JPS58108525A - 放射線感応性ハロゲン化銀写真乳剤及びその製法 - Google Patents

放射線感応性ハロゲン化銀写真乳剤及びその製法

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JPS58108525A
JPS58108525A JP19790282A JP19790282A JPS58108525A JP S58108525 A JPS58108525 A JP S58108525A JP 19790282 A JP19790282 A JP 19790282A JP 19790282 A JP19790282 A JP 19790282A JP S58108525 A JPS58108525 A JP S58108525A
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ジヨン−シン・ウエイ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a)発明の分野 本発明は写真の分野に有用である。この出願の第1の発
明は分散媒と塩化銀粒子とを含む放射線感応性ハロゲン
化銀写真乳剤に関する。この出願の第2の発明は分散媒
と塩化銀粒子とを含み、前記塩化銀粒子の全投影面積の
少なくとも50チが、プロミドとヨーシトとを内部に含
まず、8:1より大きい平均アスペクト比を有し、かつ
対向する平行な(111)主結晶を二Hする平板状粒子
で占められている放射線感応性ハロゲン化写真乳剤を、
クロリドおよび銀塩溶液をダブルジェット法によりアン
モニアの存在下に分散媒中に同時に導入することによシ
製造する方法に関する。
(b)  先行技術 放射線感応性ハロゲン化銀写真乳剤は公知であり、特別
の利点を与える。たとえば、写真に有効な他のハロゲン
化銀よシも一スペクトルの可視部分に対して、よシ低い
ネガ感度を有する。さらk。
塩化銀は写真に有効な他のハロゲン化銀よりもより可溶
性であって、そのため現像および定着がより短時間内に
達成されうる。
塩化銀が極めて(100)結晶面を有する結晶を形成し
やすいという事は当事者によぐ認識されて)る。圧倒的
多数の写真乳剤において、塩化銀結晶が存在する場合そ
れらは立方体粒子の形にある。
幾分かの困難はおるけれども、塩化銀の結晶特性を変え
ることは可能であった。クライス(C1aea )他は
、「溶媒和を決定する不純物によるAfIclの結晶特
性の変更(Crystal Habit Modifi
cationof Agcl by Impuriti
es Determing  theSolvatio
n)  J、ザ・ジャーナル・オブ・フォトグラフィッ
ク・サイエンス、21巻、39〜50ページ、1973
年、において、種々の粒子成長改質剤の使用による(1
10)および(111)面を有する塩化銀結晶の形成を
教示する。ウィルシ島(wyrsch)は、r (11
1)、(tto)および(100)結晶特性を有する単
一寸法化塩化銀乳剤の硫黄増感(Sulfur 5en
sitization ofMonoaized 5i
lver Chloride Ehulaionswi
th (111)、(110) and (100) 
Cr1stalHabit)  J、ペーパー1−13
.  インターナシ雪ナル・コンブレス・オブ・フォト
グラフィック・サイエンス、122〜124ページ、1
978年、においてアンモニアおよび少量の二価のカド
ミウムイオンの存在下に塩化銀を沈澱せしめるトリプル
ジェット沈澱プロセスを1示している。カドミウムイオ
ンの存在下におけるpAvおよび−のコントロールは斜
方12面体(110)、8面体(111)、および立方
体(100)結晶特性を生じせしめた。
平板状臭化銀粒子が広く研究されてきたが、はとんどマ
クロ−サイズのものであって写真分野では利用できない
ものでありた。ここで平板状粒子とは、粒子の他のいか
なる単結晶面よシも実質的に大きな2つの平行な、又は
実質的に平行な結晶面を有する粒子を指す。平板状粒子
のアスペクト比(即ち、厚さに対する直径の比率)は実
質的に1:lより大きい。高アスペクト比平板状粒子臭
化銀乳剤はフナツク(Cugnac )およびシャドー
(Chateau ) 、r物理的熟成時の臭化銀結晶
の形態学の進展(Evolution of the 
MorPologyof 5ilver Bromid
e Crystals DuringPhyaical
 Ripening)  J、 サイエンス・工・イー
ストマン・フォトグラフィー、33巻、A2  (19
62)、pp、121−125 に報告されている。
1937年から1950年代にかけてイーストマン・コ
ダック社はデ1プリタイズド(登録商標)放射il!写
真フィルム製品をノー・スクリーン・X線コード513
3なる名称で販売した。 この製品はフィルム支持体の
互いに反対側の主要面に硫黄増感臭化銀乳剤コーティン
グ層をもっていた。この乳剤はX線照射に露出する為の
ものであったから分光増感されていない。この平板状粒
子は平均アスペクト比的5−7:1をもっていた。この
粒子は、その投影面積の50チを越える部分を平板状粒
子が占め、投影面積の25チを越える部分を非平板状粒
子が占めていた。これらの乳剤を何回か複製するうち、
最高の平均アスペクト比を持つ乳剤は平均平板状粒子直
径2.5マイクロメートル、平均平板状粒子厚0.36
マイクロメードルおよび平均アスペクト比7:1を示し
た。他の複製品の乳剤はより厚く、より直径の大きい平
板状粒子であって、その平均アスペクト比は小さいもの
であった。
平板状粒子ヨウ臭化銀乳剤は写真業界において知られて
いるけれども、高い平均アスペクト比を示すものは知ら
れていない。平板状ヨウ臭化銀粒子はダフィン(Duf
ftn)、「写真乳剤化学(Photographic
 Emulsion Chemistry)  J、フ
ォーカル・プレス、1966、pp、 66−72およ
びトリベリ(Trivelli )およびスミス(Sm
ith)、「ヨウ臭化物沈澱系列の構造におよぼすヨウ
化銀の影響(The Effect of 5ilve
r Iodide Uponthe 5tructur
e of Bromo−Iodide Precipi
ta−Lion 5eries)  J、 ザ・フォト
グラフィック・ジャーナル、LXXX巻、1940.7
月、pp、 285−288に説明されている。 トリ
ベリおよびスミスは、ヨウ化物の導入により粒子サイズ
およびアスペクト比両者の顕著な低減を観察している。
グトフ(Cutoff )、[ハロゲン化銀写真乳剤の
沈澱生成における核生成および成長速度(Nuclea
tionand Growth Rates Duri
ng the Precipitationof 5i
lver HalLde Photograpic E
mulaions+) J%フォトグラフィック・サイ
エンシーズ・アンド・エンジニアリング、14巻、A4
,1970.7月−8月、pp、 248−257  
には、連続沈澱装置を用いて単一ジェット沈澱生成によ
シ調製されるタイプの臭化銀およびヨウ臭化銀乳剤の調
製が報告されている。
粒子が平板状である(即ち、それらの厚さに比較して2
つの寸法において平面的に広がっている)ハロゲン化銀
乳剤を調製することにより、カバリングパワー及び他の
写真特性における利点が得られるということが認識され
ている。米国特許第4、063.951号には、pAy
を5.0〜7.0 の範囲内にコントロールしてダブル
ジェット沈澱技法を行うことにより、(100)立方体
面によって規定され、1.5〜7:1のアスペクト比(
エツジ長に基づく)を有する平板状のハロゲン化銀結晶
を形成することが教示されている。米国特許第4.06
3゜951号の菖3図に示されている如く、形成された
ハロゲン化銀粒子は方形及び長方形主要面が(100)
結晶面の特性を示す。ルイス(Lewi m )の米国
特許第4.067.739号には、種晶を形成し、ハロ
ゲン化銀溶剤の存在下にオストワルド熟成によシ種晶の
サイズを増大せしめ、そしてpBr (臭化物イオン濃
度の対数の逆数)を制御しなから再核生成またはオスト
ワルド熟成を行うことなく粒子成長を完了することによ
って、大部分が双晶を成す8面体結晶である単一寸法の
ハロゲン化銀乳剤を調製することが説明されている。米
国特許第4.067.739号は塩化銀については触れ
て5いない。
米国特許第4,150,994号および同第4,184
.877号、英国特許第1.570,581号並びにド
イツ特許公開第2.905.655号および同第2.9
21.077号には少なくとも90モルチがヨウ化物で
ある種晶を用いることKよって平坦な双晶8面体状ハロ
ゲン化銀粒子の形成が教示されている。ここで、特に断
わらない限り、ハロゲン化物の百分率はすべて対応する
乳剤、粒子または粒子領域に存在する銀に基づく。例え
ば、40モルチのヨーシトを含むヨウ臭化銀からなる粒
子はまた60モルチのプロミドをも含む。日本特許公開
第55−142.329号(1980年11月6日)に
は米国特許第4.150゜994号と実質的に同様な教
示がなられているが、種粒子としてヨウ化銀の使用に限
定されてはいない。
米国特許第3,784,381号には5ないし9の範囲
のpI(および少なくとも約7.8のPAyにおいてハ
ロゲン化銀粒子を沈澱させることにより、ヨウ塩化銀お
よびヨウ臭塩化銀乳剤を調製することが教示されている
。沈澱は、沈澱の終了よりも前に、沈澱混合物に塩化ア
ンモニウム、硝酸アンモニウムおよび塩化マグネシウム
からなる群から選ばれるハロゲン化銀のための弱溶剤を
添加することによシ行なわれる。
(c)発明の開示 本発明の目的は分散媒と塩化銀粒子とを含む放射線感応
性ハロゲン化銀写真乳剤およびその製造方法を提供する
ことにある。この乳剤は、多層写真要素中に導入された
時に向上された鮮鋭度を与えることができ、化学的およ
び分光学的に最適に増感された時によシよい感度−粒状
度関係を与え、そして青、緑および/または赤増感され
た写真要素中に導入された時にスペクトルの分光増感さ
れた領域とスペクトルの紫外領域との間で感度の分離の
向上を示すことができる。
この出願の第1の発明においては、この目的は上記のタ
イプの放射線感応性ハロゲン化銀写真乳剤により達成さ
れ、この乳剤は前記塩化銀粒子の全投影面積の少なくと
も50チが内部にプロミドと田−ミドとを実質的に含ま
ず、8:1よりも大きい平均アスペクト比を有し、かつ
