活性
剤として用いる場合、対応する水中溶液は混濁するので
不利である。
均染剤は従来一般には水及びイソプロパノール中の溶液
として染浴に添加されていた。
このような溶液に比較して、本発明に係る第四級塩のア
ルキルフエノールポリグリコールエーテル中の溶液は可
燃性が小さく有利である。
界面活性剤のほか、塩基性染料による染色プロセスに通
常用いられる他の添加剤、例えば硫酸ナトリウム、塩化
ナトリウムもしくは酢酸ナトリウムのような塩、酢酸の
ような酸、及び/又は緩衝剤、が存在してもよい。
塩基性染料に対しては、他の塩基性染料の存在下におけ
るピルドアツプ及び均染力に関する作用の規準として、
1〜5のスケールによる混和性値を与えている(Jou
rnal of the Society ’ofDy
ers and Colourists, 1971年
2月、60及び61頁、及び1972年6月、220及
び221頁)。
ポリアクリロニトリル繊維に対し高い親和性を有する塩
基性染料は1〜2の混和性値(以下C値という)を有す
ることが知れた。
本発明に係る染色方法において、第四級塩は1のC値を
有する塩基性染料とともに用いるのに特に適している。
1〜2のC値を有する塩基性染料の例を下記の表に示す
下記の例は本発明を更に詳しく説明するためのものであ
る。
例中「部」及び「%」は重量で示す,製造例 1 工程 1 73.0部のトリエチレンテトラアミン(約20℃)を
反応フラスコに装入した。
絶えず攪拌しながら、50.0部の水(約2.0℃)を
添加した。
フラスコ内容物の温度を約40℃まで昇温し、次いで反
応混合物の温度が80−90℃の間にあり100℃を越
えないようにしながら190.0部の塩化ベンジルを滴
加した。
上記温度の調節は冷却するか又は滴加速度を変えること
により行った。
95〜100℃の温度において1時間攪拌後、フラスコ
内容物の温度が80℃より低くならないようにしながら
200部の30%水酸化ナトリウム水溶液を添加した。
次いで、混合物を95〜100℃の温度で1時間30分
攪拌し、次に更に1 9 0.0部の塩化ベンジルを上
記第1回目の添加と同じ操作で滴加した。
この混合物を95〜100℃で1時間攪拌し、次に20
7.0部の水酸化ナトリウム溶液(30%水溶液)を一
度に添加し、95〜100℃で1時間30分攪拌した。
約10分内に反応生成物が塩化ナトリウム濃水溶液と分
離し、上相を形成した。
下部の無色乃至白色の塩溶液を捨てた。
攪拌し、ゆっくりN2流を通過させて、反応フラスコの
圧力を90〜95℃の内部温度において30〜40mm
Hgまで降下させた。
残留する水及び少量のベンジルアルコールを蒸留除去し
、343部のベンジル化生成物を得た。
工程 2 ■程1で得られたベンジル化生成物の全量を約60℃に
冷却した。
次に、絶えずよく攪拌し、フラスコ内容物の温度が90
〜95℃の間にあり100℃を越えないようにしながら
、79.0部の硫酸ジメチルを滴加した。
この温度の調節は約15分間冷却することにより行った
硫酸ジメチルの添加後内部温度が降下しはじめたらすぐ
に、混合物を加熱し、内部温度を95〜100℃に保持
し、攪拌を45〜60分間行った。
式Icにおいてy’が2であり、z′が1.25である
生成物422部が得られた。
工程 3 工程2で得られた約95℃の第四級反応混合物(422
部)に、温度が80℃より低くならないような速度で、
783.25部のイソオクチルフェノールポリ(10)
グリコールエーテルを添加した。
次に混合物を80℃において透明な溶液が得られるまで
攪拌し、これに攪拌下200.8部の軟水を添加した。
混合物を20〜30℃の温度に冷却し、回収した。
式Icにおいてy’が2であり2が1.25である化合
物30%を含む1405.8部の溶液が得られた。
製造例 2 製造例1と同様に操作した。
但し、ここでは下記の量を用いた。
ジエチレントリアミン 51.5部水
50.0部塩化ベ
ンジル 158.0部水酸化ナトリ
ウム水溶液(30%)166.6部塩化ベンジル
158.1部水酸化ナトリウム水溶液(
30%)173.3部硫酸ジメチル
63.0部ジアミルフェノールポリ(10) グリコールエーテル 630.5部 軟水 161.6部 式Icにおいてy′が1でありz′が1である化合物3
0%を含む1131.6部の溶液が得られた。
製造例 3 製造例1及び2と同様にして、1モルのテトラエチレン
ペンタアミンと7モルの塩化ベンジル及び1.8モルの
硫酸ジメチルとから第四級塩を製造し、そしてその溶液
を製造した。
この第四級塩は式Icにおいてy′が3でありz′が1
.8であるような構造を有していた。
溶液は30部の第四級塩、56部のインオクチルフェノ
ールポリ(10)グリコールエーテル及び14部の水か
らなるものであった。
製造例 4 製造例1及び2と同様にして、1モルのペンタエチレン
