JPH1199420A - 複合工作機械 - Google Patents

複合工作機械

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Publication number
JPH1199420A
JPH1199420A JP26536597A JP26536597A JPH1199420A JP H1199420 A JPH1199420 A JP H1199420A JP 26536597 A JP26536597 A JP 26536597A JP 26536597 A JP26536597 A JP 26536597A JP H1199420 A JPH1199420 A JP H1199420A
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JP
Japan
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ram
saddle
axis direction
processing
cross rail
Prior art date
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Withdrawn
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JP26536597A
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English (en)
Inventor
Toshifumi Oogame
登志文 大亀
Toru Yagami
徹 八上
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DMG Mori Co Ltd
Original Assignee
Mori Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 熱変形による加工精度への悪影響を回避しな
がら、加工領域を拡大でき、かつ待機中の工具がワーク
に干渉するのを防止でき、またモータ動力の伝達効率が
高く、送り速度を大幅に向上できる複合工作機械を提供
する。 【解決手段】 クロスレール5にサドル7,8をX軸方
向に移動可能に装着し、サドルにラム13,16をZ軸
方向に移動可能に装着し、ラムに装着された加工ヘッド
14aにより複数の加工を可能とした複合工作機械1に
おいて、クロスレール5に2つのサドル7,8を独立し
てX軸方向に移動可能に装着し、各サドル7,8にラム
13,16をZ軸方向に移動可能に装着し、一方のラム
13の下端に機械加工ヘッド14aを装着するととも
に、他方のラム16の下端にレーザ光を照射するレーザ
加工ヘッド17を装着し、クロスレール5を加工テーブ
ル3上の加工領域より両外方に延長形成し、各延長部5
bに各サドルを待避させる退避部5cを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1台の機械で切
削,焼き入れ,研削(又は切削)加工を連続して行うこ
とができるようにした複合工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば工作機械の摺動面一体型ベ
ッドのようなワークの加工は、切削,焼入れ,研削加工
の各工程を経て完成する。これらの各行程は、マシニン
グセンタ,高周波焼入れ機,研削盤といった異なる機械
によって行われる。この場合、各工程毎に、上記ベッド
を各機械間で搬送し、各機械のテーブルおよび治具に精
度を出しながら固定する必要があり、これらの作業に多
大な時間がかかり、生産性が低いという問題がある。ま
た複数の機械で加工するため多くの設備が必要となりコ
スト高になるという問題がある。さらにまた、各機械に
おいて上記ベッドの取付時の誤差が重なり加工精度が低
下するという問題もある。
【0003】このような問題を解消するために、上記複
数の工程を1台の機械で連続して行えるようにした複合
工作機械が提案されている。例えば、第1従来例とし
て、特開平4−289038号公報,及び特開平7−3
28879号公報には、自動工具交換装置の工具マガジ