対向する平行な[111)主結晶面を有する平板状粒子
で占められていることを特徴とする。アスペクト比は粒
子直径の厚さに対する比として定義される。
この出願の第2の発明においては、この目的は分散媒と
塩化銀粒子とを含み、前記塩化銀粒子の全投影面積の少
なくとも50チがプロミドとヨーシトとを内部Kttず
、8:1より大きい平均アスペクト比を有し、かつ対向
する平行な(111)主結晶面を有する、平板状粒子で
占められている放射線感応性ハロゲン化銀写真乳剤を、
クロリドおよび銀塩溶液をダブルジェット法によりアン
モニアの存在下に分散媒中に同時に導入することにより
製造する方法によって達成され、この方法はクロリドお
よび銀塩溶液を同時に導入する間、分散媒内のpA、l
を6.5ないし10の範囲に保持し、分散媒内の−を8
ないし10の範囲に保持することを特徴とする。
一つの好ましい態様においては、本発明は比較的高いア
スペクト比の粒子を有する実質的に純粋な塩化銀乳剤と
それらの製造を指向する。本発明の乳剤を開示された画
像転写フィルムユニットに配合しても利点が得られる。
この画像転写フィルムユニットは銀被覆量(すなわち、
単位面積あたりのハセゲン化銀塗布量)に対する写真感
度の比率がよシ高く、可視転写像への到達がより速く、
より短時間の現像でよりコントラストの大きい転写像を
与えることができる。
本発明の放射線感応性乳剤は分散媒と内部にプロミド及
びヨーシトの両方を含まない平板状塩化銀粒子とからな
る。平板状粒子の利点を得るためには、粒子は比較的薄
(、比較的高いアスペクト比を有するのが好ましい。こ
こに用いる「アスペクト比」なる語は粒子の直径のその
厚さに対する比を意味する。一方、粒子の「直径」はエ
マルジ嘗ンサンプルの顕微鏡写真に見られる粒子の投影
面積に等しい面積を有する円の直径として定義される。
「投影面積」なる語は当業者に普通に用いられる「プロ
ジェクシジンエリア」「プリジェクティブエリア」なる
語と同じ意味で用いられる(たとえば、ジェームズ(J
ames)及びヒギンス(Rigging )、「写真
理論の基礎(Fundamentalsof Phot
ografic Theory)  」%モーガンアン
トモーカン、二1−ヨーク、15ページ、参照)。
本発明の平板状粒子は8:1−より大きい平均アスペク
ト比を有し、好ましくは少なくとも10:1の平均アス
ペクト比を有する。最適な成長条件下では、20:1 
 またはそれより高いアスペクト比が可能である。言う
までもなく、粒子が薄ければ薄い程、所定の直径あたり
のアスペクト比は高くなる。実部的には、望ましいアス
ペクト比を有する粒子は0.80マイクロメートルより
小さい平均厚さを有するものである。典型的には、平板
状粒子は少なくとも0.1θマイクロメートルの厚さを
有する。しかし原則的にはより薄い平板状粒子をも造る
ことができる。
本発明にかかる乳剤中の塩化銀粒子の、粒子の全投影面
積に基いて、少なくとも50%、好ましくは少なくとも
75%が平板状粒子の形で存在する。平板状−粒子は、
典型的には三角形又は截頭三角形の、対向する平行な(
1113主結晶面を有する。驚くべきことに、これちの
平板状粒子は臭化銀及びヨウ臭化銀の平板状粒子と同じ
形態を有するように見受けられる。すなわち、この発明
の乳剤中の平板状粒子の主要面及びエツジはともに(1
11)結晶面により規定されているように見受けられる
この発明にかかる平板状塩化銀粒子はプロミド′及びヨ
ーシトを内部に含まない。言いかえれば、平板状粒子は
本質的に最初に形成された塩化銀からなる。粒子形成の
間におけるプロミドの存在は少量であっても所望の平板
状の形態の形成を妨害する。塩化銀粒子の形成の間にヨ
ーシトが存在すると、得られるアスペクト比が減少する
傾向が有り、非平板状粒子がより高い割合で形成される
ことになる。
平板状粒子はその内部が本質的に塩化銀から成るという
要請は平板状粒子におけるプロミド及び/又はヨーシト
の存在を除外するものではない。
本発明の方法に従って平板状の塩化銀粒子が一旦形成さ
れても、当業者によく知られた処理によって他のハライ
ドが粒子中に配合されることがある。
銀塩シェルを形成するための技法は米国特許第3.36
7.778号、同第3.206.313号、同第3,3
17,322号、同第3.917.485号、同第4.
150,994号、及び同第4,184,887号、英
国特許第1,570,581号並びにドイツ特許公開筒
2、905.655及び同第2.921,077号に説
明されている。シェル形成のための従来の技法は高アス
ペクト比平板状粒子の形成に利するものではないから、
シェル成長が進むにつれて乳剤の平均アスペクト比は低
下する。シェル形成の間に平板状粒子の形成に好ましい
条件が反応容器内に存在すれば、シェル成長は主として
粒子の外側エツジ上で起こり、そのためアスペクト比は
低下されない。
平板状粒子の環状領域において、必ずしも得られる粒子
のアスペクト比を低下させることなく、ヨウ臭化銀を沈
澱させることができる。銀、クロリド及びプロミドを含
む平板状粒子領域は銀、クロリド、プロミド、及び必要
によ・す、ヨーシト塩を反応容器中に導入する間に、塩
素及び臭素イオンのモル比を1.6ないし約260: 
1に、そして反応容器中のハロゲンイオンの全濃度を0
.10ないし0.90ノルマル(規定)の範囲に保持す
ることにより形成される。平板状粒子における塩化銀の
臭化銀に対するモル比は1:99ないし2:3の範囲に
あってよい。高アスペクト比コアーシェル平板状粒子乳
剤は直接反転画像の形成に用いるために調製することが
できる。
平板状塩化銀粒子の形成後ハライド及び銀塩の両者を添
加することにより、元の粒子はそのままであるけれども
、追加のハロゲン化銀の析出のための核として働く。得
られる平板状粒子は依然として内部に臭素イオン及びヨ
ウ素イオンの両者を含まない。臭素及び/またはヨウ素
塩が銀塩を添加することなく平板状塩化銀粒子を含む乳
剤に添加されると、より重いハライドが塩化銀結晶構造
中のクロリドにとって替わるであろう。入れ替わりは結
晶表面で始まり、粒子の内部に向かって進む。塩化銀結
晶格子中の塩素イオンが臭素イオン及び時には少量のヨ
ウ素イオンにより置換されることはよく知られている。
そのような乳剤は当業者にはハライド変性ハロゲン化銀
乳剤として知られている。ハライド変性乳剤を製造する
ための技法及びそれらの用途は米国特許第2.456.
953号、同第2.592.250号、同第2,756
゜148号及び同第3.622.318号に説明されて
いる。本発明においては20モルチより少量、好ましく
はlogより少量のハライドが置換にょシ導入される。
置換のレベルが高くなると、粒子の平板状形態が低下さ
れ、あるいは破壊されさえする。このように、粒子表面
においであるいはその近辺で塩素イオンを臭素及び/ま
たはヨウ素イオンで置換することは可能であるけれども
、内部a偉形成性粒子の製造に通常のような大量のハラ
イド変性は含まれない。
この発明にかかる平板状塩化銀粒子の形成においては、
水性分散媒が通常のハロゲン化銀反応容器中に置かれる
。反応容器内の分散媒の−及びpAyはこの発明にかか
る沈澱の条件を満足するように調整される。ここに用い
る茜pci及びPA。
はそれぞれ水素、塩素及び銀イオン濃度の負の対数とし
て規定される。この発明の実施に用いることが可能なp
Ai値の範囲は当量点(銀及びハロゲンイオンの濃度が
化学量論的に等しくなるpAy)のハライド側にあるか
ら、少量の塩素塩水溶液が初期にpAiを調整するため
に用いられる。次いで、銀塩水溶液及び塩素塩水溶液が
同時に反応容器中に入れられる。反応容器内のpAiは
通常の測定技法により、また銀塩及び塩素塩溶液の相対
的な流速を調節することによシ所望の範囲内に保持され
る。また、通常の検出技法を用いて、反応容器内の…が
監視され、銀及び塩素塩が導入される間塩基の添加によ
り所定の範囲内に保持される。
ハロゲン化銀の沈澱の間pA、及び−をコントロールす
るための装置及び技法は米国特許第3.031゜304
号及び同第3.821.002号並びにクラニス(C1
aea )及びピーラース(P@elaers)、 フ
ォトグラフィッシェ コレスボンダンッ、103,16
1(1967)に開示されている。
熟成剤、特にアンモニアの存在はこの発明にかかる平板
状塩化銀粒子の形成に寄与すると思われる。沈澱プロセ
スの−の要請を満足するためには、反応容器に水性水酸
化アンモニウムを供給するのが便宜的であるという事が
見出された。一般に認識されているように、アンモニア
は水酸化アンモニウム水溶液中においては平衡関係で存
在する。
水溶液中の水酸化アンモニウムは水酸化アンモニウムの
直接的な添加又は塩化アンモニウム又は硝酸アンモニウ
ムのごとき水溶性のアンモニウム塩と水酸化アルカリ金
属、例えば、水酸化ナトリウム又はカリウムのごとき強
塩基との添加によシ得ることができる。水酸化アンモニ
ウムは、好ましくは、銀塩及びハロゲン化銀添加と同時
に第3のジェットによシ反応容器に添加される。あるい
は、水酸化アンモニウムは添加の間に銀塩又はハロゲン
塩の水溶液と一緒にされてもよい。
有用な平板状塩化銀乳剤は、本発明に従って、約60°
Cより低い通常の塩化銀沈澱温度において、pAp値を
6.5ないし10  (好ましくは7.0ないし9.4
)の範囲に、そして…値を8ないし10  (好ましく
は8.5ないし9.7)の範囲に保持することにより形
成することができる。もちろん、より高い通常の沈澱温
度を用いることもできるけれども、この場合、よシ大き
なサイズの平板状粒子が与えられる。この発明の最適な
実施方法においては、PA、Iは、塩素塩溶液を導入す
る開−を8.8 ないし9.5の範囲に維持するのに充
分な量の水酸化アンモニウムを反応容器中に導入する間
、反応容器内において7.6ないし8.9の範囲に保持
される。
反応容器の温度は20ないし40℃の範囲に保持される
のが最適である。
上記プロセスにより沈澱されたハロゲン化銀の、投影粒
子面積に基いて、少なくとも5Oqbが平板状粒子の形
tζある。好ましくは、存在する全粒子の投影面積の少
なくとも75fiが平板状粒子の形にある。少量の非平
板状粒子は多くの写真用途に完全に適合するけれども、
平板状粒子の利点を充分に達成するためには平板状粒子
の割合が増加される。大きな平板体塩化銀粒子は、通常
の分離技法、例えば、遠心分離又は湿式サイクロンを用
いて混合粒子中のより小さな非平板状粒子と分離される
。湿式サイクロン分離の教示は米国特許第3.326.
