JPS58104931A - タイヤトレツドまたはサイドウオ−ル用ゴム組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はタイヤトレッドまたはサイドウオール用ゴム組
成物に関し、詳しくはエチレン・プロピレン・ジエン三
元共重合体ゴムとジエン系ゴムとからなる原料ゴムにゴ
ム粉を配合することによって耐クラツク性、耐候性およ
び他のゴム層との接着性等の緒特性を改善したタイヤト
レッドまたはサイドウ；−ル用ゴム組成物に関す・る。

一般にタイヤトレッド用ゴム組成物に用いられる原料カ
ムは、スチレン−ブタジェン共重合体ゴム、ポリブタジ
ェンゴム、天然コゝム等のツエン系ゴムの単独あるいは
これらのブレンドであり、タイヤトレッド用ゴム組成物
として要求される主要特性は、耐摩耗性、グリップ性能
及び耐クラツク性能である。このうち耐摩耗性を向上さ
せるにはポリブタジェンゴムを主体ゴムとしたゴム組成
物、グリップ性能を向上させるにはスチレン−ブタジェ
ン共重合体ゴムを主体ゴムとしたコ゛ム組成物がそれぞ
れ望ましい。一方、耐クラツク性を向上せしめるには天
然ゴムあるいは天然ゴムとジエン系合成ゴムとのブレン
ドを原料としたゴム組成物が好ましい。またオゾンに起
因するクラックの場合ハエチレン・ゾロピレン・ジエン
三元共重合体コムを主体ゴムとしたゴム組成物が望まし
い。〔かし、エチレン・ゾロピレン・ジエン三元共重合
体ゴムを使用すると、オゾンに起因するクラックの防止
には効果があるが、強度的なりラック、例えばグループ
クラック等は逆に増大し、またカーカス層との接着性が
低下することが知られている。

他方、一般にタイヤサイドウオール用ゴム組成物に用い
られる原料ゴムは、天然ゴム、ポリブタジェンゴム等の
ジエン系ゴム同志のブレンドあるいはジエン系ゴムとエ
チレン・ゾロピレン・ジエン三元共重合体ゴムとのブレ
ンドであり、タイヤサイドウオール用ゴム組成物として
要求される主要特性は、耐候性、耐クラツク性で、特に
耐候性が強く要求される。耐候性を向上させるにはエチ
レン・プロピレン・ジエン三元共重合体ゴムを主体ゴム
としたゴム組成物、耐クラツク性を向上させるには天然
ゴムあるいは天然ゴムとジエン系合成ゴムとのブレンド
を原料ゴムとしたゴム組成物がそれぞれ望ましい。耐候
性を向上させるにはエチレン・ゾロピレン・ジエン三元
共重合体ゴムを原料ゴム中に２０重量％以上含有させる
必要があるが、カーカス層との接着性が低下するという
欠点がある。　　　　　　　　　□・・：このようにタ
イヤトレッド用ゴム組成物およびタイヤサイドウオール
用ゴム組成物に要求される特性を兼備して満足するゴム
組成物はいまだ得られていない。

本発明は耐摩耗性、グリップ特性、耐クラツク性、他の
ゴム層との接着性を低下させることなく耐候性を向上さ
せるタイヤのトレッドまだはサイドウオール用ゴム組成
物を提供することを目的とする。

本発明のこの目的は、エチレン・プロピレン・ツエン三
元共重合体とツエン系ゴムを原料ゴムとするゴム組成物
に特定量のゴム粉を配合することによシ達成される。

すなわち本発明は、エチレン・ゾロピレン・ジエン三元
共重合体ゴム２０〜４０重量部とジエン系ゴム８０〜６
０重量部からなる原料ゴム１００重量部に対して、粒径
ｌｌｌｌ１１以下のゴム粉を５〜４０重量部配合したこ
とを特徴とする加硫可能なタイヤトレッドまたはサイド
ウオール用ゴム組成物である。　　　　・１・ 本発明において原料コ８ムは、エチレン・プロピレン・
ジエン三元共重合体ゴム（ＥＰＴ　）とジエン系ゴムと
からなり、その配合量は原料ゴム１００重量部中に、Ｅ
ＰＴが２０〜４０重量部、好ましくは２５〜３５重量部
、ジエン系ゴムが８０〜６０重量部、好ましくは７５〜
２５重量部である。