ンに切削工具,研削工具等とともにレーザ照射工具をセ
ットし、各工程に応じて各工具を主軸に装着するように
したものが提案されている。
【0004】また、第2従来例として、実開昭62−3
9933号公報には、加工テーブルの上方に該テーブル
を横切るように架設されたクロスレールに複数の主軸台
(サドル)を並列配置し、この各主軸台のラムにそれぞ
れ切削工具,研削工具,レーザ照射工具を装着したもの
が提案されている。
【0005】また、上記第2従来例のようにクロスレー
ルに複数の主軸台(サドル)を配置した構造のもので
は、該主軸台の駆動機構として、例えば、1本のボー
ルねじをクロスレールに平行に配設し、該ボールねじに
上記各主軸台に装着されたナットを螺合させ、該各ナッ
トを各主軸台に装着されたモータにより回転駆動する機
構、各主軸台専用の複数のボールねじをクロスレール
に平行に配設し、該各ボールねじに各主軸台に装着され
たナットを螺合させ、上記各ボールねじを各主軸台用の
モータで回転駆動する機構、が採用できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記第1
従来例のように各工程ごとに切削工具,レーザ照射工具
を交換するように構成した場合、一般に主軸を支承する
ラムは重量が大きくレーザ加工時の高速動作には不向き
であり、またラムを長時間高速動作させると発熱により
熱変形するおそれがあり、仕上げ研削時の加工精度に悪
影響を与えるという懸念がある。さらにレーザ照射工具
は使用環境に制約があり、切削用主軸をレーザ照射工具
用に兼用するのは適切でない。
【0007】一方、上記第2従来例のように複数の主軸
台に各工具を装着する構造の場合、熱変形による加工精
度への悪影響は回避できるものの、各主軸台の移動スト
ローク量が制限され加工領域が狭くなるという問題が生
じ、また待機している工具がワークに干渉するおそれが
ある。
【0008】また、上記に示すように1本の共通のボ
ールねじを用いた駆動機構の場合、モータを軸移動する
主軸台側に設ける関係上、給電機構が複雑になるととも
に、移動重量が増大するという問題がある。また上記
に示すように各主軸台専用のボールねじを設けた場合、
長尺のボールねじを回転させる関係上、振動が発生し易
いという問題がある。また、何れの場合もモータの駆動
力をボールねじを介して伝達する構造であり、効率が低
く、送り速度を大きくするには限界がある。
【0009】本発明は上記従来の状況に鑑みてなされた
もので、熱変形による加工精度への悪影響を回避しなが
ら、加工領域を拡大でき、かつ待機中の工具がワークに
干渉するのを防止でき、またモータ動力の伝達効率が高
く、送り速度を大幅に向上できる複合工作機械を提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ベッ
ド上にY軸方向に移動可能に配置された加工テーブルの
上方に該加工テーブルを横切るようにクロスレールを配
置し、該クロスレールにサドルをX軸方向に移動可能に
装着し、該サドルにラムをZ軸方向に移動可能に装着
し、該ラムに装着された加工ヘッドにより複数の加工を
可能とした複合工作機械において、上記クロスレールに
2つのサドルを独立してX軸方向に移動可能に装着し、
該各サドルにラムをZ軸方向に移動可能に装着し、該一
方のラムの下端に機械加工ヘッドを装着するとともに、
他方のラムの下端にレーザ光を照射するレーザ加工ヘッ
ドを装着し、上記クロスレールを上記加工テーブル上の
加工領域より両外方に延長形成し、該各延長部に各サド
ルを待避させる退避部を形成したことを特徴としてい
る。
【0011】請求項2の発明は、請求項1と同様の複合
工作機械において、上記サドルに2つのラムを独立して
Z軸方向に移動可能に並列配置し、該一方のラムの下端
に機械加工ヘッドを装着するとともに、他方のラムの下
端にレーザ光を照射するレーザ加工ヘッドを装着し、上
記サドルのレーザ加工ヘッド用ラムの保持部の下面を機
械加工ヘッド用ラムの保持部の下面より上方に位置させ
ることにより上記レーザ加工ヘッドを退避させる退避部
を形成したことを特徴としている。
【0012】請求項3の発明は、請求項1と同様の複合
工作機械において、上記クロスレールに2つのサドルを
独立してX軸方向に移動可能に装着し、該各サドルにラ