641号に記されている。
上記に特定的に述べたことを除いて、平板状粒子の塩化
銀乳剤を製造する方法は種々の通常の形を取ることがで
きる。銀塩水溶液には可溶性の銀塩、例えば、硝酸銀を
用いることができ、一方、塩素塩水溶液には1種又はそ
れ以上の水溶性のアンモニウム、アルカ・す金′l1A
(例えば、ナトリウム又はカリウム)、又はアルカリ土
類金属(例えば、マグネシウム又はカルシウム)の塩素
塩を用いることができる。銀及び塩素塩水溶液は濃度が
0.1ないし7.0モル又はそれ以上の範囲で広く変え
ることができる。
銀及び塩素塩の反応容器への添加に加えて、種種の他の
化合物がハロゲン化銀の沈澱の間、反応容器中に存在す
るのが有用であることが知られている。例えば、低濃度
の銅、タリウム、鉛、ビスマス、カドミウム、金及び第
■属の貴金属の如き金属の化合物をハロゲン化銀乳剤の
沈澱の間に存在させることができ、この事は米国特許第
1.195゜432号、同第1.951,933号、同
第2.448.060号、同第2.628,167号、
同第2.950,972号、同第3.488.709号
及び同第3,737,313号並びにリサーチディスク
ロージャー、134巻、1975年6月、13452項
に説明されている。塩化銀粒子中の金属ドーパントの分
布は反応容器中の金属化合物の選択的な配置により又は
銀及び塩素塩の導入の間の制御された添加によりコント
ロールすることができる。
それぞれの銀塩およびハライド塩は、米国特許第3.8
21.002号、同第3.031.304号およびクレ
ーズ(C1aes)等、フォトグラフィッシェ・ コレ
スボンデンツ、102巻、10号、1967、p、16
2 に記載されるように、分配割合を調整し且つ反応器
内容物の…、pClおよび/またはPAノを調節するた
めに、分配装置を利用してまたは重量供給を利用して表
面もしくは表面子供給管を通じて反応器に加えることが
できる。反応器中に反応成分を急速に分配するために、
米国特許第2、996.287号、同第3.342.6
05号、同第3、415.605号、同第3.785.
777号、同第4、147.551号及び同第4,17
1.224号、英国特許出願筒2.022.431号、
ドイツ特許出願公開第2.555.364号および同第
2.556.885号並びにリサーチ・ディスクロージ
ャー、166巻、1978年2月、アイテム16662
に記載されるように特別に構成された混合装置を用いる
ことができる。
リサーチ・ディスクロージャー及びその前身であるプロ
ダクト・ライセンシング・インデックスは英国、PO9
−IKF、ハンプシャー、バーバンド。
ホームウェル、インダストリアル・オボチ島二六−ズ・
リミティッドの刊行物である。
平板状粒子塩化銀乳剤の調製において分散媒は反応器中
に最初に入れておく。好ましい形態において分散媒は解
膠剤の水性分散液からなる。反応器中の乳剤成分全重量
に基づいて0.2〜約10重量係の解膠剤濃度を採用す
ることができる。反応容器中の解膠剤の濃度を、粒子形
成の前又は間に、合計重量に基、いて約6重量%以下に
保持するのが好ましい。ハロゲン化銀を生成する前およ
び生成中に反応器中における解膠剤濃度を全重量に基づ
き約6−未満に維持し、且つ、最適のコーティング特性
が得られるように後から乳剤ビヒクルを加えることによ
って乳剤ビヒクル濃度を高濃度に調節するのが一般的な
方法である。最初に形成される乳剤にはハロゲン化銀モ
ル当たり約5〜50ノの解膠剤、好ましくは約10〜3
(lの解膠剤を含ませることができる。追加のビヒクル
は後から加えることによってその濃度をハロゲン化銀モ
ル当たり1000fiという高い値にまで高めることが
できる。好ましくは最終エマルジ■ン中のビヒクル濃度
はハロゲン化銀モル当たりsoyより大である。写真要
素の製作時においてコーティングおよび乾燥を行う際ビ
ヒクルは乳剤層の約30〜70重量%を占めることが望
ましい。
ビヒクル(バインダーおよび解膠剤の両者を含む)はハ
ロゲン化銀乳剤の調製に常用されるものの中から選ぶこ
とができる。好ましい解膠剤は親水性コロイドであって
、これらは単独でもまた疎水性物質と組合わせて用いる
こともできる。適当な親水性物質には、蛋白質、蛋白質
訪導体、例えばセルロースエステルのようなセルロース
誘導体、例えばアルカリ処理ゼラチン(牛骨または皮革
ゼラチン)または酸処理ゼラチン(豚皮ゼラチン)のよ
うなゼラチン、例えばアセチル化ゼラチンおよびフタル
化ゼラチンのようなゼラチン誘導体の如き物質が含まれ
る。これらのビヒクルおよヒソの他のビヒクル並びにビ
ヒクル展延剤は、リサーチ・ディスクロージャー、17
6巻、1978年12月、アイテム17643、セクシ
曹ン■に記載されている。特に親水性コロイドを含めビ
ヒクル物質は(tたそれと共に用いる疎水性物質も)本
発明に係る写真要素の乳剤層のみならず、上塗層、中間
層並びに乳剤層下に位置する層のような他の層中に配合
することができる。
本発明に係るハロゲン化銀乳剤の調製過程で粒子の熟成
が起こり得る。塩化銀は、その溶解度レベルが高いため
に、熟成剤による影響が他のハロゲン化銀よシも少ない
。熟成を促進するのに既知のハロゲン化銀溶剤が有用で
ある。例えば、熟成剤は銀およびハライド塩を添加する
前に反応器中の分散媒中に全量を配合しておくことがで
きるし、またlもしくは2以上のハライド塩、銀塩また
は解膠剤を加えると共に反応器中に導入することもでき
る。別の変形態様として、熟成剤をノ1ライド塩および
銀塩添加段階で独立して導入することもできる。
本発明に係る高アスペクト比平板状粒子乳剤は好ましく
は洗浄して可溶性塩類を除去する。可溶性塩類の除去は
、リサーチ・ディスクロージャー。
176巻、1978年12月、アイテム17643. 
 セクシ■ン醒に説明されるように、傾しゃ、濾過。
および/iたは冷却沈降およびリーチングのようなよく
知られた技法によって行うことができる。
リサーチ・ディスクロージャー、101巻、1972年
9月、アイテム10152に説明されるように、使用に
先立って、増感剤を含むまたは含まない乳剤は乾燥し貯
蔵する。本発明においては、平板状粒子の厚さの増大、
アスペクト比の低減および/または直径の過度の増大を
回避するために、沈澱生成が完了した後平板状粒子の熟
成を終了する際に洗浄することが特に有利である。
本発明に係る高アスペクト比平板状粒子ノ)ロゲン化銀
乳剤は化学的に増感される。化学的増感はT、HoJa
mes、  ザ・セオy・オブ・ザ・フォトグラフィッ
ク・プロセス、第4版、マクミラン。
1977、pp、6フー76に記載されるように活性ゼ
ラチンを用いて行うことができるし、またリサーチ・デ
ィスクロージャー、120巻、1974年4月。
アイテム1200&  リサーチ・ディスクロージャー
134巻、1975年6月、アイテム13452、米国
特許第1,623,499号、同第1.673.522
号。
同第2.399.083号、同第2.642.361号
、同第3.297,447号、同第3,297,446
号、同第3、772.031号、同第3.761.26
7号、同第3、857.711号、同第3.565.6
33号、同第3.901.714号および同第3.90
4.415号並びに英国特許第1.315,755号お
よび同第1.396.696号に記載されるようにpA
g5〜10.p!(5〜8および温度30〜80℃にお
いて硫黄、セレン、テルル、金、白金、パラジウム、イ
リジウム、オスミウム、ロジウム、レニウムもしくは燐
増感剤ま九はこれら増感剤の複数の組合わせを用いて行
うことができる。化学増感は最適には、米国特許第2.
642.361号に記載されるようにチオシアネート化
合物の存在下に、また米国特許第2.521.926号
、同第3.021.215号および同第4.054.4
57号に記載されるタイプの硫黄含有化合物の存在下に
行う。仕上げ(化学増感)改質剤の存在下に化学的に増
感することができる。用いられる仕上げ改質剤には、ア
ザインデン、アザピリダジン、アザピリミジン、ベンゾ
チアゾリウム塩、並びに複素環核を有する増感剤のよう
に、化学増感の過程でカブリを抑制し且つ感度を増大す
るものとして知られた化合物が用いられる。仕上げ改質
剤の例は、米国特許第2.131.038号、同第3.
411,914号、同第3,554,757号、同第3
.565.631号および同第3,901゜714号、
カナダ特許第778.723号およびダフィン(Duf
fin)、  フォトグラフィック・エマルジ■ン・ケ
ミストリー、フォーカル・プレス(1966)、ニュー
ヨーク、  pp、138−143に記載されている。
化学増感に加えて、または代替して、米国特許第3,8
91.446号および同第3.984,249号に記載
されるように、例えば水素を用いて還元増感することが
できるし、また米国特許第2.983,609号、オフ
テダール(Oftedahl )池、リサーチ・ディス
クロージャー、136巻。
1975年8月、アイテム13654.   米国特許
第2、518.698号、同第2.739.060号、
同第2、743.182号、同第2..743.183
号、同第3、026.203号および同第3,361.