ＥＰＴが２０重量部未満では耐候性に劣シ、また４０重
量部を超えると他のゴム層との接着性、耐クラツク性に
劣る。ツエン系ゴムとしては天然ゴム、ポリイソゾレン
ゴム、ポリブタジェンゴム、スチレン−ブタジェン共重
合体ゴム等が使用されるが、特に乗用車、二輪自動車用
トレッドとしてはグリップ特性を向上させるためにスチ
レン−ブタジェン共重合体ゴムを多く含むことが好まし
い。

本発明のゴム組成物においては、ゴム粉を配合すること
を必須とするがその配合量は原料ゴム１００重量部に対
して、５〜４０重量部、好ましくは１０〜３０重量部で
ある。配合量が４０重量部を超えると引張シ強さ及び耐
クラツク性が低下して望ましくなく、５重量部未満では
、ゴム粉の配合効果が生じない。本発明でいうゴム粉と
は、タイヤ、ベルト、ホース等の廃棄ゴム製品を粉砕す
ることによって得られるゴム粉末で、実質的に粒径Ｉ　
Ｉｌｌ以下、好ましくは粒径０．３　ｒｎｍ以下が９０
チ以上含まれるものである。

本発明のコ８ム組成物にあってはゴム粉に加えて、通常
ゴム工業でタイヤトレッドまたはサイドウオール用ゴム
組成物に配合されるカーボンブラック、酸化亜鉛、ステ
アリン酸、老化防止剤、ワックス、ゾロセス油、加硫促
進剤およびイオウ等の配合剤が適宜適量配合される。

以下、実施例および比較例に基づいて本発明を具体的に
説明する。なお、第１〜２表中の配合はすべて重量部で
ある。

実施例１〜４および比較例１〜３ 第１表に示す配合で原料コ８ムと加硫促進剤およびイオ
ウを除く配合剤をバンバリーミキサ−に投　、大して４
分間混合し、さらに加硫促進剤およびイオウをロールに
て加え４分間混合しゴム組成物を調製した。

このゴム組成物を１６０℃、１５分間プレス加硫して得
た加硫ゴムの加硫物性（引張り強さ、破断伸び、３００
％モジュラス）、耐摩耗性、湿潤グリラグ性能、クラッ
ク成長および耐候性（オゾンテスト）を評価した。

引張り強さ、破断伸び、３００％モジュラスはＪＩＳ　
Ｋ　６３０１に準拠して測定し、耐摩耗性はグツドリッ
チ弐ピコ摩耗試験機にてＡＳＴＭ　Ｄ−２２２８に準拠
して行い、比較例１の摩耗減量の逆数を１００とした指
数表示で評価し数値が大きいほど耐摩耗性にすぐれてい
ることを示す。また、湿潤グリラグ性能はスタンレー社
製プリティシュ　ポータプルスキッド　テスターでＡＳ
ＴＭ　Ｅ３０３７４に準拠して測定し、比較１例１の値
を１００とした指数表示で示した。クラック成長はデマ
ーシャ試験によって行ない、１００００回時のクラック
成長量（朋）を測定した。耐候性はＪＩＳ　Ｋ　６３０
１のオゾン劣化試験に準拠して行ないクラックの有無を
測定した。それぞれの結果を第１表に示す二゛ また、接着力は第１表の：配合のゴム組成物をＡＳＴＭ
　Ｄ３１８４−７５　（カーゼン配合）のゴム組成物と
貼り合せ、ＪＩＳ　Ｋ　６３０１の剥離試験に準拠して
接着力（ｋｇ／２５ｍｍ’）を測定した。結果を第１表
に示す。

第１表はＳＢＲとＥＰＴを原料ゴムとするゴム組成物の
ゴム粉の配合量を変量したものである。

実施例１〜４は比類例１のゴム組成物にゴム粉を５〜４
０重量部配合したものであシ、クラ・、り成長が減少し
、湿潤グリップ性能が向上する。またＥＰＴを配合した
時に懸念される他のゴム層との接着力も向上する。引張
シ強さ、３００９６モジユラス、耐摩耗性は若干低下す
るが許容される範囲にある。

比較例２〜３は比較例１のゴム組成物にゴム粉を６０．
８０重量部配合したものであるが、引張シ強さ３００ｔ
Ｉｂモノユラス、耐摩耗性の低下が著しく、クラ、り成
長も増大する。