ムをZ軸方向に移動可能に装着し、該一方のラムの下端
に機械加工ヘッドを装着するとともに、他方のラムの下
端にレーザ光を照射するレーザ加工ヘッドを装着し、上
記クロスレールの上記サドルに対向する面にリニアモー
タの固定子を軸移動ストローク全長にわたって配設し、
上記各サドルの上記クロスレールに対向する面にリニア
モータの移動子を上記固定子に対向するように配設した
ことを特徴としている。
【0013】
【発明の作用効果】請求項1の発明に係る複合工作機械
によれば、クロスレールにそれぞれ独立して移動する2
つのサドルを配置し、各サドルにラムを移動可能に配置
し、一方のラムに機械加工ヘッドを装着するとともに、
他方のラムにレーザ加工ヘッドを配設したので、レーザ
加工ヘッド側のラムを軽量化でき、高速化に対応できる
効果があり、また機械加工用ラムをレーザ加工用ラムに
兼用した場合に比較して発熱を抑制でき、熱変形による
加工精度への悪影響を防止できる効果がある。
【0014】また、上記クロスレールを加工領域より外
方に延長形成し、該各延長部を各サドルを待避させる待
避部としたので、各サドルの加工時のストローク量を充
分に確保でき、加工領域が加工ヘッドを複数設けたこと
により制約されることはなく、かつ待機中の工具がワー
クに干渉するのを防止できる効果がある。
【0015】請求項2の発明では、クロスレールに配置
したサドルにそれぞれ独立して移動する2つのラムを並
列配置し、該一方のラムに機械加工ヘッドを装着すると
ともに、他方のラムにレーザ加工ヘッドを装着し、上記
サドルの下部に上記レーザ加工ヘッドを待避させる待避
部を形成したので、該レーザ加工ヘッドが機械加工ヘッ
ドやワークと干渉するのを防止でき、機械加工ヘッドに
よる加工領域がレーザ加工ヘッドによって制限されるの
を防止でき、また1つのサドルに2つのラムを並列配置
したので、別々のサドルにラムを配置する場合に比べて
クロスレールのX軸方向長さを短くできる効果がある。
【0016】請求項3の発明では、クロスレール側にリ
ニアモータの固定子を、サドル側に移動子を配設し、無
接触の固定子と移動子との間で発生する推力を利用して
サドルを駆動するようにしたので、従来のボールねじに
よる送り機構に比較して動力の伝達効率が高く、送り速
度を大幅に向上できる。そして、このリニアモータを配
設するにあたり、クロスレール側に配設された1組の固
定子に対し、2台のサドル側に配設された2組の移動子
を対向させたので、固定子を共通化でき、送り機構の構
造が簡素化され、コストを低減できる効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1及び図2は請求項1,3
の発明の一実施形態による複合工作機械を説明するため
の図であり、図1,図2はそれぞれ複合工作機械の斜視
図,側面図である。
【0018】図において、1は複合工作機械としての門
形マシニングセンタであり、これはベッド2の上面に、
ワークが位置決め固定される加工テーブル3をY軸方向
(正面視前後方向)に移動可能に配置し、上記ベッド2
の両側方に垂直コラム4,4を立設し、この両コラム4
の上端部同士に上記加工テーブル3を横切るように延び
るクロスレール5を架け渡して固定した概略構造を有し
ている。
【0019】上記クロスレール5の前面5aには第1,
第2サドル7,8がX軸方向(正面視左右方向)に移動
可能に装着されている。即ち、該クロスレール5の前面
5aには上下2本のレール6,6が平行に配置固定され
ており、上記第1,第2サドル7,8のクロスレール5
との対向面には上記各レール6に摺動自在に係合するガ
イド9,9が配置固定されている。これにより第1,第
2サドル7,8はそれぞれ独立してX軸方向に移動可能
となっている。
【0020】上記各サドル7,8はそれぞれ軸送り装置
としてのリニアモータ10により駆動される。このリニ
アモータ10は、上記クロスレール5の前面5aに各サ
ドル7,8の移動ストロークに対応する長さを有する帯
板状の固定子11を固定し、各サドル7,8に上記固定
子11に所定隙間をあけて対向するように移動子12,
12を固定して構成されている。即ち、上記固定子11
は2組の移動子12,12に対して共通となっている。
【0021】上記固定子11はN極とS極とを交互に着
磁した多数の界磁マグネットを等間隔に配置した概略構