564号に記載されるように塩化第一錫、二酸化チオウ
レア、ポリアミンおよびアミンポランのような還元剤を
用いて、または低pAy (例えば5未満)及び/また
は島田(例えば8より大)感湿によって還元増感するこ
とができる。米国特許第3,917,485号および同
第3.966.476号に記載される表面下増感を含め
表面化学増感を行うことができる。
化学増感に加えて、本発明の高アスペクト比平板状粒子
塩化銀乳剤は、分光増感することができる。高アスペク
ト比平板状粒子乳剤と組合わせて、可視スペクトルの背
およびマイナス青(即ち緑および赤)部分に吸収極大を
示す分光増感色素を用いることができる。加えて、特別
の利用分野では、分光増感色素を用いて、可視スペクト
ルを越える分光感応を改良することができる。例えば、
赤外吸収分光増感剤の使用が可能である。
本発明の乳剤は種々の色素を用いて分光増感することが
できる。用いられる色素には、シアニン、メロシアニン
、錯シアニンおよび錯メロシアニン(即ち、トリー、テ
トラ−および多−核ミアニンおよびメロシアニン)、オ
キソノール、ヘミオキソノール、スチリル、メロスチリ
ルおよびストレプトシアニンを含むポリメチン色素が含
まれる。
シアニン分光増感色素には、キノリニウム、ピリジニウ
ム、イミダゾリウム、3H−インドリウム、ペンツ(e
)インドリウム、オキサシリウム、オキサゾリニウム、
チアゾリウム、チアゾリニウム、セレナゾリウム、セレ
ナ/IJニウム、イミダゾリウム、イミダゾリニウム、
ベンゾキサシリニウム、ベンゾチアゾリウム、ペンゾセ
レナゾリウム、ペンツイミダゾリウム、ナフトキサゾリ
ウム、ナフトチアゾリウム、ナフトセレナゾリウム、チ
アゾリニウム、ジヒドロナフトチアゾリウム、ビリリウ
ムおよびイミダゾピラジニウム第四級塩から導かれるよ
うな、メチン結合によって結合された2つの塩素性複素
環核が含まれる。
メロシアニン分光増感色素11Ctd1.p<ルヒy 
−ル酸、2−チオバルビッール酸、ローダニン、ヒダン
トイン、2−チオヒダントイン、4−チオヒダントイン
、2−ピラゾリン−5−オン、2−イソキサゾリン−5
−オン、インダン−1,3−ジオン、シクロヘキサン−
1,3−ジオン、1.3−ジオキサン−4,6−ジオン
、ピラゾリン−3,5−ジオン、ペンタン−2,4−ジ
オン、アルキルスルホニルアセトニトリル、マロノニト
リル、イソキノリン−4−オフ卦!ヒクロマンー2.4
−ジオンから誘導されるような醪性核とシアニン色素型
の塩基性複素1核とがメチン結合により結合されたもの
を含む。
1または2以上の分光増感色素を用いることができる。
可視スペクトル全長に亘る波長に最大感度を有し且つ非
常にバラエティに富む分光感度曲線形状を有する色素が
知られている。色素の選択および相対的な割合は増感が
望まれているスペクトルの領域並びに望まれている分光
感度曲線の形状に依存する。重複せる分光感度曲線を有
する色素はしばしば、重複領域のそれぞれの波長におけ
る感度が個々の色素の感度の和とほぼ等しい組合わされ
た形の曲線を示す。従って、異なる最大感度を有する複
数の色素を組合わせて用いることによって、個々の色素
の最大感度め中間に最大値を有する分光感度曲線を得る
ことができる。
複数の分光増感色素を組合わせ使用することができ、そ
れによって超増感、即ち、ある分光領域において、それ
らの分光増感色素の一方を単独でいかなる濃度にふ・い
て用いた場合よりも大きく、またそれらの分光増感色素
の加酸的効果に由来する増感よりも大きな分光増感が達
成される。超増感は、分光増感色素並びに他の添加剤(
例えば安定剤及びカプリ防止剤、現偉促進剤オたは抑制
剤、コーティング助剤、螢光増白剤および帯電防止剤)
の選ばれた組合わせによって達成される。超増感の原因
となり得るいくつかの機構および化合物についてはいず
れもジルマン(Gi 1man)、r超増感機構の概観
(Review of the Mechaniama
 ofSuperaensitization)  J
% フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジ
ニアリング。
18巻、1974.pp、418−430に記載されて
いる。
公、光増感色素はまた他の方法で乳剤に影響を与える。
゛まだ、分光増感色素は、米国特許第2.131゜03
8号および同第3.930,860号に開示されるよう
にハロゲン受容体または電子受容体、カプリ防止剤また
は安定剤、現像促進剤または抑制剤として作用する。
ハロゲン化銀乳剤を増感するのに有用な分光増感剤の中
には、リサーチ・ディスクロージャー、176巻、19
78年12月、アムテイl 7643.  セクシ■ン
Iに記載されるものがおる。ヨーシトを分光増感を改善
するために用いる場合に、粒子表面に存在するハライド
を置き換えることができ、これにより粒子をヨウハロゲ
ン化銀粒子に変換することができる。
非平板状ハロゲン化銀粒子を含む乳剤層を分光増感する
のに常用される量の色素を用いることができる。本発明
の完全な利点をもたらすために、最適量C即ち、露光条
件下に粒子から達成し得る最大写真感度の少なくとも6
0%を達成するに十分な量)の分光増感色素を平板状粒
子表面に吸収せしめることが望ましい。使用する色素の
量は、用いる特定の色素もしくは選ばれた染料の組合わ
せ並びに粒子の大きさ及びアスペクト比に基づいて変わ
るであろう。最適の分光増感が、表面増感ハロゲン化銀
粒子の利用可能な合計表面積の約25〜100係もしく
はそれ以上に相当する単分子層被覆量において有機色素
を用いる場合に達成されることは写真技術分野において
知られている。
即ち、このことは例えば、ウェスト (We s t 
)等、「写真乳剤における増感色素の吸着(TheAd
sorption of Senaitizing D
3’es inPhotographic Emula
ions)  J、  ジャーナル。
オブ・フィジカル・ケミストリー、56巻。
p、1065,1952 ;  スペンス(5penc
e )等、「増感色素の減感(Deaenaitiza
tion ofSenaitlzing Dyes )
  J 、ジャーナル・オプ・フィジカル・アンド・コ
ロイド・ケミストリー。
56巻、6号、  1948年6刀、 pp、 109
0−1103 ;および米国特許第3,979,213
号に記載されている。最適な色素濃度レベルは、メーズ
(Mess)、セ、オリ−・オブ・ザ・フォトグラフィ
ック・プロセス、1942、マクミラン、pp、106
7−1069゜K教示される手法により選ばれる。
分光増感は、これまで有用であると知られている乳剤調
製のいかなる段階において行うこともできる。最も普通
には、分光増感は化学増感の完了後に引続いて行われる
。しかしながら、米国特許第3.628.960号及び
同第4,225.666号に教示されるように分光増感
は化学増感と同時に行うことができ、また化学増感に全
く先立って行うこともでき、さらにハロゲン化銀粒子沈
殿生成の完了前に分光増感を開始することもできる。米
国特許第4.225,666号に教示されるように、分
光増感色素を分けて乳剤中に導入すること、即ち、分光
増感色素の一部を化学増感に先立って存在せしめ、残部
を化学増感の後で導入することが可能である。
米国特許第4.225.666号とは相違して、ハロゲ
ン化銀の80優が沈澱した後に分光増感色素を乳剤に加
えることができる。化学および/Iたは分光増感の過程
で循環を含めPAP調節によって増感を高めることがで
きる。pAP調節の例はリサーチ・ディスクロージャー
、181巻、1979年5月、アイテム18155に記
載されている。
分光増感せる高アスペクト比平板状粒子乳剤の化学増感
は、平板状粒子の1または2以上の所定の別々のエツジ
位置で達成することができる。分光増感色素が平板状粒
子の主要表面を形成する結晶表面に優先的に吸着される
ことによって、化学増感が平板状粒子のエツジに沿って
及び好ましくはコーナーにおいて互いに異なる結晶表面
で選択的に起こり得るものと思われる。
すべての利点を達成するために必ずしも必要ではないが
、本発明に係る乳剤は代表的な実用的製造法に従えば最
適に化学および分光増感される。
即ち、可能な使用および処理条件下に増感スペクトル領
域においてそれらの粒子から達成される最大Log感度
の少くとも60%に相当する感度を達成することが望ま
しいのである。ここでLog感度とはZoo  (1−
logE)を意味し、 この式にシいてEはカブリ上0
.1の濃度においてメトールーキャントルー秒で表示せ
る露光量である。乳剤層中のハロゲン化銀粒子を一旦特
徴づけたならば、ある生成物の乳剤層が他の製造者の匹
敵し得る商品に関して最適に化学および分光増感されて
いるか否かは、さらに製品分析および性能評価を行うこ
とにより判断することができる。本発明の鮮鋭度の利点
を達成するためには、ノ・ロゲン化銀乳剤が効率的に又
は非効率的に化学増感又は分光増感されているかどうか
ということは重要ではない。
上述のように沈澱生成方法によって一旦高アスペクト比
平板状粒子乳剤を生成せしめ、洗浄し、増感したならば
、常用される写真用添加剤を配合することによりそれら
の調製を完了することができる。そして、これらは銀像
な生成すべき写真応用分野、例えば、通常の黒白写真に
応用することができる。
本発明に係る乳剤を用いて銀像を形成することを意図せ
る写真要素は、処理の間に追加の硬膜剤を配合する必要
がない程度に十分硬膜化することができる。この硬膜化
によって、同様に硬膜化し且つ処理せるが非平板状また
は高アスペクト比より低いアスペクト比の平板状粒子乳
剤を用いた写真要素と比較して銀被覆力を増大すること
ができる。特に、黒白写真要素の高アスペクト比平板状
粒子乳剤層およびその他の親水性コロイド層を、それら
の層の膨潤度が200憾未満に低減するに十分な程度硬
膜化することができる。ここで、膨潤度係は、(a)写
真要素を38℃および相対湿度50 ToK−bいて3
日間維持し、(b)層の厚さを測定し、(c)写真要素
を20℃の蒸留水中に3分間浸漬し、次いで(d)層の
厚さ変化を測定することにより決定される。銀偉の形成
を意図せる写真要素を鵡理液中罠硬膜剤を配合する必要
がない程度に硬膜化することは特に望ましいけれども、
本発明に係る乳剤の硬膜化の程度はいかなる常用される