このようにゴム粉の配合量を変化させた時にゴム特性が
異なるのは、ゴム粉を配合した加硫ゴムは不均質構造を
形成し、加硫ゴムが応力を受けた１、。

場合にゴム粉の配合量が少ない時は応力をゴム粉がマト
リックスゴムに均一に分散し、配合量が多くなるとゴム
粉界面とマトリックスゴムとの強度が小さくなるためと
推定される。ただし、接着力の低下は少ない。

実施例５〜８および比較例４〜１゜ 第２表に示す配合で実施例１と同様にゴム組成物を調製
し、さらに加硫ゴムを得、実施例１と同様の方法で特性
を評価した。結果を第２表に示す。

なお、耐摩耗性は比較例４の摩耗減量の逆数を１００と
した指数表示、湿潤グリップ性能は比較例４の値を１０
０とした指数表示でそれぞれ示した。また耐候性を評価
するオゾン劣化試験において、アルファベットはクラッ
クの数（Ａ：少ない、Ｂ：多い、Ｃ：無数）、数字はク
ラックの大きさく１：１０倍のルーペで確認可能、２：
肉眼で確認可能、３：キ裂ＩＸ未満、４：キ裂１〜３Ｘ
。

５：キ裂３Ｘ以上）をそれぞれ示す。

１１゜ 先。

第２表は原料のゴムの種類およびその配合量を変量した
ものである。

比較例４はＳＢＲを原料ゴムとしたゴム組成物であり、
比較例５はこのゴム組成物にゴム粉を１０重量部配合し
たものである。ゴム粉を配合することによって引張り強
さ、破断伸び、耐摩耗性が低下し、湿潤グリラグ性能、
他のゴムとの接着力、耐クラツク性が向上する。このＳ
ＢＲを原料ゴムとする比較例４〜５は耐候性に著しく劣
る。

比較例６、実施例５〜７および比較例７はＳＢＲとＥＰ
Ｔとを原料ゴムとし、ＳＢＲとＥＰＴの配合量を変量し
さらにゴム粉を１０重量部配合したゴム組成物である。

比較例６は耐候性が幾分改善されるが依然としてクラッ
クが発生する。実施例５〜７は耐候性が改善されクラッ
クの発生は認められず、他の特性も好ましい範囲にある
。比較例７は耐候−：′１・、・、・： 性は好ましいものの、り７ツク成長が著しく増大し、他
のゴムとの接着力にも劣る。また、引張シ強さや破断伸
びも低下する。

このことから原料ゴム１００重量部中のＥＰＴの含有量
は２０〜４０重量部の範囲が好ましい。

比較例８はＮＲを原料ゴムとしたコ゛ム組成物であシ、
比較例９はこのゴム組成物にゴム粉を１０重量部配合し
たものである。ゴム粉を配合することによって引張シ強
さ、破断伸び、３００％モジュラス、耐摩耗性は低下し
、湿潤グリ、ゾ性能、他のゴムとの接着力、耐クラツク
性が向上する。

このＮＲを原料ゴムとする比較例８〜９は耐候性に著し
く劣る。

実施例８および比較例１ＯはＮＲとＥＰＴを原料ゴムと
し、ＮＲとＦＪＰＴの配合量を変量しさらにゴム粉を１
０重量部配合したゴム組成物である。実施例８は耐候性
が改善され他の物性も好ましい範囲にあるが、比較例１
０はクラック成長が著しく増大し、他のゴムとの接着力
にも劣る。

以上説明したよ：１うに、エチレン・プロピレン・１１
″ ツエン三元共重合体ゴムとジエン系ゴムとを特定割合で
含有する原料ゴムにゴム粉を特定量配合す　　　□る本
発明のゴム組成物は、耐クラツク性、他のゴム層との接
着性、耐候性を向上させ、また他の特性も損わないこと
からタイヤのトレ、ド部またはサイドウオール部に好適
に用いられる。

特許出願人　　横浜ゴム株式会社 代理人　　弁理士伊東辰・雄 ｌ　伊東哲也

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体ゴム２０〜
   ４０重量部とジエン系ゴム８０〜６０重量部からなる原
   料ゴム１００重量部に対して、粒径１關以下のゴム粉を
   ５〜４０重量部配合したことを特徴とする加硫可能なタ
   イヤトレッドまたはサイドウオール用ゴム組成物。