造のものであり、また上記各移動子12は珪素鋼板を積
層してなる平板に電機子コイルを配索した概略構造のも
のである。この移動子12に電流を供給することにより
固定子11との間に発生する推力によって各サドル7,
8がX軸方向に位置決め可能に移動する。
【0022】上記クロスレール5は左, 右の垂直コラム
4より外方に延長形成されており、この左, 右の延長部
5b,5cは上記第1,第2サドル7,8をそれぞれ加
工領域の外方に待避可能とする退避部となっている。こ
のようにして上記各サドル7,8は加工テーブル3上の
加工領域で移動できるだけでなく、該加工領域の左,右
外側に位置する上記延長部(退避部)5b,5cにも移
動可能となっている。ここで、上記第1,第2サドル
7,8のうち何れか一方により加工している時は、他方
のサドルは上記退避部に退避することとなる。
【0023】上記第1サドル7には上下方向に貫通して
延びる角筒ラム13がZ軸方向(上下方向)に移動可能
に挿着されている。このラム13は、サドル7内面に配
設されたレールにガイドを介して摺動可能に係合してお
り、該サドル7に固定された固定子とラム13に固定さ
れた移動子とからなるリニアモータによって駆動され
る。
【0024】上記ラム13内に回転可能に挿着された主
軸14の下端部には切削工具Tを有する機械加工ヘッド
14aが交換可能に装着されており、該機械加工ヘッド
14aはラム13の上端に配設されたモータ15により
回転駆動される。この機械加工ヘッド14aは不図示の
自動交換装置により他の切削用,研削用工具を備えたも
のと自動交換される。
【0025】また上記第2サドル8には上下方向に貫通
して延びる円筒ラム16がZ軸方向に移動可能に挿着さ
れており、該ラム16は上記第1サドル7と同様の構造
のレール,ガイド及びリニアモータにより駆動される。
この円筒ラム16は上記第1サドル7側の角筒ラム13
より小径に形成されており、これにより軽量となり、高
速動作に対応できるようになっている。
【0026】上記ラム16の下端にはYAGレーザ加工
ヘッド17が旋回位置決め可能に装着されている。該レ
ーザ加工ヘッド17は、被加工面に対してレーザ表面吸
収剤を吐出するとともに、レーザ光線を照射する照射ノ
ズル20を備えており、該照射ノズル20は上記円筒ラ
ム16の上端に装着されたモータ18によりZ軸回り及
び水平軸回りに旋回位置決めされる。
【0027】上記レーザ加工ヘッド17には、レーザ光
を発生するYAGレーザ発振器22が光ファイバ21を
介して接続されており、またレーザ表面吸収剤を供給す
る供給ポンプ24が配管23を介して接続されている。
【0028】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。本門形マシニングセンタ1は、予め設定された加工
プログラムに沿って加工テーブル3上の被加工ワーク
(例えば摺動面一体型ベッド)に切削加工,表面焼入
れ,仕上げ研削加工を連続して施すものである。
【0029】例えば上記摺動面一体型ベッドが上記テー
ブル3上に載置され位置決め固定されると、上記切削工
程では、第2サドル8はクロスレール5の右端部5cの
待避部に位置決めされて退避する。また、第1サドル7
の機械加工ヘッド14aには自動工具交換装置により切
削工具Tを有するものが選択される。そして該第1サド
ル7,加工テーブル3,及びラム13をそれぞれX軸,
Y軸,Z軸の3軸方向に移動位置決めしながら被加工部
に切削加工が施される。
【0030】次の焼入れ工程では、第1サドル7はクロ
スレール5の左端部5bの待避部に移動して該位置に位
置決めされて退避する。そして第2サドル8が加工領域
に移動し、該第2サドル8,加工テーブル3,ラム16
をそれぞれ3軸方向に移動しつつ上記ベッドの焼入れ面
に照射ノズル20より表面吸収剤が塗布される。そして
同様に該第2サドル8,加工テーブル3,ラム16をそ
れぞれ3軸方向に移動しつつ上記ベッドの焼入れ面に照
射ノズル20よりレーザ光線が照射され、焼き入れが行
われる。この場合、照射ノズル20は焼入れ面に対して
レーザ光線が最適な角度をなすように旋回位置決めされ
る。
【0031】そして研削工程では、第2サドル8が右端
部5cの待避部に移動し、レーザ加工ヘッド17が該位