水準であってもよい。さらに、処理液中に硬膜剤を配合
することも可能であり、このことは、特にラジオグラフ
ィー材料の処理に関してではあるが、例えば、リサーチ
・ディスクロージャー、184巻。
1979年8月、アイテムIF1431.  K項に記
載されている。
代表的な配合硬膜剤(前硬膜剤)はリサーチ・ディスク
ロージャー、176巻、1978年12月。
アイテム17643.X項に記載されている。
リサーチ・ディスクロージャー、176%。
1978年12月、アイテム17643.  VI項に
記載されるように、安定剤、カブリ防止剤、キング防止
剤、潜偉安定剤および同様な添加剤をコーティング前に
乳剤及び隣接層に混入することにより、ネガ型乳剤コー
ティングにおける最小濃度(即ちカプリ)を増大し、ま
たは直接ポジ型乳剤コーチインクにおける最小濃度を増
大し、もしくは最大濃度を低減せしめる不安定性から解
放することができる。 C,E、 K、メーズ(Mee
a)、ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・
プロセス、第2版、マクミラン、  1954.  p
p、677−6FlOに記載されるように、乳剤に有効
なカブリ防止剤の多くはまた現住剤に配合することがで
き、また、2.3の一般的な見出しのもとに分類するこ
とができる。
増感剤、硬膜剤、並びにカブリ防止剤及び安定剤の他に
種々の他の常用される写真用添加剤を存在せしめること
ができる。使用する添加剤の具体的な選出は写真利用分
野における特性に依存し、当業者ならば容易に達成し得
る。種々の有用な添加剤は、リサーチ・ディスクロージ
ャー、176巻。
1978年12月、アイテム17643に記載されてい
る。同文献アイテム17643.  V項に記載される
ように、螢光増白剤を配合することができる。
また、同文献■項に記載される如く、本発明に係る乳剤
および写真要素の別々の層中に吸収性及び散乱性物質を
用いることができる。また、1項に記載される如く、コ
ーティング助剤シよび■項に記載される如く可盟剤シよ
び滑剤を存在せしめることができる。X1項に記載され
るように帯電防止層を存在せしめることができる。添加
物の添加方法は重項に記載されている。■項に記載され
るように艶消剤を配合することができる。所望ならば、
XX項およびX1項に記載されるように現偉剤卦よび現
偉変性剤を配合することができる。
左 本発明に係る乳剤を含む写真要1つジオグラフィー分野
で利用する場合にはラジオグラフィー要素の乳剤および
その他の層を上に引用せるす□サーチ・ディスクロージ
ャー、アイテム18431 に具体的に記載されるいか
なる形態とすることもできる。
本発明に係る乳剤並びに写真要素中に他の常用されるハ
ロゲン化銀乳剤層、中間層、オーバーコートおよび下塗
層を存在せしめる場合これらはリサーチ・ディスクロー
ジャー、176巻、1978年1z月、 アイテム1r
643.  XVJ K記載1れる如くコーティングし
、乾燥することができる。
当業者間に確立された慣行に従って本発明に係る高アス
ペクト比平板状粒子乳剤を相互にまたはこれらと常用さ
れる乳剤とをブレンドすることKよって、特定の乳剤層
に要求される特性を満足せしめることができる。例えば
、複数の乳剤をブレンドすることによって、所定目的を
満足するように写真要素の特性曲線を調節することがで
きる。
ブレンドによって、露光および処理によって達成される
最大濃度を増大し、または低減し、最小濃度を低減し、
または増大し、且つ特性曲線の形状をつま先と肩部の間
で調節することができる。この為に本発明に係る乳剤を
、上記リサーチ・ディスクロージャー、176巻、19
78年12月、アイテム17643.  X項に記載さ
れるような常用されるハロゲン化銀乳剤とブレンドする
ことができる。
本発明に係る写真要素は最も単純な形態では本発明に係
る高アスペクト比平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を含む単
一乳剤層と写真支持体を含む。もちろん、2以上のハロ
ゲン化銀乳剤層−並びにオーバーコート、下塗層および
中間層を含ませることができる。上述のように乳剤をブ
レンドすることに代えて、ブレンドすべき乳剤をそれぞ
れ別の層としてコーティングすることによって、同様な
効果を達成することができる。乳剤層を別々にコーティ
ングして露光許容範囲を得ることは写真技術分野におい
て周知であって、ツェリクマン(Zelikman) 
i−よびレビ(Levi ) 、メーキング・アンド・
コーティング・フォトグラフィック・エマルジーンズ・
フォーカルプレヌ、1964年。
pp、、234−238.  米国特許第3.662.
228号 および英国特許第923,045号に記載さ
れている。
さらに、高感度および低感度ハロゲン化銀乳剤をブレン
ドではなく別々の層にコーティングすることによって写
真感度を増大せしめ得ることも、写真技術分野において
周知である。通常、高感度乳剤層は低感度乳剤層よりも
露光源に近い位置にコーティングする。この技法は1.
3またはそれ以上積層せる乳剤層の調製に応用すること
ができる。
このような層構成は、本発明に係る乳剤の実施において
本利用可能である。
写真要素の層は種々の支持体上にコーティング形成する
ことができる。代表的な写真支持体には重合体フィルム
、木材繊維(例えば紙)、金属シートおよびフォイル、
ガラスおよびセラミック支持体要素があり、これらは支
持体表面の接着性、帯電防止性、寸法安定性、耐摩耗性
、硬さ、R1擦特性、ハレーシ1ン防止性および7着た
けその他の特性を向上する為に、1または2以上の下塗
層を形成することができる。これらの支持体は烏業界に
おいて周知であって、例えば、リサーチ・ディスクロー
ジャー、176巻、1978年12月、アイテム176
43.  X■項に記載きれている。
単数または複数の乳剤層は通常対向せる平らな主要表面
を有する支持体上に連続層としてコーティングされるが
、必ずしもそうでなくともよい。
乳剤層は平らな支持体表面上に複数の横方向に変位せる
層セグメントとしてコーティングすることができる。単
数または複数の乳剤層をセグメントとする場合、微孔性
支持体を用いることが望ましい。有用な微孔性支持体は
、PCT出願公告第WO30101614(1980年
8月7日公告; ベルギー特許第881,513号、1
980年8月1日。
に対応)および米国特許第4,307,165号に開示
されている。微細孔の大きさは幅1〜200マイクロメ
ートル、深さ1000マイクロメートル以下とすること
ができる。一般に、通常の黒白写真分野、特に写真像を
引伸ばす場合には、微細孔の大きさは幅少くとも4マイ
クロメートル、深さ200マイクロメートル未満が好ま
しく、最良の大きさは幅および深さいずれも10〜10
0マイクロメートルである。
本発明に係る乳剤を用いた写真要素は、常用されるいか
なる方法によっても像状に露光することができる。これ
については上記リサーチ・ディスクロージャー、アイテ
ム17643.  XVI項を参照されたい。本発明は
特に、存在する分光権感剤が最大吸収を示すスペクトル
領域において、電磁線を用いて像状露光を行う場合有用
である。写真要素に青色、緑色、赤色または赤外露光を
記録する場合は、青色、緑色、赤色寸たはスペクトルの
赤外部分に吸収される分光増感剤を存在せしめる。
黒白像の分野では写真要素をオルソクロマチックtたは
パンクロマチックに増感せしめて可視スペクトル内にお
ける感度を延ばすことが望ましい。
レーザーによって生成される露光に用いられる輻射線は
非干渉性Cランダム相)または干渉性(イン・フェイズ
)のいずれであってもよい。高もしくは低強度露光、間
欠的もしくは連続的露光、数分からミリ秒−マイクロ秒
という比較的短い時間に亘る露光時間およびソラリゼー
シ謬ン露光ヲ含め、常温、高温もしくは低温および/ま
たは常圧、高圧もしくは低圧にかける像露光いずれも、
ティ・エイチ・ジェイムズ、ザ・セオリー・オプ・ザ・
フォトグラフィック・プロセス、第4版、マクミラン、
 1977年、第4.6.17.18および23章に記
載される如く、常用されるセンシトメトリー技法により
決定される有用な感応範囲内において用いることができ
る。
写真要素に含まれる感光性ハロゲン化銀は、露光に引続
いて、アルカリ性媒体または写真要素中に含まれる現像
剤の存在下にハロゲン化銀を水性アルカリ媒体と組合わ
せることによって常法に従って処理し、可視像を形成す
ることができる。
写真要素中に一旦銀像を形成せしめた後、未現偉のハロ
ゲン化銀を定着するのが普通の方法である。本発明に係
る高アスペクト比平板状粒子乳剤は特により短時間に定
着を完了可能とする点で有利である。これによって加速
された処理が可能となる。
銀像な生成するための上述の写真要素および技法は色素
を用いてカラー像を生成−するのに容易に適用すること
ができる。おそらく投影可能なカラー像を得る最も簡易
な技法においては、常用される色素を写真要素の支持体
中に混入することができ、そして上述の如く銀像の形成
を行うことができる。銀像が形成される領域においては
写真要素は実質的に光透過性でなくな9、その他の領域
では支持体の色に対応して光を透過する。このようにし
てカラー像が容易に形成され得る。これと同一効果はま
た、別の色素フィルタ一層または色素フィルター要素と
透明支持体要素を有する要素とを用いることによって達
成することができる。
ハロゲン化銀写真要素は色素の選択的破壊または形成に
よって色素像を形成するのに用いることができる。上述
の銀像を形成するための写真要素は、リサーチ・ディス
クロージャー、176巻。
1978年12月、アイテム17643.  XIX、
 D項に記載されるように、カラーカプラーのような色
素僧形成剤を含有する現像剤を用いることによって色素
像を形成するのに用いることができる。このような形態
において、現像剤は、酸化された形態においてカプラー
と反応(カプリング)して色素像を形成し得るカラー現
像剤(例えば、第一級芳香族アミン)を含む。
色素形成性カプラーは常法に従って写真要素中に混入す
ることもできる。色素形成性カプラーは異なる写真効果
を達成するために異なる量で混入することができる。例
えば、銀被覆量に関しカプラーの濃度は高感度及び中間
感度乳剤層に通常用いられる量より低く制限することが