ヘキサアミンと8モルの塩化ベンジル及び1.5モルの
硫酸ジメチルとから第四級塩を製造し、次いでその溶液
を調製した。
この塩は式Icにおいてy′が4であり、z′が1.5
であるような構造を有していた。
また、この溶液は30部の生成物、56部インオクチル
フェノールポリ(10)グリコールエーテル及び14部
の水からなるものであった。
製造例 5 製造例1及び2と同様にして、1モルのエチレンジアミ
ンと4モルの塩化ベンジル及び1モルの硫酸ジメチルと
から第四級塩を製造し、次いでその溶液を製造した。
この生成物は式Icにおいてy′が0でz′が1である
ような構造を有していた。
また、溶液は30部の生成物、56部のイソオクチルフ
ェノールポリ(10)グリコールエーテル及び14部の
水からなるものであった。
製造例 6 87. 2 部のN,N’−ビス(3−アミノプロピル
)エチレンジアミン及び400部の水酸化ナトリウム(
30%)を攪拌下に77℃に加熱した。
攪拌を続けながら、45分間で379.8部の塩化ベン
ジルを滴加した。
反応温度を95℃になるまで上昇せしめ、この温度で2
時間攪拌を続けた。
2相の反応生成物を下層を分離し、捨てた。
残留水分及び少量の未反応塩化ベンジルを減圧下(13
Torr)に、95℃で、上層から蒸留除去した。
30分内に、攪拌下、78.8部の硫酸ジメチルを反応
温度が90〜95℃の間(こあるような速度で添加した
攪拌を約90分間続け、この時間後に反応を終了した。
所望量(約250〜350部)のイソオクチルフェノー
ルポリクリコールエーテル(10 EO単位)を添加後
、20%の活性成分を含む溶液を生成するような量の水
を添加した。
得られた混合物は貯蔵安定性を有し、均染剤として用い
ることができた。
製造例 7 87.2部のN,N’−ビス(3−アミノプロピル)エ
チレンジアミン、90部のアミノプロピルタローアミン
を498.7部の水酸化ナトリウム(30%溶液)及び
200部の水(こ添加した。
窒素雰囲気中、攪拌下、70℃において、474.7部
の塩化ベンジルを温度が93〜96℃の間に保持される
ような速度で滴加した。
これは冷却を必要とした。
塩化ベンジルの添加が完了後、温度を、攪拌下に、96
〜98℃に更に1時間保持した。
エマルジョンは攪拌をやめた後すぐに分離した。
下層を捨て、反応生成物を含む上層から92〜40℃に
おいて水を蒸留除去した。
これらは約30分を要した。
250部のイソオクチルフエノールポリグリコールエー
テル(10EO単位)を添加後、攪拌下に198.2部
の硫酸ジメチルを添加した。
反応は発熱性で、95〜98℃の温度を維持するのに冷
却を必要とした。
950部のわずかに茶色がかった粘稠な溶液が得られた
これに、攪拌し、80℃に加熱しながら、519.8部
のイソオクチルフエニルポリグリコールエーテル(10
EO単位)を添加した(温度は80℃より下げてはなら
ない)。
攪拌を透明な溶液が得られるまで続けた。混合物は貯蔵
安定性を有し、使用前に水で更に稀釈することができた
染色例 1 100部のポリアクリロニトリル布帛(Orlon 7
)を布帛重量に対して下記の組成を有する50001部
の染浴中で染色した。
酢酸ナトリウム 2%40%酢
酸 4%製造例1で得られ
た溶液 3%染料(表中の4番、市販染
料)0.5% 布帛を85〜90℃において染浴に装入し、約20分間
で沸騰するまで加熱した。
沸騰温度で60〜90分間染色した。
良好な堅牢度を有する均一な青色染色物が得られた。
溶液の添加は染料のビルドアツプ力に対し均染効果を与
えた。
製造例1で得られた溶液を添加しない場合には、染色は
不均一となった。
染色例 2 染色例1の操作を繰返したが、ここでは製造例1で得ら
れた溶液の代りに製造例2及び5で得られた溶液を用い
た。
更に、4番の染料を表中に示した他の染料で置き換えて
も、同様に均一な品質の染色物が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式Ic: 〔上式中、Aは陰イオンを表わし、y’は1又は2を表
    わし、z′は0.75〜1.25の範囲の数を表わす〕 で示される第四級ポリアミン塩からなる均染剤。 2 特許請求の範囲第1項に記截の均染剤を製造するに
    際して、下記式I’c: 〔上式中、y′は前記規定に同一のものを表わす〕で示
    されるポリアミン中の平均0.75〜1.25個の窒素
    原子を、式CH3A(Aは前記規定(こ同一のものを表
    わす)で示されるアルキル化剤で第四級化することを含
    んでなる方法。
JP50026585A 1974-03-08 1975-03-06 均染剤及びその製法 Expired JPS5812394B2 (ja)

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