置に再び待避し、また自動工具交換装置により機械加工
ヘッド14aが研削工具付きのものに交換され、続いて
第1サドル7,加工テーブル3,ラム13をそれぞれ3
軸方向にそれぞれ移動位置決めしつつ仕上げ研削加工が
施される。このようにして一回の段取りで切削加工,焼
入れ加工,研削加工の各工程が連続して行われることと
なり、作業性,生産性の大幅な向上が可能となる。
【0032】また本実施形態によれば、クロスレール5
にそれぞれ独立して移動可能の第1,第2サドル7,8
を配置し、該第1サドル7のラム13に機械加工ヘッド
14aを配設するとともに、上記第2サドル8のラム1
6にレーザ加工ヘッド17を装着したので、該ラム16
については該レーザ加工ヘッド17の支持に十分な強
度,剛性を有するものであれば足り、従って機械加工用
ラムをレーザ加工用に兼用したものに比較して小径にし
て軽量化を図ることが可能となり、高速化に対応でき
る。また上記機械加工ヘッド14aはレーザ加工用ラム
16とは別のラム13に装着されており、長時間駆動に
よる発熱を抑制でき、熱変形による加工精度への悪影響
を防止できる。
【0033】そして本実施形態では、上記クロスレール
5を加工テーブル3上の加工領域より外方に延長形成
し、該各延長部5b,5cを上記第1,第2サドル7,
8をそれぞれ待避させる待避部としたので、各サドル
7,8の加工領域での移動ストロークを充分に確保で
き、加工領域が制約されることはなく、かつ待機中の工
具がワークに干渉するのを防止できる。
【0034】さらにまた本実施形態では、クロスレール
5側にリニアモータ10の固定子11を、サドル7,8
側に移動子12を配設し、無接触の固定子12と移動子
11との間で発生する推力を利用してサドル7,8を駆
動するようにしたので、従来のボールねじによる送り機
構に比較して動力の伝達効率が高く、送り速度を大幅に
向上できる。
【0035】そして上記リニアモータ10を配設するに
あたり、クロスレール5側に配設された1組の固定子1
1に対し、2台のサドル7,8側に配設された2組の移
動子12,12を対向させたので、固定子11を共通化
でき、送り機構の構造が簡素化され、コストを低減でき
る。
【0036】図3は、請求項2の発明の一実施形態によ
る複合工作機械を説明するための斜視図である。図中、
図1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0037】本実施形態の門形マシニングセンタ30
は、ベッド2に加工テーブル3を移動可能に配置し、
左, 右の垂直コラム4,4の上端間にクロスレール5を
架設してなり、基本的構造は上記実施形態と略同様であ
ることから、以下異なる部分についてのみ説明する。
【0038】上記クロスレール5にはリニアモータ10
により駆動されるサドル31がX軸方向に移動可能に配
設されている。このサドル31には2つのラム13,1
6がそれぞれ独立してZ軸方向に移動可能に並列配置さ
れており、一方のラム13には機械加工ヘッド14a
が、他方のラム16にはレーザ加工ヘッド17が装着さ
れている。なお、レーザ加工用のラム16は機械加工用
のラム13より小径で軽量となっている。
【0039】上記サドル31の底部の右半部には切欠き
32が形成されており、該切欠き32によりサドル31
の下面は下側下面31aとこれより上方に位置する上側
下面31bとで構成されている。そしてレーザ加工ヘッ
ド17の装着されるラム16の先端は上記下側下面31
aより上方まで移動することができるようになってい
る。即ち、上記切欠き32は、上記レーザ加工ヘッド1
7を機械加工ヘッド14a及びワークとの干渉を防止す
るように待避させる待避部となっている。
【0040】本実施形態では、サドル31の切欠き32
部分にレーザ加工ヘッド17を待避させたので、該レー
ザ加工ヘッド17が機械加工ヘッド14aやワークと干
渉するの防止でき、機械加工ヘッド14aによる加工領
域がレーザ加工ヘッド17によって制限されることがな
い。また1つのサドル31にラム13,16を並列配置
したので、別々のサドルにラムを配置する場合に比べて
クロスレールのX軸方向長さを短くできる。
【0041】なお、上記実施形態では、垂直コラム4,
4の上端間にクロスレール5を架設した固定タイプの門
形マシニングセンタを例に説明したが、本発明は垂直コ