できる。
色素形成性カプラーは通常、減法混色原色(即ち、黄、
マゼンタおよびシアン)画像色素を形成するように選ば
れ、これらのカプラーは非拡散性無色カプラーである。
特定の写真応用分野で望まれる効果を達成するために、
単一または複数の別々の層における反応速度が相違する
色素形成性カプラーを用いることができる。
色素形成性カプラーはカプリングによって、現像抑制剤
または促進剤、漂白促進剤、現像剤、ノ・ロゲン化銀溶
剤、トナー、硬膜剤、カプリ剤、カプリ防止剤、競争カ
プラー、化学または分光増感剤および減感剤のような写
真的に有用なフラグメントを放出する。現像抑制剤放出
性(DIR)カプラーは写真分野において周知である。
それらは、米国特許第4.248.962号に記載され
るように、カプリング時に種々の写真的に有用な基を放
出する非色素形成性化合物、並びに色素形成性カプラー
である。酸化せるカラー現像剤と反応する際、色素を形
成しないDIR化合物をすた用いることができる。さら
に、酸化的に割裂するDIR化合物を用いることができ
る。リップマン乳剤のように比較的感光性に乏しいハロ
ゲン化銀乳剤は、現像抑制剤フラグメントの移行を阻止
または抑制するために、中間層およびオーバーコート層
として利用した。
写真要素には、ネガカラー像用積層マスクを形成するの
に用いられる着色色素形成性カプラーのような着色せる
色素形成性カプラー及び/または競争カプラーを混入す
ることができる。写真要素にはさらに画像色素安定剤を
配合することができる。これらはすべて、リサーチ・デ
ィスクロージャー、176巻、1978年12月、アイ
テム17643゜■項に記載されている。
色素画像形成性還元剤に組合わせて不活性遷移金属イオ
ン錯体の形態を有する酸化剤、及び/又はペルオキシド
酸化剤を用いる方法を採用することによって、色素画像
を形成しまたは増幅することができる。写真要素は色素
画像を形成するのに特に適合する。
銀−色素−漂白法のような、色素または色素前駆物質の
選択的破壊によって写真要素に色素画像を形成すること
ができる。
漂白によって現像せる銀を除去するのはハロゲン化銀写
真要素に色素画像を形成する技法における普通の慣行で
ある。そのような銀の除去は処理溶液または写真要素の
ある層に漂白促進剤またはその前駆物質を混入すること
罠より促進することができる。ある場合には、特に上述
のように色素画像を増幅する時は、現像により形成され
る銀の量は生成する色素の量と比較して小さい。従って
、実質的に目に見える影響なく銀漂白が省略される。
さらに他の応用においては、銀像が保持され、そして色
素画像はこの銀像により提供される濃度を高めまたは補
うために活用される。銀像の濃度を色素で高める場合、
中性の単一色素または全体として中性像を生成し得る複
数の色素を組合わせ用いることが通常望ましい。  □ 本発明品は多色写真像を生成するのに用いることができ
る。一般に少々くとも1つのハロゲン化銀乳剤層を含む
いかなる常用される多色像要素も、本発明に係る高アス
ペクト比平板状粒子乳剤を添加または紋乳剤で置換する
ことのみによって改良可能である。本発明は加法多色像
および減法多色像のいずれにも応用可能である。
まず、本発明の加法多色像への応用について説明すると
、銀像を生成し得る本発明に係る乳剤を含む写真要素と
組合わせて、内部配置青色、緑色および赤色フィルター
要素を含むフィルター装置を用いることができる。パン
クロマティックに感光され且つ写真要素の1つの層を形
成する本発明に係る高アスペクト比平板状粒子乳剤は、
加法混色原色フィルター装置を通して像露光される。銀
像を生成する処理を施し、フィルター装置を通して視る
と、多色像がみられる。そのような像は投影によって最
も良く視られる。それ故、写真要素及びフィルター装置
はいずれも透明支持体を保有するかまたは共同して分担
する。
減法混色原色画像生成色素の組合わせKよって多色像を
生成する多色写真要素に本発明の乳剤を応用することに
より、格別の利点をもたらすことができる。そのような
写真要素は支持体並びに通常、青色光、緑色光および赤
色光をそれぞれイエロー、マゼンタおよびシアン色素像
として別々に記録する重な9合った少なくとも3組のハ
ロゲン化銀乳剤層からなる。
上記に述べた如き高アスペクト比平板状粒子塩化銀乳剤
が1種のみ必要とされるが、多色写真要素はそれぞれ青
、緑及び赤色光を記録するための少なくとも3種の別々
の乳剤を含む。必要とされる高アスペクト比平板状粒子
緑又は赤記録乳剤以外の乳剤は、常用されるどのような
形態にあってもよい。種々の通常の乳剤が上記のリサー
チ・ディスクロージャー、アイテム17643. 1項
に説明されている。2つ以上の乳剤層がスペクトルの青
、緑及び/又は赤部を記録するために与えられていれば
、少なくとも感度の高い方の乳剤層が前述した如な高ア
スペクト比平板状粒子乳剤を含むのが好ましい。もちろ
ん、写真要素の背、緑及び赤記録乳剤層の全てが、所望
により、本発明に係を平板状粒子乳剤からなるのが有利
であるということが確認されている。
多色写真要素はしばしばカラー形成性層ユニットについ
て説明される。最も普通の多色写真要素は3つの重なり
合った色形成性層ユニットを含み、それぞれの色形成性
層ユニットはスペクトルの異なるイを記録することがで
き、且つ補色減法混色原色色素像を生成し得る少くとも
1つのハロゲン化銀乳剤層を含む。即ち、青色、緑色お
よび赤色記録カラー形成性層ユニットがそれぞれイエロ
ー。
マゼンタおよびシアン色素画像を生成するのに用いられ
る。色素画像生成物質は必ずしもいかなるカラー形成性
層ユニット中に存在せしめなくてもよく、処理溶液から
全く供給することができる。
色素画像生成物質を写真要素中に般社るに際しては、あ
る乳剤層中に配置することもでき、また同じカラー形成
性層ユニットの隣接乳剤層から酸化せる現像また社電子
移動剤を受容すぺ〈位置せる層中に配置することができ
る。
カラー形成性層ユニット間で酸化せる現像または電子移
動剤が移動して色が劣化するのを阻止するために一般に
はスカベンジャーが用いられる。
スカベンジャーは米国特許第2.937,086号に教
示されるように乳剤層自身中に位置せしめることができ
、および/または米国特許第2.336,327号に記
載されるように、中間層を隣接カラー形成性層ユニット
間に配置することもできる。
各カラー形成性層ユニットには単一の乳剤層を含ませる
ことができるが、単一のカラー形成性層ユニット中にし
ばしば2,3またはそれ以上の、写真感度の異なる乳剤
層が設けられる。所望層構成が感度の異なる複数の多色
乳剤層を単一カラー形成性層ユニット中に配置するのを
許さぬ場合は、単一写真要素中に複数の(通常2または
3)青色。
緑色および/または赤色記録カラー形成性層ユニットを
設けるのが一般である。
多色写真要素は上述の要求を満たす限り、常用されるい
かなる形態であってもよい。ゴロコフスキイ (Gor
okhovski i ) 、  スペクトラル・スタ
デイズ・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス。
フォーカル・プレス、二i−目−り、  p、211゜
表27m に記載される6つの可能な層配置のいずれも
採用可能である。簡易かつ明確に説明するならば、常用
される多色ハロゲン化銀写真要素の調製過程においてそ
のような写真要素に、スペクトルのマイナス青色部分に
感応され、且つ他の乳剤層に先立って放射線cl露を受
けるように1塘たは2以上の高アスペクト比平板状粒子
乳剤層を設けることができる。大抵の場合、必要に応じ
て層配置を改変したうえ従来のマイナス青色記録乳剤層
を1または2以上の高アスペクト比平板状粒子マイナス
青色記録乳剤層に置き替えることが望ましい。他の層配
置は下記の好ましい例を参照すればより明らかとなろう
以下余白 層順位配置 ■ 露光 ↓ IL G IL R 露光 ↓ FB IL FG IL FR IL R IL G IL R 層順位配置 ■ 露光 ↓ G IL R IL 露光 TF’G IL  、 FR IL SG IL 8R L 層順位配置 V 露光 Tii’G IL FR IL FB IL 5G If。
SR IL R 上記において、B、 G、及びRはそれぞれ通常のタイ
プの青、緑、及び赤記録カラー形成性層単位を示し、カ
ラー形成性層単位B、 G、又はRの前にあるTは乳剤
層が、前記においてより詳しく説明したごとき高アスペ
クト比平板状粒子塩化銀乳剤を含むことを示してかり、
カラー形成性層単位B。
G、又はRの館にあるFは、カラー形成性層単位が同一
の層順位配置においてスペクトルの同一のイにおける露
光を記録する少なくとも1つの他のカラー形成性層単位
よりも高−写真感度を有するということを示し、カラー
形成性層単位B、 G、又はRの前にあるSは、カラー
形成性層単位が同一の層順位配置におけるスペクトルの
同一のHにかいて露光を記録する少なくとも1つの他の
カラー形成性層単位よりも低い写真感度を有するという
ことを示し、そしてILはスキャベンジャ−を含み、但
し黄色フィルター材料を実質的に含まない中間層を示す
。高感度または低感度のカラー形成性層単位はそれぞれ
、層順位配置において占める位置のために、スペクトル
の同一のHにおける露光を記録する他のカラー形成性単
位とは、その写真感度、固有の感度特性、または両者の
組合わせにおいて、異なることができる。
層順位配filないしVにおいて、支持体の位置は示さ
れていない。慣例によれば、支持体はほとんどの場合露
光放射線源からもつとも遠い位置、すなわち示された層
の下、にあるであろう。支持体が無色で正透過性すなわ
ち透明であるならば、露光源と示された層との間にあり
てもよい。よシ一般的にいえば、支持体は露光源と支持
体がそれに対して透明であるような光を記録するための
カラー形成性層単位との間におくことができる。
減法混色の原色色素の組合わせからなる多色画像を形成
するための写真乳剤は通常は配合された色素形成性カッ
プラーのごとき色素形成性材料を含む複数の重ね合わせ
層の形をとるけれども、これはもはや必要ではない。そ
れぞれ可視スペクトルのhにおける光を記録−rるため
のノ10ゲン化銀乳剤と補色減法混色の原色色素を形成
することのできるカプラーとを含む、通常はパケットと
呼ばれる、3種のカラー形成性成分は多色画像を生成す
