JPS58110B2 - シンゴウサイセイソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は時間軸変調された情報信号が記録された円盤状
の記録媒体に検出素子を当接せしめ、その検出素子より
前記記録情報信号に応じた出力信号を得る再生装置に関
するもので、再生時における前記検出素子の保護を目的
とするものである。

従来より、時間軸変調された映像信号が記録された円盤
状記録媒体（以下ディスクと呼ぶ）検出素子により、そ
の記録信号を再生する再生装置において、再生時の前記
ディスクの回転むらにもとづく再生信号の時間軸変動成
分を除去する手段として、再生信号より前記時間軸変動
成分に応じた検知信号を作成し、その検知信号に応じて
前記検出素子をディスクの記録トラックに沿って移動せ
しめる補正手段が考案されている。

しかし、ディスクの再生を始めた時点、すなわち、検出
素子が始めてディスク上に降ろされると、プラスチック
材等よりなるディスクの弾性によって検出素子がはね返
され、タッチ・ダウン振動が発生する。

この時、再生映像信号に欠損が生じ、時間軸変動成分に
応じた検知信号発生手段が正常に動作せず、この欠損の
ある再生映像信号から検出された検知信号は時間軸変動
に関係のない大きな信号となり、検出素子が乱暴に動か
されることとなる。

また、再生中にドロップアウトがあった場合にも同様に
、偽の検知信号が生じ、検出素子が突然乱暴に動かされ
ることとなり、検出素子およびディスクの双方に傷をつ
ける問題があった。

本発明は、このような再生信号の欠損時に検出素子が不
要に動作されることのないよう構成したものであり、以
下図面を参照して、その一実施例を説明する。

図面において、ターンテーブル２の駆動用モーター１が
起動すると、ディスク３が前記ターンテーブル２上ヘク
ランプ４によって一定圧で押し付けられているため共に
回転する。

モーター１が定格回転数で回転を始めた時、ディスク３
０表面に一定圧力で検出素子５を接触させると、前記検
出素子５によりディスク３に記録されている時間軸変調
された映像信号を検出することができる。

検出した信号（ＲＦ倍信号を前置増幅回路６により増幅
し、この出力を復調回路７に加えて従来の映像信号を得
る。

復調された映像信号から、例えばバースト信号を分離し
、従来公知のＡＰＣ回路（図示せず）の入力とすれば、
ＡＰＣ回路中の位相比較器に生じるエラー信号が再生映
像信号の時間軸変動量に応じた検知信号となり、このエ
ラー信号を補償回路等を通して制御素子駆動回路８に加
える。

前記駆動回路８の出力によって制御素子（ボイスコイル
）９が動き検出素子５が駆動制御され、前記復調映像信
号の時間軸変動量を補正する様に構成されている。

前記駆動回路８とボイスコイル９間には、リレーの接点
１０が介入してあり、接点１０は通常前記駆動回路８の
出力信号をボイスコイル９に伝達しない様になっている
。

一方前記前置増幅回路６の出力信号をＲＦ増幅回路１１
によって増幅し、その出力信号を整流回路１２に加える
。

整流回路１２の整流用時定数は再生ＲＦ信号中のドロッ
プアウトを検知できる様に設定しである。

前記整流回路１２の出力を、ＡＮＤ回路１３の第１の入
力端となるダイオードＤ４に加える。

Ｖｓは任意に時間軸変動補正装置をオン、オフするため
の印加電圧である。

この電圧は手動スイッチｓｗ１によって得られる。

このスイッチＳｗ１は動作チェック及び前記時間軸変動
補正装置の保守に便利である。

又、■ｐはカートリッジ（検知素子）のアップ・ダウン
機構に連動したスイッチＳＷ２によって得られ、アップ
時は０（Ｖ）、ダウン時は＋２４（Ｖ）である。

次に充放電の異なる時定数回路１４を説明すると、Ｖｐ
＝＋２４（Ｖ）の電圧が加わると、コンデンサＣ１は抵
抗Ｒ１とコンデンサＣ１で決まる時定数Ｔ１で充電され
、コンデンサＣ１の端子電圧がトランジスターＴｒ１の
エミッタに現われる。

次に、カートリッジ（検知素子）がアップすると、Ｖｐ
＝０（Ｖ）となり、コンデンサＣ１の電荷がダイオード
の内部抵抗ＲＤ１とコンデンサＣ１の時定数Ｔ２で放電
され、この時定数Ｔ２が非常に小さい為、トランジスタ
Ｔｒ１のエミッタ電位は即時に零となる。

ＡＮＤ回路１３の動作を説明すると、ダイオードＤ２に
加わるカートリッジのアップ・ダウン機構に連動した所
定電圧と、ダイオードＤ４に加わる再生ＲＦ信号の整流
電圧と、ダイオードＤ３に加わる任意に時間軸変動補正
装置をオン・オフせしめるための所定の電圧とをダイオ
ードＤ２．Ｄ３゜Ｄ４、トランジスタＴｒ２にてＡＮＤ
するものであり、各出力がバイレベルの時点に於て、Ａ
ＮＤ回路１３の出力、つまりＴｒ２のエミッタ電位はバ
イレベルとなり、リレーの接点１０を介して駆動回路８
の出力をボイスコイル９に加える事となる。

例えば、ビデオディスクの再生し始めた時点に、検出素
子５がディスク３０表面に接触すると、ディスク３０弾
性によりタッチ−ダウン振動が発生する。

この状態では、駆動回路８０入力に偽の時間軸変動量が
加わり、ボイスコイル９が乱暴に動き、ディスク３と検
出素子５の双方を傷つける可能性があるが、この実施例
では、カートリッジがダウンした時点から、充電時定数
Ｔ１０時間でトランジスターＴｒ１のエミッタ電位が、
ローレベルからバイレベルへと移動し、リレーが動作す
るまで時間軸変動補正装置が働かないため上述の問題は
無となる。

又ディスク３の再生中に発生したドロップアウトに於い
ても同様に、ボイスコイル９が乱暴な動きをしディスク
３と検出素子５の双方を傷つける可能性があるが、本発
明は再生ＲＦ信号増幅回路１１の出力信号から整流回路
１２によりドロップアウトを検知して、即時にリレーの
接点１０で、駆動回路８の出力をボイスコイル９に伝達
しなくなる。

さらに、ビデオディスクの再生路りの無信号時も同様に
整流回路１２の出力により、ボイスコイル９を働かせな
くなる。

以上のように、本発明によれば、再生信号の欠除期間に
おいて、検出素子が不要に振動され、検出素子あるいは
ディスクを損傷することもないものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す電気的ブロック図である
。 ３……デイスク（記録媒体）、５……検出素子、８……
制御素子駆動回路、９……制御素子（ボイスコイル）、
１０……リレ一接点、１１……ＲＦ増幅器、１２……整
流回路、１３……ＡＮＤ回路、１４……時定数回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 時間軸変調された信号を記録した回転駆動される円
   盤状記録媒体に接し、前記記録信号を再生する検出素子
   と、前記検出素子の再生信号に含まれる時間軸変動成分
   に応じた検知信号を作成する手段と、前記検知信号に応
   じて前記検出素子を記録トランクに沿って移動せしめる
   制御手段と、前記再生信号より信号欠除期間を検出する
   手段と、前記信号欠除期間前記検知信号により前記制御
   手段が駆動されることを阻止する手段とを有することを
   特徴とする信号再生装置。