ラム間にクロスレールを昇降可能に配設した昇降タイプ
にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,3の発明の一実施形態による複合工
作機械を説明するための斜視図である。
【図2】上記複合工作機械の側面図である。
【図3】請求項2の発明の一実施形態による複合工作機
械の斜視図である。
【符号の説明】
1,30 門形マシニングセンタ(複合工作機
械) 2 ベッド 3 加工テーブル 5 クロスレール 5b,5c 延長部(待避部) 7,8 第1,第2サドル 10 リニアモータ 11 固定子 12 移動子 13,16 一方,他方のラム 14a 機械加工ヘッド 17 レーザ加工ヘッド 31 サドル 32 切欠き(待避部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド上にY軸方向に移動可能に配置さ
    れた加工テーブルの上方に該加工テーブルを横切るよう
    にクロスレールを配置し、該クロスレールにサドルをX
    軸方向に移動可能に装着し、該サドルにラムをZ軸方向
    に移動可能に装着し、該ラムに装着された加工ヘッドに
    より複数の加工を可能とした複合工作機械において、上
    記クロスレールに2つのサドルを独立してX軸方向に移
    動可能に装着し、該各サドルにラムをZ軸方向に移動可
    能に装着し、該一方のラムの下端に機械加工ヘッドを装
    着するとともに、他方のラムの下端にレーザ光を照射す
    るレーザ加工ヘッドを装着し、上記クロスレールを上記
    加工テーブル上の加工領域より両外方に延長形成し、該
    各延長部に各サドルを待避させる退避部を形成したこと
    を特徴とする複合工作機械。
  2. 【請求項2】 ベッド上にY軸方向に移動可能に配置さ
    れた加工テーブルの上方に該加工テーブルを横切るよう
    にクロスレールを配置し、該クロスレールにサドルをX
    軸方向に移動可能に装着し、該サドルにラムをZ軸方向
    に移動可能に装着し、該ラムに装着された加工ヘッドに
    より複数の加工を可能とした複合工作機械において、上
    記サドルに2つのラムを独立してZ軸方向に移動可能に
    並列配置し、該一方のラムの下端に機械加工ヘッドを装
    着するとともに、他方のラムの下端にレーザ光を照射す
    るレーザ加工ヘッドを装着し、上記サドルのレーザ加工
    ヘッド用ラムの保持部の下面を機械加工ヘッド用ラムの
    保持部の下面より上方に位置させることにより上記レー
    ザ加工ヘッドを退避させる退避部を形成したことを特徴
    とする複合工作機械。
  3. 【請求項3】 ベッド上にY軸方向に移動可能に配置さ
    れた加工テーブルの上方に該加工テーブルを横切るよう
    にクロスレールを配置し、該クロスレールにサドルをX
    軸方向に移動可能に装着し、該サドルにラムをZ軸方向
    に移動可能に装着し、該ラムに装着された加工ヘッドに
    より複数の加工を可能とした複合工作機械において、上
    記クロスレールに2つのサドルを独立してX軸方向に移
    動可能に装着し、該各サドルにラムをZ軸方向に移動可
    能に装着し、該一方のラムの下端に機械加工ヘッドを装
    着するとともに、他方のラムの下端にレーザ光を照射す
    るレーザ加工ヘッドを装着し、上記クロスレールの上記
    サドルに対向する面にリニアモータの固定子を軸移動ス
    トローク全長にわたって配設し、上記各サドルの上記ク
    ロスレールに対向する面にリニアモータの移動子を上記
    固定子に対向するように配設したことを特徴とする複合
    工作機械。
JP26536597A 1997-09-30 1997-09-30 複合工作機械 Withdrawn JPH1199420A (ja)

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Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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