るための単一層の写真要素中に一緒にふ・〈ことができ
る。典型的な混合パケット多色写真要素は米国特許第2
.698,794号及び同第2.843.489号に開
示されている。
本発明の高アスペクト比平板状」1化銀乳剤は、非平板
状及び低アスペクト比平板状粒子乳剤と比較してハイア
ングルの光散乱が少ないために、有利である。これは定
量的に示すことができる。第5図において、本発明に優
る乳剤1のサンプルが1.08 f/−の銀被覆量にお
いて透明な(正透過性の)支持体3上に塗布される。図
示されていないけれども、乳剤及び支持体は、支持体及
び乳剤の表面におけるフレネル反射を最小にするために
、実質的につり合った屈折率を有する液体中に浸漬され
るのが好ましい。
乳剤層は平行光源5により支持体平面に対して直角に露
光される。光軸を形成する点7で示される通路に続く光
源からの光は点Aにおいて乳剤層にあたる。
支持体及び乳剤層を通過する光は、半球形の検出表面9
において、乳剤から一定の距離をおいて検出することが
できる。初期光路の延長と検出表面との交点にある点B
において最大強度レベルの光が検出される。
任意に選択された点Cが第5図において検出表面上に示
されている。AとCの間の点線は乳剤層に対して角度φ
を形成する点Cを検出表面上を移動させることによりφ
を0から90°まで変えることができる。散乱光の強度
を角度φの関数として測定することにより、累積光分布
を角度φの関数として決定するζ−とができる(これは
光軸7のまわりにおける光散乱が回転対称であるからで
ある)。
累積光散乱の背景的な記述としては、デパルマ(De 
Pa 1ma )及びギヤスパー(Gasper)、 
「モンテカルロ法による写真乳剤の光学特性の測定(D
etermining the 0ptical Pr
operties ofPhotographic E
mulsions by the Mont@Carl
Method)  J、フォトグラフィック・サイエン
ス・アンド・エンジニアリング、16巻、3号、197
1年5〜6刀、181〜191頁を参照されたい。
本発明に係る乳剤1に対してO〜90°の値における角
度φの関数として累積光分布を決定後、支持体3の他の
部分に同じ銀被覆量で塗布した同じ平均粒子容積の通常
の乳剤上用いて同じ操作を繰りかえした。2櫨のエマル
ジ■ンに対する70°まで(及びある場合には80°ま
で及びそれ以上)のφの値に関する角度φの関数として
の累積光分布の比較において、散乱光の量は本発明に係
る乳剤の方が少ない。したがって、この発明の高アスペ
クト比平板状粒子乳剤は、より低いハイアングル散乱を
示す。ハイアングル元散乱は画像の鮮鋭度における装置
の低下をきたすから、不発明の高アスペクト比平板状粒
子乳剤はそれぞれの場合に、より鮮鋭な画像を与えるこ
とができるのである。
#g5図において、角度θは角度φの余角として示され
る。ここに定義するように、「集合角」なる語は検出表
面にあたる光の半分が&IACを極軸の1わシに角度0
で回転さぜることにより形成されるコーンによって規定
される領域内にあり、一方、検出異面にあたる光の半分
が残りの領域以外の検出表面にあたるような角度θの値
である。
本発明に係る高アスペクト比平板状粒子乳剤の低下され
たハイアングル散乱特性を特別の理論によって説明しよ
うとするつもフではないけれども、高アスペクト比平板
状粒子により提供される大きく平らな主結晶面ならびに
一布層中の粒子の配向が観察される鮮鋭度に改良を与え
るものと考えられる。特に、ハロゲン化銀乳剤層中に存
在する平板状粒子はその上に粒子がおかれる平らな支持
体表面と実質的に平行になっているということが観察さ
れた。したがって、乳剤層にらたる、写真要素に対して
直角にむけられた光は1つの主結晶面に対して実質的に
直角に平板状粒子にあたることとなる。平板状粒子が薄
いことならびにそれらが輩布された時の配向はこの発明
の高アスペクト比平板状粒子乳剤層が通常の乳剤層よフ
も実質的により薄くなることを許容し、このこともまた
鮮鋭度を与えることができる。しかしながら、この発明
の乳剤層1よそれらが通常の乳剤層と同じ厚さに塗布さ
れた一合にも鮮鋭度の向上を示す。
この発明の特定の好ましい態様においては、高アスペク
ト比平板状乳剤層は少なくとも1.0マイクロメートル
、もつとも好ましくは少、なくとも2マイクロメートル
の最小平均粒子直径を示す。改良されたIiA度及び鮮
鋭度はともに平均粒子径が増大されるにつれて達成可能
となる。最大有効平均粒子径は特定の画像形成用途に対
して耐えることのできる粒状度とともにかわるであろう
けれども、本発明に係る高アスペクト比平板状粒子乳剤
の最大平均粒子径は全ての場合に30ミクロン、好まし
くは10ミクロンよフも小さく、最適には10ミクロン
より大きい。
本発明に係る高アスペクト比平板状乳剤の単一層コーテ
ィング物により低下され九ノ)イアングル散乱を得るこ
とが可能であるけれども、低下されたハイアングル散乱
は必ずしも多色コーテイング物において実現されるもの
ではない。ある種の多色コーティングフォーマットにお
いては、増大された鮮鋭度はこの発明の高アスペクト比
平板状粒子乳剤により達成することができる。しかし、
他の多色コーティングフォーマットにおいては、この発
明の高アスペクト比平板状粒子乳剤は下にある乳剤層の
鮮鋭度を実際上低下させることがある。
ふりかえりて層順位配置1t−参照するに、前記録乳剤
層は露光放射線源にもつとも近いところにあり、一方そ
の下にある総記録乳剤層はこの発明に係る平板状粒子で
あるということがわかる。一方、この総記録乳剤層は赤
記録乳剤層の上にある。
背記録乳剤層が、多くの非平板状乳剤に通常のごとく0
.2〜0.6マイクロメードルの範囲の平均直径を有す
る粒子を含む場合には、それを通過し緑及び赤記録乳剤
層に達する光の最大散乱を示すであろう。もし運悪く光
が総記録乳剤層を形成する高アスペクト比平板状粒子乳
剤に達する前に散乱されてしまうならば、平板状粒子は
通過して赤記録乳剤層に達する光を通常の乳剤よシもさ
らに高い程度にまで散乱させることがある。したがって
、乳剤及び層配置の特定の選択は、この発明に係る乳剤
が層順位配置中に存在し雇いような場合に比較して、さ
らに高い程度に赤記録乳剤層の鮮鋭度を低下させること
になる。
乳剤層の下にある乳剤層において鮮鋭度の利点を十分に
実現するためには、平板状乳剤層を明らかな散乱がない
光を受けるように位置させるのが好ましい。いいかえれ
ば、平板状粒子乳剤層の下にある乳剤層における鮮鋭度
の改良は平板状粒子乳剤層がそれ自体混濁層の下にない
時にのみもりとも良く実現されるのである。例えば、高
アスペクト比平板状粒子緑記録乳剤層が赤記録乳剤層の
上にアシ、かつリップマン乳剤層及び/17’(はこの
発明に係る高アスペクト比平板状粒子青記録乳剤層の下
にあるならば、赤記録乳剤層の鮮鋭度は上にある平板状
粒子乳剤層の存在によって改善されるであろう。定量的
にいえば、高アスペクト比平板状粒子緑記録乳剤層の上
におる集合角が約10゜より小さい場合には、赤記録乳
剤層の鮮鋭度における改良が得られる。もちろん、上に
ある層の鮮鋭度に対する影響に関する限υ、赤記録乳剤
層それ自体がこの発明に係る高アスペクト比平板状粒子
乳剤層であるかどうかは重要ではない。
重ね合わされたカラー形成性単位を含む多色写真要素に
おいては、少なくとも露光放射線源にもっとも近いとこ
ろにある乳剤層が高アスペクト比平板状粒子乳剤である
ことが、鮮鋭度の利点を得るために好ましい。4IiF
に好ましい態様においては、他の画偉記録乳剤層より本
露光放射線源により近いところにある各乳剤層は高アス
ペクト比平板状粒子乳剤層である。前述した層順位配置
「、I。
■、及びVは下にある乳剤層の鮮鋭度を明らかに増加さ
せることのできる多色写真要素層配置の例である。
高アスペクト比平板状粒子塩化銀乳剤の多色写真要素に
おける画偉鮮鋭度に対する有利な作用を多色写真要素に
関して特定的に説明したけれども、鮮鋭度の利点は銀画
像を形成するための多層黒白写真要素においても得るこ
とができる。無迫画儂を与える乳剤を高感度及び低感度
層に分けることは通常のことである。この発明に係る高
アスペクト比平板状粒子乳剤を露光放射線源にもつとも
近い層に用いることKより、下にある乳剤層の鮮鋭度が
改善されるであろう。
(d)実施態様 実施例 下記の特定の例を参照することにより本発明をよりよく
理解することができる。
各側において、反応容器の内容物は銀及びノ・ロゲン塩
の導入の間を通じて激しく攪拌された。
「チ」なる語は他にことわらない限り重量パーセントを
意味し、rNJなる語は他にことわらない限り規定度を
あられし、すべての溶液は他にことわらない限り水溶液
である。
例1 30℃における平板状粒子AgC1乳剤の調製。
2.0リツトルの骨ゼラチン水溶液(2,O44!5チ
ン、0.001 N NHaNow、溶液A)を、30
℃において、7.5N水酸化アンモニウム水溶液(溶液
D)を添加してpH9,05に、そして塩化アンモニウ
ム(2,01モル、溶液B)を含む骨ゼラチン水溶液(
4,2%ゼラチン)を添加してpClを1.05に調整
した。30℃、pH9,05及びpct1.05  (
pA18.5)に保持した溶液Aに、溶液B及び硝酸銀
の水溶液(2,O0モル、溶液C)を、ダブルジェット
添加により一定の流速において5分間添加した(合計銀
消費6.7剣。
最初の5分間のうち、溶液B及びCをダブルジェットに
より流速をはやめなから(開始から終了にかけて6倍、
すなわち終了時に開始時よりも6倍速い)添加し、その
間pc11.05及び30℃に保持した(約20分、使
用された合計硝酸銀の93、31を消費)。同時に、第
3のジェットを用いて溶液Df:pHを9.05に保持
するのに十分な速度で添加した。この乳剤を調製するの
に4.5モルの硝酸銀が用いられた。
この操作により得られた平板状粒子AgC1乳剤を第1
図に示す(写真は1000倍である)。塩化銀粒子の投
影面積の50係以上が平板状粒子の形にある。これらの
平板状粒子は0.6マイクロメードルよりも小さい厚さ
を有し、約10:1 の平均アスペクト比を示す。
例2 40℃における平板状粒子AgC1乳剤の調製91.0
リツトルの骨ゼラチン水溶液(6チゼラチン、0.1 
N NH4NOs 、溶液A)を、40℃において3.
75 N水酸化アンモニウム水溶液(溶液D)を添加し
て−を8.8に、そして塩化アンモニウム(2,00モ
ル)/水酸化アンモニウム(0,2N)水溶液(溶液B
)を添加してpClを1゜3に調整した。40℃及びp
cl 1.3  (pA、 7.9)に保持した溶液A
に、溶液B及び硝酸銀水溶液(2,O0モル、溶液C)
をダブルジェットにより一定流量において、溶液Cがな
くなるまで(約25分)添加した。同時に、溶液りを第
3のジェットによシ、田を8,8に保持するのに十分な
速度で、溶液Aに添加した。1.0モルの硝酸銀をこの
乳剤を調製するのに用いた。
この操作により得られた平板状粒子AgC1乳剤を第2
図に示す(写真は500倍である)。 第2L\ 図の乳剤中の平板状塩化銀粒子は第1図におけるよシも
より高い割合で存在する(50%より大きい投影面積)
。これらの平板状粒子の平均アスペクト比は約10:1
である。
例3 60℃における平板状粒子AgC1乳剤の調製。
1.0リツトルの骨ゼラチン水溶液(80tsゼラチン
、溶液A)を、7.5N水酸化アンモニウム水溶液(溶
液D)を添加して…を8.8に、そして塩化アンモニウ
ム(2,O0モル)/水酸化アンモニウム(0,2N)
水溶液(溶液B)を添加してpctを1.3  (pA
117.3)に調整した。60℃及びpcl 1.3に
保、持しながら、溶液Aに溶液B及び硝酸銀水溶液(2
,00モル、溶液C)を、ダブルジェットによシ一定流
量において、溶液Cがなくなるまで(約25分)、添加
した。同時に、溶液りを…を8.8に保持するのに十分
な速度で溶液Aに添加した。この乳剤を調製するために
1.0モルの硝酸銀が用いられた。
この操作により得られた平板状粒子AgC1乳剤を第3
図に示す(写真は250倍である)。 第3図において
は塩化銀粒子の全投影面積の75−以上が平板状粒子で
占められる。これらの平板状塩化銀粒子は10:1より
も大きい平均アスペクト比を有する。
例4 (比較例) 3X10  m (300A)の直径のAgI種粒子か
らの平板状粒子AgCII乳剤の調製。
1.0IJツトルの骨ゼラチン水溶液(6,0%−t/
ラチン、0.1 N NH4NOs、溶液A)を、3.
75N水酸化アンモニウム水溶液(溶液D)の添加によ
り一を8.8に、そして塩化アンモニウム(2,00モ
ル)/水酸化アンモニウム(0,2N)水溶液(溶液B
)の添加及び3X10−8m (3001)の直径のA
gI種粒子(6,25X10  モル)の添加によりp
ciを1.3  (pA17.9)に調整した。
40℃及びpcll、3に保持した溶液Aに、ダブルジ
ェットにより一定の流速において、man及び硝酸銀の
水溶液(2,00モル、溶液C)を、溶液Cがなくなる
まで(約25分)、添加した。
同時に、溶液りを第3のジェットにより−を8.8に保
持するのに十分な速度で添加した。1.0モルの硝酸銀
を用いてこの乳剤を調製した。
この例で得られた平板状粒子AgCII乳剤を第4図に
示す(写真は5oo倍である)。 第4図の平板状ヨウ
塩化銀粒子は同じ温度で製造された第2図の平板状塩化
銀粒子に比較して、より小さい寸法を有する。また、第
4図の非平板状粒子の割合は第2図におけるよりも大き
い。
例5 3.011ツトルの4、Oチゼラチン溶液を用い、処理
時間を16分間とし、−を保持するのに7.5モルの水
酸化アンモニウムを用い、そして合計3モルの乳剤を沈
澱せしめた以外は、例2にのべたと同様の操作を繰り返
1〜て、平板状粒子AgC1乳剤を調製した。沈澱後1
.0リットルのゼラチン水溶液(120重量%)を添加
し、乳剤をヤッツィ(YutzF)及びラッセル(Ru
s+5ell)の米国特許第2.614゜929号の凝
固プロセスにより洗浄した。ついで、45f−の骨ゼラ
チンを添加し、乳剤を40℃においてpH5,6及びp
AP7.5に調整した。
得られたAg C1乳剤は6.3μmの平均平板状粒子
径及び0.65μmの平均平板状粒子厚及び9.7=1
の平均アスペクト比を有し、投影面積の58チ以上が平
板成粒子により占められていた。
この乳剤を銀1モルあたり15mgの硫化金を用いて化
学増感し、ついでセルローストリアセテートブイルム支
持体上に1平方メートルあたり4.32の銀及び1平方
メートルあたり12.99のゼラチンで塗布した。塗布
層を600W、2850°にのタングステン光源に、0
〜4.0濃度連続タブレットを介して1秒間露光し、N
−メチル−P−了ミノフェノールスルフェー)  (E
lon”)−アスコルビン酸表面現倫剤中で20℃にお
いて6分間処理した。
センシトメトリーの結果はDmlno、10、堀ゆ0.
90及びコントラスト0.58の明瞭なネガ画像を与え
た。
(e)発明の効果及び利点 本発明の放射線感応性ハロゲン化銀写真乳剤は、多層写
真要素中に導入された時に増大された鮮鋭度を与え、光
学及び化学及び分光増感された時に、よりよい感度−粒
状度関係を生じ、そして青、緑、及び/または赤増感さ
れ、写真要素中に配向された時にスペクトルの分光増感
された領域とスペクトルの紫外領域との間で感度の増加
された分離を示すことができる。
この発明に先だって、比較的高い、すなわち8:1より
も大きい、アスペクト比の塩化銀及び粒子形態の両者の
特定の利点を与えるような、写真乳剤に対する要望があ
った。本発明はこの要望を満たすものである。この発明
の塩化銀乳剤は、より高い最大濃度及びより高いカバリ
ングパワーのごとき他の写真上の利点を与えることがで
きる。
特定の写真上の用途によっては、さらに他の写真上の利
点を与えることもできる。
また、本発明のこれらの及び他の、内部にヨウ化銀及び
臭化銅を含まない比較的高アスペクト比のハロゲン化銀
粒子を製造するための有利な方法を提案する。沈澱プロ
セスはカドミウムドーパントま九は粒子形態を確立する
ための有機粒子成長改質剤の使用を必要としない。この
発明の実施に適合するものではないけれども、種結晶を
提供することもまた乳剤沈澱の核形成及び成長段階の間
における高アスペクト比の粒子を得るための沈澱条件を
変えることも不要である。本発明の好オしい態様におい
ては、この発明の沈澱プロセスは、したがって高アスペ
クト比のハロゲン化銀粒子を得るための先行技術プロセ
スよりも操作上、より簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1. 2. 3及び4図はハロゲン化銀乳剤の顕微鏡
写真である。第5図は露光放射線の散乱に関する考え方
を説明するための模式図である。 1・・・乳剤、 3・・・支持体、 5・・・平行光源
、9・・・検出表面。 以下余白

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、分散媒と塩化銀粒子とを含んでなり、前記塩化銀粒
    子の全投影面積の少なくとも50%が、プロミドとヨー
    シトとを内部に含まず、8:1より大きい平均アスペク
    ト比を有し、かつ対向する平行な(111)生形晶面を
    有する、子弾状粒子で占められていることを特徴とする
    放射線感応性ハロゲン化銀写真乳剤。 2、分散媒と塩化銀粒子とを含んでなυ、前記塩化銀粒
    子の全投影面積の少なくとも50elbが、プロミドと
    ヨーシトとを内部に含まず、8:1よ抄大きい平均アス
    ペクト比を有し、かつ対向する平行な(XtXl主結晶
    面を有する、平板状粒子で占められている放射線感応性
    )・ロゲン化鋼写真乳剤を1クロリド及び銀塩溶液をダ
    ブルジェット法によりアンモニアの存在下に分散媒中に
    同時に導入することによシ、製造する方法であって、ク
    ロリド及び銀塩溶液を同時に導入する間、分散媒内のp
    Afを6.5〜10の範囲に保持し、分散媒の−を8〜
    10の範囲に保持することを特徴とする方法。
JP19790282A 1981-11-12 1982-11-12 放射線感応性ハロゲン化銀写真乳剤及びその製法 Granted JPS58108525A (ja)

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US32090881A 1981-11-12 1981-11-12
US429403 1982-09-30
US320908 1994-10-11

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62209446A (ja) * 1986-03-05 1987-09-14 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀カラ−写真感光材料
JPH01224753A (ja) * 1988-03-04 1989-09-07 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀カラー写真感光材料

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
PHOTOGRAPHIC SCIENCE SYMPOSIUM=1963 *

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JPH01224753A (ja) * 1988-03-04 1989-09-07 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPS648324B2 (ja) 1989-02-13

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